WWE HOLIC

会場 インディアナ州インディアナポリス

オープニング

オープニングでスティングのプロモーション映像が流れる。実況のコール、「輝かしい新時代がきました」。キングは「幸せな日だ」。

大ブーイングの中、HHH夫妻が登場。「お前らクビ」チャントも飛ぶ中、最初から涙目のステファニー。権力者チームは、たった一人の男のせいで負けた。今までWWEのリングに一度も立ったことのない男、スティングのせいで。

俺の妻が泣いてるんだぞ、そんなに嬉しいか？とHHH。観客「イエス！」の大合唱。俺たちのおかげでWWEは業界の頂点に立ったのだ。今後誰が憎まれ役をやるんだ、権力者がいなければシナもジグラーもライバックも存在できない。もちろんお前らファンも存在できない。予言してやる、お前らはすぐ俺たちに「戻ってくれ」と懇願するに違いない、と強気なHHH。隣りで涙目のステファニー。

ここで負傷欠場中だったブライアンが久々のWWE登場。場内はイエス！チャントで大歓迎。視線を逸らすHHHの顔を覗き込み、目の前でイエス！のブライアン。さらにステファニーの前でもイエス！ ステファニー泣く。HHH、ブライアンを睨みつけるながら退場。退場するHHH夫妻の前に何度も何度も立ちはだかりイエス！のブライアン。しつこい。

ブライアン、番組の仕切り役に就任

リングに立てて気持ちがいい！と喜ぶブライアン。今日のRAWを仕切るよう言われたと告げ、PPVで負けたら権力者チームの面々を呼び込む。

HHHと違って俺は公平な人間だから安心しろ、とブライアン。まずロリンズに対し、ハンディ戦ばかり組んでもらってたようだから今日もハンディ戦にしよう。相手はシナ＆ジグラー。お前のタッグパートナーはファンに決めてもらう。アプリで投票してもらう選択肢は「ヘンリー＆ハーパー」「ヘンリー＆ケイン」「護衛2名（ノーブル＆マーキュリー）」のいずれかだ。

次は俺の旧友、ケインだ。シェルビー医師は今の俺たちをどう思ってるだろうか。あんたは運営部長になったせいで道を踏み外した。ファンに聞こう、ケインは運営部長を続けるべきか？
観客は「ノー！」チャント。運営部長は辞めてもらう、今からの肩書きは「飲食物担当」だ。これからは幹部ではなく売り子だ、とポップコーン販売セットを手渡される。

次はUS王者ルセフとラナ。今日の選択肢は2つだ。バトルロイヤル形式の王座戦を行うか、それがイヤならアメリカ国旗の前に立って米国への忠誠を誓うか。

次はヒゲ仲間のハーパー。IC王座戦を戦ってもらう。相手は狂犬アンブローズだ。

最後はヘンリー。ライバックと戦え。試合は今すぐだ、と宣言するブライアンに対し、お前が戦え、とリングに接近するヘンリー。しかしライバックのテーマ曲が流れ、ライバックがヘンリーに突撃。

ライバックvsヘンリー

バックステージ

トボトボと歩くHHH夫妻。その先で待ち構えてたのは会長のビンス。

パパごめんなさい、と謝るステファニーに、二度と謝るな、と制止するビンス。怒ってはいない、失望させられただけだ。PPVで試練を与えたのは、実業界で生き抜く力を身に付けさせるためだったのに、よくも私の期待を裏切ったな。負け犬になった気分はどうだ、この借りは必ず返してもらうぞ、と辛辣なビンス。

それにしても「ごめんなさい」とはな…と吐き捨てるビンスに、ごめんなさい、と再び謝るステファニーを「謝るな！」とビンスが怒鳴りつける。私は人生で謝罪も後悔もしたことがない。しかし貴様らとの感謝祭だけは後悔しそうだ。

さっさと乗れ、とステファニーをリムジンに乗せるビンス。最初から最後まで無言でビンスを睨んでいたHHHもリムジンに乗り込む。

IC王座戦 ハーパーvsアンブローズ

試合結果に納得いかないアンブローズ、場外から椅子を取り出し、椅子の上へダーティー・ディーズ。観客は「テーブルを出せ！」の大合唱。それを聞いてニヤリと笑ったアンブローズ、期待に応えてテーブルを出している最中に背後からワイアットが襲撃。場外でシスター・アビゲイル、その後、実況席に放り投げ、大量の椅子でアンブローズを生き埋めにし、前回PPVの報復を果たす。

マレラ久々に登場

引退したマレラが久々にRAW登場。ゲスト出演のラリー・ザ・ケーブル・ガイを紹介する。引退して少し痩せたマレラ。二人で漫談してるところに宇宙兄弟が登場。ゲストを威嚇してリングイン。

タッグ王座戦 ミズ＆ミズドウvs宇宙兄弟

ベルトを2本持って入場するミズ。代役のミズドウはレプリカのベルトを2本持ち、あくまでミズの真似。

途中、鼻を負傷したミズが場外でダウンしてる間、ミズドウが奮闘。試合を決めにかかった時、ミズが強引にタッチして見せ場を奪う。

売り子ケイン

ファストフード売り場でしかめっ面しながら立ってるケインの前に、上司の若い女の子が登場。いろいろ燃やすのが得意と聞いたから火の近くでは働かせられない。でもスナックを売ることくらいは出来るでしょ。数が少なかったり、売り物を台無しにしたら、アナタの給料から差し引くわよ、分かったわね。

ケイン無言。

嘆くラナ

ルセフとラナが登場。アメリカという国は不公平だ、と涙目で愚痴るラナ。誰が責任者だろうが関係ない、バカなアメリカ人には従わない、とルセフ。退場しようとしたところ、ブライアンがスクリーンに登場。そんなことだと思ったぜ、バトルロイヤルのタイトル戦がしたいのか？ でも俺は権力者とは違って優しいから再びチャンスをあげよう。

そして登場したのは「軍曹」サージェント・スローター。天井からアメリカ国旗が下ろされ悲鳴をあげるラナ。スローター、胸に手を当て忠誠をの誓いを言いながら、ラナたちに復唱しろと命令。なんだかんだで小さい声ながら忠誠の誓いを言い始めるラナ。アメリカ合衆国に忠誠を、とラナが渋々言いかけたところで「やめろ」とルセフが制止。マイクを奪って放り捨てる。

戦闘態勢に入ったルセフ、後ずさりするスローター。ここでスワガーが救援にやって来る。最初はボコボコにされたスワガー、逆転のパトリオット・ロックでルセフを退散させる。

再び売り子ケイン

レジを乱暴に叩きつつスナックを子供たちに売るケイン。マレラがゲストと共にやって来る。心配ないよ、いい奴だ、時々人を燃やすが面白い奴だ、と言いながらマスタード多めのホットドッグを注文するが、ケインにマスタードを頭から掛けられる。

新生ファンダンゴvsガブリエル

テーマ曲もコスチュームを変えたファンダンゴ。ダンスパートナーもローザ・メンデズに変更。お笑い要素を排除したファイトスタイルに変えたらしい。

大巨人の言い訳

前夜のPPVでシナを裏切った大巨人、なぜか満面の笑顔で入場。

誤解を解くために来た。俺たちは仲間だ、と大巨人。俺は悪人じゃない、過ちを犯した普通の人間だ。PPVの最中、俺はパニックになった。俺たちは負けると思った。だから正しいことをしたんだ。20年間ファンに尽くしてきたんだから、少しくらいのことは見逃してくれよ。

しかし観客の「裏切り者！」チャントに表情を険しく一変させる大巨人。お前らはどれだけ偉いんだ、俺を批判するな。控室でもコソコソ俺を裏切り者だと批判してる奴らがいる。言いたいことがあるなら出てこい、面と向かって俺に言ってみろ。

そこへローワン登場。笑い出す大巨人。シナが文句を言うなら分かる、あいつにはその権利がある、でもお前が何の文句を言いたいんだ、帰れ、と静かに命令する大巨人からマイクを奪ってローワンが一言。「俺はイジメがキライだ」 そして大巨人に襲いかかり、スピンキックで見事に倒す。

バックステージ

ロリンズに語りかける護衛の2名。腕には自信があるんだ、シールド2.0を結成しよう。

お前らは優秀な護衛だが勘違いするなよ、身の丈が合わないだろ、いや身長のことじゃなくて（護衛は2名とも身長が低い）、他の候補者と実力が合ってないという意味だ、とひとまずフォローするロリンズ。

そこへジグラーがやって来る。ロリンズ、お前は護衛2名を過小評価してるぞ、俺がTwitterで140万人のフォロワーに推薦しておいてやったからな。

ホント？やった、140万だぞ、俺たち選ばれるな、と嬉しそうな護衛2名。「そうじゃねえだろ」って顔して怒るロリンズ。

ブリーvsAJ

マイクでニッキーの王座奪取を祝いつつもバカにするAJ。王座陥落のキッカケとなるキス攻撃をかましたブリーに対しては「レズビアン」「姉以上に性格悪い」と挑発。怒るブリーをニッキーが制止。すっかり仲良くなってるベラ姉妹。終盤、レフェリーの死角をついてニッキーがAJの腕を攻撃。その腕をブリーが取って丸め込む。

抱き合って勝利を喜ぶベラ姉妹。AJがマイクを持つ。ニッキーは妹とセットで王者らしいけど、2人合わせても私の実力の半分にも及ばない。才能は色仕掛けでは手に入らないのよ。今まで散々いろんな男たちに色仕掛けしてきた（しかもまだそんなにレスリング上手くない）AJが言っても説得力は無かった。

ローズ＆ウサギvsキッド＆ナタリヤ

ゲスト解説のマレラたちと踊って遊ぶウサギ。いつまでも遊んでるウサギをローズが怒ってリング内に放り込む。相手はキッド＆ナタリヤの夫婦タッグ。試合開始前から落ち着きなくエプロンを飛び回るウサギに耐え切れず、いつもはタッチしないローズが「お前が出ろ」とタッチして試合に先発させる。お尻を振ったり腰を振ったり、やりたい放題のウサギ。ピンチになってローズと交代。

ローズの優勢に喜ぶウサギ、リングに背を向けて勝利を確信。しかしウサギの体に足が当たって動きを止められたローズがお約束。

ゴングが鳴り、勝ったと思って喜びながら後ろを振り返ったウサギ、負けてたので「あれ？」

バックステージ

ルネがライバックにインタビュー。
ヘンリー戦に勝利したことについて、もう過去のことだからどうでもいい（ライバックは昨年のレッスルマニアでヘンリーに負けてヒール転向している）。それよりも腹が減ったので売店を教えてくれ。

売り子ケインのもとへビッグ・ガイが来た

商品を確認しているケインの背後で「ビッグ・ガイは腹ペコだ！」と叫ぶライバック。注文品は全て売り切れだとイヤミったらしく告げてソーセージをライバックの顔に投げつけるケイン。キレたライバック、ケインにケチャップ＆マスタード攻撃。ケイン逃げる。

バックステージ

ルネがシナ＆ジグラーにインタビュー。
ジグラーを称賛するシナ。奇跡を信じ、スティングの力添えもあって勝利することが出来たとジグラー。

シナ＆ジグラーの対戦チーム発表

WWEアプリの投票結果をブライアンが発表。当たり前だけど護衛2名が93パーセントを獲得して圧勝。ロリンズがっくり。護衛2名は自信満々。

ハンディ戦 シナ＆ジグラーvsロリンズ＆護衛2名

試合後、退場しながら悪態をついてたロリンズを背後からブライアンが捕獲してリング内へ。ジグラーのスーパーキックからシナのAAでお仕置き。

ブライアンのイエス！で歓喜のフィナーレ、かと思ったら懐かしのピロリン音が鳴り響く。「静粛に願います」とヒール時代の定番コメントをコールが放って若干のブーイング。匿名GMからメールが届いたことを告げる。

「祝福ムードを壊して悪いが、パーティーは終わりだ。次週、サイバーGMが復活し、RAWに秩序と規律が再びもたらされる」

そして延々と鳴り響くピロリン音。止まりません、と笑うコール。