RAW #1183:復活ロック、自分の大成功を自慢して大巨人を泣かす

(更新日:2016年2月7日)

会場:フロリダ州マイアミ

HHHがランブル戦に出場した理由とやら

オープニングはビンス&ステファニーのマクマホン親子が上機嫌で登場。

昨夜は盛り上がったな、気分がいい、とビンス。害虫のようにタフなレインズを心身ともにボコボコに叩きのめしたからな。奴は今や貴様らと同類だ。失意の時、貴様らならどう行動するんだ。現在のレインズと同じでメソメソ泣くんだよ。なす術もなく立ち尽くすだけ。前進を止めてしまう。

今夜私がここに来たのは、勝ち誇って義理の息子を褒めるためではない。あることを懺悔するためだ。私が懺悔するのはWWEでは初めてのことだぞ。「人生でも初めてよ」とステフが補足。

他人の不幸や苦難を見るのが私は楽しくてたまらない。だから毎週会場に来ている。傷ついた哀れな人たちがやって来るからな。貴様らのことだ。その中でも最も惨めな人間といえばレインズだ。奴の惨めな生き様は生涯変わらん。

目的を果たしたいなら自ら動かなくてはね、とステフ。だから私たちは昨夜行動を起こした。WWE史上最大級の驚くべき番狂わせを演じたの。ファンの誰もが度肝を抜かれたでしょ。みんなはレインズがあらゆる困難を乗り越えて勝つと信じていた。レインズの優勝を誰もが確信した。もしかしてAJスタイルズが優勝をするとでも思った?(会場は大歓声)それはとんでもない幻想ね。夢を見過ぎなのよ。結局すべてを握ってるのは私たち。ランブル戦に30番手で出場したのは私の夫、HHHだったわ。「クジ引きでな」と見え透いたウソをつくビンス。

ここで観客から熱烈な「AJスタイルズ」チャント。人気者ね、とステフ鼻で笑う。誰だか知らんが行く末は決まってる、とビンス。リングの上で我々に踏み潰される運命なんだよ。

はっきりさせておくわ、とステフ。私の愛する夫に匹敵する者などいない。彼は勤勉で、ビジネスマンで、頭脳明晰で優れた洞察力を持ってる。知的な暗殺者の異名を持つ、WWEの歴史上で最も偉大なスーパースター。そして団体の頂点であるWWE世界王座に輝いている。WWEの大黒柱であり、業界の指針となる男。誰一人として彼には敵わないわ。

妻ステフから紹介されスーツ姿のHHHが登場。上着のボタンを外すと腰にはWWE世界王座のベルトが巻かれている。王者にひざまずけ! とビンス。王者ってのはいい響きだな、と笑顔で応じるHHH。

昨夜、レインズのことを見直した。奴は最高のアスリートと言えるかもしれん。お世辞ではない。ただ奴は一番ではない。今夜、奴は敗者だ。こうなったのは奴に欠けてるものがあるからだ。それは言うまでもなく「敬意」だ。高慢で誰にも敬意を払わない、うぬぼれ屋だ。優秀だが自分の立場をわきまえる必要がある。自信過剰な言動には目をつぶり、権力者を軽視する態度も見過ごしてきた。

しかし会長を侮辱する行為は我慢ならなかった。WWEの全スターにとって、そしてファンにとっても会長は神様のような存在だ。このWWEを築いた男だぞ。俺は命が尽きるまで敬意を払い続ける。何があろうとも会長を信じて従い守り抜くと誓った。レインズのように会長を侮辱する奴は決して許さない。この俺が叩き潰す。

すべてを成し遂げた俺がなぜ今さら王者に返り咲いたのか疑問に思うか? と観客に問うHHH。偉大な功績を残し殿堂入りも確実。何度も王座を獲得して大金も稼いだ。スターから権力者への転身も難なくこなした。皆も思ってるだろうがその通り、今の俺に王者となる必要など全くない。

だが、WWE世界王者になろうと思ったのだ。なぜだか分かるか。レインズのような恩知らずを王者にしておけないからだ。奴は王者としてふさわしくない。今後は俺が全てを仕切る。当分の間、WWE世界王者は俺だ。選手やファンが敬意というものを覚えるまで王者の俺が政権を握り続ける。俺の言葉は絶対だ。レインズだろうが誰だろうが逆らう者は許さん。

観客席から「ロマン!」チャントが湧き上がる。敬意を払う相手が違うだろ、黙れ! と一喝するビンスにブーイング。

そういう態度が問題だと言ってるんだ、と観客に告げるHHH。お前らがレインズを勘違いさせてるんだ。奴のキャリアを破滅に導いている。

ところで祭典のメインでは誰があなたと対戦するの? とステフ。王座戦の相手を決めないといかんな、とビンスも同調。

そういうわけで、今夜のRAWは私たちが全てのスターを審査するわ、と宣言するステフ。そして最後に、次回PPVのメイン戦を発表する。そのメイン戦の勝者が祭典でWWE世界王座を賭けてHHHと対戦する。

ジグラー vs オーエンズ

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ケビン・オーエンズ ○ (フォール) ● ドルフ・ジグラー
※ポップアップ・パワーボム。

泣いてはいない

レインズにジョジョがインタビュー。会長の「レインズは失意のどん底にいてメソメソ泣いてる哀れな人生だ」という発言について感想を問われ、「くだらねえな。今夜俺が会場にいることを会長と王者に伝えてくれ。リングで闘うまでは帰らねえってな」

日本育ちの先輩がアドバイス伝授

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AJスタイルズにルネがインタビュー。昨夜WWEデビューして注目の的であるあなたは今夜初めてのRAWでジェリコと対戦しますが、あなたについてもっと教えてください、との問いに、「昨夜は注目を集めただけでなく、WWEファンを仰天させて話題をさらった。俺が誰か知りたいか?」

ここでジェリコが登場。お前のことなら詳しいぜ。WWEに来るのを待ってたよ。お前は世界屈指のレスラー。ようやく来るべき所に来たな。世界中を虜にした男が遂にWWEへ足を踏み入れた。今夜チャンスをモノにしろ。ファンの心を掴むんだ。6度の王者であるクリス・ジェリコが相手をしてやる。RAW史上初めての、AJ対Y2Jだ。本場へようこそ、坊や!

スタイルズの胸をドンと強く叩いて去っていくジェリコ。スタイルズは無言。

ジェリコ vs スタイルズ

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AJスタイルズ ○ (フォール) ● クリス・ジェリコ
※丸め込み。

試合後、ジェリコに握手を求めるスタイルズ。迷った末、握手に応じるジェリコ。しかし手を離さず至近距離でスタイルズを睨むジェリコ。

ケイン vs ワイアット

ブレイ・ワイアット ○ (フォール) ● ケイン
※シスター・アビゲイル。

ロック様、バックステージで長い長い寸劇

超大物スターがRAWに復帰との報道があった、と実況陣。リムジンが会場に到着し、中から出てきたのはミズ。当然ながら場内ブーイング。

4週間ぶりの復帰でネットは大騒ぎだな、とドヤ顔でバックステージを歩きながらインタビューに答えるミズ。そこへクラクションをけたたましく鳴らしながら1台のRV車が突っ込んでくる。中から出てきたのはロック。

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俺の見せ場を奪うとはどういうつもりだ、とロックにケンカを売るミズ。ようミズ、元気か! と話を聞いてないロック。盲目の尼さんみたいな格好だな。悪いが俺の車を頼むぞ、とミズにカギを渡してステージに向かう。

途中でビッグ・ショーに遭遇したロック、互いに笑顔で握手し、再会を喜ぶ。昨日、俺様と貴様が出場したランブル戦をWWEネットワークで見たぜ。ロープ際で二人とも粘ったが優勝したのは俺様だった。

表情が曇り始めた大巨人、「本当は俺が勝ってたんだけど…」と小さく反論。俺様の足が床に着いたと言ってたよな。今だから言うけど、本当は貴様が勝ってたよ。あの試合に勝って俺様の運命は変わったんだ。「スコーピオン・キング」の映画監督はランブル戦の勝者を主役にすると決めてたんだ。

「マジ?」と泣きそうになる大巨人。マジだよ! とロック。もし貴様が勝ってたらどうなってたと思う? 「ワイルド・スピード」でヴィン・ディーゼルと共演して、「カリフォルニア・ダウン」で主役だぞ。世界興行収入1位の俳優になれてたかもしれんな!

「人生って分からんな」と完全に泣き顔の大巨人、悔しさに震えながら持ってたノートPCをヘシ折る。スゲエな! PCを折るなんてクールだ、とハイテンションのロック。泣いてる大巨人と再び握手し、貴様は最高の男だ、きっとうまくいくよ、と激励。

大巨人と別れてステージに向かおうとしたロック、また誰かを見つけ、足を止めて目を輝かせる。歩み寄った相手は笑顔のラナ。

会うのは久しぶりだな、と笑顔で話しかけるロック。この前のことは覚えてるよ。ルセフと3人でリングに立ったな(2014年10月、RAW)。

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その後、貴様はホテルの部屋で「ルセフと別れるわ」と俺様に言ったんだ。デカくて毛深いヘッポコ野郎だと言ってたか。それからワインで酔っ払って、二人で「特別な運動」をしたよな。澄ました顔をしてもダメだ。覚えてるのは分かってるぞ。あの時、ロシアの秘技を俺様に教えてくれたよな。俺様の後方からの攻め技も忘れるわけはねえよな。

それまで笑顔で聞いてたラナ、ロックの後方に立つルセフの存在に気付いて突然表情が曇り「知らないわ」と焦り出す。

とぼけるなよ、うわっルセフ! と振り返って気付くロック。ちょうど貴様の話をしてたんだ。もう別れたんだろ? 「いいえ、婚約したの」とラナ。

結婚するのか! めでたいな! きっと良い奥さんになるぞ、とラナをハグして頬にキスするロック。

貴様は運のいい野郎だな! とルセフも祝福するロック。どんな体位でもこなす女と結婚するなんて運がいい! きっとうまくいくよ。

ルセフ、ラナを見つめながら表情が死んでる。

待たせたなマイアミ! とステージに向かって歩き出すロック。ロック様が地元マイアミに帰ってきたぜ!

今回果敢にもロックにケンカを売ったのは愉快な三人組

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長い長いバックステージでの寸劇を終えてロックがステージに登場。大歓声を浴びながらリングイン。

祭典への準備はいいか。ロック様は祭典で観客動員記録を更新するぞ。貴様らも準備を整えろ。俺様は準備万端だ。しかし今は今夜の話をしよう。俺様は地元に帰ってきたからには大暴れするぜ。

ここでニュー・デイの三人が登場。あんまり興奮すんなよ。俺たちの話をしよう。ルチャ・ドラゴンズをボコボコにして、あんたと同世代のダッドリーズもやっつけて、昨夜のPPVではあんたの親戚のウーソズにも勝った。俺たちは期待を裏切らないんだ。俺たちはWWEが誇るタッグ王者だからな。あんたはハリウッドで稼いだ金を持って、こんなシケた街から出て行ったほうがいいぞ。とっとと出て行け。皆のためとか言ってるけど本当はカネのためだろ。図星だな(ロックおもわず笑う)。痛いとこ突かれただろ。どうだ参ったか。

黙って聞いてあげてたロックが喋り出す。ロック様もお前たちのことは知ってるぞ。三人はタッグ王者だ。人を楽しませるのが得意だな。何より驚いたのは楽しませ方だな。ラマのチ●チ●を頭に乗せてやがる。

うわー! とビックリして叫ぶ三人組。言っていいのか、放送禁止用語じゃねえのか。観客がマネしてチャントを始め慌てる三人。やめろ! 放送できないぞ! 違うだろ! これはユニコーンの角だ!

すまん、ユニコーンか、謝る、とロック。言い直そう。お前らはユニコーンの肛門三人衆だ。一番デカい奴(ビッグ・E)を見てみろよ。彼女は怒りまくってるぞ(俺は男だ! と怒るE)。デカい体なのにマヌケな顔だな。超人ハルクのオタク版か。

ハッキリさせよう。世界中が今この番組を見ている。そこで提案だ。知っての通り俺様は皆の王者だ。リングもロープも観客も揃ってる。リングに上がってこいよ。トロンボーンを尻に刺してやる。

ファンは俺たちの本気が見たいのか! と確認するウッズ。観客の歓声を聞き、お前らの期待に応える気はねえよ、と退場を始める三人衆。

俺様の流儀に慣れてないようだな、とロック。俺様は常にプランを用意している。プランAがダメならプランBがある。覚悟しろ。

プランBって何だ、と慌てる三人衆の背後からウーソズの二人が登場して襲撃。次々とリングに投げ込まれた三人衆を攻撃するロック。最後はウッズにピープルズ・エルボーを炸裂させて吠える。

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レインズ&アンブローズ vs シェイマス&ルセフ

ロマン・レインズ ○ (フォール) ● シェイマス
※スピアー。

試合後、前夜ルセフにやられた報復のため、実況席にルセフを投げっぱなしパワーボムで叩きつけるレインズとアンブローズ。

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ここでステファニー登場。重大発表をするわよ。冒頭でも言ったけど、私の夫HHHと祭典のメインで闘うためには次回PPVのメイン戦で勝つ必要があるわ。ちなみにそのメイン戦は、三つ巴戦にするわよ。出場者は、アンブローズ、レインズ、そして猛獣レスナー。

ステフの発表を聞き、複雑な表情で見つめ合うレインズとアンブローズ。

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