RAW #1184:チームBADも解体、人気者サーシャはシングル路線か
(更新日:2016年2月16日)
会場:アラバマ州バーミングハム
猛獣に狂犬がケンカを売る
オープニングはレスナーとヘイマンが登場。
今夜はビジネスの話が山ほどあるぞ、とヘイマン。ランブル戦でワイアット・ファミリーが汚い手を使ってレスナーを排除し、王座獲得の機会を奪った。しかし彼らの卑怯な策略は無駄に終わる。
次回PPVが間近だ。ステファニーは団体と猛獣のために最善の選択をした。三つ巴戦で兄弟同然の二人と猛獣が対戦することになった。この三つ巴戦を制した者が祭典のメイン戦でHHHと対戦するのだ。次回PPV、レインズとアンブローズに逃げ場などない。スープレックス祭りの餌食となるだろう。二人にF5を喰らわせ、マットの上に積み重ねてまとめてフォールするのだ。そしてレスナーは祭典に進出し、WWE世界ヘビー級王座を再び手に入れる。真の王者として頂点に君臨するのだ。
元シールドの二人を軽視しているわけではない。レインズはレスナーと対戦経験がある。いかに無謀な挑戦かは分かっていることだろう。だから兄弟同然の親友に説明してやるべきだ。アンブローズという男はイカれていて、正真正銘の変人で、脳内がお花畑で、おめでたい男で……。
ヘイマンがまだ続けようとしてたところでアンブローズが登場。リングインして平然とレスナーの正面に立ち、睨み合いを仕掛ける。レスナーは笑って相手にせず。何の用だ、さっさと帰れ、と挑発するヘイマン。
変人の話をしてたんだろ、とアンブローズ。初めて猛獣の巣に足を踏み入れてみたが、落ち着くな。いま出てくるのは我ながらバカだとは思ったよ。イカれてると見えるかもしれん。それは違うぜ。頭は冴えている。怖くもない。レスナー、あんたのことは尊敬してるよ。だから面と向かって猛獣の目を見ながら言いたかったのさ。「王座が欲しい」ってな。
WWE世界王座はノドから手が出るほど欲しい。だから兄弟とも、そしてあんたとも闘う。猛獣と闘うなんて本当は誰もゴメンだ。あんたは俺を容赦なく痛めつけるだろう。スープレックス祭りに連れて行ってくれよ。スープレックスで俺を頭から千回沈めろ。何度も何度もしつこく頼むぜ。さぞ地獄だろう。だが俺は、誰もが認めるWWEの鉄人だ。ボロボロの身体を引きずって祭典への道を進み、HHHから王座を奪う。
笑いながら受け流すレスナー。堂々とリングを降りて退場していくアンブローズ。気にするな、とレスナーに声をかけるヘイマン。今夜にでも相手をしてやるよ、思い知ればいい、と余裕のレスナー。
カリスト vs ルセフ
※。
ステフ、余裕シャクシャクの心理戦
権力者の控室に呼び出されたレインズ&アンブローズ。気分悪いが王座のためだ、と我慢しているところに上機嫌のステファニーが登場。控室に飾られたWWE世界王座のベルトを見て、8日前まではあなたの物だったなんて信じられないわよね、と早速挑発。今は私の夫が14度の王者だけれどね。
鼻高々だな、せいぜい満喫しろよ、と受け流すレインズ。
次にアンブローズに対して語りかけるステフ。あなた言ったわよね。「WWE世界王座のためなら何でもする」って。レインズは王者の栄光をまた味わいたいはずよ。そのチャンスが祭典で巡ってくるかも。
そうさ、だから今のうちにベルト鑑賞を楽しんでおけよ、とレインズ。次回PPVは俺かアンブローズが王座挑戦権を得る。そうばれば王座もすぐそこだ。ご感想は?
候補者はあなた達二人だけじゃないわよ、とステフ。三人目の存在を忘れてるわね。「スープレックス祭りに連れて行け」なんて大口を叩いちゃって。どんな偉大なチームも友情も結局は崩れるのよ。(元ロッカーズの)ジャネッティとマイケルズは完全に決別した。オートンとエボリューションもそう。あなた達とロリンズもそうだったでしょ。なぜか分かる? 大き過ぎるパワーはいずれ崩壊するからよ。アンブローズ、あなたはいつまでレインズの脇役でいるの?
さすがだな、見事な心理戦だ、と感心するアンブローズ。脇役はレインズのほうだぜ。魂胆が見え見えなんだよ。無駄だ。
そうかしら、と笑うステフ。そんなに仲がいいなら今夜メイン戦で共闘しなさい。ご自慢の結束力を見せてもらいましょう。相手はニュー・デイ。でも今夜いくら「強い絆」を見せたところで、次回PPVで友情は引き裂かれるわ。必ずね。
ミズは何分喋り続けたんだろう(大した暗記力だ)
ミズのトークショー「ミズTV」。今夜のゲストはAJスタイルズ。まずはミズと友好的に握手して椅子に座る。
AJスタイルズとは何者か、WWEファンは知りたがってるぞ、とマイクをスタイルズに向けるミズ。スタイルズが何か喋りかけたところでマイクを引っ込め自分が話す。俺が思うにスタイルズは不屈の男。才能がないと言われ続けてもメゲなかった。四人兄弟の末っ子。背も小さかった。高校時代も知ってるぞ。サッカー部でチビと言われた。サッカー以外の道に進めと言われたんだよな。でも彼はあきらめなかった。レギュラーを獲得して大活躍。MVPにもなったんだ。
大切なのは体のサイズではない。どれだけガッツがあるかだ。その後、世界中を旅して「フェノメナル・ワン」となる。アフリカでも闘った。心の底ではWWEの舞台にずっと引かれてたはずだ。しかし時間は無情にも過ぎ去り、WWEはどんどん遠ざかった。だがようやく努力が報われる時が来た。ランブル戦への出場を果たしたんだ。格別の達成感を味わっただろう。
だが、まだ疑問が残ってるんだ。確かにランブル戦では28分も闘った。先週はジェリコにも勝利した。そこで聞きたい。この先の目標は何だ?(スタイルズにマイクを差し向け、喋りかけるとマイクを引っ込めるというお約束を何度も続けるミズ)
お前を見てると、かつての教え子を思い出す。ダニエル・ブライアンだ。あいつも背が低い。身体は小さいが志はデカかった。しかしあいつは自分一人では何もできなかった。俺が指導してやったからこそ奴は真の成功を得たのだ。人々は俺のことをこう呼ぶ。「イエス旋風の父」ってな。「ノー! ノー!」と反発する観客。
さて本題に入ろう。力になってやりたいんだ。俺の指導を受ければWWEでの成功は確実。ただ「イエス」と言って頷くだけでいい。スタイルズにマイクを向けるミズ。観客は「ノー!」と拒絶。
黙れ! とマイクを引っ込め、立ち上がって観客に怒るミズ。俺はもう10年もWWEで活躍してるんだ。12回も王座を獲得してるんだぞ。祭典のメインも張ったんだ。こんな奴よりよっぽど有名だ。
なぜ今までスタイルズはWWEに出られなかったか教えてやろうか。WWEはエンターテインメントだ。華がないレスラーは必要ない。井の中のカワズはやがて現実を知るのだ。WWEはサメだらけの大海。こいつはすぐに溺れるだろう。お前らファンが調子に乗せるからだ。お前らは本気でこの田舎者の新人に期待してるってのか? 俺の指導なしでこいつが成功し、WWEで生き残れると思うのか? そんなわけねえだろ。
それまで一言も喋らせてもらえなかったスタイルズ、遂に我慢の限界でミズを襲撃。ボコボコに殴られたミズは場外に逃亡。ナメるな! とリングで咆哮するスタイルズ。
ヒットマン、ガン闘病を公表
WWE殿堂者ブレット・ハートが「前立腺ガンで闘病中」であることをインスタグラムで公表したことが実況陣によって発表。HHH、キング、レインズ、ナタリヤの激励コメントも紹介される。
ビッグ・ショー vs ローワン
※チョークスラム。
試合後、リングインしたストローマンと睨み合う大巨人。ストローマンが攻撃を仕掛け、ハーパーとローワンも加勢して集団攻撃。最後は場外の鉄階段にボディスラムで大巨人を叩きつける。
焼け石に油をぶっかけに行くHHH
控室でレスナーを諭すヘイマン。これでは奴らの思うツボだ。利用されてはいかん。
そこへHHHが入ってくる。椅子から立ち上がってHHHを睨むレスナー。ヘイマンに「席を外せ」と命じるHHH。抵抗するもHHHの迫力に気圧されて控室を出て行くヘイマン。
俺の目がおかしくなったか? と笑顔でレスナーに語りかけるHHH。小僧のアンブローズにお前は正面切って挑発されてたな。奴の勝利宣言を黙って聞いてるだけだった。スープレックス祭りは閉幕したのか?
祭典で分かるさ、とHHHの肩を軽くポンポンと叩くレスナー。楽しみだ、と答えて部屋を出て行くHHH。
ジグラー vs オーエンズ
※ジグザグ。
サーシャ独立宣言にチームBADの仲間は?
サーシャがマイクでアピール。他のディーバが勝手にチャンスを奪ったり注目を浴びたりするのをこれ以上黙って見ていられない。私は自分の道を進む、誰にも邪魔はさせない。必ずディーバ王者になってみせる。ベッキーは負け犬、シャーロットはさっきブリーに負けた(日本未放送)。二人とも私に勝てるはずがない。ボスは私よ。
ここでチームメイトのナオミ&タミーナが登場。あの子は独り立ちするんだってよ、とナオミ。誇らしい気分になるね。
二人とも誤解しないで、とサーシャ。あなた達は家族同然の存在で尊敬もしてるわ。でも私はトップに立ちたい。
うちらも同じ考えだよ、とタミーナ。だから出てきたんだよ。心配しないでいい、とナオミも追随。うちらも納得してるんだ。いつかこういう時が来ると分かってた。これもチームの宿命。それぞれが夢を叶えるには、いつまでも一緒にいるわけにはいかない。あんたの独立を祝ってあげたいんだ。PCBと違ってうちらは穏やかにいきたいからさ。サーシャには頑張って欲しい。チームを離れても妹みたいに思ってるわよ。
私の決断を支持してくれるの? だったらベッキーとの試合でセコンドについてくれる? とサーシャ。そうしたいけど、うちらは邪魔かも、とナオミ。
そんなわけないわ、とサーシャ。別々の道を進んでも三人の絆は変わらない。拳を合わせて結束をアピールする三人。
ベッキー vs サーシャ
試合中盤、場外に落ちたベッキーをナオミ&タミーナが攻撃しようとしたところでサーシャが制止。あんたへの援護だよ、と主張するナオミ。助けはいらない、私一人で勝てる、と援護を拒否するサーシャ。
リングに戻ろうとしたサーシャをナオミたちが突き飛ばし、口論となるチームBAD。邪魔しないで、と文句を言うサーシャにナオミ&タミーナが殴りかかって試合終了。BADも終了。
※チームBADの仲間割れで試合不成立。
場外で襲撃されるサーシャをベッキーが救援し、二人でナオミ&タミーナに逆襲。
不眠症のフランチェスカ
ニュー・デイの三人組が登場。下世話な話が出回って俺たちは迷惑してるんだ。下ネタを聞きすぎたせいで2代目フランチェスカは眠れない夜を過ごしている。ロックは過激な発言が多すぎる。不適切な発言の連発だ。視聴者の年齢層を考えろ。これは家族向け番組なんだぞ。子供たちも見てるんだ。ロッキーは子供たちのことを考えてくれ。俺たちは子供が大好きだ。俺らは子供の味方。だからといって甘やかしはしないぞ。それが愛の証だ。俺たちは世界中のトロンボーンと子供たちを救うために闘っている。しかし今夜だけは復讐のために闘うぞ。この後、ロックの親戚と友人を叩きのめす。レインズとアンブローズのことだ。二人ともマットに沈めてやる。
レインズ&アンブローズ vs ニュー・デイ
※ダーティ・ディーズ。
試合後、レスナーが登場。リング上から「上がってこい」とレスナーを挑発するレインズたちの背後からニュー・デイが襲撃。しかし逆襲したレインズ、コフィを場外に落として乱闘。
この隙にリングインしたレスナーがアンブローズを捕まえ、F5で投げ捨てる。リング上でダウンしたアンブローズを見下ろしながら余裕の笑みを浮かべるレスナー。