PPV サマースラム 2018 試合結果
(更新日:2018年8月20日)
会場:ニューヨーク州ブルックリン、バークレイズ・センター
(キックオフ・ショー)混合タッグ戦 ルセフ&ラナ vs アンドラデ・シエン・アルマス&ゼリーナ・ベガ
※丸め込み。
(キックオフ・ショー)クルーザー級王座戦 セドリック・アレクサンダー vs ドリュー・グラック
※丸め込み。セドリックは王座防衛に成功。
(キックオフ・ショー)RAWタッグ王座戦 Bチーム(アクセル&ダラス) vs リバイバル(ドーソン&ワイルダー)
※丸め込み。Bチームは王座防衛に成功。
IC王座戦 ドルフ・ジグラー vs セス・ロリンズ
王者ジグラーのセコンドにはいつも通りドリュー・マッキンタイアがつく。一方のロリンズには、1週間前のRAWにて負傷欠場から電撃復帰したばかりのディーン・アンブローズがつく。
終盤、ロリンズがストンプを狙ったところで場外ではマッキンタイアがアンブローズを襲撃して鉄階段に激突させる。これに気を取られたロリンズはジグラーのジグザグを食らってしまう。フォールはギリギリで返したものの、ロリンズは額から流血。
追撃しようとしたジグラー、しかし逆転して再び優勢となったロリンズがストンプの構え。またもマッキンタイアがエプロンに立って注意を引こうとするが、復活したアンブローズによりエプロンから落とされた上、ダーティ・ディーズで撃沈。
※ストンプ。ロリンズが新王者に。
参戦表明というより観戦?
バックステージにて、ルネ・ヤングがベラ・ツインズの2人(ニッキー・ベラ&ブリー・ベラ)にインタビュー。
史上初の女子選手だけによるPPV「エボリューション」への参戦を希望しつつ、今夜はRAW女子王座に挑戦するロンダ・ラウジーの闘いを楽しみにしている、王者として「エボリューション」に参戦してほしい、と語るベラ姉妹。
SDタッグ王座戦 ニュー・デイ(E&ウッズ) vs ブラジョン・ブラザーズ(ハーパー&ローワン)
ニュー・デイはトーナメント決勝でフォールを奪ったコフィ・キングストンではなく、エグザビア・ウッズが出陣。
※ローワンが棍棒で攻撃。ルールによりブラジョン・ブラザーズは王座防衛に成功。
大チャンスのニュー・デイがハーパーに合体攻撃を決めようとした直前、場外でダウンしていたローワンが復活して凶器攻撃を浴びせる。
マネー権争奪戦 ブラウン・ストローマン vs ケビン・オーエンズ
PPV「マネー・イン・ザ・バンク」のラダーマッチに勝利してマネー権を獲得したストローマン。
対するオーエンズは数ヶ月に渡りストローマンから付け狙われ、金網マッチでは天井から7メートル下の実況席に突き落とされるなど散々な目にあってブチギレ、「サマースラムの試合で勝てばマネー権を奪える」という特別ルールをコミッショナーのステファニー・マクマホンに直談判し、認められている。
※パワースラム。
ゴング直後からスパートをかけたストローマン。オーエンズは何も出来ず完敗。
SD女子王座戦(トリプルスレット戦) カーメラ vs ベッキー・リンチ vs シャーロット・フレアー
試合開始直後、拳を合わせるベッキーとシャーロット。しかしカーメラの陽動作戦に惑わされ、シャーロットに卑劣な攻撃をされたと勘違いしたベッキーは疑心暗鬼になる。隙をついたカーメラが上手く立ち回り、他の2人を翻弄。
終盤、カーメラにディスアーマーを決めたベッキー。一度はロープに逃れたカーメラをリング中央に引っ張り、再びディスアーマー。
逃れられないカーメラはタップ寸前。しかし場外でダウンしていたシャーロットが背後から忍び寄る。
※ナチュラル・セレクション。シャーロットが新王者に。
王座から陥落したカーメラは場外で号泣。
またも寸前で王座を逃したベッキーは悔しそうな表情をしながらも、新王者シャーロットを祝福して抱擁。ハグしたシャーロットも感無量(観客席からはブーイング)。
しかしハグを終えて離れた直後、ベッキーがシャーロットの顔面を痛烈に張り飛ばし、殴りまくる。シャーロットは場外に転落。
落ちていたベルトを拾ったベッキーは高々と掲げる。観客は大歓声と「イエス!」「ありがとうベッキー」チャントで支持。
怒りが収まらないベッキーはシャーロットを防護壁や実況席に激突させ、ムッとしたまま退場(場内は大歓声)。実況席でダウンしながらシャーロットは泣く(場内はブーイング)。
WWEヘビー級王座戦 AJスタイルズ vs サモア・ジョー
心理戦として「家庭を顧みない男」「父親失格」などとスタイルズを挑発したジョー。これを受けて会場のリングサイドではスタイルズの妻と娘が観戦。
リングアナウンサーによる選手紹介の際、マイクを奪ったジョーはスタイルズの妻に向かって「やあ元気かい? 君の夫、君のパパは今夜自宅に帰れるぞ」と挑発。
怒ったスタイルズもマイクを持ち、「妻はただ観戦しに来たのではない、お前がシバかれるのを見に来たんだ!」と怒鳴る。
終盤、「禁断の技」マッスル・バスターを狙うジョー。なんとか防いだスタイルズ、しかし頭部を蹴られてコーナー最上段から場外に転落。これでスタイルズは流血。
形勢逆転したジョーは実況席に上り、マイクを掴んでスタイルズの妻に語りかける。「もしAJが家に帰ってこないようなら、俺が新しいパパになってやるよ」
これを聞いたスタイルズは激怒。実況席上のジョーに突進して転落させ防護壁を破壊。止めに入ったセキュリティも殴りまくった挙句、イスを手に取る。
※イス攻撃。ルールによりスタイルズは王座防衛に成功。
イスで何発も殴られたジョーは失神。一度は落ち着いたスタイルズ、しかし観戦している妻に何やら話しかけた直後、再び強烈なイス攻撃を浴びせる。
再び妻を見るスタイルズ。娘を抱いた妻は「もう止めて」と言っている。
観客席に入り、家族の元に歩み寄ったスタイルズは娘を抱っこ。しかし激しい試合展開にか、怖いジョーおじさんにか、それとも流血して怒りまくってる父にか、怯えている娘は母の元に帰りたい素振りで父から逃げようとする。スタイルズは妻子と3人で退場。
意識が戻ったジョーも憤怒の表情で何やら怒鳴りながら退場。
ザ・対等
試合前、バックステージを歩くミズが元ミズトラージュ、現Bチームのカーティス・アクセル&ボー・ダラスと遭遇。Bチームの2人はキックオフ・ショーで防衛したばかりのRAWタッグ王座ベルトを持ってニコニコ。
成功してるようじゃないか、とミズ。俺も今夜はダニエル・ブライアンに勝利して一流であると証明する。試合が終わったらリムジンに乗って食事に行くから付いて来い。
それを断ったBチームの2人。俺たちはもうミズトラージュに未練などない。今はBチームだ。BチームのBは、ブライアンのBでもあるな。
明るくBチームの掛け声を叫んで去って行くアクセル&ダラス。元ボスのミズは渋い顔。
ダニエル・ブライアン vs ザ・ミズ
8年前、NXTで不仲な師匠と弟子という関係の頃から長い因縁を持つ両者。ミズの妻マリースはリングサイドでベビーカー持参で観戦。2年前に現役復帰して以来「ミズを殴る」と言い続けてきたブライアンは、握った拳を見つめてニヤリと笑う。
終盤、場外攻撃を食らったミズは観戦しているマリースの前で防護壁にもたれてダウン。妻マリースはこっそり夫に凶器を手渡す。
その後も劣勢のミズ。ブライアンがリング上から場外のミズ目がけて飛ぼうとした直前、凶器を手に持ったまま頭部を殴る。ブライアンは失神。ミズは証拠隠滅のため凶器をすぐ妻マリースに返却。
※凶器パンチ。
「デーモン・キング」フィン・ベイラー vs バロン・コービン
ベイラーは「デーモン・キング」バージョンで登場。ベイラーのことを「チビ」と罵倒し続けてバカにしていたコービンは、悪魔の登場に怯えて「相手が違う!」と対戦を拒否。しかしベイラーのキックが炸裂して試合開始。
※クー・デ・グラ。
不敵に笑い、舌を出し続けながら攻撃を続けたデーモン・キングの圧勝。コービンは何一つ技を出せず。
US王座戦 中邑真輔 vs ジェフ・ハーディ
終盤、1発目のスワントーン・ボムをカウント2で返されたジェフは、エプロンでダウンしている中邑に対して2発目を狙う。しかし中邑が交わしたため、ジェフは硬いエプロンで背中を強打し、場外に転落。
※キンシャサ。中邑は王座防衛に成功。
試合後、ランディ・オートンが登場。勝利した中邑は「またかよ」と呆れた表情で先にリングを降りる。
ダウンしたまま独りだけリングに残されたジェフを目指し、花道を歩いてリングに近寄って行くオートン。しかしリングサイドまで来たものの何もせずUターンし、そのまま退場。
RAW女子王座戦 アレクサ・ブリス vs ロンダ・ラウジー
いつもはロンダのセコンドにつくナタリヤ、この日は実況席横で観戦。ナタリヤの父で元WWFタッグ王者のジム・ナイドハートが7日前に急死。父を失った悲しみに負けず登場したナタリヤに対し、会場からは暖かい拍手が贈られる。
挑戦者ロンダはホラー映画に出てくる悪霊のようなメイクで登場。(なぜWWEは度々このメイクをさせるのか理解に苦しむ)
王者アレクサはリングサイドで観戦していたベラ姉妹に対し「帰りなさい」のポーズで挑発。ベラ姉妹は笑ってやり過ごす。
試合開始序盤、気合いの入るロンダに対し、まともに組もうとせず逃げに徹するアレクサ。ロンダのパンチが胸元に1発入った途端、場外に退避してなかなか戻らず。ロンダは「戻りやすくしてあげる」と言って背中を見せ、座り込み、目隠しまでして挑発。
チャンスを与えられたアレクサは即座にリングインして背後からスリーパーホールドで締め上げる。しかし効いてないとばかりにムクリと立ち上がったロンダは怪力でアレクサの腕を引き離し、柔道の投げ技を連発。
アレクサもビンタを返すが、余計に怒ってしまったロンダは投げ技からアレクサの左腕を掴み、ものすごい角度まで逆側に反らせた後、「ゲームは終わりよ」と告げてから腕を極める。
※アーム・バー。ロンダが新王者に。
終始怖い顔をしていたロンダは試合終了と同時に満面の笑顔。レフェリーからベルトを渡され、感無量の表情でベルトを見つめた後、リングに上がってきたナタリヤ&ベラ姉妹に祝福のハグを受ける。
リングを降りたロンダは実況席の後方で観戦していた夫のもとに駆け寄り、「愛してる!」と叫びながらキス止まらず。
ユニバーサル王座戦 ブロック・レスナー vs ロマン・レインズ
レスナーの入場時、隣りにはいつものようにポール・ヘイマンが帯同。リングアナウンサーのコール時にもマイクを奪っていつもの通り(いつも以上に気合いを入れて)レスナーの名前を絶叫。
ヘイマンのコール直後、マネー権を持つブラウン・ストローマンが登場。リングインしてマイクを持ち、「俺は試合後、弱った奴に挑んだりしないから安心しろ」と言い(今夜キャッシュインしない宣言?)、リングサイドで試合観戦。
試合開始と共にラッシュをかけるレインズ。パンチとスピアーを連発し、短期決着を狙う。しかしレスナーもフロントチョークで迎撃。
中盤、スピアーを狙ったレインズ。しかしレスナーが交わし、レインズは勢い良く場外のストローマン目がけてトペの体勢でダイブ。後を追って場外に降りたレスナーがよろめくストローマンにF5を炸裂させ、ストローマンはダウン。
レインズをリングに戻し、自身も戻ろうとするレスナー。しかしストローマンが足首を掴んで邪魔をする。近くに落ちていたマネー権のアタッシュケースを掴んだレスナーは、邪魔者ストローマンをケースで何度も殴打。アタッシュケースをステージに向かって投げ捨てた後はイスでストローマンを滅多打ち。
ダウンするストローマンを睨みながらリングインし、レインズにもイス攻撃をしようとするレスナー。しかしレインズは構えていた。
※スピアー。レインズが新王者に。
勝利したレインズは目を丸くして驚き、歓喜の咆哮。
2017年4月の「レッスルマニア33」でゴールドバーグに勝利してユニバーサル王者となって以降、1年以上王座に君臨していたレスナーは遂に陥落。