RAW #1345:ロンダ・ラウジー、一部の軽薄なファン達へ痛烈な意趣返し

(更新日:2019年3月13日)

ある意味「犠牲者」のアンブローズ

ロマン・レインズがリングに登場。「先週復帰した。これから何をやりたいかを考えた時、ある男抜きでは進めない」と、兄弟分のセス・ロリンズを呼び込む。

「先週お前が復帰したのはキャリア最高の喜びだったぜ」とロリンズ。「お前からもらった刺激を力に変えて、レッスルマニアで猛獣レスナーを倒し、ユニバーサル王者をRAWに持ち帰る」

「ただ、お前の気持ちも分かるよ」と、ユニバーサル王座を白血病のため返上したレインズに語りかけるロリンズ。「お前は王座を返上しただけで、陥落したわけじゃない。俺以外でレスナー戦にふさわしい奴はお前だけだ。お前がそれを望むのなら話し合おう」

「誤解するな」とレインズ。「俺が不在の間、RAWを守っていたのはお前だ。俺もレスナーと対戦経験がある。戴冠の大変さも分かる。お前に言えることは『幸運を祈る』だけだ」

「しかしな、1つ頼みがあるんだ」とレインズ。「お前の頼みなら何でも聞く」と応じるロリンズ。

もう1度だけ3人で組みたい」とレインズ。観客は大歓声、そして「シールド!」チャント。

「それだけはダメだ」と拒否するロリンズ。「あの夜(レインズが白血病による欠場を発表した夜、アンブローズはロリンズを裏切った)のアンブローズの行動だけは許せない」

「欠場している間に考えが変わったんだ」とレインズ。「明日が来るという保証はないんだ。時間は有限、人生は短い。何より大切なのは俺たちの絆。アンブローズが何を考えてるのか俺にはサッパリ分からんが、そばにいるうちにもう一度、兄弟と組みたい」

しばし熟考したロリンズ、「あの頃のことはもう葬ったんだ。しかしお前は正しい。シールドの復活が望みか。お前の頼みならやってやる!

「2人揃ったぞ」と喜ぶレインズ。「残るは1人だ。アンブローズ出てこい!」

「あいつは来ないぞ」というロリンズの予想に反してディーン・アンブローズ登場。ステージ上で何かを喋ろうとした直前、背後からアライアスにギターで殴られダウン。

慌てて駆けつけるレインズ&ロリンズ。しかしアンブローズは痛みに悶絶しながらロリンズの手を振り払い、1人で退場。

あんたが潰したわけではない

バックステージでドリュー・マッキンタイア&バロン・コービン&ボビー・ラシュリー(withリオ・ラッシュ)がインタビューを受ける。

「WWE屈指の強力チームが復活するかもしれませんが」という質問を遮って喋り始めるマッキンタイア。「はっきりさせよう。シールドは数ヶ月前に俺が潰した。奴らは過去の幻想に生きる哀れな3人組」

「今夜の試合で誰が最強なのか分かるさ」とコービン。

【6人タッグ戦】ストローマン&ベイラー&アングル vs マッキンタイア&コービン&ラシュリー

ボビー・ラシュリー ○ (フォール) ● フィン・ベイラー
※スピアー。

実はナイーブでした

バックステージでヘビー・マシナリーの2人(タッカー・ナイト&オーティス・ドーゾビッチ)にインタビュー。

「上機嫌なようですが、同僚には歓迎されてないようですよ」と(失礼なことには定評のある)チャーリー・カルーソ、控室で談笑しているスターたちの映像を流す。

「NXT勢にはウンザリだ」とコナー。「俺らよりチャンスをもらってる」

「ただの新人じゃないか」と笑うボー・ダラスとカーティス・アクセル。

「新しい敵も悪くないさ」とカート・ホーキンス。「連敗を脱出できるかもしれんな」とザック・ライダー。

「一番ムカつくのはヘビー・マシナリーだ」と続けるコナー。「オーティスは何様だ。先週俺たちに手を出しやがった」

「あのバカは何も考えてないさ」と笑うビクター。

「確かに見た目は変わってるよな」とアクセル。その後もいろいろとオーティスを笑い者にする面々。

映像を見終わったオーティス、神妙な表情で「今のは傷ついた」と呟きながら目を潤ませる。

「オーティスは繊細なんだ」と肩を抱き寄せながらタッカーがフォロー。「俺がなんとかする。マクマホン家に言って全員と対戦させてもらおう。オーティスは心を傷つけた相手を必ず痛めつける」

ナタリヤ vs ルビー・ライオット

ナタリヤ ○ (フォール) ● ルビー・ライオット
※丸め込み。

最近全く勝てなくなったルビー、今夜も敗北で呆然。連敗ギミックは何かの予兆か。

5回結婚してるそうです

トリプルHがリングに登場し、前回RAWでのバティスタによるリック・フレアー襲撃事件について言及。

HHHが語り始める直前、バティスタがインスタグラムにアップしたという動画の映像がスクリーンで流される。

「ようHHH。お前の注意を引けたようだな。そっちに行けなくて悪いな。フィラデルフィアが嫌いなだけだ。次回開催地のピッツバーグも嫌いだ。悪く思うな。気が向いたら来週行く」

「このゲームでは最後まで俺のルールに従え。ゲームオーバーの瞬間までな」

「まだ俺を怒らせたいか」と言葉をひねり出すHHH。

「先週、リック・フレアーの70歳誕生日を祝うためリングに立った。リック・フレアーというより、リチャード・フレイヤーという男を祝うためだ」

「俺はリチャードと何年も一緒に世界を回った。親友の1人だ。俺の結婚式にも来てくれた。俺も彼の結婚式には出席した。全部ではないけどな。数が多いんだよ」

「彼の息子の葬儀にも立ち会った。一年ちょっと前、彼はアトランタの病院で昏睡状態だった。電話が鳴る度に怖かった。彼の死の知らせではないかと」(泣き声になるHHH)

「彼が70歳の誕生日を生きて迎えられるとは思わなかった。彼をここに呼んだ理由は、彼がリングに立つことを大好きだからだ。もう一度『ネイチャーボーイ』リック・フレアーを見たかった。しかし、あの野郎のせいで実現しなかった」

「デイヴ、お前が俺の注意を引きたかったことは知ってたさ。2年前からネットでわめいてたもんな。俺が11月に重傷を負った時、お前は諦めるかと思ったが、人生で初めて諦めなかったな。以前はすぐ諦めてたのに。声援や敬意を得られず辞め、思い通りにいかず辞める」

「今回またお前は思い通りにいかず、やったことは奇跡的に生き延びた70歳の老人を攻撃し、生き甲斐を奪った」

「そして今度は画面に向かって初歩的なワルを演じるのか。『フィラデルフィアが嫌いだ』『ピッツバーグも嫌いだ』『このゲームは俺のルールに従え』、それがお前のオリジナルか」

「お前がどこで何をしようが俺は全く興味がない。お前の家に押しかければいいか? 俺の家に来いと言えばいいか? 映画の撮影セットでもどこでも行ってやる。気概があるなら出てこい」

「これだけは覚えておけ。これは遊びではない。映画のキャラクターとも違う。俺と対峙してみろ。面と向かって望むものを言ってみろ。お前の欲しいものは全部くれてやる」

実質的な王座剥奪

前回RAWで女子王者ロンダ・ラウジーが王座ベルトをリング上に放置して退場した件について、ステファニー・マクマホンが見解を述べる。

「ベルトをリングに置く行為は敬意を欠き、王座を冒とくしている」

「WWEはベッキー・リンチへの訴えを全て取り下げる。ベッキーの60日間謹慎処分は今を持って解除する」

「ベッキーには『何が起きた場合でもWWEは責任を負わない』という免責条項にサインしてもらった上で、次回PPVにて『空位となった』RAW女子王座を賭けてシャーロット・フレアーと闘ってもらう」

あれだけロリンズが苦労した場所をすぐ見つけた

いつものように薄暗い場所で試合出場を待つディーン・アンブローズのもとにロマン・レインズがやって来る。「昔の溜まり場みたいな場所だな。控室があるだろ。お前と話がしたいんだ」

「集中しなきゃならん。試合に備える」とだけ告げて去るアンブローズ。

タッグ・ガントレット戦

オーティス・ドーゾビッチ ○ (フォール) ● ボー・ダラス
※合体スプラッシュ。
オーティス・ドーゾビッチ ○ (フォール) ● ビクター
※スプラッシュ
オーティス・ドーゾビッチ ○ (フォール) ● カート・ホーキンス
※スプラッシュ

TAJIRIと恋人ギミックだったこともある美女

2019年WWE殿堂メンバー、3組目としてトリー・ウィルソンが紹介される。

今日はすぐ見つかって良かったね

機材置き場のような部屋に篭っているディーン・アンブローズをセス・ロリンズが発見。「面白い場所にいるな」

「お前に話がある」とロリンズ。「うまくいかない時もあったが、それでも兄弟分だ。敵対していた時もお前を心の友だと思ってた。今回は軌道修正するチャンスだ」

「最後にもう1回シールド復活? それは無理だ」とアンブローズ。「先週の助けは感謝してる。しかし今夜はリングでやることがある。俺1人でな」

ディーン・アンブローズ vs アライアス

アライアス ○ (フォール) ● ディーン・アンブローズ
※ドリフト・アウェイ。

退団説は本当なのか仕込みなのか

試合に敗れたアンブローズのもとへ、レインズとロリンズが歩み寄る。

再結成を促すレインズ&ロリンズ。しかしアンブローズは「俺を責めるな」「俺は悪くない」と反抗し、リングを降りて観客席へ。裏切った日の夜と同じく、観客席の階段を1人で上っていくアンブローズ。

そこへマッキンタイア&コービン&ラシュリーのヒール連合軍が登場。「何度も繰り返しやがって、哀れだな」「有名な正義の猟犬は小汚い野良犬となった。俺たちの残飯でも喰らっておけ」

リング内にいるレインズ&ロリンズを襲撃するマッキンタイアたち3名。アンブローズは観客席で足を止め、動揺した表情で見つめていたが、やがて意を決して救援に駆けつける。

ヒール連合軍を蹴散らし、リング中央で拳を合わせるレインズとロリンズ。迷っているアンブローズに背を向けながら「頼むから来てくれ」「来い!」と叫ぶロリンズ。

しばらく考えていたアンブローズも遂に拳を合わせ、シールドの「最後の再結成」が決定。PPVでマッキンタイアたちヒール連合軍と対戦する。

その後、実況陣により「最後の再結成」の意味について補足。マイケル・コールは「再結成が最後と言われるのは、アンブローズが契約を更改しないと決定したからです」と説明。

アンブローズの妻でもあるルネ・ヤングは「アンブローズはより良い環境へ移ります」と(ウワサされているライバル団体への移籍を示唆するかのように)追加説明。

コリー・グレイヴズは「より良い環境? ここはWWEだぞ? よしてくれよルネ」と意味深にツッコミ。

サーシャ・バンクス vs タミーナ

タミーナ ○ (フォール) ● サーシャ・バンクス
※スーパーキック。

【RAWタッグ王座戦】ザ・リバイバル vs リコシェ&アリスター・ブラック

試合途中で前タッグ王者のボビー・ルード&チャド・ゲイブルが登場し、リングサイドで観戦。

ダッシュ・ワイルダー ○ (反則) ● リコシェ
※ルード&ゲイブルの乱入。反則裁定により王座は移動せず。

シナ、バティスタ、レインズ、今度はロンダ。何度同じ事を繰り返すのか

ステファニー・マクマホンがリングに登場し、「ロンダ・ラウジーは女子王座を返上した。レッスルマニアが目前だというのにね」と語ってから、前回RAWでの映像を流す。

映像終了後、シャーロット・フレアーとベッキー・リンチが登場。

「次回PPVで、王座決定戦としてシャーロットとベッキーに闘ってもらう」とステフ。「ただしベッキーは万全ではないので、どんなダメージを受けてもWWEに対して訴訟を起こさないという同意書にサインしてもらう」

同意書に目を通すベッキー。シャーロットが挑発。「サインしなさいよ。まあ私にベルトを渡したほうが話は早いけどね」

「ランブル戦で私に負けただろうが」とベッキー。「PPVを待たずに今ここで殴ってやろうか?」

「待ちなさい、これはビジネスよ」と制止するステフ。「規定に従ってもらう。とにかくサインして。そうすればPPVで決着がつけられる。

ニヤニヤしながら同意書にサインを済ませたベッキー。「これで正式にRAW女子王座戦が決定したわ」とステフ。

シャーロットとベッキーが挑発合戦を始めた直後、スクリーンには怒りの表情で駐車場を歩いているロンダ・ラウジーの姿を映す。

いつものように笑顔で観客とタッチすることもなく、怖い表情で一直線に歩いてリングインしたロンダはステフに詰め寄る。「何やってんの、ステフ」

「王座を返上したでしょ?」とステフ。

「返上してない」とロンダ。「ベッキーを戻すための再考を促しただけだ。私のベルトを返せ」

「どうぞ」と言って素直にベルトをロンダに返すステフ。「まだビジネスの話は終わってないわよ。次回PPVでベッキーとシャーロットが対戦するのは変更なし。もしベッキーが負けたら、彼女はそこで終わり。もしベッキーが勝ったら、レッスルマニアでのRAW女子王座戦にベッキーも加わり、トリプルスレット・マッチにするわ」

「2人とも倒してやるぜ」と意気込むベッキー。

「ロンダ、この決定に満足かしら?」とステフ。観客の歓声を得られてドヤ顔。

「あんたはプライドより財布が大事な女」とステフを挑発し始めるロンダ。「あんたのために随分稼いでやった。見返りは何だ? 私を支配できないってことを認めるか? あんたの銀行口座が安泰なら、あんたのスターたちが負傷しようとも文句はないだろ?」

動揺したか目をパチクリさせるステフ。

「この仕事に敬意を払おうと全力を尽くした」とロンダ。「期待された以上の働きはした。身も心も捧げた。なのに地元のロサンゼルスでブーイングを浴びた! 必死で働いても声援はベッキーに飛ぶ。もう楽しませるのはゴメンだ! シャーロットやベッキーを潰すなど簡単。愉快なダンスなどするつもりはない。超雄も女王も知るか! 善人のフリはもう辞める!

突如シャーロットを蹴り飛ばして場外に落とした後、ベッキーの顔面おもいっきり殴ったロンダは何度も乱入され、松葉杖で頭部を殴られたこともある恨みを晴らすため、ベッキーにアームバーを極める。

シャーロットは何度かリングインを試みるも、ロンダに睨まれて退散し、ベッキーがいたぶられるのを傍観するのみ。何度も何度もベッキーを殴りまくり、投げまくり、腕を極めまくるロンダ。

いつもは調子に乗ってロンダにブーイングを浴びせる軽薄な観客もこの日はロンダの迫力に気圧されたか(一部を除いて)静かにロンダの蛮行を見つめるのみ。

バックステージに退散したステフはインタビューに応じる。

「ロンダは本性を現した。獣も同然。他人のことを考えてない」

「ベッキーのことは嫌いだけど、今回はさすがに同情する。同意書にサインした直後に襲撃された。あまりにも悲惨な光景。吐き気を催した。レッスルマニアはどうなるでしょうね。ロンダの敵にベッキーが加わるのかどうか。楽しみだわ」

「ロンダの蛮行は許されない。私は何もできないとロンダは思ってる。考えが甘い」

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