RAW #1317:王者レインズの窮地を救うためシールド再集結
(更新日:2018年8月28日)
戴冠の地で挑戦権を得る
オープニングはロマン・レインズが登場。前夜に開催されたPPV「サマースラム」でブロック・レスナーを破り、ユニバーサル王座の新王者となった。
歓声と罵声、様々な声にしばらく耳を傾けてから語り始めるレインズ。レスナーを倒すと言っただろう。約束は果たした。闘う王者になるとも約束した。本来なら「挑戦したい奴よ、出てこい」と宣言すべきだろうが、闘いたい奴が1人いるんだ。奴もここブルックリンでユニバーサル王者を獲得したことがある。
レインズが呼び込んだのはフィン・ベイラー。受けて立つぜ。俺の王座を取り返す。レインズが差し出した手を握り返して両者の思惑は一致。
しかし管理官バロン・コービンが登場し、「それはダメだ」と却下。ベイラーよ、昨夜のお前はインチキだ。俺と対戦するのはお前だったはずなのに、出てきたのは悪魔だったじゃないか。プロ失格であり、契約違反でもある。今夜ベイラーと対戦するのは俺だ。
昨夜のボロ負けを必死で忘れようとしてるんだな、と笑うレインズ。
お前が王座を獲れたのは場外でストローマンが気を引いてくれたからだ、とレインズに言い返すコービン。
ここでGMカート・アングル登場。RAWで試合を組むのはお前ではなく俺だ。会場のみんなはレインズvsベイラーが見たいか?(観客は大歓声) なら決まりだ。今夜のメイン戦として組もう。
GMアングルはコービンにも試合を命じる。対戦相手はボビー・ラシュリー。
ボビー・ラシュリー vs バロン・コービン
※ドミネーター。
まだ辞めないという示唆か
GMアングルのオフィスにポール・ヘイマンが入ってくる。何の用だ、とGMアングル。
私には重大なミッションが課せられているんだ、とヘイマン。私の顧客レスナーは契約上義務付けられている再戦権を行使するつもりだ。言いたいことは分かる。レスナーの興味はUFCに向いているからな。しかし彼は再戦がいつ行われるのかを知りたがっている。
契約書には再戦の期間は記載されていないぞ、とGMアングル。RAWには闘う王者が必要だ。サボる王者は要らん。レスナーの再戦はもっとずっと後の話だ。
問題ない、と受け入れるヘイマン。レスナーが再戦するのはもっとずっと先、そうだな、9月のPPV「ヘル・イン・ア・セル」なんてどうだ。
あり得ない、と一蹴して去るGMアングル。
子供か
続いてGMアングルのオフィスに入ってきたのは管理官コービン。昨夜は悪魔と対戦させられ、今夜はラシュリーかよ。俺をコケにするな。ステファニー直属の管理官なんだぞ。
俺の仕事はお前の望みを叶えてやることじゃないんだよ、と一括するGMアングル。俺はWWEファンのことを最優先で考える。お前ではない。
勝手にしろ、ステファニーにチクってやる、と捨てゼリフを吐いて去っていくコービン。
COOの気合い
10月にオーストラリア・メルボルンで開催されるPPV「スーパー・ショーダウン」にてアンダーテイカーと対戦するトリプルHがリングに登場。
土曜のNXTと日曜のサマースラム、どちらもスゴかったな。俺もファンと同じく観戦しながら何度もイスから立ち上がった。この仕事が大好きだ。死ぬまでここで仕事をすると約束する。
一方で週末は落ち着きもなかった。コスチュームを着てゲームに戻りたくなる。数週間前、会長のビンスに電話でこう言われた。「オーストラリアのPPVが決まった。お前にも試合に出てもらう」ってな。「もちろんだ」と返答した。8万人規模のPPVだぜ、最高じゃねえか。
ビンスからこうも言われた。「対戦相手はアンダーテイカーだ」と。「それはダメだ」と返答した。今までいろんなことを成し遂げてきたが、2012年、テイカーとのセル戦が終わった後のことが今も脳裏から離れない。HBKとテイカー、俺は業界を代表する2人に支えられて退場した。
あの時に1つの時代が終わり、我々には変化が求められた。HBKは表舞台から去り、テイカーの連勝記録は途絶えた。俺はスーツを着るようになり、一線から退いた。時代の終わりだよ。聞き苦しいかもしれんが、俺たちの時代は特別だったんだ。
俺はビンスに電話をかけ直し、「オーストラリアでテイカーと闘う」と伝えた。俺はスーツを脱いでゲームに戻る。テイカーも再び怪人に戻るならな。10月に俺とテイカーがメルボルンで最後の一大決戦に臨む。あの時代が戻ってくるぞ。
ディーン・アンブローズ vs ドルフ・ジグラー
長期欠場から復帰したアンブローズは復帰後初となる試合。セコンドには前夜ジグラーに勝利してIC王者を取り戻したセス・ロリンズがつく。一方のジグラーはいつも通りドリュー・マッキンタイアがセコンドにつく。
※ダーティ・ディーズ。
懲りずにケンカ売るから再びそうなる
RAWコミッショナーのステファニー・マクマホンがリングに登場。リングサイドにはRAW所属の女子選手全員たちが並ぶ。ニッキー&ブリーのベラ姉妹もリングサイドに立つ。
ここにいる全ての女子選手が誇らしい、と賛辞を送るステファニー。前夜のサマースラムで、ロンダ・ラウジーが史上初めてWWEとUFCの女子王者を獲得した選手となった。ロンダをとても誇りに思う、なぜなら私の先見性と優れたビジネス能力がなければ彼女はWWEに来なかったのよ。私が原石をダイヤのように輝かせた。ロンダはリングサイドの全選手よりも優れている。選手はみんなロンダのようになりたいと思ってる。前置きはこのくらいにして、私の弟子を紹介しましょう。
話の途中でロンダ登場。ステファニーが握手しようと差し出した手を無視してマイクを掴む。「ロンダ・ラウジー!」チャントを聞いたステファニー、「私にはステフ! ステフ!に聞こえるわ」と幻聴を告白。
あんたには関係ないでしょ、と苦笑するロンダ。それにリングサイドの選手たちのおかげなんだよ。なぜリングサイドにいるの? あんたは皆の上に立って私だけ特別扱い? みんな上がってきなよ。
リングサイドからエプロンに上がる全選手。「それは王者としてふさわしくない態度よ」と苦言を呈するステファニー。
あんたが王者の心構えを教えてくれるっていうの? とロンダ。個人の話ではない。全員で女子部門の進化を推し進めてきた。ナティはみんなに頼られる存在(感極まるナタリヤ)。サーシャとベイリーは3年前にここブルックリンで名勝負を演じて、それから物事が動き始めた。私はブロック・レスナーとは違う。王者として毎晩闘う。みんなと戦うのが待ち遠しい。
確かにあなたはレスナーじゃないけど、ではあなたは誰なの? とステファニー。あなたは単に他人の腕をへし折るだけの女。私は身をもって経験した。アレクサを見なさいよ(前夜の試合でロンダに痛めつけられた腕を吊っているアレクサ・ブリス)。昨夜に何が起きたか見てみましょう。
前夜の試合でロンダがアレクサの腕を極めている写真がスクリーンに映される。あの捻じ曲がったアレクサの腕を見てごらんなさい。苦痛でしかない。あれはレスリングじゃないわ。ここにいるみんなは気をつけなさい。次はあなた達の誰かが腕を折られる。ロンダは全員を潰してスポットライトを独占する気よ。そういう女なんだから。
私が破壊するのは、「破壊すべき腕」だけだよ、とステファニーに凄むロンダ。
マイクを置いてステファニーを睨みつけるロンダ。ステファニーは危険を察して後退するも、ロンダに捕まって投げ飛ばされ、また腕を極められる。
場外に転げ落ちたステファニーをヒール勢が介抱し、ベビーフェイス勢とベラ姉妹はリングインしてロンダを祝福。
子供の勝ち
医務室で治療を受けるステファニー。横にはアレクサと管理官コービン。痛がるステファニーを見て「お前は出て行け」と医療スタッフを追い出すコービン。
そこへGMアングルがやって来る。すまなかった。大丈夫か?
大丈夫に見える? と怒るステファニー。あなたがGMとして力不足だからよ。どこにいたの?
統率力が足りないんだよ、と管理官コービン。何でもかんでも俺に頼るな。RAWがメチャクチャじゃないか。
ベストは尽くしてる、と反論するGMアングル。
コービンは正しいわ、とステファニー。あなたの努力は認めるけど仕事が重荷に見えるわ。GMになって1年半。少し休みなさい。休暇を取るといいわ。
「休暇など必要ない」と言うGMアングル。GMを辞めろと言ってるわけじゃないわ、とステファニー。しばらく休んで欲しいだけよ。その間はコービン管理官を臨時GMにする。RAWを仕切ってちょうだい。
不満そうな表情で医務室を出て行くGMアングル。ニコニコしているコービン。
ユニバーサル王座戦 ロマン・レインズ vs フィン・ベイラー
終盤、優勢のレインズがスピアーを狙ったところでストローマンが登場。気を取られたレインズはベイラーのクー・デ・グラを喰らいそうになるも回避。
※スピアー。レインズは王座防衛に成功。
試合終了直後、ストローマンがリングイン仁王立ちでレインズが立ち上がるのを待った後、ダッシュしてレインズの腹に蹴りを1発。
ダウンしたレインズを尻目にストローマンはマネー権のケースをレフェリーに渡してキャッシュインを要求。リングアナのジョジョが「ストローマンはキャッシュインします!」とアナウンスし、ダウンしているレインズにレフェリーが試合開始Okかの確認をしているところで、シールドのテーマ曲が流れ始める。
入場してきたのは戦闘服に身を包んだセス・ロリンズとディーン・アンブローズ。盟友2人の援護を得たレインズ、ようやく立ち上がってストローマンを睨む。
突然のシールド復帰に戸惑ったストローマン、それでもレインズに向かって突進。ロリンズ&アンブローズもリングインしてストローマンを襲撃。
ストローマンを場外に落としたシールドは実況席へのパワーボムを狙う。一度は蹴りとパワーで防いだストローマンだったが、レインズのスピアーを食らって万事休す。最後はシールド・ボムで実況席に叩きつけられる。
ダウンするストローマンを見ながら久々に拳を突き合わせるシールドの面々。ストローマンのキャッシュインはゴング前だったため成立せず。