RAW #1198:アンブローズ、ジェリコの高級ジャケットを破壊して泣かす

(更新日:2016年5月20日)

会場:ネブラスカ州オマハ

ジェリコ、新人に威圧される

WWEさん(@wwe)が投稿した写真

オープニングはジェリコの「ハイライト・リール」。今夜のゲストはアンブローズの予定だったが、奴は俺のせいで来られなくなった。先週奴は脳に大きなダメージを負った。椎間板ヘルニアも併発したらしい。全部俺のせいでな。語りながらニヤけるジェリコ。

いいものを見せてやろう。(先週ジェリコがアンブローズの後頭部に投げた鉢植えの破片と植物の茎を見せて)観葉植物のミッチは見るも無残な姿になった。アンブローズとミッチには共通点がある。どちらも自然の猛威をみくびった。クリス・ジェリコという大波の破壊力をな。

アンブローズは重傷で入院生活を送っている。それなのにお前らファンは無神経な反応だな。「ミッチよ安らかに」「ミッチ、植物の天国へ召されよ」「勇敢なミッチ」、ミッチに関するツイートばかり。楽しいよな。笑えるぜ。ミッチのことは楽しく思い出せるのに、病院で苦しんでるアンブローズを想像しても笑えねえだろ。

お前らがミッチを好きな理由は分かる。アンブローズよりミッチのほうが面白いからだ。ミッチはカリスマ性があり、WWEにとってアンブローズよりも遥かに価値ある存在だった。土を固めて形を整えればフリマで12ドルくらいで売れる。アンブローズがWWEにもたらす金額よりも多いぜ。

お前らファンはみんな負け犬だから、同じ負け犬のアンブローズに共感するのだろう。俺はレジェンド。スターの中のスター。WWEのハレー彗星だから俺のような優れた存在は76年に1度しか現れない。お前らが心から渇望しているのは俺なんだろ。この贈り物を堪能しろ。

ここでビッグ・キャス登場。何様のつもりだ、と恫喝するジェリコを制するキャス。ジェリコの贈り物だって? 今度俺にそんな贈り物をするならレシートも渡せ。あんたが帰った瞬間、返品に行ってやる。どうするよ?

呆然のジェリコ。もう1回聞くが、俺を誰だと思ってるんだ。

あんたが誰かは知ってる、とキャス。偉大なレスラーの一人だが、新時代を理解してないようだ。目立ちたいから言うのではない。これは警告だ。もう1つ警告しといてやる。これからは俺の時代だ。そして今、あんたが俺の邪魔をしてるんだ。今すぐ俺の前から消えろ。さもないと痛い目にあうぜ。

キャスの迫力に気圧されつつも返すジェリコ。俺を痛めつけるだと? それよりアホのエンツォの見舞いに行けよ。アンブローズと同じ病棟だってな。

新時代のスターは逃げ出したりせず正々堂々と立ち向かう、とキャス。いま闘ってもいいんだぜ。ジェリコに近寄って見下ろす長身のキャス。

キャスを見上げていたジェリコ、俺は世界一の…と言いかけたところでキャスからマイクを塞がれる。確かに世界一かもしれんが、俺は身長が2メートルある。お前にはマネできん。

俺とやるってか? ああ、受けてやるぜ! そう叫んでからクリスマスツリーみたいな上着を脱いで臨戦態勢に入るジェリコ。しかしヘラッと笑って後退し、リングを降り始める。

逃げるのか、とキャス。あんたみたいな卑怯者にはこの言葉を送ろう。へなちょこ!

これに反応したジェリコがリングインしようとするも、キャスが迎撃のビック・ブート1発。ジェリコは顔面を蹴られて場外に落ち悶絶。

フレアー親子の策が通じる相手ではなかった

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シェインの楽屋を訪問するシャーロットとフレアー。ネイチャーボーイじゃないか、会えて嬉しいよ、とシェイン。

ここのところ絶好調だな、と笑顔でシェインを称えるフレアー。祭典のセル戦には娘も私も感動したよ。見事な闘いぶりだった。それとRAWに復帰できて良かったな。君の仕切りは最高だ。

私から本題に入るわね、と父の話を制するシャーロット。父が次回PPVで試合に同行できないのはおかしいわ。父は誰よりも業界に貢献してきたし、あなたも父を必要としてるでしょ。だったら妹さんの間違いを訂正して。あなたが頼りよ。

ステファニーの決定を白紙に戻せと言うのか、とシェイン。俺はステフの決断を尊重する。君は自立しなければならない。同行禁止は次回PPVだけでなく、今夜も適用しよう。

今夜もだと? 妹と仲直りしたのか、ふざけるなよ、と怒り出すフレアー。今夜ね、分かったわ、行きましょ、と父をなだめながら控室を出て行くシャーロット。

ジェリコ、決めゼリフまで取られる

痛そうに顔をしかめながらバックステージを歩いていたジェリコがステファニーを見つける。今のを見てたか? 長身野郎に顔を蹴られた。これこそが新時代の問題点だ。敬意がない。シェインが権力に酔ってこんな環境を作った。あんたなら元に戻せる。兄貴よりあんたの方が断然賢い。俺たちで協力して変えよう。新時代とシェインを終わらせるんだ。

私も全部シェインの責任だと思うわ、とステフ。新時代などと言って何でもありの風潮を作った。でも、なぜか間違ってるとは思えないの。あなたに出来ることを私が提案してあげましょう。今夜のメイン戦、ビッグ・キャスと闘いなさい。へなちょこ! と言われた汚名返上よ。それから忠告だけど、今後は発言に気を付けてね。兄との対立をあおっても無駄よ。もう二度と、一切、同じ間違いは犯さないでね、次はないわよ。

自分の定番ゼリフを決められ絶句するジェリコ。

妹の「しおらしさ」に戸惑う兄

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控室でガヤガヤと口論しているオーエンズ、ミズ、マリース、セザーロ。やめなさい! と怒鳴るステファニー。再戦権があるんだ、と主張するオーエンズを「しつこいわよ」と一喝。次回PPVはトリプルスレット戦形式のIC王座戦にするわ。

ステフ、それだと王者が不利になる、と同意できないミズ。

俺も異議ありだ、と控室に入ってきたゼイン。先週、俺が王座ベルトを掲げたら観客が湧いた。みんな俺の王座挑戦を見たがっている。

観客なんてどうでもいい、とオーエンズが割って入る。こいつは前回PPVで俺に負けた。こいつは無視しろ。

オーエンズの発言に頷くシェインがゼインに語りかける。挑戦権は勝ち取るしかないぞ。

じゃあ俺にチャンスをくれ、とゼイン。今夜ミズとの抗争にケリをつける。負けたら俺は引き下がるよ。でも勝ったらPPVでのIC王座戦をフェイタル4ウェイ戦にしてくれ。

面白いな、どう思う? とステフに確認するシェイン。いいわね、と笑顔で同意するステフ。よし、決まりだ、とシェイン快諾。

待て待て、俺にとったら最悪なアイデアだ、と反論するミズ。

あなたの意見は聞いてないのよ、と冷たいステフ。もう決まったの。頑張ってちょうだい。じゃあみんな下がっていいわ。

選手たちが控室を出た後、ステフを褒めるシェイン。よくやったな。

そう? と笑顔のステフ。「私たち」でうまくやったのよ。じゃあね。

控室を出て行くステフ。やけに協力的だな、と不思議そうな表情になるシェイン。

ペイジ vs シャーロット

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終盤、シャーロットがロープに足を掛けての反則フォールをしたところでゲスト解説のナタリヤがエプロンに上がって阻止。

その直後、セコンド禁止措置を喰らってたフレアーが登場してナタリヤと口論。この隙にリング上ではシャーロットが逆襲。リング上の展開などお構いなしにシェインがレフェリー陣を引き連れて登場し、フレアーを強制退場させる。

ペイジ ○ (フォール) ● シャーロット
※丸め込み。

顔を真っ赤にして怒りながら退場していくフレアー。ニコニコ笑顔のナタリヤ。リング上で半ベソのシャーロット。

ゼイン vs ミズ

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サミ・ゼイン ○ (フォール) ● ザ・ミズ
※ヘルーバ・キック。ゼインはPPVでのIC王座戦出場権を獲得。

ライダーも再び下克上を目指す

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控室でシェインに何かを訴えているライダー。祭典でIC王者になって夢を叶えることができた。王者としては短命だったが、団体で活躍できる実力を示してきたはずだ。先週も王座挑戦権を獲りかけたんだ。

お前の奮闘には感謝してる、とシェイン。まさに新時代を体現する男だ。

そいつが新時代だって? とオーエンズが控室に入ってくる。またか、とシェイン呆れる。

嫌な顔をするなよ、とオーエンズ。真面目な話をしよう。ゼインにIC王座の挑戦権を与えるなんて新時代の到来とは思えないぜ。メソメソ泣き言ばかりの弱虫に懇願されてチャンスを与えるなんてよ。ゼインは前回PPVで俺に敗れた。次のPPVで王座に挑戦する資格などない。

俺はこいつからIC王座を奪ったんだ、とオーエンズを指差すライダー。4ウェイ戦に出るのは俺の方がふさわしい。

調子に乗るなよ、と笑うオーエンズ。お前は俺を倒してない。祭典で王座を盗んだだけだ。そもそもお前は団体の役立たず。シェインに自分を売り込んでるのか? 最近のシェインを見てると、目立ちたがり屋がお気に入りのようだしな。

今の話を聞いてて良い案が浮かんだよ、とシェイン。ライダーの主張にも一理ある。だから今夜決着をつけよう。ライダーがオーエンズに勝てば、オーエンズの代わりにライダーが4ウェイ戦に出場するということにしよう。分かったら部屋から出て行ってくれ。

不愉快そうに控室を出て行くオーエンズ。

バレット・クラブではなく「ザ・クラブ」

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控室で話し込むレインズとウーソズの親戚三人。俺たちをバカにする奴らはタダじゃ済まねえ。

そこへインタビュアーが入ってきて質問。今夜エリミネーション形式で「ザ・クラブ」と対戦しますが、との問いにレインズ、「今夜は2つの使命を果たす。クラブに勝利することと、俺たちの血縁の強さを示すことだ。それが俺たち家族と奴らとの違いだ」

エリミネーション形式6人タッグ戦 レインズ&ウーソズ vs スタイルズ&ギャローズ&アンダーソン

カール・アンダーソン ○ (フォール) ● ジェイ・ウーソ
※丸め込み。レインズ組2 – スタイルズ組3
ジミー・ウーソ ○ (フォール) ● カール・アンダーソン
※丸め込み。レインズ組2 – スタイルズ組2
AJスタイルズ ○ (フォール) ● ジミー・ウーソ
※フェノメナル・フォアアーム。レインズ組1 – スタイルズ組2
ロマン・レインズ ○ (フォール) ● ルーク・ギャローズ
※スーパーマン・パンチ。レインズ組1 – スタイルズ組1
ロマン・レインズ ○ (反則) ● AJスタイルズ
※アンダーソンが場外でレインズにイス攻撃。

場外でアンダーソン&ギャローズに攻撃されるレインズをウーソズの二人が救出。しかしリング上で反撃を喰らってしまう。勝ち誇るギャローズたちの背後から忍び寄ったレインズが二人にスピアーを喰らわせて排除。そのレインズの背後から今度はスタイルズが襲撃。前回実況席でパワーボムを喰らった報復のため、イスの上へのスタイルズクラッシュを狙うがレインズ阻止。

エプロンに逃れたスタイルズとリング中央のレインズが睨み合う。リング内に落ちてるイスに視線を移す二人。「使うのか」とレインズに問うスタイルズ。「必要ねえ」と返答したレインズ、イスを取ってスタイルズの目の前に置き、お前が使えよとばかりに挑発。そのイスを蹴り返したスタイルズはフェノメナル・フォアアームを狙うが、今度はレインズが回避。

場外に降りたスタイルズは、レインズが手にしたイスを指差しながら「2週間後は覚悟しとけ」と挑発。

ライダー vs オーエンズ

ケビン・オーエンズ ○ (フォール) ● ザック・ライダー
※ポップアップ・パワーボム。

ニュー・デイ vs ダッドリー・ボーイズ

試合中、トロンボーンを吹いてるウッズの背後をボードビレインズの二人が襲撃。

ディーボン・ダッドリー ○ (フォール) ● コフィ・キングストン
※クローズライン。

終了直後、試合に敗れてダウンしてるコフィを起こしたボードビレインズがワーリング・ダービッシュで追撃し、次回PPVでのベルト奪取をアピールしながら悠々と退場。

キャス vs ジェリコ

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ジェリコの入場時、場内暗転してステージ上でジェリコだけがキラキラしてる時間帯に異変発生。誰かがステージ上でジェリコを襲撃し、照明入りジャケットを強奪してキラキラしながらリングイン。

犯人はアンブローズ。ステージで倒れながらビックリしているジェリコ、我に帰って「早くジャケットを脱ぎやがれ! 1万5千ドルもするんだぞ!」とステージ上から怒鳴る。

ニヤニヤしながらゆっくりとジャケットを脱ぐアンブローズ。その表情を見て何かを察したジェリコが大慌て。待て! 破るな! と懇願するジェリコ。気にすることなくジャケットを手で引っ張って破り始めるアンブローズ。パニックのジェリコ、頼む! やめてくれ! と叫び続ける。

なおもジャケット破壊を続けるアンブローズ。見ていられなくなったジェリコが走ってリングイン。待ち構えていたアンブローズがボコボコに殴るも、目潰し攻撃で逆襲したジェリコがようやく高級ジャケットを取り戻す。なんてことだ! 許さん! と場外で半泣きのジェリコの前にビッグ・キャスが立ちはだかる。

そこをどけ! 聞こえんのか! と激昂するジェリコはキャスにビンタ1発。当然怒ったキャスに反撃され、場内に放り込まれてからアンブローズにダーティー・ディーズを喰らうジェリコ。

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再び取り戻した高級ジャケットの電飾装置を踏み潰し、最後はハサミでズタズタに切り裂いたアンブローズは鉢植えミッチの復讐に成功。

気が付いたジェリコ、ただの布切れになってしまった1万5千ドルの高級ジャケットを手に取り、「仕返ししてやるからな! 覚えとけ! 許さん!」と絶叫しながら泣く。

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