RAW #1172:ロリンズ重傷、悪童ルーニーがバレットにビンタ、破壊兄弟復活などなど

(更新日:2015年11月25日)

会場:イングランド、マンチェスター

HHH、レインズを権力者チームに勧誘

オープニングはHHHが登場。数日前、アイルランドのダブリンで開催されたハウスショーでの試合中、WWE世界王者のロリンズが右ヒザ靭帯断裂の重傷を負い王座を返上したこと、空位となった王者を決めるためのトーナメント開催が決定したことなどが実況陣により発表される。

まずは偉大な王者ロリンズに感謝している、と告げるHHH。観客も「ありがとうロリンズ」チャントで応じる。ロリンズは史上最高の王者と呼ばれるはずだったが不運に見舞われた。試合中にヒザを負傷してしまったんだ。彼は今も団体のエースだが王者ではなくなった。現在王座は空位だ。誰がこの機に乗じて王座をつかむか興味深い。みんな思い出してくれ。数週間前に第一挑戦者が決まったばかりだったよな。彼は次回PPVで王座に挑戦するはずだった。その彼に出てきてもらおう、とレインズを呼び出す。2週間前のRAWで挑戦権を獲得していたレインズが登場。

今夜からトーナメントを開始する、とHHH。最後まで勝ち残った者が新王者だ。だが個人的にはどうも納得がいかん。お前はせっかく挑戦権を獲得したのに、また最初からやり直しになったわけだ。そこで1つお前に提案がある。特権を与えよう。お前はトーナメントに参加しなくて良い。トーナメント優勝者が次回PPVでお前と闘い、勝利したほうが新王者だ。そのほうが公平だろ。

ところで1つだけ打ち明けておきたいことがある。ガチな話だ。俺は未来を担う男としてロリンズを選んだが、第一候補はお前だったんだ。苦笑するレインズ。

俺がエボリューションとしてお前たちシールドと闘った時、お前は何もかも備えていると実感した。体格、パワー、スピード、カリスマ性、身体能力、闘争本能、お前は全ての要素を備えている。ただ、1つだけロリンズにはあるのにお前には無かったものがある。それは、トップに立つためなら何でもやるという「覚悟」だ。その差のせいでロリンズは王者になり、一方のお前はなっていない。

ランブル戦を制し、試練を乗り越えて祭典のメイン戦に出場したのに、ロリンズがお前の夢をかすめ取った。ロリンズはお前と違って覚悟を決めてた。だから王者になれたんだ。お前は祭典の後も全力で突き進んできた。今もあらゆる要素を備えている。しかし実績に結び付いていない。血のにじむ努力を重ねて再びWWE世界王者への挑戦権を得たのに、再び目の前に大きな壁が幾つも現れた。その壁を俺が取り除いてやろう。団体のエースになりたいか? なりたいのなら選択肢は1つだけだ。俺の下に付け。

自分で得た権利のために、裏切り者になれと言うのか、と渋い表情のレインズ。

裏切り者? 勘違いするな、とHHH。裏切り者というのは負け犬たちが編み出した言葉だ。成功した者を裏切り者と呼ぶことで何もできない自分たちへの言い訳にしてるだけのことだ。お前は間違った信念に縛られている。人生を台無しにするぞ。どんな方法で王者になろうとも批判は常について回る。他人から非難されるのが嫌なら、一切行動もせず不平も言わず、平凡に生きろ。王座が欲しいのならもっと現実的になれ。

ガキの頃からこれが欲しかったんだろ、とレインズの肩に世界王座のベルトをかけてやるHHH。それを持つ者がエースだ。何もかもが手に入り、周囲から敬意を払われる。みんなに好かれるだけの人生で満足か? 歴史に名を残したくはないのか? 妻と娘を養えるだけでなく、孫の代まで裕福に暮らせるぞ。決心しろ、俺の下に付け。握手の手を差し伸べるHHH。

今まで自分の人生は自分で切り開いてきた。誰にも邪魔はさせない。あんたの提案などお断りだ、と完全拒否するレインズ。

お前に礼を言うよ、とHHH。おかげで思い出した。しょせんお前は2番手だってことをな。じゃあ最初からやり直してもらおう。お前の試合は今すぐだ。

王座決定トーナメント1回戦 レインズ vs ビッグ・ショー

ロマン・レインズ ○ (フォール) ● ビッグ・ショー
※スピアー。レインズは準々決勝に進出。

王座決定トーナメント1回戦 オニール vs オーエンズ

ケビン・オーエンズ ○ (フォール) ● タイタス・オニール
※ポップアップ・パワーボム。オーエンズは準々決勝に進出。

竜もネズミも干支ではある

前週にディーバ王座挑戦権を獲得したペイジにルネがインタビュー。この前あんたは私を暴行犯だと疑ってたわよね、今夜も芸能記者気取りでヘンなこと質問するつもり? と好戦的なペイジ。

今夜の対戦相手は私と同じくずっとあなたを疑ってたベッキーです、とルネ。あなたがPCBを裏切ったことでベッキーの中の眠れる竜が目覚めたかもしれません。

眠れる竜? 違うわね、とペイジ。どちらかと言えばドブネズミでしょ。先週は3人を相手にして最終的にはベッキーから勝利を奪った。今夜も徹底的に元PCBの「B」をやっつけてやる。そしてPPVでは「C」とタイマンよ。

ベッキー vs ペイジ

ベッキー・リンチ ○ (フォール) ● ペイジ
※タイツ掴んで丸め込み(ペイジにやられたお返し)。

試合後、怒ったペイジがベッキーを襲撃。場外にベッキーを落とし、実況席の上でPTO(なぜ実況席の上で関節技…)。シャーロットが救援に駆けつけるもペイジは先に逃亡。

王座決定トーナメント1回戦 ジグラー vs ミズ

ドルフ・ジグラー ○ (フォール) ● ザ・ミズ
※スーパーキック。ジグラーは準々決勝に進出。

アンタこの前まで移民をバカにしてたやん

デル・リオとコルターが登場。今夜もメキシアメリカについて熱弁を振るうコルター。メキシアメリカはアメリカとメキシコが互いに協力し合う。もし嫌われてなければ英国も仲間にしてた。イギリス国民は敵対的だ。胸に手を当てて考えるがいい。お前たちは難民の受け入れに消極的だな。ドイツの首相と大違いだ。スコットランドも独立したがっている。お前たち英国には悲惨な未来が待ち受けている。ロシアのプーチン大統領も身勝手な英国には困惑しているぞ。

彼の言う通りだ、とデル・リオ。この会場は憎悪に満ちている。

ナタリヤ vs ナオミ

Twitterで「次はBADのリーダーと対戦したい。きっとナオミが出てくるわね」と心理戦を仕掛けたナタリヤ。ナオミは「私たちを仲間割れさせようとしてるだけ」と返答。会場の観客が「サーシャを出せ!」チャントを始めると嬉しそうに煽るナタリヤ。

ナタリヤ ○ (フォール) ● ナオミ
※丸め込み。

試合後、サーシャがナタリヤを襲撃。切り返してシャープシューターでお仕置きするナタリヤをタミーナが蹴り3人で暴行。最後はサーシャがバンク・ステートメントで締め上げる。

王座決定トーナメント1回戦 セザーロ vs シェイマス

シェイマスのセコンドについたバレットが、観客席で観戦していたサッカー・イングランド代表主将のルーニー(地元マンチェスター・ユナイテッド所属)を挑発。2月に行われたサッカー・プレミアリーグのマンU対プレストン戦でルーニーがPKを獲得した行為をプレストンの熱烈なサポーターであるバレット(プレストン出身)が批判。これが発端となり、2人はTwitter上で舌戦を展開していた。

試合中、場外でシェイマスをダウンさせたセザーロが観客席のルーニーとタッチ。それを見ていたセコンドのバレットがセザーロを挑発して注意を引き、背後からシェイマスが逆襲。シェイマスがルーニーを「ナメんなよ」と威嚇。あっちに行け、と手で追い払うルーニー。

続いて近づいてきたバレットがニヤけながら「調子に乗ってるとぶっ飛ばすぞ」と挑発してルーニーの胸を小突くと、遂にルーニーがバレットをビンタ。観客は大喜び。隣りで見てたルーニーの子供まで喜んでる。サッカー選手の張り手に吹っ飛び「ぶったわね…」とオロオロするバレット。

セザーロ ○ (フォール) ● シェイマス
※丸め込み。セザーロは準々決勝に進出。

試合後、ルーニーとハイタッチして喜ぶセザーロ。

(この翌日、マンUの本拠地、オールド・トラッフォードのロッカールームにバレットが乗り込んでいく様子を各メディアが報道していた。ルーニーはイングランド代表に招集されており不在であることは周知の事実だった)

王座決定トーナメント1回戦 アンブローズ vs ブリーズ

試合前、入場直前のブリーズにルネがインタビュー。デビュー戦がWWE世界王座を目指す試合となりましたが、との問いに「世の中は醜いものだらけ。でも超イケメンの俺がいるから安心。俺は世界の希望。汚い狂犬はゴミ山に送り返す」

ディーン・アンブローズ ○ (フォール) ● タイラー・ブリーズ
※丸め込み。アンブローズは準々決勝に進出。

ネヴィル&ウーソズ vs ニュー・デイ

エグザビア・ウッズ ○ (フォール) ● ネヴィル
※ロープに足を掛けての反則フォール。

破壊兄弟、生き返る

ワイアットが登場し、リング上で独り語り。ケインとアンダーテイカーの魂を皆で称賛しよう。さあ会場の大衆よ、そして視聴者よ、頭を下げてレジェンドたちに敬意を払え。黙祷を捧げ、しばらくしてから笑い始めるワイアット。

バカめ、だまされたな。亡き者に敬意を払っても無駄だ。彼らへの敬意は全て俺への称賛となる。奴らの肉体は消滅し、俺は強さを増した。魂をもらい受けた。今の俺は稲妻も雷も操ることができる。悪霊も俺に従う。大災害が訪れたのだ。

ひざまずき、ワイアットが叫ぼうとした瞬間、スクリーンに破壊兄弟の映像が流れ始める。映像が終わると共にリング上で落雷。ワイアット驚く。ステージ上にも落雷、そして火柱。さらに鐘の音。アンダーテイカーのテーマ曲が流れ、青く染まったステージ上にアンダーテイカーとケイン、破壊兄弟が復活。

リングインし、ワイアットを睨む破壊兄弟。しかし場内暗転し、ワイアット・ファミリーの3人が援軍として出現。襲いかかってきたワイアットをテイカーがパンチで迎撃したのを合図に乱闘開始。ハーパー&ローワンを破壊兄弟が同時チョークスラム葬。その背後からストローマンがラリアットで2人をなぎ倒す。ストローマンが勝ち誇って叫んでる後ろで破壊兄弟が同時にムクリ。場外へ落とし、実況席へ突き飛ばす。

リング上にただ一人残ったワイアットを睨む破壊兄弟、合体チョークスラムで叩きつけて復讐を果たす。

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