RAW #1151:王者ロリンズ、次の挑戦者にビビリまくる

(更新日:2015年8月4日)

会場:オハイオ州クリーブランド

ダスティ・ローデス追悼映像

前週に急逝したWWE殿堂者ダスティ・ローデスを偲び、前夜PPVでの10カウント映像と現役時代の映像を流す。

ロリンズが感謝の気持ちを伝えたかった人々の名

オープニングはロリンズが登場。前夜のPPVにて権力者チームの力を借りず自力で王座防衛し、満面の笑みでリングイン。

「月曜夜のロリンズへようこそ!」と番組名ではなく自分の名前を叫んだ後、前夜の対戦相手アンブローズについて語る。昨夜は手こずった。しかし奴がどれだけ必死になっても俺のレベルには到達できない。俺は宣言通りやり遂げた。誰の力も借りずにな。ベルトがやっと持ち主の元に返ってきたぜ。今までいろんな人の力を借りてきた。彼らのおかげで頂点に立てた。俺は誰よりもチームワークを重んじる。彼らに感謝を伝えたい。名前をメモってきたから読み上げる。聞いてくれ。まず最初に感謝を伝えたいのは、セス・ロリンズ。それからロリンズと、ロリンズと、それからロリンズにも感謝している。

ブーイングの観客に反論を始めるロリンズ。他に誰がいるんだよ。お笑いコンビのJ&Jなど論外だ。古代生物ケインも役立たず。HHH夫妻も必要ない。なぜなら俺に実力があるからだ。昨夜の勝利で俺の殿堂入りは確実になった。世界中の生まれてくる子供たちが俺の名前を付けられることになる。

ここでアンブローズ登場。リングインする前にロリンズがリングを降りて場外乱闘。前夜に負傷した左ヒザを攻められるが反撃するアンブローズ。ロリンズはバックステージに逃亡。

アンブローズがリングインしてマイクを持つ。昨夜はマットに落ちた瞬間、文字通りベルトが指の間からすり抜けていった。この数週間、ロリンズをいたぶるのが楽しくて仕方なかった。まだ止めないぜ。お前が戻るまでここから離れねえぞ。リング内で椅子に座り待ち構えるアンブローズ。

次の挑戦者は誰だ

何やら話し込んでいるHHH夫妻の控え室にロリンズがやって来る。おい、アンブローズをこのまま放っておくのか。俺はあいつに勝利して王座を守った。これは俺の番組だ。あいつに仕切る権利はない。

さっきと話が違うわね、とステファニー。私たちなんて要らないと言ってたでしょ。これで2回目よ。

待て待て、と慌てるロリンズ。俺はそんなこと言ってねえ。あんたたちを尊敬してる。神に誓って言ってない。俺をコケにした奴らに言っただけだ。J&Jやケイン、その他大勢のことだ。俺たちの仲じゃないか、団体の利益のためにもアンブローズを会場から叩き出して次に進もうぜ。

ちょうどその話をしてたんだ、とHHH。WWE世界王者の次の挑戦者は誰がいいかってな。チャンスは全員にある。もちろん狂犬アンブローズにもだ。今夜挑戦者を発表するから楽しみにしていろ。

王者に決める権利はないのか、と反論するロリンズに答えるHHH。お前が1人でアンブローズを倒せると信じてた。今度は俺たちを信用しろ。お前がいなくても決断はできる。

全然似てない二人

リング上で椅子に座りながらロリンズを待ち続けるアンブローズ。そこへ登場したのはマネー権を獲得したシェイマス。
俺たちは似てるな。ケンカ好きで、PPVの前には大口を叩いた。ただ違うのは、俺は勝者だがお前は負け犬だということだ。マネー権を上手く使えばキック1発でWWE世界王者になれる。いつでも権利は行使できる。もしかしたら今夜かもな。でも権力者夫妻から「今夜は思い切り楽しめ」と言われた。だから今夜は楽しむためにお前の頭を蹴り飛ばすぜ。

アンブローズvsシェイマス

終盤、アンブローズのダーティ・ディーズを逃れたシェイマスが「くだらねえ!」と叫びながらカバンを持って逃亡しようとしたところでオートンが登場。詰め寄るオートンに慌てたシェイマスを背後からアンブローズが襲撃。

ディーン・アンブローズ ○ (フォール) ● シェイマス
※丸め込み。

試合後、オートンがリングインしてシェイマスを襲撃。RKOを狙うがシェイマスは逃亡。

ジョーイが怖い

神妙な表情でバックステージを歩くロリンズにJ&Jの2人が近づく。誰かと思えばお笑いコンビじゃないか、と笑うロリンズ。言わせてもらうが、昨夜は俺一人でアンブローズを倒した。俺がどれだけ強いか分かっただろ。お前らを護衛に戻してやってもいいんだぜ。HHH夫妻が誰を挑戦者に選ぶのかを教えてくれたらの話だけどな。

知っててもあんたには教えねえよ、とジェイミー。だが見当はつくけどな。その男は先週、王者を相手に非の打ち所のない勝利を挙げた。自慢の相棒、ジョーイ・マーキュリーのことだ。

もっとマシな冗談を言えよ、と笑うロリンズ。酔っぱらってんのか。ここはWCWじゃねえぞ。俺とジョーイの試合を誰が見たいと言うんだ。もう一度護衛に戻りたいと素直に言えよ。

あんたは俺を恐れてるんだ、とジョーイ。笑って何か言いかけたロリンズを「黙って聞け!」と一喝。ビビって黙るロリンズ。あんたが今後どんなキャリアを送っても、公式記録には俺に敗北したことが残るんだ。自分の面倒は自分で見ることだな。あんたにはウンザリだ。王座を奪われるのも時間の問題だろ。

トゥルース、王様コスプレでボケる

前夜のPPV事前番組でバレットに勝利したトゥルースが登場。バレットを真似た王様の扮装でにこやかに入場し、実況席に座るトゥルースにJBLが「お前、今から試合だぞ」とツッコミ。え、試合? 聞いてねえぞ、と慌てるトゥルース、王様の扮装のままリングインしてバレットに蹴られる。

トゥルースvsバレット

R・トゥルース ○ (フォール) ● キング・バレット
※丸め込み。

試合終了直後、ブル・ハンマーでトゥルースを倒したバレット、ニセモノの王様グッズに激怒。俺はトーナメントに優勝してキングの栄光を勝ち取った。俺の王冠は本物だが、お前の王冠はゴミ屑だ。

オーエンズのNXTチャレンジ?

オーエンズが登場。今夜シナは登場しないぜ(シナは前夜PPVの試合で負傷)。俺を責めるか? 悪いのはシナ本人だ。パワーボムでエプロンの角に叩きつけてやった。こういう事態になったのはシナが悪いからだ。あいつは試合後、握手しながら俺に声をかけてきた。俺の15年のキャリアで最も屈辱的な言葉だった。「お前はよく闘った、お前の闘いぶりを皆が認めたんだ」だとよ。そんなことは当たり前だ。今さらあいつに認めてもらう筋合いなどない。

シナは試合に勝ってサッサと控室に戻ればいいものを、リングに残って握手を求めてきた。あれは相手への敬意じゃない。ただ目立ちたいだけの行動だ。あいつは俺を侮辱しようとしてきた。だから報復したのさ。昨夜の試合結果がどうあれ、俺がUS王者に勝利した事実は変わらない。だからシナ、俺と再戦しろ。次に俺が勝ったらUS王座はいただくぜ。いつもならここでシナがUSチャレンジをするところだろうが、今夜はケガで出てこないから俺が代わりにやってやる。挑戦したい奴がいるなら相手になってやる。

登場したのはジグラー。ラナとキスしてからマイクで語り出す。シナの擁護をするわけじゃないが、お前のセリフにはヘドが出る。お前が受けた屈辱なんて、俺が受けたものに比べれば屁でもない。お前のNXT王座は俺がもらおう。

リングアナのリリアンが王座戦の宣言を始めたところでオーエンズが口を挟む。おいおい、挑戦者を募るとは言ったが、王座戦とは言ってないぜ。試合をするのは構わんが、これはノンタイトル戦だ。

ジグラーvsオーエンズ

ケビン・オーエンズ ○ (フォール) ● ドルフ・ジグラー
※ポップアップ・パワーボム。

ペイジの決起集会

ペイジの呼びかけで集合したものの「時間の無駄だわ」などとブツブツ言ってるディーバ陣。

急に呼び出してゴメンね、とペイジ登場。集まってもらったのはみんなで一致団結するためよ。私たちの職場はベラ姉妹に牛耳られてる。何もかも支配しようとしてるのよ。何とかして止めなきゃ。

ニッキーに負けたから復讐したいってこと? とサマー。確かに昨夜は負けたけど、それは関係ないわ、とペイジ返答。みんなで団結しない限りベラ姉妹の思うがままよ。

あなたのことは信用できないわ、とアリシア。私のことを襲ったわよね。そうね、あの時はごめんなさい、とペイジ謝罪。でも今はみんなで力を合わせないと全員が食い物にされる。ブリーは夫の力も利用してる。今こそ立ち上がるべきよ。ファンや権力者、そしてベラ姉妹にも、私たちに力があることを見せつけてやるの。

私もベラ姉妹が嫌いだからあんたの気持ちは分かる、とナオミ。でも私に指図できると思ったら大間違いよ。指図するつもりはないの、とペイジ。でも確かに私は間違ってるのかも。今夜ベラ姉妹と2対1で闘うことになったし。1対1で闘ったところでどうせ一緒だし。でも私にもセコンドが欲しい。誰かと付いてくれない?

遅れちゃったわーゴメンねー、とベラ姉妹が登場。ごめんねペイジ、話の邪魔をしちゃったからしら。何やら熱く語ってたわね。私も話したいことがあるの。去年のサマースラムでステファニーに味方した後、私はディーバ王者になった。どういうことか分かるかしら? アメリカは自由の国だから、ペイジの味方に付きたい人はどうぞどうぞ。

一人、また一人と去っていくディーバたち。最後はタミーナ&ナオミがベラ姉妹とペイジを交互に睨み、去っていく。落胆するペイジと、喜ぶベラ姉妹。

オートンvsケイン

試合途中でシェイマスが登場。ケインが運営部長の権限を悪用し、試合形式を反則OKのノー・ホールズ・バード戦に変更。

ケイン ○ (フォール) ● ランディ・オートン
※シェイマスのブローグ・キック。

ロリンズ、ケインに禁句を浴びせる

試合を終えて控え室に戻る途中のケインにロリンズが声をかける。よおケイン、お疲れさん。今夜の勝利は気持ちいいだろう。昨夜は負けてたもんな。一方の俺はあんたに頼ることなく勝利した。あんたは俺の実力を疑い、俺の失敗を誰よりも望んでる。俺を見てるとツライんだろ。王者で勝ち組、誰もが恐れる存在の俺をな。

一度だけなら誰でも勝てる、とケイン反論。しかしそれだけでは真の男にはなれない。WWEの未来を担うには、あらゆる試合で毎日のように勝利を重ねなければならない。それには周りのサポートが不可欠。そんなことすら分からないなら、お前はただのバカだ。独りでは無理なんだよ。

無理じゃねえ、俺は勝った、とロリンズ。これからも俺は勝ち続ける。分かってないのはあんただ。いつも誰かに頼ってる。コーポレート軍、権力者、ベアラー、それから兄の……と言いかけたところでケインがロリンズの胸ぐらを掴む。おい、忘れるな。王座挑戦者が誰になろうと、二度と俺の前で家族の話をするな! さもないとズタボロにするぞ!

あんたこそ俺に手を出すな! と引かないロリンズ。俺はWWE世界王者だぞ。HHHたちがあんたを挑戦者に選んでくれることを願うよ。出来損ないのあんたの息の根を止めてやる。

ビッグ・ショーvsミズ

ミズ ○ (リングアウト) ● ビッグ・ショー
※大巨人とゲスト解説のライバックが口論してる間にカウントアウト。

レインズとワイアット、抗争開始

レインズが登場。前夜のPPVで勝利寸前のところを妨害したワイアットに対して怒りをあらわにする。次回PPVでの対戦が決まったようだが待つ気はない。今すぐ闘いたい。ワイアット、さっさと出てこい。

ワイアットがスクリーンに登場。2週間前、お前は俺のチャンスを横取りした。俺がハシゴに登って権利を手にするはずだったのに。お前と俺は正反対。俺が陰でお前が陽。バランスが取れている。互いが必要なのだ。お前を誘惑し、付きまとい、破壊してやる。だが今夜ではない。もうすぐ父の日だしな。

ハンディ戦 ペイジvsベラ姉妹(ニッキー&ブリー)

ニッキー・ベラ ○ (フォール) ● ペイジ
※ラック・アタック。

オーエンズ、音楽アーティストに暴挙

ゲスト出演の音楽アーティスト・MGKが曲を披露した後、オーエンズが登場してMGKを挑発。胸を小突いたMGKを捕らえたオーエンズがステージ下(の安全マット上)にパワーボムで放り捨てる。

6人タッグ PTP&ネヴィルvsニュー・デイ

ネヴィル ○ (フォール) ● コフィ・キングストン
※レッド・アロー。

アンブローズ、人生を語る

控え室でダーツをしているアンブローズ。的にはロリンズの写真付き。そこへケイン現る。ケインを見て笑い始めるアンブローズ。あんたが王者になったらどんな風になるかな。あんたは面白い男だよ。笑えるぜ。

俺はお前と違ってヘビー級王者を経験してるぞ、と反論するケイン。それは昔のあんただろ、とアンブローズ。王者になったのは地獄の炎に包まれた赤い悪魔のケインだ。残酷なやり方で敵を痛めつけ破壊する男だ。だが今のあんたはスーツを着たパシリ。

俺は世界的な企業の運営部長を務めてるんだぞ、と反論するケイン。しかしアンブローズは意に介さず。あんたが名刺に何と書いてるかは知らん。ロリンズの前では偉そうだが、結局は権力者の言いなりになってるだけだ。あんたにとってこれはただの仕事だろ。でも俺には人生そのものだ。毎晩リングに立つために俺は生きている。WWE世界王座のベルトはいい感触だった。この次は絶対に手を放さない。何があっても絶対にあきらめないぜ。命をかけてるからな。あんたはどうなんだ?

WWE世界王座、次の挑戦者でサプライズ

権力者夫妻がWWE世界王座の次期挑戦者を発表するためリングに登場。まずMGKに対するオーエンズの暴行を謝罪するステファニー。オーエンズを厳罰に処することを明言。

HHHが言葉を続ける。選手全員が自分こそ挑戦者にふさわしいと思っているだろう。言っておくが挑戦者はジョーイじゃないぞ。もちろんジェイミーでもない。ケインでもない。そしてアンブローズとも違う。

ここでロリンズが笑顔で登場。誰を選ぼうと俺は心配していない。控室にいる奴らの中で俺から王座を奪える者などいない。誰が挑戦してこようが、そいつに屈辱を味あわせてやる。

そう願うよ、とHHH。お前は祭典で王者になって以来、実力を証明してきた。レインズ、オートン、そしてアンブローズに勝ってきた。昨夜は誰の助けも借りずに勝利した。

一方で違う評価を下してる人もいる、とステファニー。要領がいいだけという人もいる。我々があなたに相当な我慢を強いられたのも事実よ。だからもう少し証明をして欲しい。

俺たちは未来のために投資をしてきた、とHHH。お前にすべてを懸けてきた。だが、ここで一歩身を引いて確認する必要がある。この投資が本当に利益を生むのか、あるいは大きな損失を被るのかを。ただの石として砕けるのか、それともダイヤモンドとして輝くのか。お前に試練を与える。

そして流れたのはレスナーのテーマ曲。祭典の翌日にスタッフを暴行して無期限謹慎を言い渡されていたレスナーがヘイマンを伴って久々の登場。笑顔でHHH夫妻と握手するヘイマン。無表情でロリンズを見つめるレスナー。そして表情が固まったままのロリンズ。

リング上で二人きりとなり対峙するロリンズとレスナー。目の前に迫り来るレスナーと目を合わせられないロリンズ。詰め寄るレスナー、後ずさりするロリンズ。遂にリング下へと避難したロリンズに、どうしたんだ? と半ばあきれた表情のHHH。余裕の笑みを浮かべるレスナーに圧倒され、何もすることが出来ず退場するロリンズ。

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