RAW #1201:AJスタイルズ、シナを裏切って狂乱のヒール転向
(更新日:2016年6月10日)
会場:ウィスコンシン州グリーンベイ
ステフのダンスも見たかったか?
オープニングはシェインが登場。リングインして何かを喋ろうとしたらステファニーも登場。
WWEに変革の時が訪れている、とシェイン。新時代が始まり、業界の勢力図は一変した。7月19日はWWEの記念日となる。スマックダウンが生放送となり、USAネットワークで火曜の夜に見られるようになるんだ(アメリカでの話。スマックダウンは木曜夜から火曜夜に移動となる)。番組改編で今まで以上に好カードが期待できるぞ。
でもそれはスマックダウンの話よね、とステフ。今夜は月曜夜のRAW、そして今夜は遂にあの男が帰ってくるわよ。唯一無二の男、ジョン・シナよ!(会場、微妙な盛り上がりとブーイング)
ここでニュー・デイの三人が登場。スマックダウンが生放送になると聞いてワーオと叫んだよ。番組が活性化する。SNSやメディアでも報道され始めている。報道で1つだけ分からないことがあるんだ。「ブランド再編」って何だ?
シェインが回答する。両方のブランドには個性的なスターたちが必要だ。
模範的な回答だけど、ファンは気にしてると思うんだ、とコフィ。ニュー・デイはこれからどうなるんだろうって。
私たちもその辺りのことは何も決めてないのよ、とステフ。時期が来たら分かるわ。
回答を避けたな、とコフィ。俺たちが解散するなんてことはないよな?
どんなことも起こり得るぞ、とシェイン。人でなしだ! と悲鳴をあげるウッズ。頼むからやめてくれ。子供たちが悲しむ。フランチェスカも悲しむ。かわいそうな環境に置かれてたトロンボーンなんだぞ。
落ち着きなさい、とステフ。いろいろ検討はしてるけど、まだ何も決まってないの。
もう1つ聞きたい、とE。スマックダウンは誰が仕切るんだ?
それも話し合ってるけどまだ決まってないの、とステフ。俺たちはあらゆる事を慎重に考えてる、とシェインも同意。
もしかして、モメてるのか? と冷やかすニュー・デイ。ライバル意識の匂いがプンプンするな。俺たち三人はモメたらダンス対決で解決するんだ。
それは面白いな、と話に乗るシェイン、拒絶するステフ。ニュー・デイのテーマ曲に合わせてヘンタイの腰つきで踊り始めるシェインに爆笑してしまうステフ。次はあんただ、と指名されたステフ、イヤがってたはずなのに突然「本物のダンスを見せてやるわ!」とノリノリで踊りのスタンバイ。
ここでニュー・デイのテーマ曲ではなくボードビレインズの二人が登場。会場ドン引き。
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※ギャローズ&アンダーソンの乱入。
コフィとウッズを場外で倒したギャローズ&アンダーソンがリングイン。ビッグ・Eを集中攻撃していたボードビレインズの二人はギャローズたちに標的を譲って退場。残されたEにマジックキラーを浴びせてアピールするギャローズたち。
「これは序の口だ」
バックステージを歩くギャローズ&アンダーソンにルネがインタビュー。
なぜあんなことを? との問いに「AJスタイルズがいなくても俺らは強いということを証明するためだ。奴と同じく俺たちも自分の道を進む」とアンダーソン。「ニュー・デイを倒してタッグ部門を制し、WWEの連中に俺たちの存在を知らしめてやる」とギャローズ。
覚えておけ、これは序の口だ、と付け加えてから去る二人。
スポンサーリンクロリンズしつこい
レインズが登場。2年前にシールドを裏切ったロリンズは、それ以来「団体のエース」を名乗ってる。でも奴は「団体一の男」から逃げ回っている。このベルトを持っている限り俺は団体一の男だ。ロリンズよ、エースならここに出てきて証明してみせろよ。
挑発に応じてロリンズ登場。気合いを入れてリングに特攻する素振りだけ見せてステージに逆戻り。マイクを持って何かを喋ろうとするが、それも止めてリングに突進。しかし直前でストップ、というムーブを都合4回繰り返してレインズを馬鹿にする。結局リングインせず、何も語ることなくロリンズ退場。
ライダー vs ルセフ
※アコレード。
今夜も試合後にオニールが登場。ルセフをマイクで挑発した後、不意打ちのパンチ1発。
エンツォ&キャス vs ダッドリー・ボーイズ
5月のPPV「ペイバック」での脳しんとうで欠場していたエンツォが復帰。
※ロケットランチャー。
ブレット・ハートが聞いたら怒るぞ
今夜のメインでタッグを組むゼイン、アンブローズ、セザーロが控室で打ち合わせ。
マネー戦と違って今夜はチームで闘うんだ、と共闘を呼びかけるゼイン。相手はオーエンズ、ジェリコ、デル・リオ。特にオーエンズは厄介だぞ。
あいつはカナダ人だからな、とアンブローズ(いや、ちょっと、とゼイン)。ジェリコも要注意だぞ。画鋲が刺さってから機嫌が悪そうだ。しかも奴もカナダ人だ(いや、それは、とゼイン)。
デル・リオは4度の世界王者だし元マネー権保持者だ、とセザーロ。しかも奴の目つきは普通じゃない。
だな、セザーロの意見はいつも正しい、とアンブローズ。スイス人だからか?
スイス人は正確性を重んじる国だからな、とセザーロ。
デル・リオはカナダ人じゃねえけどヤバいよな、とアンブローズ。そうだな、とセザーロも同意。
あのさ、俺もカナダ人なんだよ、とゼイン。
しばし絶句するアンブローズとセザーロ。ああー、そうだと思ってたぜ、とアンブローズ。俺の言った通りだろ、と言うセザーロと見つめ合い、なるほどな、と二人で納得しながら控室を去る。
「え? どういうこと?」と渋い表情のゼイン。
怪我から復帰のシナを待ち受けていた黒い罠
1月に肩を手術し欠場していたシナが本格復帰(レッスルマニア32で一度だけ出場していた)。
RAWに戻ってきたぞ、と高らかに宣言するシナ。しかし俺は今、新たな問題に直面している。教えてくれ。俺に居場所はあるのか?(観客、「イエス」チャント)
俺がいない間に新時代が到来したらしいな。新しいスターが次々と参入してきた。新人たちはみんなこう考えてるだろう。「全盛期を過ぎたシナは遅かれ早かれ表舞台から消える」ってな。
誤解してもらっちゃ困る。俺が穏やかに身を引くと思ったら大間違いだ。未来を夢見る新顔たちに「団体の顔」から忠告しといてやる。未来ってのは、この俺を踏み越えた先にしか見えねえぞ。
ここでスタイルズ登場。シナとスタイルズ、互いに対する大歓声が交互に飛び交う観客席を笑顔で見つめる二人。
この時が来るのを長い間待ち続けてきた、とスタイルズが切り出す。観客も同じ気持ちのようだな、とシナが返して観客大喜び。
あんたのことを批判する人間は多い、でも俺は違う、とスタイルズ。いつも真っ先に会場入りして最後まで残るそうだな。連日リングに上がり肉体を酷使してきた。リング外でも団体のために尽力してる。今まで俺たちは別々の世界にいたが、今夜は同じリングに立っている。あんたの働きぶりに敬意を表したい。控室の連中も同じ気持ちだろうが、俺は誰よりも早く言いたかった。おかえり。
手を差し出すスタイルズ。握手に応じるシナ。
ここでギャローズ&アンダーソンが登場。AJ、どうなってんだ。お前と俺たちは別々の道を行くと決めた。俺たちは今夜ニュー・デイを潰したぜ。一方のお前はシナのご機嫌取りか。どこまで落ちぶれる気だ。お前と違って俺たちは誰にも媚びを売らねえ。誰だろうが潰す。いいかAJ、お前も標的だ。
リング上で並びながらギャローズたちを睨むシナとスタイルズ。Tシャツを脱いで臨戦態勢のスタイルズがシナに声を掛け、応えたシナも帽子とTシャツを放り捨てて臨戦態勢に入ったところで、隣りのスタイルズが突如シナを襲撃。
ギャローズとアンダーソンもリングインして、スタイルズと共に三人がかりでシナを攻撃。ダウンするシナを見下ろしながら「ザ・クラブ」の復活をアピールする三人は最初からの計画通りだったと叫ぶ。
リングを降りて退場しようとするが、単独でリングに戻ってシナを殴りまくる、という錯乱ぶりを3回繰り返したスタイルズ。常軌を逸した行動に最初は「それでこそAJスタイルズだ」と喜んでたギャローズたちも最後は止めに入る。
ヒール勢の控室はもっと陰湿
今夜のメインでタッグを組むオーエンズ、ジェリコ、デル・リオの三人。ベビーフェイス勢とは違ってヒール勢は控室で罵り合い。オーエンズとデル・リオが口論しているのをジェリコが制止。俺らは元々ソリが合わない者同士だ。俺は25年前からデル・リオの家族が嫌いだった(ドスカラスのこと)。
俺はジェリコが好きだぞ、というオーエンズに対し、俺はお前にもムカついてるとジェリコ。なんでだ、前にタッグで仲良く共闘しただろ、とジェリコに文句を言うオーエンズ。このマヌケめ、と返答するジェリコにオーエンズ怒る。
待て待て! と今度はデル・リオが制止。子供じみたマネは止めろ。この俺を見習え。かつて俺はマネー戦を制したことがある。君たちとは格が違うのさ。
そうかい、いいことを教えてやろうか、とデル・リオを睨むジェリコ。そもそもマネー戦を考案したのは俺だ。史上最も刺激的な試合形式は俺のおかげで生まれたんだ。だから今夜は俺の指示に従え。マネー戦を前にピリピリしてるのは分かるが、今は目先の敵に集中すべきだ。相手はゼイン、セザーロ、それから大馬鹿のアンブローズだ。あいつだけはマネー戦の前に潰しておきたい。俺の言いたいことが分かるか?
分かった、じゃあな、と控室を去るオーエンズとデル・リオ。彼らの背中を見ながら「バカどもめ」と呟くジェリコ。
アンブローズ&セザーロ&ゼイン vs ジェリコ&オーエンズ&デル・リオ
※ダーティー・ディーズ。