RAW #1139:スティング、WWEで初めて喋りまくる
(更新日:2015年4月12日)
会場 カリフォルニア州ロサンゼルス
スティングvsステファニー
オープニングでいきなり場内が暗転し、スティングが登場。14年前の今日、WWEがWCWを買収し、伝説的な団体に終止符を打ったのです、と実況するマイケル・コール。WWE登場以来、初めてスティングがマイクを持って語る。
RAWのオープニングを飾るのは最高の気分だな! ウー! と上機嫌に吼えるスティング。俺はWCWの戦士だったが、この14年間HHHの言動に注目してきた。奴は人を操り、仲間を裏切り、邪魔者を排除し、現在の地位に上り詰めた。自らを無敵だと思っているだろう。罪の意識はカケラもないはずだ。俺は大昔の戦争を経験した最後の戦士かもしれないが、WCWの名誉のために闘いたいわけじゃない。HHHをドン底へ突き落とすために来たのだ。
ここでステファニー登場。スティングと同じリングに立つなんて最高ね。あなたはWCW最後の反逆者。ようやく大舞台に立てるわね。RAWのオープニングで、このステファニー・マクマホンと一緒にリングに立ってるなんて。
あんたは甘やかされたガキだ、とスティング。親から与えられたものを全て実力で手に入れたと勘違いしている。でも会えて嬉しいぜ。
あら、どうもありがとう、と動じず笑うステファニー。なぜここまで嫌われてるかは分かるわよ。怖いんでしょ。あなたはWCWという小さな池にいる大きな魚だった。でもWWEでは大きな海を泳ぐ雑魚よ。私が誰か教えてあげるわ。あなたの大事なキャリアを粉々に潰した男の娘。月曜夜の視聴率戦争でWWEはWCWに勝った。でもあなたの忠誠心には感服している。絶対にWCWを離れようとはしなかった。あの当時、WWEに接触すらしていない。はっきり言っておくわ。WCWは負けた。威信や名声や自尊心、あなたは全てを失ったのよ。祭典ではファンからの敬意をも失ってしまう。私の夫にフォールを奪われるのよ。あなたは顔をペイントした、ただの変人。
「変人」という言葉に反応したスティング、おどけながらウー! と雄叫びをあげ、ステファニーにウィンク。呆気に取られたステファニー、ふざけないで、とスティングにビンタしようとするが、読んでいたスティングが腕をキャッチして強く握る。
ステファニーが怯えながら後退するところでHHHが登場。腕を離されたステファニーは場外へ退避。痛そうに腕をさする妻に近寄り、あいつにやられたのか、と確認するHHH。リングインしようとしたHHHを引き留め、リング下からハンマーを取り出して夫に渡すステファニー、憎々しげな表情でスティングを睨む。
余裕しゃくしゃくでハンマーを持ってリングインしようとするHHH。しかしリング中央ではスティングが着ていたコートの下に隠し持っていた黒バットを取り出している。気付いたHHHは動きが止まる。黒バットを何度も振り回すスティングに観客は大声援で後押し。ハンマーvsバットだ、来いよ、と挑発するスティング。HHHは場外に降りて退場を始める。スティング、コートを脱いで臨戦態勢となり、来いよ! とHHHを挑発。今まで一言も声を発しなかったのに今日は喋りまくるスティング。HHHは応戦しようとリングに近寄るが、祭典まで辛抱して、とステファニーに制止される。
アンブローズ&トゥルースvsハーパー&スターダスト
※リバースSTO。
レインズ、意気込みを語る
一世一代の大勝負だ。レスナーはヘイマンの言葉通り十分な実績を残した。しかし彼に勝てる者は存在する。倒すのは俺だ。誰も見たことのない壮絶な闘いになる。不可能などない。俺にはできる。
10人タッグ戦
祭典のアンドレ杯に出場する10人選手による前哨戦ともいうべき10人タッグ戦。チーム分けは、ベビーフェイス軍(ライバック、ローワン、オニール、ヤング、ライダー)とヒール軍(ミズ、ミズドウ、ローズ、ビクター、コナー)。
ヒール軍なのに会場の1番人気はミズドウ。ローズの背中を自らをタッチしてリングインした時は大歓声。しかしすぐにミズから「交代しろ」と命じられ渋々タッチ。
※シェルショック。
オートンの対戦相手発表
オートンの対戦相手をアプリ投票で決定。「大巨人」「ケイン」「ロリンズ(J&J付き)」からファンが選んだのは、ロリンズ&護衛2名。そりゃそうだろ。
ハンディ戦 オートンvsロリンズ&ジェイミー&ジョーイ
※RKO。
ロリンズは逃げ回って1度も闘わず。そりゃそうだ。
シナ、意気込みを語る
祭典では信念を守るために闘い抜く。この国を愛しているし、どんな時も自由のために戦う者を支持してきた。アメリカが誇れるUS王者を誕生させる。そしてアメリカを象徴する王者として日本やロシアを訪問したい。俺は米国の使者となりメッセージを届ける。自分の名誉のためじゃない。王座を本来あるべき場所に戻すためだ。
ペイジ、AJに禁句を言う
メイク直しをしているペイジにAJが近付く。今夜ニッキーが私たちのどちらかに王座挑戦させると言ってるから、どっちが挑戦するか決めなきゃならない。祭典の前に仲違いさせる作戦だわ。
言いたいことは分かる、とペイジ。でもあなたがいない間、私は独りで屈辱に耐えてきた。王座に挑戦できるなら私がその機会をもらう。でもあなたが挑戦したいなら譲ってもいいわよ。
ワナかもしれないと言ってるのよ、とAJ。それに対し、申し出を断ったらあなたはイカれちゃうでしょ、と禁句を言っちゃうペイジ。
何ですって? とキレそうになるAJをペイジがハグ。気にしないで。友達でしょ。今夜はニッキーを王座から引きずり落とすのよ。ペイジ去るが、煮え切らない表情のAJ。
ディーバ王座戦 ニッキーvsペイジ
CM中の話し合いでAJが譲りペイジが王座挑戦することに決まったようだ、と実況するマイケル・コール。
終盤、場外乱闘の二人にブリーが介入しようとしたところをAJが防ぐ。AJの背後からペイジが近付いたが、誰か分からないAJはエルボーで後方のペイジを吹っ飛ばしてしまう。
※ラック・アタック。ニッキーは王座防衛に成功。
試合後、頭を抱えながらペイジに近付くAJをペイジがタックルで倒し殴りかかる。AJも応戦して乱闘に発展。レフェリーが仲裁するが、完全に仲間割れして睨み合う二人。
アクセルマニア、今夜は本家に潰される
特別ゲストの歌手、スヌープ・ドッグが登場。リング上で喋ってる途中、アクセルが登場。今日もアクセルマニアを叫び続け、最後にはヘンテコなラップを披露。思わず笑う本職ラップ歌手。ツイッターで絡んできた奴だな。アクセルマニア、スヌープマニア、レッスルマニア、いやいや、一番大事なマニアを忘れてねえか?
そして本家マニアのホーガンがサプライズ登場。よく聞けブラザー。マニアの意味を教えてやる。9万4千人の見てる前でアンドレをボディスラムで投げた時、ハルカマニアは永遠に愛されると確信した。スヌープが最初にレコードを発売した時もスヌープマニアは永遠にノリノリだと確信した。だがアクセルマニアはどうだ。ヘンなものを吸い過ぎておかしくなってやがる。
おかしくなってるかもしれないアクセル、着ている赤Tシャツを本家ホーガンの前で破ってみせる。どうするブラザー! と言ってからホーガンに殴りかかるアクセル。しかし簡単にかわしたホーガン、逆にアクセルをぶん殴る。そりゃそうだな。
異種混合6人タッグ セザーロ&キッド&ナタリヤvsロス・マタドール&トリート
※丸め込み。
前回RAWのリベンジを果たしたトリート。一方敗れたナタリヤは、またしても夫キッドからいろいろ文句を言われてションボリ。
バックステージ
ICベルトを大切そうに磨いているバレットのもとへケインがやって来る。ベルトを取り戻せて良かったな。悪いがそのベルトは預からせてもらう。祭典での王座戦に向けて今夜そのベルトを吊るすんだ。
ようやく俺のもとにベルトが戻ってきたんだぜ、と反論するバレットに、言っておくが俺は運営部長だ、と告げるケイン。従わないなら王座を剥奪する権限もあるのだ。
バカげてる、と言いながらベルトを渡すバレット。何を怒ってるんだ。祭典で6人に勝てばいいだけの話だろ、とケイン。
ルセフvsスワガー
今夜も独りで入場したルセフ。ラナは不在。観客は「ラナを出せ」チャント。なんだかんだでラナ好きなんだなお前ら。
※アコレード。
ゴングが鳴っても技を解かないルセフ。シナが登場して乱闘開始。リング上では優勢だったシナ、場外で防護壁に投げられ腰を負傷。実況席にシナを放り投げ、ロシア国旗を振りながら悠々と退場しようとしたルセフ、シナがリング近くで立ち上がろうとするのを見て再び近寄り、スーパーキックで倒してから実況席に叩きつけ、その上でアコレード。シナは失神。
ワイアット、今日はリングで独り言
なぜ人は真実から目を背けようとするのか。心の奥底に真実を隠す。現実は簡単に変えることなどできない。お前らは全員ウソつきだが俺は違う。俺の言葉は真実の剣だ。お前らが求める真実も与えてやろう。アンダーテイカーはウソつきだ。堕落という事実から目を背けている。安心しろ、俺があちら側に連れ戻してやる。アンダーテイカーよ、あんたは遂に祭典で安らかな眠りにつくだろう。
新たな殿堂入りメンバーの紹介
2015年殿堂入りメンバーとして、ディーゼルことケビン・ナッシュが紹介される。WCWに移籍後はホーガンやホールと共にnWoを結成した。
ところで、前回スマックダウンで発表された藤波辰爾の紹介映像はなぜ流されないのだろう。
ブライアンvsジグラー
この試合の特別レフェリーもアプリ投票で決定した。ファンが選んだのはアンブローズ。
※ジグザグ。
試合後、勝者ジグラーの手を挙げた特別レフェリーのアンブローズ、間髪入れずにダーティー・ディーズでジグラーを叩きつけてから場外のハシゴを持ち込む。リング上に吊るされたベルトを取ろうとハシゴを登ってる途中でIC王座戦に出場する他の選手たちも登場して全員大乱闘。
レスナーとレインズ、リング上で対面
先にレスナーとヘイマンが登場。WWEネットワークで祭典を見ろと言ってるが、レスナーに関しては結末が分かってるのだから勧められない。彼は絶好調だ。かつてないほどレインズを痛めつける。猛獣が人間をひねり潰すところが見たいか。祭典では1人が勝者で1人が敗者。1人が成功者で1人が失敗者。レスナーは対戦する全員を失敗者にしてきた。アンダーテイカーもシナもそうだったろう。レスナーは正真正銘の征服者だ。レインズよ、思い知れ。お前はレスナーに勝てはしない。お前にはできない。
ここでレインズ登場。場内ブーイング。むしろレスナーに声援が飛んでいる会場。余裕の笑顔でレスナーがベルトを掲げると会場は大歓声。そのベルトをレインズが強奪して掲げると場内大ブーイング。互いにベルトを引っ張って奪い合おうとするシーンで番組終了。派手な乱闘は無しで拍子抜け。