RAW #1156:アンダーテイカーとレスナー、壮絶な大乱闘
(更新日:2015年9月8日)
会場:ミズーリ州カンザスシティ
復活テイカー、レスナーに死の宣告
オープニングは鐘の音と共にアンダーテイカーが登場。今夜リングに現れたのは情け容赦のない極悪非道の死神だ、と語り始める。
記録は破られるためにある。受け入れがたいが真実だ。しかしレスナーよ、お前は俺をコケにし続けた。毎週、毎月、俺の連勝記録を止めたと吹聴して回っていた。我慢の限界だ。地獄の業火のごとく俺の怒りは燃え盛っている。昨夜のPPVで遂に死者が蘇ったのだ。レスナー、お前は俺を倒せない。なぜなら俺は不死身だからだ。猛獣よ、安らかに眠れ。
商売人のHHH、動く
控え室でアンダーテイカーの話を聞いていた権力者夫妻。テイカーがあんなに燃えているとはな、と興奮するHHH。サマースラムのメインに使えるぞ。レスナーとテイカーの再戦だ。ヘイマンに電話しておこう。レスナーが今夜テイカーと鉢合わせしたらマズい。PPVまで無用な争いは避けたいからな。
シャーロット vs ブリー
前夜のPPVの試合後、シャーロットのWWEデビュー戦勝利を父親のリック・フレアーに祝福されている映像が流される。
※8の字固め。
ミズ、権力者に全く相手にされず
ヘイマンと電話で話し込むHHH。部屋に入ってきたミズが何か言いたそうにしてるが電話を続ける。もし今夜レスナーが騒ぎを起こしたらタダでは済まないぞ。サマースラムでの再戦が台無しになる。今夜はレスナーに休暇を与えるから、絶対に会場には近付けるな。絶対に会場に来させるんじゃないぞ。
ようやく電話を切ったHHHに話しかけるミズ。昨夜の大巨人の蛮行を見たか? 勝手にキレて俺の顔を殴りやがった。俺の顔は団体の利益だぞ。
ミズの話を聞かず、誰かに電話をかけ始めるHHH。おい、俺の話を聞いてるのか、とミズ。電話を切ったHHH。お前の話なんか知るか。それより今夜は試合だ。大巨人と闘え。
あいつと闘うなんてイヤだよ、と泣きそうなミズ。お前に選ぶ権利などない、と冷たいHHH。
PTP vs ロス・マタドール
※バック・スタバー。
大巨人 vs ミズ
※ダイビング・エルボー。
試合後、大巨人がマイクで叫ぶ。ミズよ、昨夜言ってたな、俺はアティチュード時代以降は求められてない存在だと? 今もそう言えるのか。言ってみろ。そう言いながらダウンしたミズを蹴りまくる大巨人。俺が求めているのはライバックのIC王座だ。あいつが復帰したらぶっ潰してやる。
油断ならないヘイマン
バックステージでスタッフと打ち合わせしていた権力者夫妻が、少し離れたところで別のスタッフと話し込んでるヘイマンを発見。
何をやってるんだ、と怒り顔でヘイマンに歩み寄る権力者夫妻。待て、落ち着け、とヘイマンなだめる。指示通りレスナーは休暇を取ったから今夜は来ない。サマースラムでのテイカー戦にも納得した。私は彼が来ないと伝えにきただけだ。もう帰るよ。
そう言ってバックステージから去るヘイマン。ヘイマンは信用できないわ、護衛を増やしましょう、とステファニー。
サマースラムのためならお前ら全員コマじゃ!
バックステージに集められた選手たちがざわついてるところに、聞いてちょうだい! とステファニーが叫ぶ。HHHが状況を説明。
復帰したアンダーテイカーがレスナーと次回PPVのメインで対戦する。知っての通り今夜テイカーが番組に登場した。レスナーもきっと現れる。2人が衝突する事態だけは絶対に避けたい。次回PPVの成功が懸かっている。団体の未来も、お前たちの今後の生活もだ。猛獣とテイカーの相手をするのは大変だろう。しかしこれはお願いではない。命令だ。奴らが接触したら止めろ。
やっぱり帰ってなかったヘイマン
帰ったはずのヘイマンがリング上に登場。
なぜレスナーは世界王者ではないのだ? レスナーが王者になれなかった理由は1つ。アンダーテイカーという悪魔が甦ったからだ。2014年4月6日以来初めてレスナーとテイカーは顔を合わせた。なぜその日付が重要か? それはレスナーがテイカーの祭典での無敗記録を破った記念日だからだ。
テイカーは屈辱を味わい、復讐する機会をずっとうかがっていた。今まで私は何度も何度もレスナーの勝利を伝えてきた。レスナーのキャリア最大の偉業だからだ。その事実を強調して何が悪いのだ。毎月、毎週、毎日、飽きもせず偉業を自慢してきた。何人ものスターがテイカーに挑み、誰一人として記録を破れなかったんだぞ。しかしレスナーは成功した。死を超越したテイカーはレスナーを倒そうと狙っている。レスナーはテイカーの大切な無敗記録を奪い取り、そのお返しなのか昨夜テイカーはレスナーの大切なWWE世界王座の挑戦権を奪い取った。テイカーよ、レスナーは君の無敗記録を破った。好きなだけ悪魔に魂を売るがいい。だが覚悟しておけ。君はレスナーの獲物だ!
言うだけ言って満足気なヘイマン、しかしここで鐘の音と共に場内暗転。照明が戻った瞬間、ヘイマンの背後に出現したアンダーテイカー。ビビりまくるヘイマン、止めてくれ、私はただの代理人だ、と泣き叫びながら懇願。静かに近づいたテイカーがヘイマンを捕まえようとしたところでレスナーが登場し、リングに向かって突進。
リング上で殴り合いとなるレスナーとテイカー。HHHの指示によりセキュリティが止めに入るも制御できず。続けて選手たちが全員リングに入り二人を分けるが、何度も隙を見つけて相手に飛びかかるレスナーとテイカー。
バックステージでも乱闘が続く両者。総動員の選手たちは何十人もいるのに誰も制御できない。「殺してやる!」と絶叫するレスナーに「やってみろ!」と呼応するテイカー。最後は大量の警官に囲まれたレスナー、腕を縛られ連行される。
他人事のロリンズ
警察沙汰になったの? と驚くステファニー。告訴はしないが頭を冷やしてもらう、とHHH。そこへ笑いながらロリンズが入ってくる。
ここまでバカげた騒動は初めて見たぜ。奴らは二人とも会場を去ったのか? それは残念。説教してやろうと思ってたのに。ところで、ファンの前で話してもいいか? 好きにしろ、とロリンズに構ってられない権力者夫妻。
レインズ vs ハーパー
ワイアットのテーマ曲で入場したハーパー。ワイアットと共にファミリー復活をアピール。一方のレインズにはアンブローズがセコンドにつく。
※ワイアットの介入。
ロリンズ自画自賛ショーを邪魔しに来たのはシナ
ロリンズが登場。昨夜は俺が負けると世界中の誰もが予想しただろう。俺はこの通りピンピンしてるし、WWE世界王者のままだぜ。お前らはいつも俺を見下している。俺がどれほど努力してるか知りもしないだろ。俺はムカついている。昨夜は主役の座を完全に奪われた。筋を通しておきたいので、リリアン、リングに上がってきてくれないか。
呼び込まれてリングに上がるリングアナのリリアン。昨夜の試合後にアナウンスがなかったよな。今やってもらってもいいか? と要求するロリンズ。
「試合の勝者は反則裁定によりレスナー。しかし王者は依然としてロリンズ」とアナウンスするリリアン。誇らしげにベルトを掲げるロリンズ。場内ブーイング。
ここでシナ登場。何の用で来たんだ? 俺たちには全く接点がないはずだろ、と呆れるロリンズ。ああ、USチャレンジをやりに来たのか、じゃあ頑張ってな。
帰ろうとするロリンズを引き止めるシナ。俺とお前はどちらも祭典で王座を獲得した。俺は毎週USチャレンジを開催して挑戦者と最高級の闘いを繰り広げた。盛り上がってるのはお前のおかげだ。礼を言うよ。お前は性悪、ウソつき、裏切り者、王者の面汚しだ。お前の行動はWWE世界王座の権威を失墜させ、US王座に注目が集まることになった。ありがとう、礼を言う。
お前の相手はいつもボンクラばっかりじゃねえかよ、と反論するロリンズ。俺はそんなやり方でファンに媚びない。俺の王座は特別だ。挑戦するには相応の努力が必要になる。お前が毎週タイトル戦をやってるのは自己満足とファンへのご機嫌取りだ。俺はガキじゃねえ、WWE世界王者だ。言うだけ言ってリングから下りようとするロリンズ。
お前はいつもそうやって逃げるよな、と笑うシナ。ガキじゃないと言うなら俺とやり合ってみるか?
シャツを脱いで戦闘態勢の両者。しかしロリンズはベルトを持って場外へ。WWE世界王者のお帰りだぜ、とバカにするシナ。
ペイジ&ベッキー vs ナオミ&サーシャ
※バンク・ステイトメント。
ルセフ、色仕掛けの逆襲
ラナにインタビュー。ジグラーの容体について「今は自宅で療養中。やっと彼も話せるようになったので、復帰の許可を待ってるところよ」
そこへサマー登場。ラナの衣装とそっくりな黒いスーツを着ている。この衣装だと魔性の女に見えるわね。ルセフの好みだから着てるのよ。
ラナの背後から現れたルセフ、サマーの美貌を褒め、ラナをチラチラ見ながらサマーとキス。動揺するラナに声をかけるルセフ。顔色が悪いぞ、疲れてるな。休みが必要だぞ。ナハハハと笑いながら去っていくルセフ。さらにサマーが強烈なビンタをラナに見舞う。涙目のラナ。
6人タッグ シナ&オートン&セザーロ vs ルセフ&シェイマス&オーエンズ
試合終盤、シェイマスとオーエンズが仲間割れ。オーエンズを殴った後、シェイマスは試合放棄して退場。さらにオーエンズとルセフも仲間割れ。オーエンズがルセフにキックを浴びせ、これまた試合放棄の退場。
独りきりになったルセフがようやく攻勢になった時、ラナが登場。クレームをつけるセコンドのサマーにハイヒールを投げつけ、襲いかかるラナ。今夜も下着丸出しのキャットファイト。サマーをボコボコに殴りまくった後「甘く見ないで!」と叫んでから威風堂々と退場するラナに場内大歓声。呆気に取られる男性陣。
※AA→セザーロ・スイング→RKO。