RAW #1344:ロマン・レインズ、白血病を乗り越えてリングに復活

(更新日:2019年3月5日)

大型犬、復活

2018年10月に白血病の再発を告白し、治療のため長期欠場していたロマン・レインズが久々の登場。欠場前のブーイング祭りが一転、大歓声で迎えられる。

「神はいつもそばにいて見守っていてくれる、ずっとそう信じていた。しかし10月に告白する前は不安で怖かった。秘密を打ち明けるか迷った。メールやSNS、あらゆる手段で俺にメッセージが届いた。多くの激励や祈りの言葉に圧倒された。本当に感謝している」

「大勢が祈ってくれたから、神の留守電もいっぱいになっただろう。そして神は思ったはずだ。『なぜ1人の男のためにみんな祈ってるんだ?』と。それほど強力なみんなの愛に勇気づけられた。おかげで強くなれたよ」

「若い奴らは王座を目指す。それは大事なことだ。しかし俺には別の目標ができた。毎晩のようにリングで闘いたい。それが今の願いだ」

「巨大企業のWWEで闘い続ければ、白血病と闘う人のことを世界中に知ってもらえる。今度は俺が彼らのサポートをする番だ」

「今の状況を話そう。欠場前、またフルスイングしてやると宣言しただろ。俺たちはホームランを打ったんだ。白血病の症状は治まった。つまり、大型犬は帰ってきたんだ!」

リングサイドを1周して観客と握手した後、退場しようとしたレインズを盟友セス・ロリンズが迎える。ステージ上で抱擁を交わし、肩を組んで観客席を見渡す2人。欠場発表時には号泣していたロリンズ、この日は目を潤ませながら笑顔。

リコシェ&アリスター・ブラック vs ザ・リバイバル

アリスター・ブラック ○ (フォール) ● スコット・ドーソン
※ブラック・マス。

昇格したばかりの若手たちに2週連続で負けてしまうタッグ王者。

制作陣の釈明のつもりなんだろうか

バックステージにて、バロン・コービンに(失礼な質問には定評のある)チャーリー・カルーソがインタビュー。

「白血病と闘うロマン・レインズに対し、『人生は続く』『復帰して欲しくない』などと発言していましたが、いまレインズに会ったらどうなると思います?」という質問。

「昔のことで俺を責めるのか」とコービン。「言葉尻を捉えれば悪口に聞こえたかもしれん。臨時GMの仕事が多忙で大きなストレスを抱えていたから、感情的になってた」

「あなたが抱えていた仕事はレインズの闘病よりも大変だったという意味ですか?」と次の質問。(この質問を考えついた作家は脳内腐ってしまえ)

「奴のためにも、俺たちは会わないほうがいい」と言ってから去るコービン。

今夜も歌えず

アライアスが登場。最近ずっと邪魔され続けているアライアス、この日も喋ろうとしたらレイシー・エバンスに邪魔される。観客に手を振りながら花道を闊歩しただけでレイシーは退場。

気を取り直して喋ろうとしたアライアス、今度はディーン・アンブローズに邪魔される。

「今夜はお祭り騒ぎじゃないか」とアンブローズ。「昔のことを思い出したぜ。今夜は気分がいい。ドリュー・マッキンタイアとノーDQ戦で再戦だ」

突然ギターを弾き始めたアライアス 。「何やってんだ」と止めるアンブローズ。「アカデミー賞みたいに音楽流して俺を追い出すつもりか」

「ここがアカデミー賞なら俺は喝采を浴びている」とアライアス 。「ここアトランタへの愛を歌おうとしてたのに邪魔された」

ギターでブン殴ろうとしたアライアス。しかし予測していたアンブローズからダーティー・ディーズを喰らわされて撃沈。

ロンダ・ラウジー&ナタリヤ vs ルビー・ライオット&サラ・ローガン

試合終盤、ロンダがアームバーを決めようとしたところで、場外にベッキー・リンチが出現。出場停止処分を受けているにもかかわらず乱入しようとするベッキーを場外でナタリヤがなだめるも、そのナタリヤを殴り倒してしまう。

ロンダ・ラウジー △ (無効試合) △ ルビー・ライオット
※ベッキー・リンチの乱入。

怒ったロンダがベッキーに突進し、松葉杖を奪って殴りかかる。スタッフたちに制止されるものの止まらない両者。警官が登場してベッキーを拘束、手錠をかけて退場させる。

有効な脅し

ナタリヤが退場した後、一人でリングに戻ったロンダはマイクを持ち「ビンス・マクマホン出てこい!」と要求。

しかし登場したのはビンスではなくステファニー・マクマホン。「会長の命令で来たんだろ」とロンダ。「単刀直入に言う。ベッキーの謹慎処分を解いてレッスルマニアに出せ。他に方法はない」

「動揺するのは分かるわ」とステフ。「ベッキーは謹慎解除どころではない。逮捕された」

「マクマホン家の権力で釈放させればレッスルマニアに出場できるだろ」とロンダ。「パパに頼んでそうしろ」

「そんなに簡単じゃないのよ」とステフ。「それにあなたのレッスルマニアでの対戦相手はベッキーではなく、シャーロット・フレアーよ。あなたも、そして私もそれは望んでなかった。でもベッキーは自分の行動と感情で自滅した。レッスルマニアへの道ではなく、刑務所への道を彼女は走ってる」

「ビジネス優先というのなら、みんなが望むことをやりなよ、分かるだろ」とロンダ。「女子選手が初めてレッスルマニアのメインで闘うんだ。私とベッキーとシャーロットが闘えばいい」

しばし考え込んだステフ。「ごめんなさい、それは絶対に出来ないわ」

退場しようとするステフを引き止めるロンダ。「納得できない。ベッキーの謹慎を解いてレッスルマニアに出場させると言え。今すぐだ!」

「命令するの?」とステフ。「何様のつもり? 私はあなたのボスよ。父の言うとおり、あんたもベッキーと同じで生意気。誰でだろうとWWEで大きな態度は許さない」

「あんたは私を支配など出来ない」とロンダ。「他のスターと違って私は買収なんかされない。もう十分稼いだ。一生分のカネはある」

「最高の証である限り、この女子王座を持っていたい。でも強い者が挑戦できないのなら、飾りだけの王座なら性に合わない。あんたは王座を汚してる。ウンザリだ。正しい決断を下すべき」

リングに女子王座のベルトを置き、退場するロンダ。呆然とするステフ。

カート・アングル vs ジンダー・マハル

カート・アングル ○ (タップ) ● ジンダー・マハル
※アンクル・ロック。

何を見せてくれたんだろ

アレクサ・ブリスが進行役を務めるトークショー「ブリスの時間」。

開始前にアレクサが一言。「さよならロンダ。もうWWEを追放されても仕方ないわ。私は3度の女子王者だけどベルトは常に大切にしてた。マクマホン家の人たち、ロンダの代わりにレッスルマニアで闘う人を探してるのなら、私がここにいるよ」

トークショーのゲストはIC王者、フィン・ベイラー。

「あなた、PPVで新王者になったけど、1つだけ残念なことに気付いちゃった」とアレクサ。「そのベルトがステキな腹筋を隠しちゃってるのよね」

「照れるじゃないかよ」とベイラー。

「じゃあ、こうしましょうよ」とアレクサ。「もしあなたが腹筋を見せてくれるなら、私も見せてあげるわ」

何を見せてくれるのかワクワクしていたところで、リオ・ラッシュが登場。今夜も邪魔されて怒るアレクサは台本を放り投げる。

「このトークショーはインチキ、お前もインチキ、ボビー・ラシュリーこそ本物の王者だ」とリオ。

「ラシュリーが王座を取り返したいのなら、俺はここにいるぜ」とベイラー。

「ラシュリーはストローマンとの試合に備えている」とリオ。「俺がベルトを取り返しにきた。今すぐでも奪ってやる」

「お前、王座に挑戦するために来たのか」とベイラー。

「そうじゃない」とリオ。

「ラシュリーより自分が優れている、と証明したいんだな?」と更にかぶせていくベイラー。

「違う違う、そんなわけねえだろ」とマズい展開に顔をしかめるリオ。

「お前には挑戦する資格があるよ。挑戦を受けよう。だってお前が負けて奪われた王座だもんな。取り戻したいんだろ? ファンのみんなも聞いてたよな?」

「リオ、どうなの?」とアレクサ。「それとも1人では何も出来ないのかしら?」

アレクサにまで挑発されたリオ、「受けてやるぜ」と動揺しながら受諾。「控室に行って準備してくるから待ってろ」

「ねえリオ、控室まで戻る時間はないわよ」と笑うアレクサ。「試合は今すぐ」

【IC王座戦】フィン・ベイラー vs リオ・ラッシュ

フィン・ベイラー ○ (フォール) ● リオ・ラッシュ
※クー・デ・グラ。ベイラーは王座防衛に成功。

また怒られた

バックステージで激怒しているボビー・ラシュリーと、落ち込んでいるリオ・ラッシュ。

「またかよ!」と怒鳴るラシュリー。「俺の王座だ。なぜお前が出場して、なぜ再び負けてるんだ。使えねえ奴だ。お前をまだ信用していいのか」

「信用してくれ」と力なく答えるリオ。

ブラウン・ストローマン vs ボビー・ラシュリー

場外での突進タックルでラシュリーとリオを吹き飛ばしたストローマンは、「お前ら3人のしたことは忘れねえぞ!」と叫んでから退場。

試合は?

【ノーDQ戦】ディーン・アンブローズ vs ドリュー・マッキンタイア

場外戦の最中、先ほどアンブローズに襲撃されたアライアスが乱入し、ギターでアンブローズの背中をぶっ叩いて報復。

ドリュー・マッキンタイア ○ (フォール) ● ディーン・アンブローズ
※クレイモア。

試合後、さらにバロン・コービンとボビー・ラシュリーも登場し、4人がかりでアンブローズを集中攻撃。

そこへセス・ロリンズとロマン・レインズが救援に駆けつける。久々のスーパーマン・パンチとスピアーに観客は熱狂。

復活を高らかにアピールしたレインズはリング上でロリンズとハグ。笑顔で退場しようとした2人は、リング上にアンブローズを放置していたことに気付いて振り返る。

リング上ではアンブローズが複雑な表情で、かつての仲間を睨む。

ベイリー vs ナイア・ジャックス

ベイリー ○ (フォール) ● ナイア・ジャックス
※ダイビング・エルボー。

映画スター再登場

WWE殿堂者、リック・フレアーの70歳を祝う誕生パーティーが開催される。

全選手がステージに揃った中、トリプルHとステファニー・マクマホンの夫妻がリングに上がる。

「史上最も偉大なレスラーが70歳になった」とフレアーを称えるHHH。

ゲストとしてショーン・マイケルズ、リッキー・スティムボート、カート・アングル、そしてスティングも登場。

過去のダイジェスト映像が流された後、HHHに紹介されてフレアー登場…のはずが姿を見せない。

映像がバックステージに切り替わり、今や映画スターのバティスタ(俳優名はデイヴ・バウディスタ)がカメラマンを引きずっている様子が流れる。

「ここで待っていろ」とカメラマンに命じたバティスタはフレアーの控室を襲撃。失神しているフレアーを控室から引きずり出したバティスタはカメラに向かって「ハンター、見てるか」と不敵な笑み。

挑発されたHHHは慌ててバックステージに直行。フレアーのもとへ駆けつけた時には、既にバティスタの姿は消えていた。

「医者を呼べ!」と叫ぶHHH。

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