ヴィッキー・ゲレロのプロフィール【WWEスーパースターズ】

ヴィッキー・ゲレロの基本情報

英語名	Vickie Guerrero
本名	Vickie Lynn Benson
出身	アメリカ・テキサス州エルパソ
誕生日	1968年4月16日（56歳）

ヴィッキー・ゲレロの経歴

夫エディ・ゲレロの暴走を止めるためWWEデビュー

WWEスーパースター、エディ・ゲレロの妻であるヴィッキーは、2005年7月にWWEのテレビショー初登場を果たしました。

このとき夫エディが旧知の仲であり親友だったはずのレイ・ミステリオと抗争しており、ミステリオの子、ドミニク・ミステリオ（当時8歳）について

「ドミニクは自分（エディ）の息子である」

と発言し、ミステリオを困惑させるストーリーが展開されていました。

もちろんドミニクはミステリオの実子で、エディによる発言はストーリー上のものです。

最終的にはドミニクの親権を賭けたラダーマッチがPPVでおこなわれ、ヴィッキーは試合に介入して夫エディの勝利を妨害し、ミステリオを援護しました。

エディのWWE殿堂入り式典に登壇

2005年11月13日、エディ・ゲレロは遠征先のホテルにて心不全のため急死。

第一発見者はエディの甥であり、当時タッグを組むなどして行動を共にしたチャボ・ゲレロでした。

翌週のRAWはエディの追悼特集となり、ベビーフェイスやヒールに関係なく、大勢の選手が泣きながらインタビューに応えていました。

メインではエディと長く行動を共にし、親友だったクリス・ベノワがトリプルHと対戦。勝利したクリスがHHHと抱擁し合って号泣するシーンも放送されました。

エディは翌年のWWE殿堂入りを果たしました。故人の代理として妻ヴィッキーが式典に登壇し、受賞スピーチをおこないました。翌日の「レッスルマニア」にもヴィッキーはステージに登場しています。

チャボ・ゲレロと結託し、ヒール転向

2006年になり、ヴィッキーはWWEの番組に頻繁に登場するようになります。

エディの甥であるチャボ・ゲレロがレイ・ミステリオとの抗争を開始した際、ヴィッキーはミステリオをイスで殴打し、ヒールターンを果たします。

チャボのマネージャーであることを宣言したヴィッキーは、その後も試合に介入し、チャボの勝利に貢献。

しかし2006年12月のタイトル戦で敗れたチャボが責任をヴィッキーに押し付け、このユニットは解散。しばらくヴィッキーはテレビから姿を消します。

エッジとの恋愛ストーリー、ラ・ファミリア結成

2007年5月、SMACKDOWNで久々に登場したヴィッキーは、GMであるセオドア・ロングのアシスタントを務め、その後は自身がGMとなります。

この頃、エッジと怪しい関係になるストーリーが開始され、ヴィッキーは職権乱用によりエッジにタイトル挑戦権を与えたりしています。

2008年には「ラ・ファミリア（La Familia）」というヒールユニットを結成。メンバーは以下のとおりでした。

• エッジ
• チャボ・ゲレロ
• ザック・ライダー
• カート・ホーキンス
• バム・ニーリー

ヴィッキーはチャボにECW王座を強奪させたり、エッジと抗争していたアンダーテイカーを団体から追放（ストーリー上）したりと、職権乱用でやりたい放題となります。

エッジと結婚、しかし捨てられる

2008年7月には、ヴィッキーとエッジがリング上で公開結婚式を挙げました。しかし結婚式の最中、トリプルHによりエッジが浮気しているビデ映像を公開されてしまいます。

その後、ヴィッキーはビッグショーと結託し、復帰したアンダーテイカーとの抗争を開始。抗争中にはヴィッキーがアンダーテイカーにツームストーン・パイルドライバーを食らい、首輪と車椅子の姿で番組に登場することにもなりました。

2009年2月にはRAWに登場し、暫定GMに就任。今度はジョン・シナにより、ビッグショーがエッジを裏切ってヴィッキーと不倫関係にあることを暴露されてしまいます。

2009年4月にはRAWとSMACKDOWN、どちらか一方のGMに絞ることを宣告され、ヴィッキーはRAWを選択。その後はサンティーノ・マレラとの抗争で試合に出場もしました。

2009年6月、RAWのGM辞任を発表したヴィッキーに対し、エッジが

「結婚したのは当時GMだったヴィッキーにタイトル戦挑戦の権利を与えて欲しかったからだ」
「今はもうヴィッキーが不要だ」

という理由により離婚を宣告。ショックを受けたヴィッキーはしばらく番組に登場しなくなります。

実際は家族との時間を大切にしたかったヴィッキーが少しWWEを離れるために設定されたストーリーでした。

若手男子レスラーを次々とたぶらかす

2009年10月に復帰したヴィッキーは、新たな恋人として若手ヒールのエリック・エスコバーを紹介し、プッシュを開始します。

しかしエスコバーに実力が足りずタイトル戦に敗れたことや、エスコバー自身がヴィッキーの権力欲しさに接近したと暴露したことで、恋愛関係ストーリーは短期間で終了しました。

2010年6月からは、若手ヒールレスラーだったドルフ・ジグラーとの恋愛ストーリーを開始。

この関係はかなり長く続き、ヴィッキーはジグラーの試合にセコンドとして参加し、試合に介入するようにもなります。

2012年12月、ヴィッキーは当時敵対していたAJ・リーに襲撃され、ジグラーもヴィッキーを裏切ってAJとユニットを結成し、後に恋愛関係へと発展。ヴィッキーはジグラーにも捨てられてしまいました。

ゲレロ家の名誉と共にWWEを去る

AJとの抗争は長く続き、2013年11月にはシングルマッチでAJと対戦もしました（ヴィッキーは敗れています）。

2014年3月にはAJから侮辱の言葉を投げつけられ、GMのヴィッキーは報復としてディーヴァ王者だったAJに対し、14人を相手に戦うハンディキャップ・タイトル戦を要求。試合はAJが勝利して王座防衛を果たしました。

2014年6月、オーナーであるステファニー・マクマホンと対立したヴィッキーは、GM職を賭けてステファニーとシングルマッチを戦うことになります。

試合前「ゲレロ家の名誉のために戦って勝つ」と宣言したヴィッキーはフェイスターン。

試合に敗れ、GM職もクビとなったヴィッキーでしたが、試合後にステファニーを泥の中に落とし、亡き夫エディが試合中に見せていたポーズを決めて堂々と退場。観客からの声援を浴びていました。

ステファニーとの試合を最後に、ヴィッキーはWWEを退団しました。

試合の数ヶ月前にヴィッキーはWWEに対して退団を申し入れており、ステファニーとのストーリーが組まれました。最後の試合後、バックステージでは対戦したステファニーをはじめ女子選手たちとハグをし、円満な最後であったことが報道されています。

退団後のWWEとの関係

2016年7月、WWEがRAWとSMACKDOWNをブランドとして分割されることを発表。

SMACKDOWN側の最高執行責任者（COO）を誰にするかというセグメントにおいて、過去にGM職を務めた人物たちが集結し、就任希望をアピールする中にヴィッキーも登場。

決めゼリフである「エクスキューズ・ミー！」をいつものように金切り声で叫んだものの、COOには選ばれませんでした。

2018年1月のPPV「ロイヤルランブル」で、女子選手による史上初のランブル戦が開催された際、ヴィッキーは16番目としてサプライズ登場。しかし1分も持たず速攻で排除されました。

2024年9月、アメリカにおけるSMACKDOWNの放送局がUSAネットワークに復帰した記念回に、ヴィッキーは観客として登場し、テレビで紹介されました。

AEWに移籍

2019年12月、ヴィッキーはAEWにゲストコメンテーターとして出演。

2020年7月にはナイラ・ローズのマネージャーとして登場し、以降はヒールレスラーのマネージャー的な役割でAEWへの出場を続けました。

2023年、ヴィッキーとAEW側は共に契約を更新しないことを発表。ヴィッキーはAEWを退団しました。

私生活

ヴィッキーとエディ・ゲレロは1990年4月に結婚し、2人の娘がいます。長女は元WWEスーパースターのエイデン・イングリッシュと結婚しました。

2005年11月にエディが亡くなった後、ヴィッキーは2015年9月にクリス・ベンソンという男性と再婚しています。

2014年にWWEを退団した後、ヴィッキーは医療事務管理者の資格を取得し、製薬会社に医療管理者として採用されました。

2019年にはヘルジング大学で医療管理の学士号を取得しています。

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