RAW #1174:レインズ、権力者と新王者たちの包囲網に立ち向かう

(更新日:2015年12月7日)

会場:テネシー州ナッシュビル

レインズ、2年前のブライアンみたいな展開になってきた

オープニングは権力者夫妻が登場。ステファニーが口火を切る。誰の人生にも転機がある。好機を物にする人もいれば、みすみす逃す人もいる。レインズみたいにね。

HHHが続く。2週間前、奴に大きなチャンスを与えた。俺の提案に乗っていれば、俺の握手に応じてさえいれば、昨夜レインズは王者として会場を去ることができただろう。団体への信頼と忠誠を示すことができたんだ。しかし奴は絶好の機会を目の前にして下品なセリフを俺に吐いた。

トーナメントの特権と昨夜の王座戦、2度もチャンスに恵まれたというのに、レインズはどちらのチャンスも無駄にしてしまったのよ、とステファニー。ボスが自ら祝福に駆けつけたというのに。

俺は寛大な男だ、とHHH。最初の提案を断られたのは気にしてない。レインズは誰の力も借りず自力で王座ベルトを勝ち獲り世界王者となった。俺は真っ先にリングへ上がって、偽りのない気持ちで「おめでとう」と言ったんだ。そしてもう一度奴にチャンスを与えた。だが奴は返事の代わりに不意打ちのスピアーを俺に仕掛けた。奴は小さなプライドのせいでWWE世界王座という大切な物を失った。

これはお前たちにとっても大切な教訓だぞ、と観客に語りかけるHHH。誰の人生にも選択の時が訪れる。そこで飛躍できるか、それとも落ちぶれるかは自分次第ということだ。では見事にチャンスをつかんだ新王者を紹介しよう。

HHHに紹介され、新王者のシェイマスが登場。満面の笑顔リングインしたシェイマス、観客から恒例の「バカげた髪型」チャントを受けても全く意に介さない。最高の気分だ。これ以上嬉しいことはない。どれだけ侮辱されても屁でもねえ。お前らの野次など痛くもかゆくもない。

レインズは俺の蹴り1発で転げ落ちてしまったな、と笑うシェイマス。ローマ帝国は500年続いたらしいが、ロマン帝国はどうだった? たったの5分15秒だぜ。負けた瞬間の惨めな顔を見たか? マネー権を勝ち取った時、俺が何と言ったかお前ら全員覚えてるか? ブローグ・キック1発で次のWWE世界王者になってみせると言ったよな。証明しただろ?

権力者夫妻とシェイマスが握手&ハグを交わした直後、レインズ登場。バカげてると言えばレインズのことだよな、と笑うシェイマス。お前のプライドはズタズタだろ。

笑顔でシェイマスに歩み寄るレインズ、おめでとう、とシェイマスを祝福。最近ブーイングばかり浴びてたレインズが大歓声を浴びる。その観客にレインズが応える。ナッシュビルのみんな、今夜ここで世界王座戦の再戦をやるぜ。

待ちなさい、と二人に割って入るステファニー。あなた、まだチャンスが欲しいの? 私たちはもうあなたの話を聞く気はないわよ。昨夜あなたが私の夫にやったスピアーで交渉は決裂よ。分かったらサッサと私のリングから出て行きなさい!

顔を近づけて睨みつけるステファニーを相手にせず、HHHに語りかけるレインズ。俺にビビって女の陰に隠れてるのか? 表情が険しくなるHHH。ステファニーは「どうぞお好きに」とばかりに退く。

至近距離で睨み合うレインズとHHH。観客は「ロマン!」コールの大合唱。俺にスピアーを放つとは大したものだよ、と誉めるHHH。だが意思表示の代償は大きかったな。お前はもうWWE世界王者ではない。再戦を望むなら構わないが、いつ試合を組むかは俺が決めることだ。絶対に今夜ではない。

笑いながらリングを降りようとするHHHとステファニー。睨みつけるレインズの背後からルセフがスーパーキックで襲撃。さらにシェイマスがブローグ・キックでダメ押し。ステージ上でHHHがマイクを持つ。WWE世界王座の再戦は3週間後の次回PPVで組んでやる。試合形式はテーブル&ハシゴ&イス戦だ。

続いてステファニー。今夜王座戦はないけれど、新王者はあなたの対戦相手のセコンドにつくわ。今夜の相手はブルガリアの野人、ルセフよ。

ダッドリー・ボーイズ vs ワイアット&ハーパー

ルーク・ハーパー ○ (フォール) ● ババ・レイ・ダッドリー
※ラリアット。

ベッキー vs サーシャ

サーシャ・バンクス ○ (フォール) ● ベッキー・リンチ
※丸め込み。

ペイジ、PPVの敗戦に難癖

実況陣が「次期ディーバ王座の第一挑戦者として有望なのはサーシャだ」と語っているところにバックステージからペイジが割って入る。待ちなさい、勘違いにもほどがある。第一挑戦者は今も私よ。だってシャーロットは昨夜の試合でズルをしたのよ。この映像を見てちょうだい。

PPVでのディーバ王座戦のリプレイ映像が流れる。シャーロットが8の字固めでペイジをタップさせた瞬間、ブリッジしていたシャーロットの腕がロープの下からエプロンに出ていることを指摘し、試合は無効だと主張。汚い手を使うのは父親そっくりね、とリック・フレアーのことも侮辱して去る。

まさか1周年をトップヒールとして迎えるなんて

ニュー・デイの三人が登場。今日は特別な日だ、とコフィ。俺たちニュー・デイが結成されてから今日で1周年なんだぜ。それをカントリー・ミュージック生誕のこんな地で祝うことになるとは……と顔をしかめる三人。カントリー音楽を散々バカにした後、タッグ王座のオープン・チャレンジを行うと宣言。

誰の挑戦でも受けるぜ、と言い放ったところでルチャ・ドラゴンズが登場。挑戦を表明してリング上で睨み合ったところで今度はウーソズが登場。お前らはダメだと拒否するニュー・デイに対し、誰の挑戦でも受けるんだろ、とウーソズ。

シン・カラが三つ巴戦を提案し、ウーソズ快諾。意気揚々とウーソズがリングインしたところで怒り出すニュー・デイ。今日は俺たちの1周年記念だというのにムードをぶち壊しやがって! 今夜のオープン・チャレンジは中止にしちゃったよー!

怒ったルチャ・ドラゴンズとウーソズにボコボコにされるニュー・デイ。

シャーロット、王座戦を受諾

シャーロットにインタビュー。昨夜の試合でシャーロットがズル勝ちしたとペイジが主張していることについて「彼女の暴言はいつものこと。好敵手として彼女は尊敬しているけど、売られたケンカは買う。昨夜のことは重要ではない。私たちの因縁はこれからも続く。ペイジは好きなだけ泣きわめいて主張してればいい。私は逃げない」

ヘンリー vs ネヴィル

ネヴィル ○ (フォール) ● マーク・ヘンリー
※レッド・アロー。

試合後、退場しようとするネヴィルの行く手を阻んで睨みつけるヘンリー。しかしネヴィルに握手を求め、「いい試合だった、期待してるぞ」と激励するイイ人ヘンリー。

天文オタクか

スターダストが不思議な部屋でいろいろ喚いてるところにオニールが迷い込む。道を間違えたよ。しゃれた部屋だなあ。俺、理科が好きなんだよ。おお、星座があるな。おひつじ座、ふたご座、そしてタイタニウム。俺のお気に入りだ。

タイタニウム? それどこ? と探すスターダスト、そんな星はない! と我に帰る。そんなわけないだろ、とオニール。わに座の頭の部分を見てみろよ。

わに座? ふむふむ、と再び星を探し始めたスターダストの耳元でオニールが大声で叫び逃亡。スターダスト悔しがる。

PTP&ゴールダスト vs スターダスト&アセンション

タイタス・オニール ○ (フォール) ● コナー
※クラッシュ・オブ・ザ・タイタス。

メキシアメリカ vs リアルアメリカン

デル・リオとコルターが登場。

昨夜デル・リオはトーナメント準決勝で敗退したが、それは我が国家を否定する理由にはならんぞ、とコルター。若い国家は浮き沈みする。俺とデル・リオがメキシアメリカを建国したとき、皆に門戸を開放していた。沈みゆくアメリカから逃れて勇気が認められる国に移れるように。しかしお前たちは我々の好意を受け入れなかった。SNSで不満を垂れ流してばかりだった。そうやってお前たちは憎悪の塊になったんだ。

俺たちは人間の尊厳や謙虚な心を教えようとした。だがお前たちは聞かなかった。だから宣言する。お前たちを救う慈善事業は今日で打ち切りだ。メキシアメリカは国境を永遠に閉鎖する。無精者にはどんな提案も無意味だ。「アメリカは自由の大地で勇者の土地だ」と聞くが、この会場に勇者など見つからんじゃないか。

ここでスワガーが登場。コルターを見ながら悲しげに首を振るスワガー。信じられないぜ。かつてあんたはアメリカに忠誠を誓ったはずだ。俺も、そしてここにいるファンも、そんなあんたを尊敬してたんだ。だが今のあんたはどうだ。祖国を、そしてファンを裏切った。老いぼれた偽善者じゃないか。

口の聞き方を考えろ、バカなアメリカ人め! とリング上で怒鳴るデル・リオ。英雄を気取るな、とコルターもスワガーに罵声を浴びせる。

俺はアメリカを守るためならどんな敵とも闘うぞ、とスワガー。俺の意見に文句があるなら実力行使してみろ、と言ってリングイン。デル・リオと睨み合うが、デル・リオは仕掛けずリングから降りる。

退場するコルターに待てと告げるスワガー。聞いてほしい。みんなも起立してくれ。胸に手を当てて大きな声で一緒に言ってくれ。「我々こそ米国の民だ!」

かつてコルターが常に叫んでいたセリフをリング上で観客と共に叫ぶスワガー。

ディーバ王座戦 シャーロット vs ペイジ

シャーロット △ (両者カウントアウト) △ ペイジ
※シャーロットは王座防衛に成功。

試合後も場外乱闘を続ける両者。最後はペイジが実況席の上でシャーロットにPTOを極める。

今日もやられるだけ

スレイターが登場。カントリー音楽が流れるこの地で本物のロックンロールを「1人ロックバンド」の俺が披露してやるぜ、とギター弾き語りをしようとしたところでライバック登場。リングインしたライバックをギターでぶっ叩くスレイター。ギターは粉々になるが全く効いてないライバック、スレイターをボコボコにぶちのめし、最後はシェルショック。

アンブローズ&ジグラー vs オーエンズ&ブリーズ

ディーン・アンブローズ ○ (フォール) ● タイラー・ブリーズ
※ダーティ・ディーズ。

レインズ vs ルセフ

試合中、レインズの足を引っ張って介入したセコンドのシェイマスに対してレフェリーが退場を命令。

ロマン・レインズ ○ (反則) ● ルセフ
※バレットの乱入。

場外でレインズにブル・ハンマーを見舞ったバレット、椅子を持ってリング内でトドメを刺そうとするが、椅子を奪ったレインズが逆襲の椅子攻撃。ルセフの背中も椅子でメッタ打ちにした後、救援に駆けつけたシェイマスの背中も椅子で強打。観客は大歓声でレインズを称える。

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