PPV エリミネーション・チェンバー 2019 試合結果
(更新日:2019年2月21日)
会場:アメリカ・テキサス州ヒューストン、トヨタ・センター
【クルーザー級王座戦】バディ・マーフィー vs 戸澤アキラ
※マーフィーズ・ロウ。マーフィーは王座防衛に成功。
今も現役だと錯覚する体型と迫力
昨年WWE殿堂入りを果たしたマーク・ヘンリーが登場し、ステージ上でインタビューを受ける。
「地元テキサス開催のPPVに戻ってこれて嬉しいよ」と笑顔のヘンリー。「クルーザー級のタイトルマッチは本当に素晴らしかった」と両者を称える。
初代女子タッグ王者が決まるチェンバー戦の勝者予想は「アイコニックスだ」と語る。会場から若干のブーイングが飛び、「昔はよくブーイングされたもんだよ、懐かしいな」と余裕。
もう1つのチェンバー戦となるWWE王座戦の勝者予想は「コフィだ。ガントレット戦での大健闘には胸を打たれた。もしも俺がチェンバー戦に出場するのなら、全員を痛みの殿堂(ホール・オブ・ペイン)に入れてやるんだがな」
【WWE女子タッグ王座決定チェンバー・マッチ】
チェンバー戦に最後まで残ったチームが初代WWE女子タッグ王者となる。出場チームは以下の6チーム。
◆カーメラ&ナオミ
◆リヴ・モーガン&サラ・ローガン
◆アイコニックス(ペイトン・ロイス&ビリー・ケイ)
◆ナイア・ジャックス&タミーナ
◆ボス&ハグ・コネクション(ベイリー&サーシャ・バンクス)
◆マンディ・ローズ&ソーニャ・デビル
先発する2チームは、RAWとSDで開催されたトリプルスレット・タッグ戦で敗れたボス&ハグ・コネクションとマンディ&ソーニャ組。他の4チームは檻(チェンバー)の中で待機し、一定時間の経過後に1チームずつ檻から解放されて追加出場していくルール。
登場したリヴ&サラはリング外でベイリー&サーシャを圧倒し、リング内でマンディ&ソーニャと睨み合い。両チームは同じ時期にNXTから昇格している。
先に出場していた6人全員がダウンしているタイミングで登場したアイコニックス、雄叫びを上げながら次々とダウンしている選手たちをフォールして回るが、1人も片付けることが出来ずレフェリーに八つ当たり。
ベイリーに合体攻撃を決めたアイコニックスが勝利を確信して2人がかりのフォール。しかしサーシャのカットが間に合い、吹き飛ばされたビリーの身体がペイトンの歯に当たる。
そのサーシャを成敗して再び2人がかりのフォールにいくアイコニックス。しかし今度は自力で返され悲鳴。
アイコニックスがモタモタしている間に次のチーム投入。4チーム入り乱れて大混戦。
※回転エビ固め&ジャックナイフ。
カーメラ&ナオミは早くも脱落。
2人がかり、渾身の押さえ込みで最初の勝利を奪ったアイコニックスは大喜びしてドヤ顔ポーズ。「誰でもかかってこい!」と調子に乗ってたら全チームに囲まれビビってると最後のカウントダウンが始まり、「みんなの敵はあっちでしょ!」と指を差す。
最後に登場したナイア&タミーナは鬱憤晴らしの大暴れ。一方のアイコニックスは自ら檻の中に逃亡。
それに気づいたナイア&タミーナ、檻に歩み寄りドアを開けようとする。中からドアを押して防ごうとするアイコニックス、しかし力勝負に勝てるはずもなく捕らえられる。
※ダブルのサモアン・ドロップ。
2人同時にフォールされ、アイコニックスは綺麗に敗退。
※雪崩式サモアン・ドロップ&スーパーフライ。
チェンバー上からのスーパーダイブを見せるなど健闘したライオット・スクワッドも脱落。残り3チーム。
フラフラのベイリーに突進したナイア。しかし寸前でベイリーが回避し、ナイアは檻の壁に激突して失神。呆然とするタミーナを他の4人が集中攻撃。
※ダイビング・エルボー。
優勝候補の巨漢コンビを共闘して脱落させた2チーム4名の女子選手が最後の闘い。
ベイリー・トゥ・ベリーを決めて勝利目前のベイリーをマンディがカット。怒ったベイリー&サーシャに睨まれ、マンディは檻の天井に逃亡。それを追いかけるベイリー&サーシャ。実況の(サーシャが大嫌いな)コリー・グレイヴス、昨年のチェンバー戦でサーシャがベイリーを裏切った場面を思い出し
「これはデジャヴだ!」
「サーシャはまたやるぞ!」
と絶叫。
しかし今年は仲間割れせず共闘するベイリー&サーシャ。ただ攻撃がモタモタしてる間にベイリーはマンディに蹴られて檻の天井から落とされ、さらにソーニャのスピアーを喰らってダウン。心配したサーシャが天井から降りて介抱(何しに上がったんだ)。
これまでベイリーに助けられ続けたサーシャは、ダウンしているベイリーに何かを呟いてから孤軍奮闘。マンディのフィニッシャーも自力でクリア。
※変形バンク・ステートメント。ボス&ハグ・コネクションが初代タッグ王者に。
ベイリーが泣きながらサーシャに駆け寄り、二人はリング中央で抱擁。女子タッグ王座のベルトを手渡されてサーシャも涙。
リング上で勝利者インタビューを受ける二人。「初代王者となり歴史を作りましたね」とチャーリー・カルーソに語りかけられ、感無量で絶句する二人。不粋な一部の観客からブーイングが飛び、それを打ち消すように祝福のチャントが広がる。
「言葉が出ないわ」と泣きながら声を震わせるサーシャ。「ベルトを手にしてこんなに幸せだなんて。女子部門はこれからも変わっていく。そのためにベストを尽くす。初代王者は私たち、ボス&ハグ・コネクションだよ」
ゲスト解説のWWE殿堂者ベス・フェニックスも感動で涙。「本当に素晴らしく誇らしい。彼女たちは成し遂げた」
【SDタッグ王座戦】シェイン・マクマホン&ザ・ミズ vs ウーソズ
ステージに登場したミズは入場前にマイクを持ってスピーチ。
「まずはサーシャ&ベイリー、初代女子タッグ王者おめでとう! 歴史が作れたのを俺たちは目撃したんだ!」
「それから今日の試合を俺の親父、娘のモンロースカイ、妻のマリースに捧げる」
ここでマリースが久々の登場。妻とキスした後、「とてもビッグな発表をするぞ」と言ってニヤっとするミズ。
マイクを渡されたマリース、「二人目ができたわ!」とアナウンス。
会場からの野次に「そうさ、俺はやったんだよ」とジョークを飛ばしたミズ。「今日の試合は俺の二人目の子供にも捧げる。さあ始めるぞ!」
※丸め込み。ウーソズが新王者に。
スカル・クラッシング・フィナーレを切り返されて敗れたミズは呆然。
コーナー最上段から実況席へのダイビング・エルボーを敢行してダウンしていたシェインも場外で座り込みながら呆然。そのシェインに「ごめん」と何度も謝るミズ。
シェインを介抱しにいくミズ。ようやく立ち上がったシェインはミズの頭を撫で、肩を組みながら二人揃って退場。
その後、医務室で治療を受けるシェインに謝りながら自らを責めたミズは物に八つ当たりをして暴れ始め、シェインに「落ち着け! 今日は家に帰れ!」と一喝される。
【IC王座戦(2vs1ハンディ戦)】ボビー・ラシュリー&リオ・ラッシュ vs フィン・ベイラー
ベイラーはラシュリーとリオのどちらから勝利を奪っても新王者になれるルール。
入場前にインタビューを受けたラシュリー&リオ。「今夜は既に2つの新王者が誕生してますが、IC王座はどうなるでしょうか」と冒頭から失礼な質問を受ける。
「足を引っ張るのではないですか?」と問われたリオは強気に反論するが、「2週間前、ベイラーに負けてますよね」と切り返されて言葉に詰まる。一方のラシュリーも「直接負けなくても王座を失う可能性がありますよね」と質問されて不安顔。
試合中、ずっとベイラーから逃げていたリオ。しかしラシュリーの猛攻でチャンスを迎え、自らラシュリーの身体を叩いてタッチ。唖然とするラシュリーに「俺に任せろ。俺たちはチャンプだ」と告げてからリングインするリオ。
しかしフロッグ・スプラッシュを自爆し、すぐベイラーに捕まってしまう。
※クー・デ・グラ。ベイラーが新王者に。
試合後、「なぜタッチした!」と敗れたリオに詰め寄ったラシュリーはリオを殴ろうとする、しかし頭を振って冷静になったラシュリー、リオを許しかけたがやっぱり怒って制裁、仲間割れ。
観戦するだけなのに態度BIG
シャーロット・フレアーが登場し、リング上でインタビューを受ける。前夜に開催されたハウスショーでシャーロットとアスカの試合後、竹刀を持って暴れるシャーロットを謹慎中のベッキー・リンチが襲撃したものの、返り討ちにしたシャーロットがベッキーの負傷している左足を集中攻撃している映像が流される。
「ベッキーが出場停止となったため、代役としてあなたがレッスルマニアに出場することとなりました。これはあなたのアイデアなのか、それともビンス・マクマホンのアイデアなのかを説明してくれませんか?」との質問に、「ベッキーは勝手に出場停止になった。私は流れに身を任せてただけ」と回答。
「ベッキーは観客からの声援と支持が欲しいだけ。私はWWE史上最高の存在。今夜はロンダvsルビーの試合をリングサイドで観戦する。どちらがレッスルマニアで女王と闘うことになるかしらね」
【RAW女子王座戦】ロンダ・ラウジー vs ルビー・ライオット
※アームバー。ロンダは王座防衛に成功。
ルビーに何もさせず完勝したロンダはリングサイドのシャーロットにベルトを誇示して挑発。涼しい顔のシャーロットはリングインし、余裕の表情でロンダと睨み合い。
そこへ観客席に松葉杖をついたベッキー・リンチが登場。なんとかリングインしたベッキーを憐れみの表情で見ながら笑うシャーロット。
リング中央で睨み合う3人。隙をついてベッキーが松葉杖でシャーロットに殴りかかる。23連発も殴られたシャーロットは全身を真っ赤にしながら悶絶。不敵な笑みをうかべるベッキーと、「あらまあ」という表情で静かに見ているロンダ。
落ちていた松葉杖の1本を拾うロンダ。ベッキーが何やらロンダに話しかけ、邪魔者シャーロットを殴るよう促す。
怒りの表情に変わったロンダが松葉杖を持ちながらシャーロットににじり寄る。半泣きで許しを乞うシャーロット。
ロンダがシャーロットを殴ろうとした寸前、背後に回ったベッキーがロンダの背中を松葉杖で一撃。倒れ込んだロンダの背中のみならず腕や頭部に至るまで猛烈な勢いで殴りまくるベッキー。その数、25連発。
スタッフやレフェリー陣に制止されたベッキーは警備員に両腕を拘束されながら強制退場。殴られまくったロンダは怒りに震え、シャーロットは呆然。
【ノーDQマッチ】ブラウン・ストローマン vs バロン・コービン
ストローマンがコービンをパワースラムでテーブルに叩きつけた直後、イスを持ったドリュー・マッキンタイアが登場。「上がってこい」とマッキンタイアを挑発するストローマン、しかし背後からボビー・ラシュリーがイスで殴りかかる。
マッキンタイアにイスで滅多打ちにされたストローマンはダウン。クレイモアで追い討ちをかけた後、コービンとマッキンタイアが抱えたストローマンをラシュリーがテーブルへのパワーボムで叩きつける。
※テーブルへのトリプル・パワーボム。
WWE王座戦(チェンバー・マッチ)
出場者は以下の6名。
◆ダニエル・ブライアン(WWE王者)
◆ランディ・オートン(最終順のシード権獲得)
◆AJスタイルズ
◆コフィ・キングストン
◆サモア・ジョー
◆ジェフ・ハーディ
※フェノメナル・フォアアーム。
※ランニング・ニー。
※RKO。
※トラブル・イン・パラダイス。
※ランニング・ニー。ブライアンは王座防衛に成功。
最後の2人まで勝ち残ったコフィは観客からの歓声を背に大健闘。しかし最後は2発目のランニング・ニーに沈む。
ニュー・デイの仲間、ビッグ・Eとエグザビア・ウッズが駆けつけ、敗れたコフィを介抱。「ありがとうコフィ!」チャントに包まれる会場でウッズとEから「11年間が報われたじゃないか」と慰められ、コフィは男泣き。ウッズとE、もらい泣き。