RAW #1142:ナオミ、地元凱旋のペイジを襲撃してヒール転向

(更新日:2015年5月16日)

会場 イギリス・ロンドン

バレット、地元イギリスで大人気

レスナーのF5を喰らって2週間休んだ実況のマイケル・コールが復帰。オープニングはシナが登場。ロンドンの観客は野次で迎える。

今夜もUSチャレンジをするぞ、とシナ宣言。登場したのはイギリス出身のバレット。シナとは逆に大歓声で迎えられる。止まらない歓声とチャントの嵐にバレット、ありがたいけど喋らせろ、と素で笑う。

IC王座には次回PPVまで挑戦させてもらえないらしいから、今夜はお前を倒してUS王座をいただくぜ。俺の地元であるイングランドでな。

US王座戦 シナvsバレット

ジョン・シナ ○ (フォール) ● バッドニュース・バレット
※AA。シナは王座防衛に成功。

試合後、ラナが一人でステージに登場。シナの注意を引きつけたところでチェーンを持ったルセフが背後からシナを襲撃。権力者と交渉して合意に至ったわ、とラナ。次回PPVでのUS王座戦はロシアン・チェーン戦よ。

ディーバ王座戦挑戦者決定バトルロイヤル

ペイジ ○ (勝ち残り) ● ナオミ
※サイドキックで場外へ落とす。ペイジが王座挑戦権を獲得。

試合後、リング上でインタビューに答えるペイジ。RAWデビュー戦でディーバ王座を獲得した時も、祭典でAJと組んで勝利したときも嬉しかったけど、今夜の勝利は特別よ。私はここロンドンでプロレスラーになった。父や兄弟も来てくれた。世界一の観客もいる。ここは私の縄張りよ!

話している途中でナオミがペイジを襲撃。場外で何度も防護柵にペイジを激突させ痛めつける。

ルチャ・ドラゴンズvsアセンション

シン・カラ ○ (フォール) ● ビクター
※スワントーン・ボム。

レインズ、祭典の王座戦を語る

ブッカーTがインタビュアーとなり、レインズに祭典の王座戦を振り返ってもらう。

歓声とブーイングが半々の観客を前にレインズ語る。今も痛みが残っているが、俺もレスナーも正直だった。激しい死闘を見せると約束しただろ。猛獣をぶん殴って血まみれにした。王座まであと少しだった。だがロリンズが来てチャンスを逃した。しかしロリンズが相手なら次の勝機はある。

俺もそう思う、先週も大巨人たちが邪魔をしなければ次回PPVで王座に挑戦できたかもしれないな、というブッカー。観客は「ありがとうビッグ・ショー」チャントで野次る。大巨人の偉大さを称賛したい、彼は何度も王座に輝いた史上最高の巨人だ、しかし最近の奴はただのロリンズのお守りだ。俺は間違ってるか? ようやく観客が歓声でレインズに同意。

ここで大巨人がスクリーンに映し出される。おいおいレインズ、お前は失敗したんだ。観客の声を謙虚に受け止めろ。お前は祭典で人生最大のチャンスを棒に振ったが、俺は祭典でアンドレ杯を制した。お前は出来損ないだ。俺の使命であり喜びは、お前をWWE史上最大の負け犬にしてやることだ。先週KOパンチで失神させてやっただろ。また叩き潰してやる。

「退屈!」というチャントを始めた観客に笑ってしまうレインズ。大巨人は出てくる勇気がないからスクリーンで吠えてるんだな。スターもいろいろだ。毎日死闘を繰り広げる奴もいれば、言い訳だらけのバカでかい裏切り者もいる。度胸があるなら俺の目の前で文句を言ってみろよ。これからも邪魔をするつもりなら、ご自慢のアンドレ像をノドの奥まで突っ込んでやる。そして引退しろ。

「引退しろ」チャントに顔を引きつらせる大巨人。悠々と退場するレインズをステージ上で大巨人が急襲。何度もレインズをステージ上のタクシーに激突させ、最後はタクシーの屋根でチョークスラム。

オートンvsセザーロ

オートンが勝利すれば次回PPVにおける王座戦の試合形式を選べるという条件を運営部長のケインが与えた試合。

ランディ・オートン ○ (反則) ● セザーロ
※キッドの介入。

試合後、ケインがステージに登場。HHH夫妻は休暇を終えたがここには来ない。ロンドンは好きじゃないそうだ。だから今夜も俺が仕切る。この試合はWWE王座戦の試合形式を決める大事な試合だ。反則裁定で終わらせることは許可できない。ランディも邪魔されて納得いかないだろう。この試合の仕切り直しを命じる。2対1のハンディ戦だ。

ハンディ戦 オートンvsセザーロ&キッド

ランディ・オートン ○ (フォール) ● タイソン・キッド
※RKO。オートンは次回PPVの試合形式決定権を獲得。

ロリンズ、ケインに八百長を要求

控室でオートンの試合をモニター観戦していたロリンズ、どうしてくれるんだ、とケインに文句。お前もジグラーに勝って試合形式の決定権を獲ればいいだけの話だろ、とケイン。

名案を思い付いたぜ、とロリンズ。ジグラーとは闘わない。俺の試合相手はジェイミーだ。護衛の一人ジェイミーの肩をポンと叩くロリンズ。なあ、負けてくれるよな?

ボス待ってください、と慌てるジェイミー。申し訳ないけど俺だって負けたくありません。そもそも先週の三つ巴戦を発案したのも、今夜オートンが優位に立ったのもケインのせいでしょ。口論となるケインとジェイミーを制したロリンズ。確かに全てはケインの責任だな。

ケイン、冷静に反論。今夜もリングサイドでお前を援護してやるよ。いつもどおりにな。それともジグラーが怖いのか?

バカ言うなよ、と笑うロリンズ。ジグラーなんて雑魚だ。無駄なリスクを冒したくないだけさ。分かったら運営部長様の権限で対戦相手を変えてくれ。目を閉じたままでも楽勝できる相手がいいな。例えば、団体の利益を一番に考える男とかな。

俺にワザと負けろというのか、とケイン。誰とは言ってない、とロリンズ。ただ権力者チームの最優先項目は俺の王座を守ることのはずだ。それを考えればあんたが適任かもな。なんならHHHに電話して聞いてみるか? HHHは俺に同意すると思うけどな。

ロリンズを無言で睨みながら立ち去るケイン。

アンブローズvsローズ

ディーン・アンブローズ ○ (フォール) ● アダム・ローズ
※ダーティー・ディーズ。

大巨人、ケインを説得

HHHに電話するが出ないため、留守電にメッセージを残すケイン。そこへ大巨人が近寄る。

サバイバー・シリーズで俺はシナをKOしたよな。シナに恨みはなかったが、俺は長いものに巻かれるタイプだ。権力者チームが勝ち組だと踏んだんだよ。お前もHHH夫妻に忠誠を誓ったんだろ。あの夫妻はWWEのことを真剣に考えている。もし今夜ロリンズが負けて次回の王座戦が不利になればオートンが新王者になるかもしれん。団体にとって避けたい未来だ。ケイン、お前の気持ちも分かる。しかし意に反することも時には必要だぞ。何をすべきかをよく考えてくれ。頼むよ。

今夜のロリンズとの対戦では団体の利益を一番に考えるつもりだ、と応じるケイン。

ファンダンゴvsスターダスト

スターダスト ○ (フォール) ● ファンダンゴ
※ディザスター・キック。

試合後、マイクを持ったファンダンゴが語り始める。やはり間違っていた。天才ダンサーのパートナーはローザ、キミじゃない。俺のパートナーは世界中の人々だったんだ。

以前のテーマ曲を流すよう告げるファンダンゴ。観客は大喜びでファンダンゴーイング。ファンダンゴも観客と一緒に両手の指を突き上げて踊る。そしてローザは捨てられた。

ブライアン、恩讐を超えてケインに告げる

渋い表情のケインにブライアンが近付く。本気なのか? と声をかけるブライアン。今は忙しいんだ。悪いが出て行ってくれ、と穏やかに語るケイン。

いや出て行かない。おいおい待て。「悪いが」だと? いつからそんな言葉遣いになったんだ。ロリンズを勝たせるつもりなのか。マジかよ。団体の利益とか言っておきながらWCWが犯した失敗を繰り返す気か。昔のお前ならロリンズにツームストーンを喰らわせてスター生命を終わらせてただろう。それが本来のケインだ。お前にはもう怒りすら湧かない。情けない野郎だな。

消えろ! とブライアンに怒鳴るケイン。ああ消えるよ。でもな、ほんの少しでもお前にプライドがあるのならバカな真似は止めて男になれ、とブライアン。

ロリンズvsケイン

スーツ姿で登場したケイン。ゴングの音と共に上着を脱ぎ、ネクタイを外す。脱がなくていいというロリンズの声を無視してシャツも脱いだケインは上半身裸で臨戦態勢。ロリンズに近寄って至近距離でガンを飛ばすケインとは目を合わさないロリンズ、さあ横になれよ、と指示。団体の利益のためにはガマンも必要だろ。いいから横になれよ。

悩んだ末に結局横になるケイン。ロリンズがフォールの体勢。しかしカウント2で返しちゃうケイン。ロリンズ呆然。ムクリと立ち上がったケインをJ&Jの二人が説得するためリングイン。しかしケイン、憤怒の表情で二人を場外に落とす。

おいおい、何をしてるのか分かってるのか、と怒って詰め寄るロリンズ。俺のWWEだ。俺に従って横になれ。聞いてんのか! と背中を叩いたロリンズに振り向いてアッパーを喰らわせるケイン。ロリンズ吹っ飛ぶ。

チョークスラムを予告するケインに止めてくれと懇願しながら後ずさりするロリンズ。職を失ってもいいのか。自分の将来を考えろ。止めるんだケイン。お願いだ、止めてくれ。次第に冷静になるケインに再び強気で怒鳴り始めるロリンズ。横になれ。早くしろ。さっさと横になれ!

中腰になっていたケイン、突如立ち上がってロリンズのノドを掴みチョークスラム。さらに首をかっ切るポーズ(ツームストーンの合図)をしようとするが、しばし動作を止めて苦悩の表情。葛藤した後に中止して、自ら横になり失神したロリンズの腕を自分の身体に乗せる。

セス・ロリンズ ○ (フォール) ● ケイン
※失神したロリンズが上。ロリンズは次回PPVの試合形式決定権を獲得。

試合が終わるとすぐに立ち去るケイン。気が付いたロリンズは痛がりながら笑ってる。

ミズvsミズドウ

ミズドウは前回キスで落としたサマーを帯同。

ダミアン・ミズドウ ○ (フォール) ● ザ・ミズ
※丸め込み。

ライバックvsハーパー

ライバック ○ (反則) ● ルーク・ハーパー
※場外で凶器攻撃。

試合後にアンブローズが乱入。ダーディー・ディーズをハーパーに仕掛けるが未遂に終わる。ハーパーは観客席に逃亡。

ナオミ、暴挙に開き直る

ペイジを襲撃したナオミにバイロンがインタビュー。

ペイジを襲った理由について「私はディーバ王者のニッキーを2回も倒したのよ。その私がなぜバトルロイヤルに出るの? 納得できない。バカげてる。私もAJと同時期にNXTで活躍した。AJも他のディーバもチャンスをもらってたけど私には何も与えられてない。AJは引退しても評価されてる。冗談じゃない。私はずっとガマンしてたけどもう終わり。チャンスを待つのは止めて奪い取る」

ジグラー、挑戦者を募る

ジグラーが登場してケインを批判。ケインは安っぽい勝利をロリンズに与えた。それが団体の利益だと思うなら「悪魔が信頼を寄せるマヌケ」に改名しろ。俺は毎晩人生をかけて闘っている。だからシナと同じく挑戦者を募集する。誰でもいい、闘いたい奴は出てこい。

ステージ上に登場したのはイギリス出身のネヴィル。

ジグラーvsネヴィル

ドルフ・ジグラー ○ (フォール) ● ネヴィル
※ジグザグ。

試合後、シェイマスが乱入してネヴィルにブローグ・キック。ジグラーにもキックを狙うが、阻止したジグラーが場外で殴りまくる。しかし逆転されて鉄柱に投げられたジグラー、最後はブローグ・キックを喰らう。

次回WWE王座戦の試合形式を発表

オートン、ロリンズの両者とも試合形式の決定権を獲得。最初にロリンズが登場。今夜ケインがとった行動は奴の男を下げたりはしない。本物の男というのは自分から横になり組織のため犠牲になれるんだ、と熱弁をふるった後、オートンを呼び込む。

オートンも登場してリングイン。お前はいつも物事を複雑にするな。もっと単純に今からここで闘おうぜ。勝ったほうが条件を決めればいいだろ。

俺は複雑なほうが好きだ、とロリンズ。次回PPVでの王座戦であんたの勝ち目はない。最大の武器を封印するからな。俺の条件は「RKOの使用禁止」だ。権力者は常に勝つんだよ。

なるほど、いい作戦だ、とオートン。俺も同じ方向性で考えてたんだ。お前の最大の武器を封印しようとな。お前の最大の武器とは何だ? スピード、パワー、知力、どれでもない。お前の最大の武器は「権力者とのつながり」だ。権力者が助けに来なかったらどうする? そこのチビどもが手助けできなかったら? それを確かめようじゃないか。俺の条件は「金網戦」だ。

金網戦と聞いて動揺し、目が泳ぐロリンズはそれでも強がる。そんな条件でビビると思うのか。俺はWWE世界王者だ。あんたは「俺のカモ候補第1号」ってとこか。あんたなんか怖くねえ。

PPVでRKOを使えないなら今夜の観客に見せるしかないな、と言ってからロリンズに襲いかかるオートン。助けにきた護衛のうちジョーイにRKOを放つが、その隙にロリンズは逃亡。

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