WWE HOLIC

会場：ワシントン州シアトル

俺の話を聞け！

オープニングはロリンズが登場。俺こそが団体の大スターの顔面を粉砕した男だ、とシナ鼻骨骨折の件を持ち出して自画自賛から始まる。

前回RAWでサマースラムでのダブルタイトル戦を提案したが、シナから何の回答もない。負けるのが怖いのだろう。いっそのことUS王座を返上したらどうだ。何にせよ俺はサマースラムで史上初の快挙を達成する。WWE世界王者とUS王者の2冠だ。シナは今夜ここに現れる度胸がないくせに、明日のタフ・イナフには出演するらしいぜ。そんなにタフだとは思わないけどな。俺は前回RAWで世界王座の挑戦者を募り、ネヴィルが挑戦してきた。しかし彼は王者の器じゃなかった。

ここでセザーロ登場。しかし毎回よく喋る奴だな。挑戦者を募ってるって？ 次は俺と王座を賭けて今夜闘ってくれよ。

待て待て、あれは先週1回限りの特別な話だ、とロリンズ。そもそもお前に挑戦権があるのか。何も特別なことをしてないくせに。

次にオーエンズ登場。セザーロは調子に乗ってる。どこかのアホがセザーロの応援ボードを何百枚と配ってるから勘違いしてるだけだ。セザーロは何も成し遂げてないが、俺はあるぜ。デビュー戦でシナを倒した。あんた達には出来なかったことだ。さらに記憶が正しければ、ロリンズは2週間前にシナと闘ってタップ負けしてたよな。王座挑戦の資格を持つのは俺だ。

バカども聞け！ とロリンズ。今夜は王座戦の話など一切してないだろ。

さらに何か言おうとしたところで今度はオートン登場。おめでたい野郎ども、よく聞け。今夜王座に挑戦するのは俺だ。

待てー！ と再び制止するロリンズ。今夜王座戦はやらないと言ってるだろ。決めるのは俺だ。ファンも権力者も関係ない。分かったらリングから出て行け。

これを受けてHHHが登場。「権力者も関係ない」と言ったか？

いやいや違うんだ、と言い訳するロリンズを無視して話を続けるHHH。サマースラムまであと2週間。医師たちの話だとシナが出場できる確率は五分五分らしい。状況がハッキリしないのでWWE世界王座戦線は混乱し始めている。しかしライバル争いというものは混乱の中から生まれる。今夜、三つ巴戦を組もう。出場するのはセザーロ、オーエンズ、オートンの3名だ。勝者は今夜のメイン戦でロリンズと戦う権利を与える。その試合にはWWE世界王座を賭けるぞ。

勝手に盛り上げられて勝手に王座戦を組まれ、憮然とするロリンズ。

6人タッグ戦 チーム・ベラ vs チームBAD

ゲスト解説はペイジ＆シャーロット＆ベッキー。前回RAWでチーム名を「サブミッション・ソロリティ」と発表したが、やはり問題アリと判断されたらしく、しかし実況陣は何事もなかったかのように新チーム名「PCB」で紹介していた。

ニュー・デイ vs ロス・マタドール

三つ巴戦 セザーロ vs オートン vs オーエンズ

アンブローズ vs ハーパー

ブライアン凱旋、ライバック復帰、そしてミズの伝統芸

ミズがホストを務めるトークショー「ミズTV」。まず客席に座っていたドラマ「アロー」の主演俳優、スティーヴン・アメルを紹介。スターダストとSNSでモメてるアメルに対し、困ったら電話しろよ、と先輩風を吹かせるミズ。

今夜のゲストは久々登場のブライアン。地元ワシントン州出身のブライアンに大きなイエス！チャントを送る観客、次第にブライアンの名前を叫び始める。ミズが話し始めてもチャントが止まらず、大喜びのブライアン。今からトークショーを始めるのでよろしく頼むよ、とアドリブで観客に自制を求めるミズ。ブライアンが喋り始めると再びイエス！チャントが止まらず、さすがにブライアンも苦笑い。ミズの言う通り静かにすべきだよ、と注意。今度はノー！チャントの嵐。

今日ここに来たのはミズTVのためじゃないんだ、とブライアン仕切り直し。今夜来たのは俺の地元だからだ。

NXT時代にブライアンの師匠だったミズが、ブライアンの成功を自分のおかげだと自画自賛。待ってくれ、あんたは偉大な人でハリウッドの人気俳優でもあるが、俺の成功は俺自身の努力とファンの声援のおかげだ。あんたの手柄じゃない。

まだお前は復帰の許可を医師から認められてないよな、とミズ。このところずっと休養している。どんな心境なのか聞かせてくれないか。さぞかし過去の栄光にすがってるんだろう。

実は結構忙しいんだよ、とミズのイヤミを受け流すブライアン。ミック・フォーリーみたいに俺も執筆活動をしてたんだ。自伝がニューヨーク・タイムズのベストセラー・リストに載ったんだよ。本のタイトルは「イエス！」。祭典までの軌跡を書いたんだ。あとはタフ・イナフの審査員もしてるよ。

お前の本は読んだけど、もうちょっと俺への言及があっても良かったんじゃないか、とミズ。俺もタフ・イナフの審査員だ。ルックスも知性もあふれてるからな。お前には言ったと思うが、王者となる人物には品格が求められる。お前は負傷した時に正しい決断をしたよな。ライバックもお前を見習って決断すべきだ。サマースラムの出場を辞退しろ、さっさとIC王座を返上して俺に王座を渡せ。

ここでビッグ・ショーが登場。ミズよ、IC王者になれると本気で思ってるのか。観客の「引退しろ！」チャントに怒った大巨人、俺に引導を渡せる奴がいるなら連れてきてみろ！ と怒鳴る。

ここで負傷欠場中だったライバックがIC王座のベルトを持って登場。ブライアンはリングから降り、ビビったミズは場外に逃亡。リング上で睨み合うライバックと大巨人。コッソリ退場しようとしてるミズを場外でブライアンが捕まえ、リング内に投げ入れる。

大巨人とライバックの間に立っちゃったミズ、ちょっと待って、と二人をけん制。しかし二人はミズを無視して乱闘開始。でもやっぱり今夜も巻き込まれまくってボコボコにされるミズ。一人リングでダウンしてるミズを指差し、やっちゃいなよ、とライバックに微笑むブライアン。観客のイエス！チャントを受けてミズにミートフック。いまや伝統芸とも言えるミズの巻き込まれっぷり。

ヘンリー vs ルセフ

ゲスト解説のラナ、サマーについて「私にそっくりな格好するのは私に憧れてるんでしょうね」とイヤミ。今夜も試合中にラナを襲撃するが、反撃されてリング内に投げ入れられる。ルセフに睨まれ固まるラナを背後からサマーが攻撃して試合終了のゴング。

前回のビンタのお返しとばかりにラナの顔面を何度もリングに叩き付けるサマー。「破壊しろ！」とルセフが命令し、ダウンしてるラナにサマーがアコレード。上半身を異様に反らされ呻いたラナは失神。勝ち誇るルセフとサマーの頭上から降りてきたのはルセフの写真入りブルガリア国旗。

ネヴィル vs バレット

試合後、スターダストがネヴィルを襲撃。ダウンさせた後、客席にいる俳優アメルに近寄り、睨み合った後に顔面を突き飛ばすスターダスト。怒ったアメルがリングに飛び込んでスターダストに殴りかかり、警備員に止められる。

レッド・アローとグリーン・アロー

バックステージでアメルに歩み寄ったHHH、ゲストが勝手な真似をしないでくれ、と一喝。無傷で済んだのは幸運だったからだ。

先に挑発したのはスターダストだ、とアメルをかばうネヴィル。スターダストは俺たちで対処させてくれとHHHに告げるアメル。

「俺たち」だと？ と失笑するHHH。あんたはレスラーじゃない、ただの俳優だろ。

分かってるが男なら売られたケンカは買う、とアメル反論。俺が全責任を負うから試合をさせてくれ。

無鉄砲な男だな、とアメルを睨み付けるHHH。書類一式を揃えるから明日の朝までに全てサインしろ、俺は一切関わらないぞ。死んでも責任は取らん。それでもいいなら試合をしろ。サマースラムにて、ネヴィルと組んでスターダスト＆バレットとタッグ戦だ。スタントマンは認めんぞ。

ようやく笑顔になったHHHと握手をかわすアメル。

WWE世界王座戦 ロリンズ vs オートン

終盤、コーナー最上段からダイブしたロリンズにオートンが電光石火のRKO。実況席が王座交代だと絶叫する中、確信してフォールに行くオートン。

オートンを場外に引きずり下ろして襲撃したシェイマス。ダウンしたオートンを確認してからリングに上がり、一人フラフラになってるロリンズにブローグ・キックを放つ。失神したロリンズが動かないのを見たシェイマス、マネー権のカバンを持ち込んでレフェリーに渡す。

マネー権を行使するからゴングを鳴らせ！ とレフェリーに要求するシェイマス。レフェリーがノロノロしてる隙をついて背後から近寄ったオートン、RKOを喰らわせてシェイマスのマネー権行使を阻止。