RAW #1287:RAW放送25周年記念特番、多くのレジェンドが登場
(更新日:2018年1月30日)
マクマホン親子の涙を吹き飛ばすガラガラ蛇
RAW25周年記念特番は第1回RAWが開催されたニューヨークのマンハッタン・センターとブルックリンのバークレイズ・センターの二元中継。
実況はニューヨーク会場に「JR」ことジム・ロスとジェリー「ザ・キング」ローラーの懐かしいコンビ。ブルックリン会場は前週ストローマンに攻撃されて負傷したマイケル・コールが復帰。
オープニングのリング上にはRAWコミッショナーのステファニー・マクマホンと、SMACKDOWNコミッショナーのシェイン・マクマホンの兄妹が呉越同舟で並ぶ。
今までリングに登場した全てのスターたち、そして影で支えたスタッフたち、そして何よりもファンのみんなに感謝する、とシェイン。25年をザックリと振り返ろう、とRAW名場面集が流される。
お楽しみはこれからよ、とステファニー。本来なら真っ先に感謝されるべき人を紹介するわ。RAW生みの親、そして私たちの親。
登場したのはWWE会長のビンス・マクマホン。観客から大歓声で迎えられる。感極まったシェインとステファニーが父を抱きしめる。
25年とは大したもんだな、とビンス。「ありがとうビンス!」の大チャントが響く。照れ隠しか、「それは止めろ」と制するビンス。耳が遠いかもしれないけどパパは感謝されてるのよ、とステファニー。自分を褒めるつもりはない、と返すビンス(しかし目は潤んでいる)。
では諸君、番組を楽しんでくれ、と告げてからリングを降りようとするビンスをステファニーが制止。パパ待って。実はサプライズでプレゼントがあるの。私とシェインだけじゃなくお客さんもお金を出してくれたのよ。25周年記念の盾をプレゼントするわ。
少し安っぽいな、とビンス(観客笑う)。お金がなかなか集まらなかったのよ、とステファニー。まあブルックリンなら仕方ないか、とビンス(観客「おおーう」)。
お前ら観客が金を出し合ってこれを買っただと? とビンス。観客は「イエス!」チャント(思わず吹き出すステファニー)。25年間必死で頑張ってその結果がこれとは驚いた。私が感謝したいのは1人だけだ。家族ではない。スタッフでも観客でもない。それは私自身だ。何もかも私1人で成し遂げたのだ(観客から割れんばかりの「クソ野郎!」チャント)。世話になった者など1人もおらん。
ここでガラスの割れる音と共にストーンコールド・スティーブ・オースチン登場。宿敵の登場に顔がひきつるビンス。嫌な予感がしたらしく「待て」とオースチンにひと言。シェインもなぜかオースチンを制止。ステファニーはリングから消えている(分かってらっしゃる)。
危ない目つきをしてるぞ、とオースチンに警告するビンス。貴様と争ったのは昔の話だ。時代は変わったんだ。元気そうだな。私はめっきり衰えたよ。心臓に問題があって治らんのだ。関節炎も患った。骨がモロくなってる。今は養護施設に住んでる。私はもう高齢者なのだ。(それまで無表情だったが思わず笑ってしまうオースチン)
私は老いてしまったが、シェインは絶好調だぞ(驚いてギョッとするシェイン)。こいつは健康そのものだ。リングの端から端まで飛んだりできるぞ。
危険を察してオースチンに何やら説明するシェイン。手を差し出したシェインの手を握り返したオースチン、シェインの手を挙げる。「どうだ!」とオースチンとの仲が問題ないことをビンスにドヤ顔でアピールするシェイン。しかし予想通り電光石火のスタナーでシェイン撃沈。
リング下からビールを要求したビンス。缶ビールを2つ持ち、「昔のよしみで一杯飲もうじゃないか」とオースチンに媚びを売る。缶ビールで乾杯し、一口飲んでからオースチンをハグするビンス。それに応えたオースチン、しかしそのまま終わるはずもなくビンスもスタナーで撃沈。
なんとか立ち上がったシェインのもとにオースチンがビール缶を置く。警戒しながらビール缶を持ったシェインはオースチンと和解の乾杯。しかしやっぱり再びのスタナーで再撃沈。
アスカ、独壇場
アスカ&サーシャ&ベイリー&ミッキー vs ナイア&アリシア&ソーニャ&マンディの女子8人タッグ戦。前週のシングル戦で足を負傷させられ恨みを持つナイアがゴング前にアスカを襲撃。しかし怒りに火がついたアスカは試合開始と共に大暴れ。
試合はサーシャがアリシアをバンク・ステートメントで捕獲してタップ勝ち。リング上で勝利をアピールする勝者チーム。しかしアスカがコーナー最上段にいるミッキーを場外に突き落とす。ベイリーとサーシャをも攻撃して場外に放り捨て、女子ランブル戦へのデモンストレーション。
デッドマン、9ヶ月ぶりの降臨
ニューヨーク会場に鐘の音が鳴り響き、レッスルマニア以来9ヶ月ぶりとなるアンダーテイカーが登場。リング上でマイクを持つ。
今から25年前、惨劇はこの会場から始まった。25年間で幾つもの穴を掘ってきた。闇の領域に足を踏み入れた者は誰だろうと葬られてきた。幾多のレジェンドを冷たく暗い土の中に引きずり込んだ。ストーンコールド、ミック・フォーリー、そして兄弟であるケインも死神に挑み、奴らの失敗は全て失敗に終わった。
そして今、この地で宣言する。埋葬されてきた者たちよ、安らかに眠るがいい。
レインズのIC王座路線は終了の予感
RAWの歴代GMたちが紹介されて登場。ジョン・ローリネイティス(元ジョニー・エース)、ウィリアム・リーガル(現NXTのGM)、エリック・ビショフ(元WCWのGM)。
そして特別ゲストとしてSMACKDOWNの現GM、ダニエル・ブライアンも登場。観客は「イエス!」チャントで大歓迎。
歓迎ムードをブチ壊すかのようにミズトラージュの3人が呼ばれてないのに登場。因縁のあるブライアンと睨み合う。ミズはロマン・レインズが持つIC王座に挑む。
試合途中で介入がバレたセコンドのボー・ダラスとカーティス・アクセルは退場処分。その後、事前にミズが細工していた金具むき出しのターンバックルにレインズの頭部を激突させ、直後にスカル・クラッシング・フィナーレを決めてミズがフォール勝ち。新IC王者となる。
ピープ・ショー復活
クリスチャンが登場し、現役時代のトークコーナー「ピープ・ショー」を復活させる。クリスチャンの相棒エッジは所用のため出演できなかったと実況陣から告げられる。
俺は9度のタッグ王者。タッグ戦には詳しい。しかし先日、タッグを結成した最初の試合で王者になった奴らを見て驚いた。彼らに話を聞こう。クリスチャンに紹介されて登場したのは現RAWタッグ王者のセス・ロリンズとジェイソン・ジョーダン。
ピープ・ショーに出られて最高だぜ! と興奮するロリンズ。ワクワクするよ、と話し始めたジョーダンにはブーイング。何か話す度に猛烈なブーイングが飛ぶため話を続けられないジョーダン。「何事だ」という表情のクリスチャン。
ここでセザーロ&シェイマスが登場。今夜会場に来たスターやレジェンドたちは俺らのタッグ王座返り咲きを期待してくれてんだ。「へなちょこ」というチャントはお前の父親に対してじゃなくて、ジョーダン、お前自身に飛んでんだよ。
怒ったジョーダンが殴りかかって乱闘発生。セザーロを狙ったロリンズのダイビング・ニーはジョーダンに誤爆。観客は大喜び。
ブリーもトリッシュも今はママ
RAW出場経験のある女子選手たちが登場。最初に登場したのはニッキー&ブリーのベラ姉妹。ブリーは結婚したブライアンとの間に子供が誕生したばかり。ジョン・シナと婚約してから欠場を続けているニッキーも久々の番組出演。
現在妊娠して欠場中のマリース(ミズの妻)やマリア・ケネリスも大きなお腹で登場。
さらにWWE殿堂者のトリッシュ・ストラタスやジャクリーン、元女子王者のケリー・ケリーやミシェル・マクール、元リングアナウンサーのリリアン・ガルシア、フィットネス業界に転身したトリー・ウィルソン、ゴールダスト(ダスティン・ローデス)の妻でもあるテリー・ラネルズが登場。ステージに勢揃いし、歓声を受ける。
Y2J、熱狂的に迎えられる
ギターを抱えて歩いていたアライアスがバックステージでクリス・ジェリコに遭遇。ジェリコは今年1月に新日本プロレスに参戦したばかり。それを知ってか観客から「Y2J!」の大コール。
お前の歌を作ったから演奏してやる、ギターを貸せ、とジェリコ。アライアスが断ると自分のギターを取り出したジェリコが歌い出す。「お前と一緒に歩みたくないー、その理由は〜、お前がバカタレだから〜、そしてお前は〜、お前は〜、お前は〜」
ギター演奏を止めて「ジェリコのリスト」を取り出すジェリコ。観客は大喜び。ペンを握りしめてアライアスを睨むジェリコ。固唾を呑むアライアス。
はははは〜、ビビったか、と笑い出すジェリコ。ここに仲間入りすると思ったんだろ?
アライアス、安堵の笑顔。
しかしジェリコ、間髪入れずに「その通りさ、お前はリスト入り!」
アライアス、シナを襲撃
リスト入りを喰らったアライアスがリング上。今夜訪れてるセレブたちのために曲を作った、と歌い出す。観客からはジェリコに言われた「バカタレ」のチャント。気にしないアライアスは歌詞でショーン・マイケルズ、ストーンコールド、アンダーテイカー、ザ・ロック、ジェリコ、ジョン・シナを罵倒。
歌ってる途中で罵倒されたシナが登場。RAWは25周年だぜ、と叫ぶシナ。「黙れ」とアライアス制止。誰もあんたの話は聞きたくねえんだ。俺の歌をぶち壊しやがったな。
ぶち壊した? だったらどうするんだ、とTシャツを脱いで臨戦態勢のシナ。相手にせずリングを降りようとするアライアス、しかし隙をついてシナを襲撃。これを予知していたシナが反撃してAAを狙う。これを防いだアライアスがシナの股間にローブロー。さらにギターでシナの背中をぶっ叩く。
トゥー・スイートでみんな友達
ニューヨーク会場にディジェネレーションX(DX)のトリプルHとショーン・マイケルズが登場。
25年間で一番好きな場面は何だと聞かれるが振り返るなんて無理だぜ、とショーン。25分前のことも忘れてんだぞ。でもいろいろ思い出すとだな…、と放送禁止な内容を次々と言いそうになり、その度にHHHが制止。
そこがムカつくんだよ、とショーン。俺がボスだったのに今はお前が指図する。やりたいことが何もできん。
ショーンだけでなくお前らファンも変わってないな、とHHH。25年前のここが出発点。全てはここから始まった。お前たちのおかげで俺たちは今ここにいる。20年前、俺とショーンは特別なチームを結成した。リック・ルード、チャイナも一緒だった。DXはいつでも最前線にいる。戦車を運転してWCWの会場に乗り込み戦争を仕掛けたこともあった。ここが俺たちの原点。この先の25年間も先頭を突っ走る。
続いてDXのメンバー、ニュー・エイジ・アウトローズの2人(ロードドッグ&ビリー・ガン)、Xパックが登場。さらにHHHたちの親友レイザー・ラモンも登場。
RAW25周年はトゥー・スイートだぜ、とクリック(トゥー・スイート)のポーズを示すラモン。直後にベイラー&ギャローズ&アンダーソンのベイラー・クラブが登場し、同じくトゥー・スイートのポーズで交流。
ビリー・ガンが締めの言葉を叫ぼうとしたところでザ・リバイバルの2人が登場し、ギャローズ&アンダーソンとタッグ戦。試合はマジックキラーでギャローズ組の勝利。
DXがギャローズ組を祝福してるところでワイルダーが因縁をつけ、返り討ちにされDXのフィニッシャー総攻撃を喰らう。最後にベイラーがクー・デ・グラを浴びせた後、全員でDXの決め台詞を叫ぶ。
PPV1週間前、3人の怪物が対面
GMカート・アングルが選手たちを引き連れてリングに登場。選手たちは警護のためリングを取り囲み、その中にはAPA(ロン・シモンズとジョン・ブラッドショー・レイフィールド)の姿も。
※APAの2人は控室で選手たちとポーカーに興じたシーンもあり(日本未放送)。「ミリオンダラー・マン」テッド・デビアスも登場している。
アングルがブラウン・ストローマン、ケイン、を呼び込む。リング中央で睨み合う2人を選手たちが制止。
さらにポール・ヘイマンが登場してブロック・レスナーを呼び込む。レスナーの登場を見てなぜかリングを降りてしまう選手たち。直後にケインをクローズラインで倒したストローマンが場外のレスナーを襲撃しようとするが、返り討ちのクローズラインを浴びせたレスナーがリング上でケインにF5。
さらにストローマンにもスープレックスを見舞おうとするも、防いだストローマンが反撃。レスナーを防護壁に激突させた後、パワースラムで実況席に叩きつける。