PPV ペイバック2016 試合結果

(更新日:2016年5月11日)

PPVテーマ曲

会場:イリノイ州シカゴ、オールステイト・アリーナ

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人気者になったなあ

オープニングはニュー・デイの三人が登場。シカゴの観客は大歓声で迎え入れる。

今夜、1チームが俺たちのタッグ王座に挑戦する権利を得る。俺たちもリングサイドで観戦するぜ。WWEは新時代を迎えたんだ。それはなぜって? そりゃ、ニュー・デイが最高だからだ!

タッグチーム・トーナメント決勝 エンツォ&キャス vs ボードビレインズ

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エンツォ&キャスがいつものようにリング上で吠えてる間、場外に座ってスマホ自撮りを楽しんでるニュー・デイの三人。試合中はピザとコーラで食事し、「試合結果がどうだろうと関係ない」というアピール。

試合中、ゴッチがエンツォを捕まえて場外に落とそうとした際、スライディングの体勢で場外に落ちようとしたエンツォが失敗。顔がロープ2段目に突っ込んでぶつけてしまい、その反動でエプロン部分に側頭部を強打。おそらくこの時点で意識を失い、そのまま場外に転落して失神。

それまでピザを食べながらふざけていたニュー・デイの三人も悲鳴をあげ、深刻な表情に変わって見守る中、ドクターが呼ばれる。場外で失神したままピクリとも動かないエンツォ。ストーリーラインではないアクシデント発生に静まる会場。ドクターは試合続行不可能と判断し、レフェリーがゴングを要請。

サイモン・ゴッチ △ (無効試合) △ エンツォ・アモーレ
※アクシデントによりエンツォ負傷。

実況陣も深刻な表情で実況を続ける中、ストレッチャーに乗せられて退場し、病院に運ばれるエンツォ。目の前で目撃し、場外に落ちた直後から「彼は負傷してる、試合は無理だ」と語っていたJBLも「彼が良くなることを祈る」とコメント。

ゼイン vs オーエンズ

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エンツォのアクシデントにより重苦しい雰囲気が会場全体に漂う中で始まった第2試合は大熱戦。二人の死闘で会場は熱気を取り戻す。

ケビン・オーエンズ ○ (フォール) ● サミ・ゼイン
※ポップアップ・パワーボム。

試合後、ダウンしているゼインを起こしてビンタの後、場外に投げ捨てたオーエンズは実況席のバイロンを指差し、リングに上がってインタビューするよう命令。

リングに上がったバイロンに対し「奴を倒したことについて俺に質問しろ!」と強要するオーエンズ。「あなたとゼインの抗争は決着したと思いますか?」と質問するバイロンからマイクを奪ったオーエンズ。そんなことを質問しろと言ったんじゃねえ、でもいいだろう。俺はゼインを倒した。お前らも見ただろう。そして人々が14年間質問し続けたことに終止符を打った。俺の方がゼインよりも優れているのだ!

他に何か質問あるか? とバイロンに聞くオーエンズ。いや、お前のことなんかどうでもいい。ゼインとのことも終わりだ。今後は「俺の」IC王座を取り戻すことに再び集中するぜ。

「次の試合がそのIC王座戦です、ミズは王座を防衛すると思いますか?」と質問するバイロン。

王座戦は次なのか、そりゃいいや、と笑うオーエンズ。ミズが防衛するかどうかなんて知らんが、招待してくれてありがとよ。実況席で見物させてもらうとしよう。

IC王座戦 ミズ vs セザーロ

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終盤、実況席のオーエンズを(試合と関係のない)ゼインが襲撃。(試合と関係のない)場外乱闘の隙をついて劣勢だったセザーロが逆転。セザーロ・スイングからクロスフェイスの連携でミズを締め上げているところに(試合と関係のない)ゼインとオーエンズがエプロンに上がって乱闘。

レフェリーが試合と関係のない二人を制止する背後でミズはタップするが、当然ながらレフェリー見ておらず。怒ったセザーロが試合と関係ないエプロンの二人を突き飛ばす。

ザ・ミズ ○ (フォール) ● セザーロ
※タイツを掴んでの丸め込み。ミズは王座防衛に成功。

試合後、怒りのセザーロはミズにニュートラライザーで制裁。しかし乱入してきたオーエンズから蹴りを喰らってダウン。続いて乱入したゼインもパワーボムで沈めたオーエンズ、王者ミズにもパワーボムを狙うが妻のマリースが寸前で救出。いい仕事したマリースなのに観客は容赦ないブーイング。

リング上に落ちていたベルトを拾ったオーエンズは「これは俺のものだ!」と掲げながら吠える。

フナキ、壮絶に噛んで散る

PPVではマイケル・コール、バイロン・サクストン、JBLが喋る「英語実況ブース」の他にスペイン語とドイツ語の各実況ブースが毎回リングサイドで3つ並んで設置されているが、今年4月の「レッスルマニア32」では他の言語による実況ブースも設置されていた(リングサイドではなく観客席の中)。

今回の「ペイバック」でも同じく、ポルトガル語、ロシア語、日本語の各実況ブースが設置されており、試合の合間に紹介される。日本語実況は佐藤レイジ、解説はフナキ(WWEでエージェントとして現在も働いている)。

現役時の定番セリフ「スマックダウン・ナンバーワン・アナウンサー!」を言いたかったのか、何かを喋ろうとしたフナキは英語を噛んでしまい、フェイドアウト前に「バーン!」という謎の雄叫びを残して消える。

「プハハハ」と笑ってしまうメイン実況のコール。「フナキは年々良くなってるな。アイラヴ、フナキ!」と何故か褒めるJBL。

アンブローズ vs ジェリコ

試合前、第1試合でアクシデントにより病院に搬送されたエンツォの最新情報が伝えられる。「現在病院で検査を受けており、両手両足を動かすことは出来ている。また病院のスタッフと会話も出来ているとのこと」とコールが報告。「良いニュースだ」と安堵するJBL。

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ディーン・アンブローズ ○ (フォール) ● クリス・ジェリコ
※ダーティー・ディーズ。

あくまで独力を強調

スタイルズにインタビュー。この数週間、アンダーソン&ギャローズのおかげであなたはレインズよりも優勢ですが、今夜の展望は? との問いに「俺自身の力のみでWWE世界王座を獲得する姿を見せよう。アンダーソンとギャローズには俺自身の問題だと何度も言っている。もちろん彼らは今も俺の友人だ。しかしこれは俺とレインズとの一騎打ちなんだ。試合後にレインズは俺が驚異的(フェノメナル)だと知るだろう」

WWE女子王座戦 シャーロット(with リック・フレアー) vs ナタリヤ(with ブレット・ハート)

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シャーロット ○ (レフェリーストップ) ● ナタリヤ
※顛末は以下を参照。シャーロットは王座防衛に成功。

シャーロットが「掟破りの逆シャープ・シューター」をナタリヤに仕掛けた瞬間、レフェリーが試合終了のゴングを要請。タップしていないナタリヤ、そしてセコンドのブレットは呆然。レフェリーも巻き込んでズル勝ちしたシャーロットとフレアーの親子は大喜び。

1997年にブレットとショーン・マイケルズとの試合で起こった「モントリオール事件」を再現した陰謀だと気付いた(モントリオール事件の被害者でもある)ブレットは、喜ぶフレアーを殴り倒してから本家シャープ・シューター。ナタリヤもシャーロットをシャープ・シューターで悶絶させる。

RAW支配権は兄か妹か、父ビンスが発表

ビンス会長が登場。シカゴの観客、関係ないのに巨大な「CMパンク!」チャント(パンクはシカゴ出身)。チャントを華麗にスルーしたビンスが語り始める。

マンデーナイト・RAWはテレビ史上で最長記録を誇る長寿番組だ。放送回数は1196回を数えた。改良を重ねたおかげで番組は今も続いている。「CMパンク」チャントを止めず邪魔をする観客に、いつまで続けるつもりだ、と呆れるビンス、しばらく黙って聞いているが、遂には「もっと大声で叫べ!」とヤケになる。シカゴの観客は狂っとるな。

いろんな時代があったRAWだが、その中でも私が好きなのはアティトュード時代だ。しかし今は新時代が到来し、新たなリーダーシップが必要だ。ビジネス的な才覚だけでなく、道徳的に優れた人物でなければならない。誰が今後のRAWを仕切るかを決めねばならない。私の息子シェインか、娘のステファニーか。

ビンスから先に紹介されてステファニーが登場。大ブーイングの中、みんなの熱い支援に感謝するわ、と意に介さないステフ。祭典でレインズが私に卑劣なスピアーを仕掛けたことで私に同情してくれてありがとう。大ブーイングが止まない観客にキレ始めるビンス。黙れ! 娘に対する敬意はないのか! シカゴの観客は人間ではない、アニマルだ!

ステフが父をなだめる。パパ大丈夫よ、みんな分かってるのよ。私がリーダーだということをね。私たち権力者のおかげでWWE史上最大のレッスルマニアを開催することが出来たんですもの。ディーバ革命も女子王座の復活も、シールドだった三人、アンブローズ&ロリンズ、そしてWWE世界王者のレインズがデビューできたのも私のおかげ。オーエンズ、ニュー・デイ、ベッキー、それからサーシャ、シャーロット、もちろんAJスタイルズのデビューもね。

でも権力者にとって最大の功績はWWEネットワークの開局じゃないかしら。全てはビジネスのため。兄シェインには出来なかったこと。シェインは視野が狭く女性を蔑視してる。きっとWWEを崩壊させるわよ。シェインは7年間も団体から離れてた。そんな人がリーダー? 会社を任せられるの? またシェインは繰り返すわよ。シェインはただの恐喝屋。パパのことも団体のことも見下している。団体にとっての選択肢は1つしかない。私よ!

ここで「もう1つの選択肢」シェインが登場。自分のことを語るのは好きじゃないが、誰がRAWを仕切るかを決める必要がある。ステフに質問だ。お前たち夫妻がRAWを仕切ってからの数年間で、RAWについて良い評価をしているニュースがメディアのヘッドラインで取り上げられたことは何回あった? ということで、これを見てくれ。

レッスルマニア翌日以降の各スポーツ系メディアが報じた内容を次々とスクリーンに映し、紹介するシェイン。

「NXTのスターとシェイン・マクマホンがWWEのRAWを活性化させている」
「レスリングは再びクールになる、そうRAWは教えてくれている」
「RAWは良い方向に変化しつつある」
「シェイン・マクマホンがWWEの新しいリーダーになるという選択は正しい」
「シェインが仕切るRAWはビジネス的にも最良」

俺が団体から離れていた話もしてたな。7年前、俺と会長の間でどうしても妥協できない見解の相違が生まれたから俺は去った。でも俺は戻ってきた。自分の子供のためだけじゃない。お前の娘のためでもあり、すべてのファンのために戻ってきたんだ。そして親父、俺の声を聞いてくれ。この会場全ての声は俺のためにある(会場は大歓声)。

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分かった、もういいから騒ぐな、と観客に叫ぶビンス。ステファニーにも良い点は沢山あるんだぞシェイン。貴様はテイカーに負け、翌日のRAWで貴様が観客にサヨナラと別れを告げた時、私は言った。「どうせ失敗するだろうけど今夜だけRAWを仕切らせてやる」とな。しかし貴様は失敗しなかった。だから翌週も、それ以降も貴様に番組を任せた。

貴様は声を聞いてくれと言う。貴様の声、メディアの声、そして観客の声を。しかし私は私自身の声しか聞かないのだ。貴様たちが何を望もうと関係ない。私は私自身が望むようにやる。では、私の望みを伝えよう。

比喩的な表現をすれば、血が見たいのだ。お前ら二人が互いのノドを切り、腹をえぐる姿をな。それが何らかの相乗効果を生んで最高のRAWとなるのか、家族のために最良な選択となるのか、それは私にも分からん。ともかく、お前たち二人でRAWを仕切れ。やってみろ。

予期しなかったビンスの発表に静まる観客。その中を退場していくビンス。リングには残された兄と妹。先にシェインがステフに向かって手を差し出す。その手をしばし見つめて考え込んだステフも最終的には握手に応じる。

WWE世界王座戦 レインズ vs スタイルズ

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AJスタイルズ ○ (カウントアウト) ● ロマン・レインズ
※実況席を破壊するフェノメナル・フォアアームを喰らい、場外から戻れず。

トップロープから場外に向かって飛んだスタイルズのフェノメナル・フォアアームがレインズの顔面を直撃し、その勢いで二人は実況席に激突。実況席は破壊される。スタイルズはギリギリでリングに戻るがレインズは立つことが出来ず10カウント。

勝利したものの王座は移動せず、不満を隠せないスタイルズ。ゴングが鳴った後もしばらく立てないレインズ。フォアアームを喰らった顔面左側は無残に赤く腫れている。

ここでシェイン登場。古い時代ならこれで終わりだが、今は新時代。これで終わりにはさせない。ゴングを鳴らして試合を再開だ。ルールはノー・カウントアウト戦とする。

ノー・カウントアウト戦形式WWE世界王座戦 レインズ vs スタイルズ

AJスタイルズ ○ (反則) ● ロマン・レインズ
※下腹部に反則攻撃。

コーナー最上段からダイブしたスタイルズを迎撃するため放ったレインズのパンチがスタイルズの下腹部に当たり、スタイルズは痛みと苦しみで悶絶。故意ではなかったレインズは不本意な決着に顔をしかめる。

ここで今度はステファニーが登場。こんな形ではPPVを終わらせられないわよ。決着がつくように試合再開しなさい。ルールは反則なしのノーDQ戦よ。

ノーDQ戦形式WWE世界王座戦 レインズ vs スタイルズ

優勢に立ったレインズがスピアーを狙うところでアンダーソン&ギャローズが乱入。ダウンしていたスタイルズを場外に退避させてリングインし、合体技のブート・オブ・ドゥームをレインズに喰らわせる。レインズはダウン。

場外に戻り、スタイルズに「奴を仕留めろ」と声をかけるアンダーソンたち。フラフラになりながら立ち上がったスタイルズはフェノメナル・フォアアーム。これをレインズはロープブレイクで逃れる。

場外で悔しがるアンダーソン&ギャローズ。ここでウーソズの二人が登場し、アンダーソンたちと場外乱闘を開始。復活したレインズとスタイルズも巻き込んで試合はクライマックスへ。

ロマン・レインズ ○ (フォール) ● AJスタイルズ
※スピアー。レインズは王座防衛に成功。

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早くも次回PPVのメイン戦が決定

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試合を控室で共に観戦していたビンス&シェイン&ステファニーの親子三人。

地獄絵図だな、しかし素晴らしい試合だった、と満足そうなビンス。ノー・カウントアウト戦の判断を下したシェイン、ノーDQ戦の判断を下したステフ、二人の決断力を「良かったぞ」と褒め称える。

スタイルズを再び王座に挑戦させるかを二人に問うビンス。シェイン、ステフの双方とも「異論なし」と即答。よし、では再戦させよう、と決定を下すビンス。試合形式はどうする?

3週間後に次回PPV「エクストリーム・ルールズ」があるから…とステフが言いかけたところで口を挟むシェイン。エクストリーム・ルール戦形式のWWE世界王座戦、レインズ対スタイルズ。単純明快だ。

頷いたビンス、では明日会おう、と告げてから控室を出て行く。

自分の案を兄に奪われた形となり不満そうなステフ。しかし冷静な表情に戻り、「あなたの決定を最大限に尊重するわ」とシェインに一言。突然どうした? と少し意外そうな表情を見せながら「ありがとう」と妹に礼を言うシェイン。

この二人を組ませてRAWは本当に大丈夫か〜? と大きな声で不安視する実況席のJBL。

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