RAW #1161:ダッドリーズ復活、そしてWCWの象徴も再降臨

(更新日:2015年9月11日)

会場:ニューヨーク州ブルックリン

史上4体目となる銅像建立

オープニングは、コネチカット州スタンフォードにあるWWE本社でこの日の朝に収録された映像を流す。

WWE世界王座とUS王座、2本のベルトを持って笑顔のロリンズを称えるHHH。もはやお前は団体の未来ではなく、団体のエースだ。さあいよいよお待ちかねの時間だぞ。偉大なスターたちと肩を並べられる覚悟は出来たか? 銅像が作られるというのは最高の名誉だ。アンドレ、サンマルチノ、ウォリアーに次いで、今夜お前の銅像をみんなの前で披露しよう。お前は伝説になるんだ。

俺のレスラー人生の中で今が最も輝かしい瞬間だ、と感無量のロリンズはHHHと握手&ハグ。

どうして出てきたボーリーブ

前夜のPPVで敗北したレスナーがヘイマンを伴って登場。とても不機嫌そうなレスナー。

昨夜の試合は信じられない結果だった、とヘイマン。テイカーは25年のキャリアで初めてタップしたのだ。しかしWWEの公式記録には「テイカーが勝利した」と間違って記されるだろう。前夜の試合終盤、レスナーがテイカーにキムラロックを仕掛けた場面の映像をスクリーンで流す。レフェリーの死角で微かにタップしているテイカー。

ビデオ映像はウソをつかない、とヘイマン。事実は1つ。テイカーはタップ負けしたのだ。レスナーが自分よりも強いとテイカー自身が認めたのだ。レスナーはレフェリーを責めてはいない。レフェリーは死角にいたからな。(自分の判断でレフェリーの指示を待たずゴングを鳴らした)タイムキーパーを責める気もない。彼は思わぬ事態を目にして慌てたのだろう。レスナーがテイカーの腕を折ると思って試合を止めようと考えたのだ。

手を離し、勝利を確信したレスナーに対してテイカーは何をした? 破れかぶれの急所攻撃だ。それから彼はヘルズ・ゲートをきめた。それに対してレスナーは中指を立てた。並みのレスラーならタップしただろう。しかし猛獣レスナーには通用しない。我々の目的は不満を言いに来たのではなく、テイカーとハッキリ白黒つけることだ。もう1度試合を要求する。今夜、今すぐ、ここブルックリンでだ。テイカーよ出てこい!

「スープレックス祭り!」チャントで場内が盛り上がる中、出てきたのは満面の笑顔のダラス。あれだけダラスを好きだったJBLが「宇宙一のバカだ」とケナす。

ブロックさん、良い知らせと悪い知らせがある、とダラス。まず悪い知らせは、昨夜あなたが失神したことだ。そして良い知らせは、目が覚めたことだ。良い夢を見たんだろうね。テイカーを倒した夢かな。あなたの夢はきっと叶うよ。あなたに必要なのはボーリーブ!

呆れて失笑してたレスナー、突如ダラスにクローズラインから投げっぱなしジャーマン4連発。何事もなかったかのように退場するレスナーにヘイマンが「5発目は?」と声をかける。リングにUターンして戻ったレスナー、失神してるダラスを無理矢理起こしてジャーマン1発。話にならん、というジェスチャーをしてリングを降りるレスナーに再びヘイマン、「私のためにF5をお見舞いしてやれ」とリクエスト。笑顔で承諾したレスナー、またリングに戻りF5。

ニュー・デイ vs ルチャ・ドラゴンズ

ビッグ・E ○ (フォール) ● カリスト
※ミッドナイト・アワー。

試合後、ニュー・デイの3人が勝利を喜んでるところでダッドリー・ボーイズ(ババ・レイ&ディーボン)がサプライズ登場。10年ぶりのWWE復帰に絶叫する実況陣。リングインしてニュー・デイを蹴散らし、逃げ遅れたウッズには股間へのダイビングヘッド、そしてテーブル上の3D(ダッドリー・デス・ドロップ)。観客は大喜び。ダッドリーズはリング下に降りてゲスト解説のPTPにも「俺たちを知ってるか」と宣戦布告。

ロリンズ銅像スタンバイ

控え室にて、完成したロリンズの銅像を眺めている権力者夫妻。細部までよく出来てる、ヒゲや髪型もソックリね、と喜ぶステファニー。本人も感動するだろう、とHHH。

ロリンズが控え室に入ってきたので幕を下ろして隠す夫妻。2人に感謝してるよ、とロリンズ。今朝WWE本社を訪れたとき、社員たちが2人のことを心から慕ってるのが分かった。俺も同じだ。団体の繁栄は2人が番組を仕切ってるおかげだ。銅像を見るのが楽しみだ。

あなたも繁栄に貢献してるわよ、と笑顔のステファニー。HHHが言ったように、あなたは団体のエース。そろそろ銅像を運ばなきゃいけないから席を外してちょうだい。

レインズ&アンブローズ vs ワイアット&ハーパー

試合終盤、レインズがワイアットにスピアーを狙うところで場内暗転。照明が戻るとエプロンに黒い羊マスクをかぶった謎の巨漢男が立っている。マスクを外した男、しかし誰か分からず実況陣も観客もリアクションに困って沈黙。攻撃を仕掛けたレインズとアンブローズを一人で撃退した巨漢男、ワイアットと共に笑う。

ミズ「俺が手を上げたらお前ら全員黙れ!」

ミズがホストのトークショー「ミズTV」。今夜のゲストはチームPCB。ペイジ&シャーロット&ベッキーが登場。

昨夜の勝利は皆がチームプレーに徹してたからよ、とベッキー&ペイジ。大切なのは絆だと父フレアーに教わったわ、とシャーロット。父は昔、WWE史上最高のチームに所属してたわ。伝説の4人組、フォー・ホースメンよ。

フレアーは俺の親友だ、とミズ。彼の四の字固めは俺が完成させたんだ。父の伝説を汚さないで、と冷たい視線のシャーロット。俺をナメるなよ、とミズ反論。13度の王者で未来の殿堂者、映画やテレビでマルチな才能を発揮する大スターだぞ。キミの父より遥か上を行っている。俺の話はいいからキミたちの話をしよう。女同士で絆を深めるなんて、まるでベタな青春ドラマだな。本当のところは互いに対抗心があるんだろ?

3人の誰が欠けても今の成功はなかった、とペイジ。私たちの魅力はルックスだけじゃない。実力を証明するために誰の挑戦でも受ける。女だけじゃなく男でもいいわよ、とシャーロット。私たちが主張したいこと、それは女性アスリートの時代が来たってこと、とペイジ。何があっても屈しない。強さと賢さを兼ね備えていると証明し続ける。

ここでチーム・ベラの3人が登場。私がディーバ王者でいる限り、ディーバ部門を支配するのはチーム・ベラよ、とニッキー。私たちは圧倒的な支配力の象徴であり女性たちを鼓舞する絶対的なシンボル、とブリーが続く。

よくそんなホラが言えるわね、昨夜私に負けたでしょ、とベッキー。今度はアリシアが噛み付く。これまで期待の新人が何人も消えていったわ。そんな中で私は9年もこの業界で生き残ってる。それってベテランということ? 年増のセレブみたいね、とベッキー反論して険悪な雰囲気。

仲裁に入ったニッキー。私たちは実力を証明する必要なんてないのよ。勝ち負けなんてどうでもいい。なぜなら私はあと3週間と1日でディーバ王座の最長保持者になるから。

お前ら止めろ、いい加減にしろ! 黙れ! と怒鳴るミズ。新入りのPCBにアドバイスしてやる。革命を起こしたいのなら俺のマネをしろ。品格を武器にWWEの頂点へと上り詰めた。俺に言わせればお前たちはプロレスごっこをしてわめいてる小娘だ。

怒ったPCBがミズに詰め寄る。待て待て、俺はアドバイスしただけだ、とミズ後退。PCBの背後をチーム・ベラが襲撃してお約束の乱闘開始。早々にリング下へと退避し、今夜は珍しく巻き込まれなかったミズ。

6人タッグ戦 PCB vs チーム・ベラ

アリシア・フォックス ○ (フォール) ● ペイジ
※シザーズ・キック。

スターダスト、我が道を行く

タッグを組むバレットとスターダストが入場。しかし対戦相手が入場する前、スターダストがパートナーのバレットを襲撃。クイーンズ・クロスボウで戦闘不能状態に。

そこへネヴィルが入場し、スターダストと乱闘。レッド・アローを回避したスターダストはなんとか場外に逃亡。

スチュワート、前夜の蛮行について釈明

前夜、サマースラムのホストを務めたTV番組司会者のジョン・スチュワートが登場。観客から「ありがとうスチュワート」のチャント。

私が昨夜取った行動は一部の人を怒らせた、と語り始めるスチュワート。何人かは激怒し、その他のファンは喜んでる(場内「イエス!」チャントで支持)。大人は子供に説明をしないといけない。「あの卑怯な老人はなぜあんなバカなマネをしたのか」ということを。その理由を今から教えよう。

ロリンズの勝利をサポートするため試合に乱入したわけではない。権力者に手を貸すつもりでもない。最初から決めてたんだ。シナの勝利を阻止し、偉大なるリック・フレアーの記録を守るためだ。彼こそ唯一無二の「16度の王者」だ。

ここでフレアー本人が登場。大感激のスチュワート。リングインしてスチュワートとハグするフレアー。昨夜は俺を気遣ってくれてありがとう、とフレアー。でも俺はシナを応援してたんだ。

場内からブーイング発生。まあ聞けよ、と観客を鎮めるフレアー。記録はいつか必ず破られるものだ。だったら尊敬できる男に破ってもらいたい。受け入れることも大切だ、超一流の男がそう言ってるんだぞ。

でもシナを勝たせるわけにはいかなかった、あなたを守りたかったんだ、とスチュワート。その気持ちは嬉しいよ、とフレアー。俺を史上最高と認めてくれたってことだな。しかしあんたは間違いを犯した。全てを台無しにした。何もかもぶち壊したんだよ。

ここでシナ登場。場内大ブーイング。あんたと話をつけたい、と言ってスチュワートと対峙するシナ。あんたは信念に基づき確信犯的な行動に出た、そして観客の多くはそれに満足している。俺の記録を阻止したいってのは分かった。しかし、そのせいでロリンズはWWE世界王座を防衛した。新しいUS王者にもなった。ルセフから奪ったアメリカの誇りでもあるタイトルだ。俺は誇りあるUS王座を賭けて毎週挑戦者と闘ってきた。あんたは愚かだ。

1つだけ言わせてくれ、と言ってからジョークをかますスチュワートが余計にシナを怒らせる。これはコメディ番組じゃねえぞ。オチが必要ならあんたをシバくぜ。

言い忘れてた、マジメに言う、とスチュワート。昨夜の試合にはすごく感動したんだ。君とロリンズの試合は本当に素晴らしかった。様々な挑戦者にチャンスを与えてきたことも立派だ。君は正真正銘、闘うUS王者だった。尊敬している。しかし私は長年のファンとしてフレアーの記録に並んで欲しくはなかったんだ。よく考えずに行動したのは悪かったと思ってる。謝罪するよ。

もう遅い! とシナ怒鳴る。2つの王座が権力者側の手に渡った。連中はファンの意見を聞かない。団体の利益ばかり優先させる。

だったら今夜、この会場で王座を取り返せばいいじゃないか、とスチュワート。今が絶好のチャンスだ。今夜こそチャンスをものにすればいい。

昨夜、あんたにそのチャンスを潰されたんだぜ、とシナ。「やるべきことをした」とあんたは言うが、あんたにも分かってもらいたい。俺は今から「やるべきこと」をする。

マイクを捨てて突然スチュワートを担いだシナ、AAで叩き付ける。フレアーと握手をかわしてからリングを去るシナ。その横では悶絶してリングに横たわるスチュワート。

8人タッグ戦 オートン&セザーロ&ジグラー&ライバック vs シェイマス&ルセフ&オーエンズ&ビッグ・ショー

ランディ・オートン ○ (フォール) ● シェイマス
※大巨人のパンチ誤爆 → RKO。

試合後、誤爆を味方のルセフ&オーエンズに責められた大巨人、最初は謝るが突然怒り出して乱闘に発展。ルセフとオーエンズの技を連発で食らってダウンする大巨人。ルセフとオーエンズはシェイマスも見捨てて2人で退場。

勝利チームの4人がその様子を見ながら耳打ち。リングインしてフラフラの大巨人にジグラーがスーパーキック、さらにセザーロ&ライバックがリフトアップして落としたところをオートンが特大のRKO。メッタメタにされてリング中央でノビる大巨人。

ワイアットの独り言

試合中に乱入して大暴れした仲間の名前はブラウン・ストローマンだと告げる。「彼女」からの贈り物である彼は「アビゲイルの黒羊」だ。

シナ、強制退場

控え室前で権力者夫妻と対面するシナ。SNSでトレンドになってるわね、おめでとう、とステファニー。テレビ界の人気者スチュワートにAAを見舞った、体重差40kg以上、トレンドワードは「卑怯者」ですってよ。

そうかい、俺の関心はロリンズだけだ、とシナ。まだ終わってないわよ、とステファニー続ける。ロリンズ像の除幕式に出席したいようだけど、あなたは他人から主役の座を奪うから出席して欲しくないわ。誰にも邪魔させないわよ、どんな手を使ってもね。

警備員に腕を掴まれ、会場から追い出されるシナ。

呼ばれてないけどジャジャジャジャーン!

権力者夫妻が入場し、ロリンズ像除幕式のスタート。ロリンズを祝う前にもう1人、盛大にお祝いしたい人がいるの、とステファニー。今日はWWEの父でもあり私の父であるビンス・マクマホンが70歳の誕生日なのよ。残念ながら今夜ここには登場しないけど、みんなも一緒にお祝いの歌を贈ってあげて欲しい。権力者夫妻、実況席の3人、そして観客でハッピー・バースデイの歌を合唱。

では本題に入ろう、とHHH。ロリンズの功績を称え、「真の成功者」と絶賛してからロリンズ本人をリングに呼び込む。

今夜は全ての人にとって特別な夜だ、とロリンズ。これは殿堂入り式典より重みがあるぜ。今夜にピッタリな言葉がある。「ヒーローは記憶に残り、レジェンドは不滅となる」。俺はWWE世界王座とUS王座を同時に保持する史上初の男となり、レジェンドになった。今夜の除幕式を機に俺は不滅の存在となる。シナはこの10年間、紛れもなく団体のエースだったことは認める。だが、「男たるもの、闘いを制して一人前」だよな(とフレアーの決めゼリフを引用)。昨夜俺はそれを実践してみせたぜ。俺は団体の未来ではなく団体のエースと呼ばれることになる。俺が活躍し続ける間、この銅像は輝き続ける。さあ、もう待てねえぜ、ブルックリンよ準備はいいか!

ドラムロールの後、遂に除幕。幕が外されてロリンズ像が登場……かと思ったら現れたのはスティング。呆然とするロリンズと権力者夫妻。

殴りかかったロリンズを華麗にかわして返り討ちにするスティング、ロリンズを場外に叩き落とした後、リングに放置されたWWE世界王座のベルトを見つけ、高々と掲げて意志表示。それはダメだ、今日は俺の夜なのに! と悔しそうに絶叫するロリンズ。

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