WWE用語・よくある質問集(Q&A)

WWE用語集(Q&A)

日本でのWWE視聴について

日本ではどの放送局でWWEを視聴できますか?

ABEMAが日本におけるWWEの独占放送権を持っています。(2024年11月現在)

※アメリカでは2025年1月から、RAWを「Netflix」で配信開始すると発表しています。日本では引き続きABEMAで配信されます。

ABEMAでのWWE放送は無料で視聴できますか?

「RAW」「SMACKDOWN」の初回放送は無料で視聴できます。

PPV・PLEやNXTは ABEMAプレミアム 登録者のみ視聴可能となります。

※詳しくは「ABEMAプレミアムで視聴できる大会は何ですか?」をご参照ください。

RAW・SMACKDOWNの日本での初回放送は何曜日ですか?

RAW・SMACDOWNとも日本での初回放送は、本国アメリカにおける初回放送の翌日となります。

アメリカでの初回放送は、RAWが月曜夜、SMACKDOWNが金曜夜。したがって日本ではRAWが火曜夜、SMACKDOWNが土曜夜となります。

初回放送から1週間は無料視聴が可能です。1週間が過ぎると過去放送分に移行され、 ABEMAプレミアム 登録者のみ視聴可能となります。

ABEMAの無料プランと有料プランの違いは?

ABEMAプレミアム (有料プラン)とベーシック(無料プラン)では以下のような違いがあります。

無料プラン有料プラン
RAW・SD
最新回の視聴
RAW・SD
過去回の視聴
×
NXTの視聴×
PPV・PLE
最新大会の視聴
×
PPV・PLE
過去大会の視聴
×

※4大大会など一部のPPVは別途PPV料金が必要となります。(過去のPPVは ABEMAプレミアム の料金だけで視聴可能です)

ABEMAプレミアムの料金はいくらですか?

ABEMAプレミアム には2つの料金プランがあり、機能などは以下のとおり差別化されています。

広告つき広告なし
月額580円1,080円
広告ありなし
追っかけ再生×
ダウンロード×
同時視聴
可能デバイス
1台2台

※広告つきプランは2024年10月11日から開始されました。

※広告なしプランは2024年11月26日から月額1,080円となりました。(それまでは960円でした)

大会について

PPVとは?

PPVは「ペイ・パー・ビュー(Pay Per View)」の略です。

月額や年額を支払うサブスクリプション制ではなく、PPVは1つの大会や番組ごとに料金を支払う課金制度です。

WWEに限らず他のスポーツでも大きな大会になるとPPVによる配信をおこなうことがあります。

WWEではPPVに向けてストーリーが構築され、RAWやSMACKDOWNで抗争や対立ストーリーが展開された後、PPVで決着戦がおこなわれる、というのが一般的です。

PLEとは?

PLEは「プレミアム・ライブ・イベント(Premium Live Event)」の略です。

WWEでは4大大会などPPVでも特に大きな大会をPLEと呼び替えていましたが、最近はPPVの大半がPLEと呼ばれているようです。

4大大会・4大PPVとは?

WWEのPPV・PLEの中でも特に歴史が古く伝統があり、1年のストーリーで核となる大会を指します。

  • ロイヤル・ランブル(1月開催)
  • レッスルマニア(3〜4月開催)
  • サマースラム(8月開催)
  • サバイバー・シリーズ(11月開催)

※最近では「マネー・イン・ザ・バンク」を加えて「5大大会(5大PPV)」と呼ぶこともあります。

ハウスショーとは?

RAW・SMACKDOWN・PPV・PLEには含まれない、アメリカでは放送されない大会のことをハウスショーと呼びます。

※日本でのWWEツアーも(アメリカで放送されなければ)ハウスショーです。

ホール・オブ・フェイム(WWE殿堂)について

ホール・オブ・フェイム(WWE殿堂)とは?

ホール・オブ・フェイム(Hall of Fame)とは、主に現役を引退したレスラーや関係者で、WWEやプロレス界に多大なる貢献をした人物を称え、表彰するイベントです。

レッスルマニアの直前に表彰式がおこなわれ、殿堂者はレッスルマニアにも登場します。

ミュージシャンのスヌープ・ドッグ、ボクサーのマイク・タイソンなど、プロレスとは関係ないものの間接的にWWEと関係のあった人物が殿堂入りすることもあります。

※WWEホール・オブ・フェイムは ABEMAプレミアム で視聴可能です。

日本人レスラーでWWE殿堂入りした人はいますか?

日本人のWWE殿堂者は以下のとおりです。(敬称略)

  • アントニオ猪木(2010年度)
  • 藤波辰爾(2015年度)
  • 獣神サンダー・ライガー(2020年度)
  • ザ・グレート・ムタ(武藤敬司)(2023年度)
  • ブル中野(2024年度)

アントニオ猪木と藤波辰爾は、WWFと新日本プロレスが業務提携していた時代にWWFのチャンピオンだったことがあります。

ブル中野はWWFに所属し、アメリカで活躍していました。獣神サンダー・ライガーはNXTの大会に一度だけ出場したことがあります。

ザ・グレート・ムタ(武藤敬司)のみ、WWFやWWEの試合には一度も出場しておらず、団体の王座にも絡んでいません。しかしライバル団体だったWCWでは絶大な人気を誇っていました。

グランドスラムについて

グランドスラムとは?

WWEが管理する4つの主要タイトルを1度でも獲得した選手に贈られる称号のことです。

男子グランドスラムの対象となるタイトルは?

男子の場合、2015年以前と以後で対象タイトルが少し異なります。

2015年以前、旧フォーマットでの対象タイトルは以下の4つでした。

  • WWF王座、WWE王座、世界王座のいずれか
  • WWFタッグ王座、WWE(RAW)タッグ王座、世界タッグ王座のいずれか
  • インターコンチネンタル王座(IC王座)
  • ヨーロピアン王座、ハードコア王座のいずれか

2015年以降、新フォーマットでの対象タイトルは以下の4つです。

  • WWF王座、WWE王座、世界王座、ユニバーサル王座のいずれか
  • WWE(RAW)タッグ王座、SMACKDOWNタッグ王座、世界タッグ王座のいずれか
  • インターコンチネンタル王座(IC王座)
  • ユナイテッドステイツ王座(US王座)

新設されたユニバーサル王座やSMACKDOWNタッグ王座も他のタイトルと同格とみなされ、グランドスラム対象に加えられています。

またユナイテッドステイツ王座は2015年以前にも存在していたため、旧フォーマットの時期にユナイテッドステイツ王座を獲得していた選手も新たにグランドスラム対象として認定されています。

女子グランドスラムの対象となるタイトルは?

女子グランドスラムの対象タイトルは以下の4つです。

  • WWE(RAW)女子王座
  • SMACKDOWN女子王座
  • NXT女子王座
  • WWE女子タッグ王座

試合形式について

ノーDQマッチとは?

ノーDQマッチ(No Disqualification Match)は、すべての反則が許される試合形式です。

ノーDQは「反則なし」の意味で、凶器の使用やセコンドの試合介入も許されます。場外カウントもないため、場外乱闘が延々と続いたりもします。

ピンフォール、ギブアップ(関節技によるタップアウト)、レフェリーストップのいずれかで試合が決着します。

当サイト『WWE HOLIC』では「ノーDQ戦」と表記することがあります。

ノー・ホールズ・バードとは?

ノー・ホールズ・バード(No Holds Barred)は、もともと総合格闘技で使われていた用語で、顔面攻撃などすべての攻撃が許される「禁じ手なし」という意味になります。

WWEでも同じく、すべての攻撃が許される試合形式です。「ノーDQマッチ」と違いはありません。

アイ・クイット・マッチとは?

アイ・クイット・マッチ(I Quit Match)はノーDQマッチの一種です。凶器攻撃OK、場外カウントアウトはありません。

勝利条件は相手に「参った!(I Quit)」と言わせること。言った方は試合に敗れると共に屈辱を味わう試合形式で、激しい抗争の完全決着戦としておこなわれることが多いです。

ピンフォールやギブアップ(関節技によるタップアウト)では試合が決着しません。必ずしもリング上で決着させる必要はなく、場外で試合が終わることもあります。

当サイト『WWE HOLIC』では「アイ・クイット戦」と表記することがあります。

エクストリーム・マッチとは?

エクストリーム・マッチ(Extreme Rules Match)はノーDQマッチの一種です。凶器攻撃OK、場外カウントアウトはありません。

PPV「エクストリーム・ルールズ」でよくおこなわれる試合形式です。

エクストリームという名前のとおり、試合内容はかなり過激となり、車が突っ込んできたり、高い場所から落とされたり、電飾に激突させられ感電したりと、選手も命がけの試合となります。

ピンフォール、ギブアップ(関節技によるタップアウト)、レフェリーストップのいずれかで試合が決着します。

当サイト『WWE HOLIC』では「エクストリーム戦」と表記することがあります。

ラストマン・スタンディング・マッチとは?

ラストマン・スタンディング・マッチ(Last Man Standing Match)はノーDQマッチの一種です。凶器攻撃OK、場外カウントアウトはありません。

相手をダウンさせて10カウントが入り、自身は立っていれば勝利となります。ピンフォールやギブアップ(関節技によるタップアウト)では決着しません。

相手を完全にノックアウトすることが勝利条件であるため、試合内容は過激になり、場外で決着することが多くなります。

当サイト『WWE HOLIC』では「ラストマン・スタンディング戦」と表記することがあります。

テーブル・マッチとは?

テーブル・マッチ(Table Match)は、相手をテーブルに叩き付けて破壊するのが目的の試合形式です。

テーブルを破壊すれば勝者となり、テーブルに叩き付けられたほうが敗者となります。

攻撃を失敗して自らテーブルに突っ込み破壊してしまった場合は、自ら突っ込んだ選手の敗北になります。

テーブル破壊が目的のため、ピンフォールやギブアップ(関節技によるタップアウト)では決着しません。

当サイト『WWE HOLIC』では「テーブル戦」と表記することがあります。

ラダー・マッチとは?

ラダー・マッチ(Ladder Match)は、複数の選手がチャンピオンベルトを争う際によくおこなわれる試合形式です。

リング中央の上にチャンピオンベルトが吊され、選手たちはハシゴ(ラダー)を立てて上り、ベルトを手にすれば勝利すると共にチャンピオンとなります。

ハシゴは凶器として使用しても良く、ハシゴの上からダイブ攻撃を仕掛けたり、ハシゴの上に落下させる荒技も見られます。

もう少しでベルトに手が届きそうなところで別の選手がハシゴを倒すなどの妨害もあり、盛り上がる試合形式です。

ピンフォールやギブアップ(関節技によるタップアウト)では決着しません。

当サイト『WWE HOLIC』では「ラダー戦」と表記することがあります。

チェア・マッチとは?

チェア・マッチ(Chair Match)は、スチール製の折りたたみイス(チェア)を凶器として使用してもOKな試合形式です。

イス以外の凶器攻撃は認められません。

ピンフォール、ギブアップ(関節技によるタップアウト)、レフェリーストップのいずれかで試合が決着します。

当サイト『WWE HOLIC』では「チェア戦」と表記することがあります。

トリプル・スレット・マッチとは?

トリプル・スレット・マッチ(Triple Threat Match)は、リング上で3人の選手が同時に戦う試合形式です。

誰か1人が勝利した時点で試合は終了します。2人全員に勝利する必要はありません。

一時的に2人が同盟を組んで残りの1人を攻撃することがあります。しかし最終的には自分が勝利しなければならないため、すぐに裏切りが発生し、攻守の入れ替わりが激しい試合となります。

チャンピオンが出場者に含まれ、王座が懸けられた場合は試合の勝者が自動的に新王者(チャンピオンが勝利した場合は王座防衛成功)となります。

チャンピオンが直接敗北しなくても、他の2人で決着が着いた場合は王座防衛失敗となります。

ピンフォール、ギブアップ(関節技によるタップアウト)、レフェリーストップのいずれかで試合が決着します。

当サイト『WWE HOLIC』では「トリプルスレット戦」と表記することがあります。

フェイタル・4ウェイ・マッチとは?

フェイタル・4ウェイ・マッチ(Fatal 4-Way Match)は、リング上で4人の選手が同時に戦う試合形式です。

トリプル・スレット・マッチは3人で戦いますが、その4人版です。

タッグマッチではないのでパートナーはおらず、他の3選手はいずれも敵となります。ただし、一時的に同盟を組む場合もあります。

誰か1人が勝利した時点で試合は終了します。3人全員に勝利する必要はありません。

当サイト『WWE HOLIC』では「4ウェイ戦」と表記することがあります。

ガントレット・マッチとは?

ガントレット・マッチ(Gauntlet Match)は、複数の選手による勝ち抜き戦で、最後まで残った1名が勝者となる試合形式です。

最初に2名の選手が戦い、試合が終了した直後に次の選手が入場して試合をおこなう。これを最後の選手までくり返します。

ピンフォール、ギブアップ(関節技によるタップアウト)、レフェリーストップのいずれかで試合が決着します。場外カウントアウトや反則決着もあります。

前半に登場する選手は必然的に試合数が多くなるため、体力的には不利となります。

ファンから支持されている人気選手を勝たせないため最初に出場させたり、ヒール選手を勝たせるため最後に出場させたり、いわゆる「えこひいきストーリー」で使われることも多い試合形式です。

当サイト『WWE HOLIC』では「ガントレット戦」と表記することがあります。

フォールズ・カウント・エニウェア・マッチとは?

フォールズ・カウント・エニウェア・マッチ(Falls Count Anywhere Match)は、場外カウントアウトがない試合形式です。

必然的に場外戦が多くなり、場外でのフォールも認められています。そのためレフェリーは場外戦でも必ず選手たちの近くまで行き、フォールの度にカウントをします。

「エニウェア・フォール・マッチ」という名称のときもあります。

当サイト『WWE HOLIC』では「フォールズ・カウント・エニウェア戦」と表記することがあります。

金網戦(スティール・ケージ・マッチ)とは?

金網戦(Steel Cage Match)は、リングを囲むように設置された金網の中で戦う試合形式です。

ピンフォール、ギブアップ、レフェリーストップによる決着に加え、金網の外に脱出した場合も勝利となります。

リング四方に張られたロープのすぐ外側が金網のため、場外に放り出す要領で金網に投げつけ激突させる戦法が多く、顔面をこすりつけて流血させることもあります。

ヒール選手のセコンド介入を阻止するために金網戦をおこなう場合が多いです。しかし悪事を尽くして結局はセコンドが介入しています。

PPV特有の試合形式について

ヘル・イン・ア・セル・マッチとは?

ヘル・イン・ア・セル・マッチ(Hell In A Cell Match)は、主にPPV「ヘル・イン・ア・セル」でおこなわれる試合形式です。

金網戦で使われる金網よりも幅が広く、上に天井のある金網(セル)でリングを囲み、その中で戦います。

エプロンの外に少しだけ場外スペースがあるため、狭いながらも場外戦がおこなわれたりします。

金網戦とは違い、場外に脱出しても勝利とはなりません。

場外には出られない構造のはずなのですが、毎回必ず選手たちは金網の外を上り、天井で戦うのが定番となっています。

時には天井の網を突き破ってリング上に落ちたり、放送席の机に向かって投げ落とされたり、自らダイブする選手もおり、かなりショッキングなシーンとなります。

当サイト『WWE HOLIC』では「セル戦」と表記することがあります。

エリミネーション・チェンバー・マッチとは?

エリミネーション・チェンバー・マッチ(Elimination Chamber Match)は、主にPPV「エリミネーション・チェンバー」でおこなわれる試合形式です。

基本的には6人の選手が出場します。(稀に7名で戦う場合もあります)

総重量10トン、直径11メートル、高さ5メートルある円形状の金網でリングを囲みます。

リングの四隅にはガラスで囲まれた小部屋(=チェンバー)が置かれ、1部屋に1人ずつ、計4名が入って待機となります。

最初は試合開始と共に2名の選手が戦い始め、5分経過と共にランダムで小部屋の1つが開放され、中で待機していた選手が戦いに加わります。これを5分置きにくり返します。

ヘル・イン・ア・セル・マッチとは違い、金網の外に出ることは基本的にできず、天井に上ることもありません。試合はリング上で決着がつきます。

フォールやギブアップで負けた選手は退場処分となり金網の外に出されます。最後の2人となり、どちらかが勝利すれば試合は終了します。

当サイト『WWE HOLIC』では「チェンバー戦」と表記することがあります。

TLCマッチとは?

TLCマッチ(Tables Ladders and Chairs Match)は、主にPPV「TLC」でおこなわれる試合形式です。

テーブル(Table)、ハシゴ(Ladder)、イス(Chair)を凶器として使用するのがルールで認められています。

ラダー・マッチと同じく、リング上にチャンピオンベルトなどが吊され、それを奪うのが勝利条件になることもあれば、単にハシゴが凶器としてのみ扱われることもあります。

またテーブル・マッチとは違い、テーブルを破壊することは勝利条件に含まれません。あくまでテーブルは凶器としてのみ扱われます。

当サイト『WWE HOLIC』では「TLC戦」と表記することがあります。

ロイヤルランブル・マッチとは?

ロイヤルランブル・マッチ(Royal Rumble Match)は、PPV「ロイヤルランブル」でおこなわれる試合形式です。

基本的には30人の選手が出場し、最初は2人のみがリングに上がります。

90秒ごと(60秒のときもあり)に選手が1人ずつ追加され、脱落者がいない場合はリング上に選手があふれかえる状況となります。

※出場する順番は秘密になっており、90秒経過後に次の選手のテーマ曲が流れるまで分かりません。

トップロープを超えてリング外に放り出され(オーバー・ザ・トップロープと言います)、場外に両足が着いた選手は失格となります。

最後までリング上に残った選手が優勝となり、PPV「レッスルマニア」で2大王座のどちらかに挑戦できる権利を与えられます。

※基本的には自分の所属するブランドが管轄する王座に挑戦することが多いです。

オーバー・ザ・トップロープでなければ失格にはならないというルールを悪用し、自らリング外に退避し、試合終盤まで隠れている選手もいます。

また、場外に両足が着かないと失格にならないルールを逆手に取り、片足だけ着いてセーフとなった選手もいます。

※コフィ・キングストンは「逆立ち」や「場外のイスに着地」など、様々な方法で両足着地を防ぎ、無事にリング上へと生還するのがロイヤルランブルの名物になっています。

現役を引退した選手や、WWEを去っていた選手がサプライズで登場することも多々あり、60秒の経過後に誰が入場するかも楽しみのひとつです。

当サイト『WWE HOLIC』では「ランブル戦」と表記することがあります。

ウォーゲームスとは?

ウォーゲームス(War Games)は、PPV「サバイバー・シリーズ」でおこなわれる、チーム対抗戦の試合形式です。

以前はエリミネーション形式が採用されていましたが、近年はウォーゲームズ形式でおこなわれることが多いです。

※エリミネーション形式とは、5対5のタッグマッチで、負けた選手が失格となり、相手チームの全員を失格させたら勝利、というものです。

ウォーゲームスは、2つのリングが繋がっており、リングの外は金網で囲まれています。

最初は各チームとも1人ずつの選手を選び、1対1で試合がスタートします。その他の選手たちは檻の中で待機します。

試合開始から1分後、試合を優勢に進めていると判定されたチームから選手が1人、リング内に追加されます。

以後は3分経過ごとに両チームとも選手を1人ずつ追加していきます。

最後の選手が投入された後、「Let's play War Games!」と宣告されることでフォールやタップアウトが解禁されます。

ピンフォール、ギブアップ、レフェリーストップなどで勝利した選手の属するチームが勝ちとなります。

マネー・イン・ザ・バンク・ラダー・マッチとは?

マネー・イン・ザ・バンク・ラダー・マッチ(Money In The Bank Ladder Match)は、ラダーマッチの一種です。

リング中央の上にアタッシュケースが吊され、複数の選手たちがハシゴ(ラダー)を立てて上り、アタッシュケースを巡る争奪戦となります。

アタッシュケースを手にした選手が優勝となります。ピンフォールやギブアップでは試合が決着しません。

当サイト『WWE HOLIC』では「マネー戦」と表記することがあります。

※アタッシュケースやキャッシュインの詳細については、「マネー権・キャッシュインについて」をご参照ください。

マネー権・キャッシュインについて

マネー権とは?

マネー・イン・ザ・バンク・ラダー・マッチで優勝し、アタッシュケースを獲得した選手は、2大王座のどちらかに挑戦する権利を得ます。

アタッシュケースの中には「ケース奪取から1年以内であれば、いつ、どこでも2大王座のどちらかに挑戦できる権利書」が入っているという設定になっています。

基本的には自分の所属するブランドが管轄する王座に挑戦することが多いです。

アタッシュケースおよび権利書のことを「マネー権」と表現します。

このルールを考案したのはクリス・ジェリコですが、ジェリコ自身はマネー権を獲得したことがありません。

キャッシュインとは?

キャッシュイン(Cash in)とは、マネー・イン・ザ・バンク・ラダー・マッチに優勝して獲得した王座挑戦の権利(=マネー権)を行使することをいいます。

マネー権を持つ選手は、アタッシュケースをレフェリーに手渡してキャッシュインを宣言し、レフェリーが認めることでキャッシュイン成立となります。

キャッシュイン成立前に他の選手が妨害をして、キャッシュインが不成立になる場合もあります。

タイトルマッチで勝利したものの疲れ切っている王者に対してキャッシュインしたり、アタッシュケースなどの凶器で王者を殴り、弱らせてからキャッシュインするパターンが多いです。

中には事前にキャッシュインを予告し、そのとおり正々堂々とキャッシュインして試合に勝利し、新王者となる選手もいます。ベビーフェイスに多いパターンです。

弱っている王者を襲撃するパターンが多いため、ベビーフェースだった選手がキャッシュインによるタイトル獲得後にヒール転向したりもします。

キャッシュインは必ず成功しますか?

弱っている王者に対してキャッシュインするため、かなり高い確率で王座奪取に成功します。

ただし、キャッシュイン後の試合に敗れ、王座奪取に失敗した選手も過去に数名います。

キャッシュインに失敗した史上初の選手はジョン・シナでした。

ベビーフェイスとヒールについて

ベビーフェイスとは?

いわゆる「善玉レスラー」のことです。

ほとんど反則や悪いことをせず、ファンに対して親切なのが一般的です。

ヒールとは?

いわゆる「悪役レスラー」のことです。

反則技を使い、ズルい手で勝利し、会場や地域や地元のプロスポーツチームを罵倒するのが一般的です。

フェイスターンとは?

ヒール(悪役)だった選手がベビーフェイス(善玉)に変わることです。

ヒールターンとは?

ベビーフェイス(善玉)だった選手がヒール(悪役)に変わることです。

フィニッシャーについて

フィニッシャーとは?

フィニッシャー(フィニッシュ・ホールド)は、各選手が持っている「必殺技」のことです。

基本的には各選手がオリジナルのフィニッシャーを持っていますが、稀に他の選手と同じ技だったり、同じ技だけど技名を変えたりすることもあります。

フィニッシャーを出した選手が勝利し、試合が終わるというのが暗黙の了解です。

ただし、大きな大会になるとフィニッシャーを食らった相手がカウント2で返し、試合が続行されることも多々あります。

選手やファンの呼称について

WWEスーパースターとは?

WWEでは選手のことをプロレスラーとは呼ばず「スーパースター」と呼びます。

現在は男女どちらの選手も「スーパースター」という呼称で統一されています。

WWEディーヴァとは?

以前は女子選手のことを「ディーヴァ(Diva)」と呼んでいました。

リング外で声援や指示を送るマネージャー的な役割や、セクシーな格好をして男子選手やレフェリーを惑わせる役目の女性が多く、レスリングが主体の女子選手も含めた総称がディーヴァでした。

次第に本格的なレスリングをする女子選手の割合が増え、ステファニー・マクマホンを中心に女子選手の地位向上が進んだことで、2017年頃にはWWEにおいてディーヴァという呼称が廃止されました。

現在は女子選手もプロレスラーやディーヴァではなく「スーパースター」と呼んでいます。

WWEユニバースとは?

WWEのファンのことを「WWEユニバース」と呼びます。

会場にいる観客だけでなく、テレビで視聴しているファンもWWEユニバースです。

メインロースターとは?

「RAW」「SMACKDOWN」の2大ブランドはWWEにおける1軍という位置付けで、どちらかのブランドに所属する選手を「メインロースター」と表現します。

一方、2軍の位置付けとなる育成団体や育成組織は、かつてはFCWやOVWという団体がありました。現在は「NXT」に統一されています。

NXTの所属選手がRAWやSMACKDOWNに移動することを「メインロースター昇格」と表現します。

団体名について

WWEは何の略称ですか?

「ワールド・レスリング・エンターテインメント」の略称です。

英語表記は「World Wrestling Entertainment」になります。

以前の団体名は?

アメリカ東部のローカル団体だった当初は「WWWF」(World Wide Wrestling Federation)という名称でした。

1979年には「WWF」(World Wrestling Federation)と改称しました。

2002年5月6日から現在の「WWE」という団体名になっています。

なぜ団体名をWWFからWWEに変更したのですか?

自然保護団体であるWWF(World Wide Fund for Nature)と名称が同じであり、名称変更を求める訴訟を起こされ、敗訴しました。

このためプロレス団体のWWFは、名称をWWEへと変更しています。

フリーバード・ルールについて

フリーバーズとは?

ザ・ファビュラス・フリーバーズ(The Fabulous Freebirds)は、1980年代にアメリカ・テキサス州のプロレス団体・WCCWで活躍したタッグユニットです。

第1期のメンバーは以下の3名でした。

  • マイケル・ヘイズ
  • テリー・ゴディ
  • バディ・ロバーツ

1988年に第1期フリーバーズが解散した後、1989年にジミー・ガービンが加入して第2期フリーバーズが結成されています。

2016年、フリーバーズの4人はWWE殿堂入りを果たしました。

第1期の解散後、テリー・ゴディは全日本プロレスを主戦場とし、スティーブ・ウィリアムスとの「殺人魚雷タッグ」で世界タッグ王座を獲得、シングルでは三冠ヘビー級王座を獲得して人気選手となりました。

フリーバード・ルールとは?

フリーバード・ルール(The Freebird Rule)は、ザ・ファビュラス・フリーバーズが最初に確立したタッグ王座の特別ルールです。

フリーバーズは3人のユニットでしたが、タッグ王座戦では3人のうち誰が出場しても、どの組み合わせでもOKとされ、タッグ王者は特定の2人ではなく3人のユニットが保持する、というものです。

最近のWWEでは、3人ユニットの「ニュー・デイ」や「ワイアット・ファミリー」がこのフリーバード・ルールを利用し、ユニットの中から日替わりによる2名がタイトル戦に出場しています。