RAW #1178:2015年スラミー賞授賞式、ロリンズ涙のスピーチ
(更新日:2016年1月7日)
会場:ミネソタ州ミネアポリス
消えるのか戻るのかどっちやねん
オープニングはステファニーが登場。1週間前、夫と父を立て続けに病院送りにされたにも関わらず晴れやかな笑顔で登場したステファニーを妙だと語る実況陣。
今夜はスラミー賞授賞式よ、と語り始めるステフ。今あなた達は不思議がってるわね。なぜ私が今夜、笑顔を浮かべているのか分かる? 臆病者のレインズが前回PPVで私の夫に卑劣な暴力を振るった。RAWでは70歳になる私の父がレインズに殴られた。でもマクマホン家の人間はメソメソ泣いたりせず逆境に正面から立ち向かう。今夜も私は元気いっぱいよ。だって今夜は祝福の夜ですもの。
元気よく語っているステフを邪魔するようにレインズ登場。いい夜だな。あんたも俺も、そして観客も機嫌が良くて喜んでる。でも何か企んでるだろ? リーグ・オブ・ネイションズの連中が今にも襲ってきそうだな。あるいは親父さんみたいに俺を脅すか?
言っておくが、あんたなんて大したことねえよ。親父さんも大したことない。そして言うまでもないが、あんたの夫HHHなんて屁でもない。前回PPVで潰して以来、HHHを見かけねえな。会ったら伝えておいてくれ。俺を捜すなら見つけるのは簡単だ。キラキラと輝くWWE世界王座のベルトを持ってるからな。
笑顔が消えて表情を曇らせながら聞いてたステフ。消えなさい。リングから出て行きなさい。何を笑ってるのよ。退場しなさい。
観客の「ノー!」チャントを聞き、ファンが嫌がってるぞ、と無視するレインズ。出なさい! と怒鳴り始めるステフ。ヘラヘラ笑ってないで私のリングから出なさい!
小さいガキみてえだな、とバカにするレインズ。これ以上キレられても困るから退場するよ。でもファンが嫌がってるんだよなあ。
リングも観客も私が所有してるのよ! と激昂するステフ。あんただって私が所有してるの。分かったら出て行きなさい! 遊びじゃないのよ。観客が何を言おうが関係ない。上司の私に従いなさい。
もっと怒らせようか? と観客に聞くレインズ。「イエー!」と呼応する観客。見てろよ、と語ってからステフに背を向けるレインズ。
なぜ背を向けるのよ、と焦るステフ。失礼極まりないわ。ちょっと、ねえ、レインズ戻りなさい。リングに戻るのよ。そんな無礼は許さないわよ。ステフの言葉を完全無視して観客に手を振るレインズ。
上司命令よ、戻りなさい! ひどいわ! 戻ってきて! 完全無視して退場を始めるレインズ。
分かったわ、もういいわ、と怒鳴るステフ。臆病者らしく背を向けて逃げるがいいわ。あんたに私の気持ちを味わわせてやる。家族が痛めつけられるのを見るがいいわ。あんたの親戚ウーソズは今夜ニュー・デイとハンディ戦をさせてやる。親友アンブローズの苦しむ姿も見たいのね。分かったわ。アンブローズはシェイマスと金網戦よ。すべては自業自得。あんたは今夜、地獄を見ることになる。
キレてマイクを叩きつけリングを降りるステフ。レインズは完全無視して退場済み。
新人賞
プレゼンターはジグラー。型にはまらず衝撃を与えた選手として5人の候補者を紹介する。
◆ネヴィル
◆シャーロット
◆タイラー・ブリーズ
◆ブラウン・ストローマン
▲ 受賞したのはネヴィル。ステージに登場して喜びを語ってる途中でオーエンズが登場。それは俺が獲るはずだった、演説が終わったらさっさと消えろ、とネヴィルを帰らせる。
WWEの馬鹿げた企画があり得ない事態を招いたな。俺こそ新人賞にふさわしいだろ。デビュー戦でシナを倒したんだぞ。おいジグラー、奥で何をニヤニヤしてるんだ。俺を笑ってるのか。お前がスラミー賞を獲るとしたら「落ち目のスター賞」しかねえな。
すぐ反応したジグラーがオーエンズに殴りかかって乱闘開始。
ケイン vs ワイアット
※ハーパーたちセコンドの介入。
試合後、ファミリーから集中攻撃を浴びるケイン。ダッドリーズとドリーマーが救援に駆け付ける。
8人タッグ戦 ケイン&ダッドリーズ&ドリーマー vs ワイアット・ファミリー
※クローズライン。
大笑い場面賞
▲ プレゼンターは久々登場のマレラ。みんなと久々に会えて胸がいっぱいだよ。帰ってきたよー。では今年最も大笑いした場面の候補を紹介しよう。
◆2015年殿堂式典にブッシュワッカーズの二人が登場
◆ミズの新CM、ナニが役に立たない男として爆笑される
◆HHHとステフ、ニュー・デイと一緒に踊る
◆トゥルース、出場資格のないマネー戦への意気込みを熱く語る
▲ 受賞したのは「トゥルースの勘違い」。トゥルースは楽しい男だけど笑いのセンスは俺の方が上だからトロフィーは俺がもらっていくよ、と語ってるところでトゥルース登場。それは俺のトロフィーだろ。俺に渡せよ。しかし一瞬の隙をついてマレラ逃亡。
オー・マイ・ゴッドな場面賞
プレゼンターはヘイマン。「大笑い場面賞」と「ディーバ賞」を除く全ての賞はレスナーが受賞すべきだ、と主張しつつ、候補となった場面を紹介。
◆レスナー、ロリンズの再戦拒否にブチ切れてスタッフを暴行
◆TLCタッグ王座戦、カリストがハシゴ最上段からのサリダ・デル・ソル
◆サマースラムでワイアット・ファミリーがアンダーテイカーを拉致
◆サバイバーシリーズ、シェイマスがマネー権行使でレインズから世界王座奪取
▲ 受賞したのは「カリストの雪崩式サリダ・デル・ソル」。さらに闘志が湧いて、もっと高く飛んでやろうという気になるよ、と喜ぶカリスト。
ジグラー vs オーエンズ
※ポップアップ・パワーボム。
スーパースター賞
プレゼンターはステファニー。さっきは取り乱してごめんなさい、と謝罪。最も栄誉ある賞を発表するわ。今回はWWE初の試みとして全選手をノミネート対象としたことを発表するステフ。
▲ 受賞者はロリンズ。重傷を負い欠場中のロリンズが松葉杖をついて久々に登場し、ステージ上から観客を見つめる。観客は大歓声。
選んでくれて光栄だと少しは感謝してるぜ。だがよく考えてみろよ。この賞に値する者が俺の他にいるかよ。今年を振り返れば分かるぜ。ロイヤルランブルではレスナーとシナを相手に善戦。史上初めてWWE世界王座とUS王座の2冠に輝いた。最も輝かしい場面はレッスルマニアでマネー権を行使した時だ。順風満帆だったが、ケインとの試合でたった1回のミスが全てを台無しにした。
涙を浮かべて言葉に詰まるロリンズ。宣言するからよく聞いておけよ。2016年、セス・ロリンズは更なる進化を遂げる。技を磨き、徹底的に身体を鍛え、必ず復帰して再び王座を獲る。まだ俺は王座を奪われていない。レインズでも誰でもいい。王座をしっかり温めておけ。俺は俺の居場所に必ず戻ってやる。
スワガー vs デル・リオ
※ダブル・ストンプ。
みんなのヒーロー賞
プレゼンターはヘンリー。俺は「世界最強の男」と呼ばれているが、真の強さは誰もの心に宿っている。他人を助けるために努力を惜しまない強さだ。慈善活動に多大なる貢献をした候補者を紹介しよう。
◆ロマン・レインズ
◆ビッグ・ショー
◆タイタス・オニール
◆ジョン・シナ
受賞者はシナ。シナ不在のためヘンリーがトロフィーを預かる。俺たちの目標は賞ではない。WWEやファンに貢献することだ。みんなのためにこれからも頑張るよ。
その他の受賞者発表
◆最優秀WWEネットワーク番組賞 … ストーンコールド・ポッドキャスト
◆最大の裏切り賞 … ダミアン・ミズドウ
◆エクストリームな場面賞 … レインズがHHHを襲撃
驚きのカムバック賞
プレゼンターはサンタクロース。正体はダラス。
◆クリス・ジェリコ
◆アルベルト・デル・リオ
◆ケイン
◆スティング
受賞者はスティング。しかし不在のためダラスがトロフィーを持って帰る。
それは今一番やったらアカンやつや
リング上にニュー・デイが登場。スティングは受賞者のくせに不在だとよ。でも俺たちはここにいるぜ。俺たちをタッグ賞に選ばなかったファンは恥を知れ(タッグ賞は2年連続でウーソズが受賞したらしい)。
受賞できなかった腹いせに、スター・ウォーズのネタバレをしてやるぜ。ラストの場面はなー、とビッグ・Eが言いかけたところでコフィが制止。待て待て、俺は見てない。
何はともあれ、俺たちはWWEタッグ王者だ。ニュー・デイ最高!
ハンディ戦 ウーソズ vs ニュー・デイ
※丸め込み。
ディーバ賞
プレゼンターはトゥルース。先ほどマレラに持って行かれたトロフィーを持参して登場。2015年はまさにディーバの年だった。みんな衣装がイカしてるよな。気品もある。身体能力も高い。正直言って何人かは俺より強いかもしれん。候補者を紹介しよう。
◆ナオミ
◆ペイジ
◆サーシャ・バンクス
◆シャーロット
受賞者はペイジ。大喜びでトゥルースとハグしたかと思ったらサッサと追い払う。
夢みたいだわ。ファンのみんなに心から感謝してる…と言ってるところでトゥルース近寄る。ごめん、受賞者を間違えた。キミじゃない。激怒するペイジを横に発表をやり直すトゥルース。受賞者はニッキーだ。
怒りまくるペイジ。しかし笑顔で登場したニッキーに促されて渋々ハグ。走って退場しようとするペイジを制止するニッキー。ペイジ待って。こっちに戻ってきて。
まず投票してくれたファンに感謝するわ、と受賞スピーチを始めるニッキー。最高の1年だった。ディーバ王座の最長保持者になれたし、「TOTAL DIVAS」も好評だった。だけど、この賞は多くの女性に捧げたい。私と闘った全てのディーバ、舞台裏にいる女性スタッフ、NXTを支える女性スタッフたち、そして何より会場に来て私たちを応援してくれる女性たちにね。
ペイジも拍手して同意。再びハグした後、仲良く肩を組んで退場する二人。
ネヴィル vs ルセフ
※アコレード。
負けたのは俺の指導に従わなかったからだ、とゲスト解説のミズ。
イカした瞬間賞
プレゼンターはミズ。俺はミズTVの司会者で、2本の映画で主演もした。なのに何で候補者になってないんだ。まあいい。候補者を発表しよう。
◆レッスルマニアでのオートン驚愕のRKO
◆ディーバ革命でシャーロット、ベッキー、サーシャが昇格
◆シールド、一瞬の復活
◆レッスルマニアでロックとUFC女子王者ロンダ・ラウジーが登場
受賞者はロック&ロンダ。しかし不在のため「ハリウッドスター仲間の」ミズがロックの決め台詞をパクってからトロフィーを持って帰る。
ベッキー vs ブリー
※ディスアーマー。
ようやくシャーロットの介入なく自力で勝利したベッキー。しかしセコンドのシャーロット、ベッキーの祝福もそこそこになぜかベルトを誇示してアピール。
ベストマッチ賞
プレゼンターはフレアー。ミネアポリスはネイチャーボーイの故郷だ。私ほど長く業界にいると、歴史に残る大一番を何度も目にしたし何度も経験してきた。ではベストマッチ賞の候補となった試合を紹介しよう。
◆スティング vs HHH (レッスルマニア)
◆シナ vs オーエンズ (エリミネーション・チェンバー)
◆レインズ vs ジグラー vs オーエンズ vs デル・リオ (RAW)
◆アンダーテイカー vs レスナー (ヘル・イン・ア・セル)
受賞したのは、アンダーテイカーvsレスナーのセル戦。受賞者代理としてヘイマンが登場。
「レスナーを出せ!」「スープレックス祭り」など入り乱れるチャントに聞き入るヘイマン。皆が知らないことを暴露しよう。レスナーは受賞に一切興味がない。レスナーが望むのは闘いのみ。君たちはレスナーを求めているが、バックステージにはレスナーを求めるだけの男気を見せる者がいないのだ。
今年、一人の怪人が勇気を出してレスナーに闘いを挑んだ。テイカーの勇気を心から称えたい。
国際同盟、暴挙連発
バックステージでウーソズを襲撃するリーグ・オブ・ネイションズの四人。関節技でいたぶった後、ブローグ・キックでトドメを刺すシェイマス。二人は潰した。あと一人だ。
金網戦 アンブローズ vs シェイマス
試合前、金網に入ろうとしたアンブローズにシェイマスがブローグ・キック。場外に落ちたアンブローズを他の仲間たちが暴行。フラフラのアンブローズを無理矢理リングに入れてゴングを要請するシェイマスたち。
終盤、扉から出ようとしたアンブローズを場外のデル・リオが阻止。直後にレインズが乱入して場外のセコンド三人を制裁。シェイマスの脱出も阻止したレインズが、金網の中にイスを放り込む。それを拾ってニヤリとするアンブローズ。
追いかけて場外に降りたシェイマスにレインズがスピアーで憂さ晴らし。
控室でモニター観戦していたステファニーは不機嫌。今の気持ちを質問してきたインタビュアーにビンタの嵐。ボコボコにしてから去る。
▲ ボコボコ。