RAW #1197:狂乱の貴公子フレアー、遂に邪魔呼ばわりされる

(更新日:2016年5月15日)

会場:ミズーリ州セントルイス

兄と妹、まずは無難な船出

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オープニングはステファニーが登場。何やら紙袋を持ってリングへと向かう。

ずっと言いたかったことをようやく口にできるわ、とステフが話し始めたところで邪魔するようにシェイン登場。苦笑しながら兄にマイクを渡すステフ。ようこそRAWへ! とステフが言いたかったセリフを叫ぶシェイン。

ねえ聞いて、とステフ。7年前にあなたが姿を消して以降、私は仕事のやり方について多くを学んだ。人との付き合い方も覚えた。昨夜、私とあなたは共にRAWの責任者に任命された。そこでプレゼントを用意したの。これから良い関係を築きたいと心から思ってる。

紙袋をシェインに手渡すステフ。何が狙いだ? と疑心暗鬼なシェイン。仲直りのためよ、下心なんてないわ、とステフ。

紙袋の中から出てきたのは、以前に父ビンスがステージ上で放り捨て、踏みにじった写真。若きビンスが幼いシェインを抱っこしている姿が写っている。

パパがその写真を踏みつけた時、傷ついたでしょ、とステフ。大切な思い出の1枚ですもんね。信頼の証として贈るわ。私はパートナーとして尊重したいし、ファンの望みも叶えたい。今夜のあなたの方針を聞かせて。

正直言って、すごく感動したよ、と写真を見つめるシェイン。お前は今夜どうしたいんだ?

観客に意見を聞きましょう、とステフ。シェインに大歓声、ステフにブーイングといういつもの反応に、やっぱりファンはあなたの意見を聞きたがってるわよ、とステフ。
OK分かった、とシェイン。幾つかプランを考えてるんだ。

シェインが続きを言おうとしたところでオーエンズ登場。俺に考えがあるんだ。今夜は何よりも俺にチャンスを与えるべきだ。IC王座の再戦を組んでほしい。昨夜俺はゼインに圧勝して全世界に実力を証明した。ここ数週間のRAWを見てると、シェインには何も期待できない。でもステフ、あんたにはセンスがある。賢いビジネスウーマンだから正しい判断をができるだろう。そもそも俺はIC王座の再戦権をまだ行使していない。王座戦を要求する正当な権利がある。

続いてセザーロ登場。ちょっと待て。昨夜俺はミズをタップさせた。しかし無関係な奴らが乱入してきたんだ。

気持ちは分かる、ゼインは完全に部外者だった、とオーエンズ。それよりも今は…と話を逸らそうとしたところでセザーロ制止。ごまかすな。俺は怒ってるんだ。お前が邪魔をしなければ昨夜は俺がIC王者になってた。

今は新時代、モメ事はリングで決着させろ、とシェイン。セザーロとオーエンズは今すぐ闘ってもらう。勝ったほうがIC王座に挑戦だ。

「俺の再戦権はどうなるんだ!」と抗議するオーエンズ。シェインとステフはスルー。

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IC王座挑戦者決定戦 セザーロ vs オーエンズ

場外乱闘でオーエンズにアッパーを喰らわせたセザーロ、ついでにゲスト解説者のミズにもアッパーを打ち込む。

セザーロ △ (無効試合) △ ケビン・オーエンズ
※怒ったミズが乱入。

ミズとオーエンズが口論。しかし復活したセザーロを見て共闘し、二人でセザーロを攻撃しているところでゼインが登場。ミズとオーエンズを一人で蹴散らす。最後にヘルーバ・キックをミズに喰らわせようとしたところで今夜もマリースがミズを救出。またイイ仕事したのにブーイングを浴びるマリース。

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リングに落ちていたベルトを拾い上げたゼイン、ベルトを見つめる。観客は「イエス!」チャントでゼインのIC戦線参入を歓迎。

腹黒オンナを卒業?

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バックステージを歩くステファニーがアンブローズと遭遇。自分を見つめるアンブローズに、どうしたの? と笑顔のステフ。

ニコニコしててもダマされねえぞ、とアンブローズ。あんたは今も腹黒いままだ。

もっと他人を信じなさい、とステフ。あなた、シェインにトークショーを任されたわよね。今夜私をゲストに迎えたら、どんな質問にも答えてあげるわよ。

そりゃ名案だな、よしやろう、とアンブローズ快諾。

ニュー・デイ、完全にベビーフェイス化

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ニュー・デイの三人が登場。前夜のPPVで行われたタッグ王座挑戦者決定戦はエンツォが負傷したため、対戦相手のボードビレインズが挑戦権を獲得した、と実況するコール。タッグ王座戦は次回PPVで行われることも合わせて発表される。

昨夜のトーナメント決勝は突然の幕切れを迎えてしまった。エンツォが脳しんとうを起こしたんだ。ショッキングだったが、彼は退院したという嬉しいツイートがあった。復帰するまでの間、シリアルをドッサリ贈ってやろう。エンツォの復活を心待ちにしている。

ここでボードビレインズの二人が登場。昨夜の一件が悲劇だったことは事実だが、勝負の世界とは時に非情なものだ。真の紳士は何があろうと必ず立ち上がる。真の紳士である我々はWWEタッグ王者になるという使命を果たさねばならない。

ここでダッドリーズの二人も登場。そこの劇団員二人、勘違いするな。昨夜お前らは誰も倒しておらん。レフェリーが試合を止め、お前らは突っ立ってヒゲをいじってただけだろ。トーナメントは最初からやり直すべきだ。世界最凶タッグチームであるわしらには挑戦する資格がある。お前ら二人は英国ドラマに出てくる使用人みたいだ。

ここでビッグ・キャスが単独で登場。おい、サイモン&ガーファンクルよ、エンツォのことを好き勝手に話してたが、彼は俺の家族同然。家族をけなす奴は許さねえ。昨夜の続きを今から始めようぜ。それからダッドリーズ、あんたらはもう倒した。キャスがリングインして乱闘発生。

8人タッグ戦 ニュー・デイ&キャス vs ボードビレインズ&ダッドリーズ

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コリン・キャサディ ○ (フォール) ● ディーボン・ダッドリー
※イーストリバー・クロッシング。

怨敵の控室に乗り込むサモア一族

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バックステージで誰かと話し込むスタイルズ。聞いてる相手はアンダーソン&ギャローズの二人。

昨夜は最高だった、お前は世界に実力を示したんだ、と称えるアンダーソンたち。

いや違う、と否定するスタイルズ。王座戦で負けたことは事実だ。あと一歩で勝てたじゃないかと言うアンダーソンに、だからこそ悔しいんだ、と唇を噛む。

チャンスはあるさ、次の試合はエクストリーム・ルール戦。何でもありだ。次こそレインズは王座を失うことになる、とギャローズ。

それはどうかな、とレインズが控室に乱入してくる。怒りの表情に変わるアンダーソンたちを慌てて制止するスタイルズ。待て待て、落ち着け。用件は何だ。

スタイルズを見ながら語り始めるレインズ。お前の昨夜の闘いぶりには敬意を払うが、お前の仲間はクズだ。こいつらが試合に乱入してきたのは、お前の実力に不安を感じていたからだ。(違う、と否定するギャローズ)

質問したいんだが、お前ら三人で俺たち三人を倒せると思うか? ここでウーソズが登場し、アンダーソンたちと睨み合う。

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次回PPVでは必ずお前を倒して王座を奪う、と応戦するスタイルズ。だが今夜は、自信過剰なお前らに俺とダチが思い知らせてやろう。

アンブローズ・アサイラム最終回?

トークショー「アンブローズ ・アサイラム」、今夜のゲストはステファニー。このコーナーに出演できて光栄だわ、と笑顔のステフ。イスがないわね。立ったままなの?

今夜は随分と感じがいいな、とステフを褒めるアンブローズ。まるで別人みたいだぜ。だが昨夜の発表を聞いて心の中では怒りが爆発しそうなんだろ?

あなたは妄想癖があるわね、とステフ。昨夜、WWEは新時代を迎えたわ。心から喜んでるのよ。

そうか、すげえな、とアンブローズ。すげえと言えばレッスルマニアでも最高の名場面を作ったもんな。(ステフがレインズのスピアーをモロに食らっている場面の写真をスクリーンに映す)ブーツ姿でスピアー喰らってるもんな。

確かに祭典では少々熱くなりすぎたわ、と少し動揺するステフ。我を忘れてリングに入り、レフェリーに抗議してしまった。レインズは私に教訓を与えたのよ。

ふーむ、教訓ってのは痛みが付き物だもんな、とアンブローズ。もっと痛い出来事は、兄のシェインが7年ぶりに復帰したことだろ? シェインは歓迎され、みんなに愛されてる。奴はRAWの指揮を任され、権力者よりもずっと上手く仕切ってる。さぞかし面白くねえだろ?

誤解しないで、とステフ。確かにシェインは7年間もWWEファンを放っておいた。それでも愛されてるのはファンの忠誠心が強いからよ。みんなの熱い思いに感謝するわ。忠誠心は何よりも大切。ファンやスター、従業員の忠誠がなければWWEは成立しない。

あんたは忠誠心の大切さを身をもって教えてくれた、とアンブローズ。長い間、ここで働き苦労してきたはずだ。年中無休で団体のために働いている。あんたは親父に忠誠を捧げてWWEと家業に尽くし、多くの犠牲を払っただろう。子供の誕生会には出られず会社の会議とかな。世界中を飛び回り、広報活動にも大忙しだ。そんなあんたと同じ犠牲をシェインは払ったと思うか? シェインはこの7年間であんたと同じ犠牲を払ったか? 俺ならブチギレるぞ。突然戻った兄貴と仲良くRAWを仕切れだなんてな。フザけた話だし、頭に来て当然だ。

表情が曇り始めるステフ。昨夜、父は大事なことを教えてくれた。変化を起こすことが時には必要だということをね。だから父は私と兄にRAWの指揮権を委ねた。この貴重な教えをあなたも学ぶべきだわ。「アンブローズ・アサイラム」が始まって4週間くらいかしら。そろそろ変化が必要ね。このトークショーはシェインが始めた。今度は私が正式にこのコーナーを中止にするわ。教訓には痛みが付き物なんでしょ。さっきあなたが言ってたものね。セットを片付けたら引っ込みなさい。

つらいなあ、とアンブローズ。名司会者になるつもりだったが、司会ってのは大仕事だった。セットはくれてやるよ。

観葉植物の植木鉢(名前はミッチ)だけを手に取り、退場しようとするアンブローズをステフが引き止める。番組に穴を開けるわけにはいかないわね。代わりにハイライト・リールを復活させるわよ。

ステフに紹介されジェリコが登場。退場しようとしていたアンブローズが睨みつけ乱闘開始。ジェリコがコードブリーカーを喰らわせた後、セットの小道具を次々と叩きつけ、最後は大切な観葉植物の植木鉢(ミッチ)をアンブローズの後頭部に投げつける。

US王座挑戦者決定バトルロイヤル

ビンスの逆鱗に触れたことによる出場停止処分が解けたタイタス・オニールは、この試合からRAW復帰。一方でダミアン・サンドウはWWE最後の試合となった(この直後に解雇された)。

最後の4人に残ったのは元リーグ・オブ・ネイションズの3人(シェイマス、デル・リオ、ルセフ)とライダー。

不穏な空気をかもしだすデル・リオとルセフを制するシェイマス、まずは共闘してライダーを排除しようと呼びかける。一斉にライダーを襲い、場外に落とそうとする3人。しかしシェイマスが途中で裏切り、デル・リオを落とそうとしたところでリング上はカオス。

シェイマスとデル・リオが排除され、残すはライダーとルセフの二人。再びの番狂わせを期待して盛り上がる観客。

ルセフ ○ (オーバー・ザ・トップロープ) ● ザック・ライダー
※ルセフが挑戦権を獲得。

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ラナが駆けつけて恋人を祝福。ルセフは小躍りして喜ぶ。

シャーロット親子と不正レフェリーの茶番劇

シャーロットが父フレアーと共に登場。

昨夜はギリギリまで追い詰められたけど、今回も王座を守り抜いたわ、とシャーロット。でも私の勝利が物議をかもしてるみたいね。私と父がナタリヤとブレットをダマしたと皆がツイートしてる。

事実は明らかだ、とフレアー。ナタリヤも叔父と同じようにタップしたということだ。

分かってるわ、とシャーロット。でも、こんな言いがかりで私の名声を傷付けたくない。この人物だけが疑惑に答えることが出来る。

シャーロットに呼び込まれ、昨夜のタイトル戦を裁いたレフェリーのロビンソンが登場。観客は「インチキ野郎!」チャント。

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質問するから正直に答えてね、とシャーロット。昨夜ナタリヤは私のシャープ・シューターでタップしたのよね?

「はい」とロビンソン。「タップの動作はしていませんが、やめて! やめて! と悲鳴をあげていました」

試合終了を懇願したってことだな、と笑うフレアー。

あなたは私たち家族と長い付き合いよね、とシャーロット。あなたは父を崇拝してくれている。父が憧れの存在なのよね。そのことは昨夜の判定に影響を与えたの?

「はい」と認めたロビンソン。即座に「いや違う違う、そうじゃない、全く関係ありません」と否定。

関係ないのよね? と安心するシャーロット。では最後の質問よ。あの判定は最終決定よね?

「そうです」と笑顔のロビンソン。シャーロットとフレアーに笑顔でお礼を言われ、ロビンソンが退場しようとしたところでナタリヤ登場。花道ですれ違ったロビンソンを睨みつけながらリングイン。あらあら、負け犬が何の用かしら、と笑うシャーロットからマイクをぶん取る。

これはロビンソンの責任ではない。シャーロットでもない。あなたが悪いのよ、リック。昨日の試合でレフェリーを買収して私の負けを仕組んだわね。あなたが茶番を演じてデタラメを言う度に観客や世界中のファンは両家の違いを目の当たりにする。ハートの一族は「過去、現在、未来において最高」なのよ。

怒るフレアーをなだめたシャーロット、突如ナタリヤを襲撃しようとするが、読んでいたナタリヤが返り討ち。顔面を殴り場外に蹴り落としてから、フレアーと1対1で睨み合う。

上着を脱ぎ、時計と指輪も外して臨戦態勢に入ったフレアーの顔面をビンタしたナタリヤ、倒れたフレアーにシャープ・シューター。シャーロットが場外からなんとか父を救出。左の頬を引っ叩かれたのに、右の頬を痛そうに押さえながら退場するフレアー。老いたな…。

狂乱の貴公子と呼ばれたフレアーに更なる衝撃

痛そうに顔を押さえるフレアーを支えながらバックステージを歩くシャーロット。私も顔を殴られたのよ。パパ、時計を奪われてるじゃないの。

その二人に近づくステファニー。二人とも大丈夫だった? ひどい事態よね。自慢の時計に、殿堂者の指輪まで盗まれたのね。ナタリヤに見せつけてあげましょう。8の字固めはシャープ・シューターに負けない。彼女を打ちのめすには再戦しかないわ。次回PPVで試合を組むわよ。ルールはサブミッション戦よ。喜ぶシャーロットとフレアー。

それからリックに言っておくわ、とステフ。私たちは長い付き合いで良い友達よね。夫のHHHはあなたとエボリューションを結成した仲だもの。だから悪く思わないで欲しいんだけど、次回PPVであなたは同行禁止よ。驚いて表情が固まってしまうフレアー。

みんなが不満を抱き始めてるのよ、とステフ。あなたは邪魔な存在になってるの。さっきも結局は醜態をさらしてしまった。父として、コーチとして試合の妨害をしてしまうなら、リングには近付かないでちょうだい。

完全に意気消沈のフレアー。そんなに暗くならないで楽しくいきましょう、とステフ。娘シャーロットも心配そう。ウー! とステフが叫び、フレアーに促す。シャーロットも促す。しかし無言のフレアー。

そんな気分じゃないかしらね、それじゃ、と去っていくステフ。

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6人タッグ戦 レインズ&ウーソズ vs スタイルズ&アンダーソン&ギャローズ

AJスタイルズ ○ (フォール) ● ジミー・ウーソ
※フェノメナル・フォアアーム。

試合終了の直前、場外でレインズにブート・オブ・ドゥームを喰らわせたアンダーソン&ギャローズ。試合後も痛め付けようとレインズをリングに押し入れる。場外からイスを持ち込んだアンダーソンに「何をしてるんだ」と驚いて止めるスタイルズ。

お前の望みを叶えるためだ、レインズをイスで殴れ! やっちまえ! とイスをスタイルズに手渡して強要するアンダーソン&ギャローズ。最初は戸惑っていたスタイルズ。しかし二人が押さえつけたレインズを睨んで何かを決意した表情を一瞬見せるが、持っていたイスを放り捨てて拒否。

その背後からリングインしたウーソズがイスでスタイルズの背中を殴打。ぶっ倒れるスタイルズを見てウーソズに襲いかかるアンダーソン&ギャローズ。しかしウーソズに場外へ蹴落とされる。

そこへブチ切れたスタイルズがウーソズの二人をイスで殴打。この様子を見ていたレインズもキレて、スタイルズにスーパーマン・パンチ。ダウンしたスタイルズを場外に投げ落としたレインズ、実況席に投げっぱなしパワーボムでスタイルズを叩きつける。スタイルズは失神。観客は相変わらずの大ブーイング。

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