RAW #1137:オートン、機を逃さず遂に復讐の鬼と化す

(更新日:2015年4月8日)

会場 ペンシルベニア州ピッツバーグ

オートンの悪いジョークに権力者チームは…

オープニングはオートンが登場。前回RAWで助けられたロリンズを始め、権力者チームの面々がリング上から拍手でオートンを迎える。

観客は信じてないようだが、お前が我々権力者チームの仲間なのは事実だ、とケイン。運営部長としてお前の帰還を歓迎する。ケインと握手するオートン。

お前はスゴイ奴だ。優れた才能を持ち、誰よりも残虐で好戦的で冷酷無比。旧知の仲であるお前が権力者チームに戻ってきてくれて嬉しいぜ、と大巨人もオートンと握手。

続いてマイクを持ったJ&Jの片割れ、ジェイミー。緊張しつつ歓迎の言葉を言いかけるが、「やっぱり無理だ、このヘビ野郎は信用できない!」と拒否。オートンおもわず笑う。

落ち着け、とジェイミーを諭すロリンズ。こいつの無礼は謝る。この前RKOを食らったからイジけてるんだ。こいつは本心ではあんたを歓迎してるんだぜ。ジョーイもそうだろ?

ロリンズからマイクを受け取ったJ&Jのジョーイ、何かを言おうとするが、結局何も言わずロリンズにマイクを返す。表情が険しくなるオートン。

ロリンズ呆れつつも、J&Jは人前で話すのが苦手なんだ、許してやってくれ、とオートンに謝る。ランディが戻って以来、妙なウワサを耳にする。ファン全員も思っているらしい。オートンは権力者の敵ではないか、いずれロリンズに復讐するのではないか、ってな。お前らは何も分かってない。ランディと俺は同じ側に立ってるんだぜ。実は俺たちも少し疑ってた。J&Jもケインも正直疑ってた。大巨人は…、こいつの考えはどうでもいいか。ムカついてロリンズに迫る大巨人を笑顔で制するロリンズ。まあまあ落ち着け、祭典が近いからってピリピリし過ぎだぜ、もっと気楽にいこう。

俺たちは元通り、1つの愉快な大家族になったんだ。ランディ、おかえり。そしてオートンとロリンズは握手。

感動的なスピーチだな、とマイクを受け取ったオートンが語り始める。ぬくもりに満ちた言葉ばかりで心に響いた。だがな、なぜか違和感しか残らない。お前らは一体どうしちまったんだ。俺にコビばかり売って平気なのか。

そして一人一人に言い放つオートン。ケイン、悪魔が信頼を寄せるパシリに成り下がったのか。凶暴だった怪物が今ではお茶くみ係じゃねえか。ビッグ・ショー、笑ってる場合じゃねえぞ。あんたはWWE史上最強の巨人だったはずだ。ところが今は弱音を吐きまくってる。情けない。ジェイミー、お前はこいつらの中でも本音で語ってる方だが、なぜ俺をそこまで嫌う必要があるんだ。俺みたいな男が羨ましいのか? 遊園地の乗り物に乗れなくて悔しいのか? 俺の幼い娘も同じだから安心しろ。それからロリンズ。WWEの将来と言い放ってるが、お前の目は節穴か。エゴのせいで現実が見えてないらしいな。俺がこいつらと一緒にいるのはお前を狩るためだ。油断して二人きりになったところで隙をついて襲いかかる。俺が襲えばタダじゃ済まない。再起不能にしてやるぜ。未来のかけらも残らないようにな。表情が固まるロリンズ。怒りの表情でオートンを睨む大巨人とケイン。

何を本気にしてんだよ。軽いジョークだ、とオートン。お前たちをからかっただけだよ。安心して喜ぶロリンズ。やられたなー! 最高に楽しかったじゃないか。毒ヘビがやってくれたぜ! すっかりダマされちまったな。大巨人も気を取り直してオートンとハグ。しかし怒りの表情で睨み続けるケイン。

ブライアンvsバレット

ゲスト解説は今日も盗っ人トゥルース。謎の白い袋を持参している。

ダニエル・ブライアン ○ (フォール) ● バッドニュース・バレット
※ランニング・ニー。

試合後、イエス!で盛り上がってるブライアンを復活したバレットがブル・ハンマーでKO。勝ち誇って退場するバレットをアンブローズが襲撃してKO。

アンブローズvsスターダスト

現時点での盗っ人、スターダストがICベルトを腰に巻いて登場。ベルトをコーナーバックルに巻き付けて試合開始。

ディーン・アンブローズ ○ (フォール) ● スターダスト
※ダーティー・ディーズ。

ベルトを奪って帰ろうとするアンブローズをバレットが襲撃。その背後をブライアンが襲撃。ハーパー、ジグラーも乱入して大乱闘。今日もコッソリ忍び足のトゥルースがベルトを白い袋に詰めて実況席に戻る。

ベルトがまたも消えたことに気付いたバレット、さすがに学習したらしく実況席のトゥルースに詰め寄る。怒るなよ、と言いながら白い袋をバレットに渡すトゥルース。観客席の中に入って誇らしげに白い袋を掲げて勝ち誇るバレット。それを見て慌てて逃げるトゥルース。

バレットが袋の中から取り出したのはベルトのレプリカ。ステージ上ではトゥルースが本物のICベルトを掲げる。怒ってレプリカを床に叩きつけるバレット。リング上から苦笑いで見つめるブライアンとジグラー。

ウォリアー賞受賞者の発表

殿堂入りと共に今年から新設されたアルティメット・ウォリアーに由来するウォリアー賞を発表。今年の受賞者はコナー・ミシャレクという少年。ピッツバーグ在住で病気と闘い、WWEスーパースターと交流があり、自らを「コナー・ザ・クラッシャー」と呼ぶ。「クレイジーになるのを止めなよ」とAJに進言して爆笑させる微笑ましいシーンなどが紹介される。彼は2014年4月に小児脳腫瘍のため他界。享年わずか8歳だった。彼の名を取った「コナー基金」は小児ガン研究と病気で苦しむ子供達のために役立てられている。

ヘイマン、今夜もマイクを切られる

ヘイマンがリング上に登場。レインズの紹介映像とインタビュー映像を観客と一緒に鑑賞した後、リングにレスナーを呼び込む。WWE王者レスナーが登場。

さっきのビデオはファンを勇気づける内容だったな、とヘイマン。しかしあれはただのプロパガンダ映像だ。彼の一族が持つ裏の顔は私の顧客も良く知っている。若者は大舞台での勝利に飢えている。野蛮な一族の子孫ならなおさらだ。

だがレインズは窮地に陥るだろう。彼は祭典で勝てない。権力者たちは悪知恵を働かせたようだ。もしレインズがレスナーから王座を奪った場合、ロリンズはマネー権を行使できる。レスナーに挑む勇気はないからな。権力者が企んでるのは「ロリンズはレスナーより扱いやすい」ということだ。つまり、レスナーはモントリオール事件の時のようにハメられるかもしれん。しかし言っておくぞ。レスナーを罠にハメようとする者は会場から生きて帰ることはできないだろう。その後もレインズを罵倒するヘイマンのマイクが一時的に音声をオフにされる。

最近こればっかりだな、と苦笑するヘイマン。マイクの音を切ることは出来ても、誰も私からマイクを奪うことは出来ないぞ。まるでこの団体の権力者がレスナーから王座を奪う勇気がないのと同じだ。王座を奪いたいなら力ずくで押さえつけて殴ってみろ。レスナーは今夏、壮大な計画に乗り出す。WWE王座とUFC王座を統一するつもりだ。ここで再びマイクの音が切られる。

よく聞け。この王座は既にWWEのものではない。レスナーの所有物だ。誰にも王座は渡さんぞ、と吠えまくるヘイマン。2002年、新人のレスナーはロックの抗争相手にされた。ロックが元NCAA王者を打ち負かすのを期待されたが、新人に負けたロックはハリウッドへ旅立った。2014年には三冠を達成し、祭典で無敗だったアンダーテイカーに勝って彼は表舞台から消えた。サマースラムではシナを投げ飛ばして彼の祭典メインへの出場を阻止した。観客よ、聞くまでもないが答えてみろ。ロック、テイカー、シナを倒したのは誰だ。祭典でレインズをぶちのめすのは誰だ。それはレスナーだ! 血管ぶち切れそうな表情で絶叫するヘイマン。レスナーは静かに祭典の看板を見上げる。

ワイアットの独り言

祭典が近づいてきている。死神が待ってるぞ、デッドマン。どこにいるのだ。

ケイン&大巨人vsライバック&ローワン

エリック・ローワン ○ (フォール) ● ケイン
※大巨人のKOパンチがケインに誤爆。

試合後、リング上でケインと大巨人が激しく口論しているところにステファニー登場。二人とも何をやってるの。プロらしく振る舞えないの? ランディの言う通りかもしれない。大巨人は言い訳ばかり。ケインはお茶くみに忙しい。とにかく今は私のリングから下りなさい! 荷物をまとめて会場から去りなさい。反省するまで戻らなくていいわ。

大げさに考え過ぎだ、と再考を促す大巨人たちに、聞こえなかったのかしら? と凄むステファニー。おとなしく退場する大巨人とケイン。

バックステージ

特別ゲストのラップ歌手、ウィズ・カリファに語りかけるミズ。俺は歌も踊りもラップも上手い。WWEのA級スターとミリオンセラー歌手がアルバムを共同制作するってのはどうだ? ユニット名はミズ&ウィズだ。

悪くない話だし、あんたは好きだけど、先週のボッキ不能CMを見た感じでは、俺たち二人はテイストが違う。それに真のA級スターとは既につるんでる。そいつは歌も上手い。紹介するよ、ウィズドウだ。

出てきたのは編み込みのカツラをかぶったミズドウ。即席のラップを歌ってカリファを感心させる。悔しそうに去っていくミズ。

バックステージ

アニメ映画に声優として出演したベラ姉妹にインタビュー。ディーバで出演したのは私たちだけ。スターの証ね。アニメ界でもベラ姉妹はトップよ。

AJvsサマー

AJ・リー ○ (タップ) ● サマー・レイ
※ブラック・ウィドウ。

スティング、真意を語る

「私刑執行人」「天下の仕置人」「世の不正を抹消する者」。俺はスティング。ずっと見ていたぞ。いつの時代も身勝手な権力者は横暴なやり方で人々を苦しめる。悪しき権力者によりWCWは崩壊させられた。俺はWCWを救おうとして失敗した。失うことの痛みは知っている。祭典でHHHも思い知るのだ。復讐心は制御できない。お前は支配力を求めて自滅する。お前の命運は俺の手に委ねられている。忠誠心が揺らいだことは一度もない。忠誠心は己の中にある。お前をどん底へ叩き落とす。その機会を14年待ち続けた。

HHHよ、祭典でお前はゲームオーバーだ。

バックステージ

ロシア国旗を持って入場しようとするルセフの前にシナが出現。お前はこの国に来てアメリカン・ドリームを追う名誉を与えられた。祖国を誇るのは悪いことじゃない。堂々とロシアの英雄を名乗れ。しかし機会を与えたこの国を毎週リングで侮辱していいことにはならねえ。当然ながら反発を生む。言論の自由はお前だけに許されてるわけじゃない。アメリカは弱いか? 闘志がないか? 今夜リングで一言でもアメリカをけなしたら、祭典を待つまでもなく俺がアメリカの魂を思い知らせてやる。

鼻で笑ってルセフ去る。

ルセフvsアクセル

前回スマックダウンでホーガンをパクリながら対戦要求したアクセルの希望が実現した一戦。

ルセフ ○ (タップ) ● カーティス・アクセル
※アコレードで秒殺。

1分かからず試合を終えて勝ち誇るルセフ。ラナがバックステージに戻るよう促すが、珍しくラナの指示を無視したルセフがマイクを要求。

見たかアメリカ。アクセルとお前らは同じだ。妄想ばかりで中身は空っぽ。こいつは過去のヒーローのつもりだった。ホーガンがいた頃のアメリカは強かった。今は過去ばかり見ている。アメリカ人は骨なしだ。アメリカ人の心は病んでいる。アメリカ人の魂を神様が見たら天から唾を吐くだろう。

ここでシナ登場し、リングインしてルセフと乱闘。STFから裏STFに移行してルセフを失神させる。場外からペットボトルを持って再びリングに戻ったシナ、水をルセフにぶっ掛けて意識を戻させ、「闘志がないだと?」と叫んでから再びSTF。ルセフなんとタップ。しかしシナは技を解かずSTF続行。

場外で半泣きのラナが叫ぶ。お願いだから関節技を解いてルセフを離して! 分かったわ、再戦を認める。祭典での再戦を認める。祭典でUS王座戦、これでいいんでしょ。ようやく技を解いたシナ、ニヤリと笑う。ルセフは再び失神。

ワイアットの独り言、本日2回目

あんたに会うためなら地獄の炎の中も歩く。もう長くは待てない。今夜、死者を蘇らせる。

バックステージ

ドクターに診察されるルセフのもとにラナが近付く。余計なことをしてくれたな、とラナに怒るルセフ。シナとUS王座戦だなんてふざけるな。

仕方なかったのよ、あなたを助けるためよ、分かって、あのままだったらケガしていたわ、と説得するラナ。独りにしてくれ、とラナを拒絶するルセフ。

セザーロ&キッドvsビッグ・E&ウッズ

エグザビア・ウッズ ○ (フォール) ● タイソン・キッド
※丸め込み。

ナオミvsナタリヤ

ナオミ ○ (フォール) ● ナタリヤ
※リア・ビュー。

ウーソズvsロス・マタドール

ディエゴ ○ (フォール) ● ジミー・ウーソ
※丸め込み。

バックステージ

オートンは信用できない、とロリンズに訴えるジェイミー。いい加減にしろ、とたしなめるロリンズ。

何か勘違いしてないか? ボスは俺だぞ。俺が一度でも間違った方向に進んだことがあったか? ないだろ。人を見る目はあるし、ウソも見破れる。オートンは大丈夫だ。あれはジョークだ。笑えたじゃないか。お前らについての話もあながち間違っちゃいない。本人に向かって復讐の計画を話すなんて絶対にあり得ない。シールドを崩壊させたのは誰だ? 権力者を呼び戻したのは誰だ? 両方をやってのけたのは俺だ。心配しなくてもいい。策は練ってある。奴は先週俺を助けてくれた。家族の一員だ。今はレインズだけに集中するんだ。俺を信用しろ。

冥界からの対戦受諾、そして超常現象

ワイアットが今度はリング上で独り言。アンダーテイカーを崇拝などする気はない。近づきたいとも思わない。奴の骨の塊の上に俺の礎を築きたいだけだ。俺は恐怖の概念を覆す男だ。

アンダーテイカーの骨つぼを手に取り、フタを取って眺めるワイアット。しかし突然笑い出して骨つぼを置く。驚いた。空っぽじゃないか。無意味なガラクタってことだ。

しかし次の瞬間、骨つぼから白い煙が上り始める。後退するワイアット。気を取り直して叫ぶ。デッドマンいるのか。出てこい!

鐘の音が流れ、場内暗転。しばらくしてリング上を青い光が照らす。骨つぼが置かれた机は消え、代わりに以前ワイアットが使っていたのと同タイプの木製椅子が出現。何をした、と動揺するワイアット。スクリーンに「受諾」の文字が映り、アンダーテイカーの声だけが響く。ワイアットよ、安らかに眠れ。

ワイアットは不敵に微笑むが、次の瞬間、リング上の木製椅子に落雷。燃え始めた椅子を見ながら笑うワイアット。

ハンディ戦 レインズvsロリンズ&オートン

試合途中、ロリンズが圧倒してロープにもたれかかるレインズ。コーナーで待機しているオートンに向かって「何かやれよ!」と介入するよう促すJ&Jの二人。ナメんなよ、俺に指図するな、と怒るオートン。この野郎やる気か! とスーツを脱ぎ始めたジェイミーをオートンぶん殴る。足手まといだから帰れ! と怒るロリンズ、J&Jを退場させる。

レインズの反撃でフラフラになったロリンズ、やっと自陣に戻ってオートンとタッチしようとするが、寸前でオートンが手を引っ込める。おい何だよ、ジョークのつもりか、頼むよ、と交代を要求するロリンズ。それを冷めた目で見つめるオートン、両腕を頭上にあげて意思表示(放送禁止ポーズをしていたため両手はテレビに映らず)。唖然とするロリンズの背後からレインズが襲いかかる。

ロマン・レインズ ○ (フォール) ● セス・ロリンズ
※スピアー。

勝利したレインズが去り、二人きりになったリング上。ダウンするロリンズを見つめながらエプロンのオートンがリングイン。待ってくれ、と懇願しながら後ずさりするロリンズ。バカな男だ! と叫びながら近寄るオートン。俺をナメるな! お前を許すワケがねえだろう! ふざけるな!

何度もロリンズをビンタするオートン。鬼の形相でロリンズを場外に放り捨てる。鉄階段にロリンズの顔を押し付け、俺に何をしたか言ってみろ、思い出せ、俺は忘れたことがねえぜ、と叫ぶ。許してくれ、とつぶやくロリンズを何度も鉄階段に激突させる。俺たちが家族だと? お前はバカか。権力者チームに戻りたいなんて思うはずがないだろ。

観客席で這うロリンズの背中を椅子で何度も殴打。俺を誰だと思ってるんだ。今から本当の俺を見せてやる、と凄むオートン。防護柵に乗せてのDDT。さらに実況席に放り投げ、大見得を切ってから実況席上でのRKO。破壊された実況席テーブルの上で失神するロリンズに叫ぶオートン。これで終わりだと思うな。これは始まりだ。

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