RAW #1186:アンブローズ、レインズへの不意打ちは忠告なのか予告なのか
(更新日:2016年2月26日)
会場:カリフォルニア州アナハイム
狂犬、今夜は違うF5を喰らう
オープニングはアンブローズがIC王座のベルトを腰に巻いて登場。
俺は子供の頃、悪ガキにいじめられたら、どんな手段を使ってもやり返した。だからレスナーにも仕返しをした。今ごろ猛獣は怒り心頭で暴れまくってるに違いない。報復しに来るかもな。今夜も先週みたいにレスナーの頭の上をF5でブン回されるかもしれない。おい巨大ゴリラ、今夜この会場に来てるなら遠慮せずかかってこい。
しかし登場したのはステファニー。やけに強気な発言をしてるわね。先週、大恥をかいたものね。レスナーに痛めつけられ、お仲間のレインズにまで助けられちゃって。レインズが来たからローブローの奇襲に成功したようなものよね。親友のおかげで命拾いしたようだけど、次回PPVでは誰も助けてくれないわよ。
話はいいからそろそろ暴れさせてくれよ、とアンブローズ。もちろん試合は組んでるわよ、とステフ。F5を食らう自分の姿が見えると言ってたから、そのF5を叶えてあげるわ。でも今夜は意味合いが違うわよ。「フェイタル・5ウェイ」のF5。しかもあなたのIC王座を賭けての闘いよ。頑張ってね。そうそう言い忘れたけど、もしこの試合にレインズが介入したら、あなたは失格扱い。さらに次回PPVの三つ巴戦の出場資格を剥奪するわよ。
フェイタル・5ウェイ形式IC王座戦 アンブローズ vs オーエンズ vs スターダスト vs ブリーズ vs ジグラー
※ポップアップ・パワーボム。オーエンズが新王者に。
IC王座戦線は次の局面へ
悔しそうにバックステージを歩くアンブローズにルネがインタビュー。今の試合の結果はショックでした、との問いかけに「別にショックではないぜ。ムカついて胸クソ悪いだけだ。王座を失ったのは仕方ない。何かを失うことで何かを得るって誰かが言ってたな。権力者は俺から何もかも奪う気らしいが、奪われたらその分俺は何かを奪う。やる気、闘志、閃きがますます湧いてくるぜ。祭典でHHHに挑むのは俺だ。もう失うものはない。HHHから奪うだけだからな」
アンブローズが去った後、ルネのもとに近付いてきたのは新王者のオーエンズ。「今まで何度も繰り返し言ってきたよな。これは俺のIC王座だ。取り戻すと言っただろ。だから今すぐ俺の実力を正当に評価しろ。俺が正しかったと言え。さあ言え」
そこに近付いてきたのはジグラー。お前の勝利を祝いに来たぜ。おめでとう。それはありがたい、とオーエンズはニヤリ。でもな、敗者のあんたはお呼びじゃないんだよ。
俺と一緒ならお前も注目されるぜ、とジグラー。そこでだ、次回PPVはお前も試合に出ろよ。この2週間、俺はお前から連勝してるよな。この事実は消せないぜ。お前の防衛戦の相手は俺だろ。
イヤだね、と言ってから去っていくオーエンズ。
誰にも彼にもケンカ売ってやがるな
ニュー・デイの三人組が登場。入場時、実況陣から「次回PPVで彼らの天敵、エッジ&クリスチャンのトークショーにニュー・デイが出演する」と発表される。
前回エッジ&クリスチャンに会った時、あいつらは身体が臭かった。しかもトロンボーンとカズーを同じ扱いにしやがった。カズーは正式な楽器ではない。次は何を持ってくるつもりだ。ピッコロか、リコーダーか。
音楽といえば、先日許せないことがあったな。スーパーボウルのハーフタイム・ショーで、コールドプレイの演奏がヒドかった。一年で最も盛り上がるアメフトの試合だぞ。いや、著作権がマズいから話題を変えよう。
今夜の優先事項はヘンリーだ。先週、あの巨尻男は俺たちを見捨てやがった。俺たちの一員として有名になれたのに残念だ。世界一デカいお尻の道を進みやがれ。
ヘンリー vs ビッグ・E
※謎の負傷。
どうも最近のディーバの口論はゲスな台詞設定が多い
ブリーがリングに登場してバイロンのインタビューを受ける。先週RAWで夫ブライアンが引退発表した映像が流され、観客と共にイエス! ポーズ。ブライアンの様子を問われ、「先週彼は辛かったと思う。ファンの愛をあらためて実感しただろうし。でも、何度もピンチを乗り越えてきた人だから大丈夫。今は新たな人生に前向きになってるわ」
ここでシャーロットが登場。話の途中で邪魔してごめんなさいね。私は本当に驚いてるわ。ブライアンの引退は衝撃だった。彼のようなスーパースターはもう現れないかもね。昔は素晴らしかったものね。
今もよ、とブリー。あなたは昔と言ったけど、「今も」と訂正させてね。
言い方が悪くてごめんなさいね、とシャーロット。深い意味はなかったのよ。でも明日は何が起こるか分からない。毎日を最後の日だと思って生きなきゃダメね。だから、あなたが王座をあきらめても気持ちを理解してあげるわよ。
なぜ私があきらめるの? とブリー。多くの女性は家庭で夫に寄り添いたいと思うでしょう、とシャーロット説明。あなたの夫は何もかも失ったのよ。子供の頃からの夢もキャリアも手放した。でもあなたはどうなの? 結婚について私が言える立場じゃないけど(=離婚したばかり)、あなた既婚者でしょ。
そうよ、あなたに言われたくないわ、とブリー。事情を話す義理もないけど(=離婚したばかりです)。夫は私を100パーセント支えてくれてる。
あなた自身が自分と夫を支えてるんでしょ? とシャーロット。ああそっか、あなたは生活費を稼ぎたいからリングに上がってるのね。
なんてこと言うの、と怒るブリー。以前あなたは、姉ニッキーを負傷させたのは自分だと豪語してたわ。図太い神経してるわね。平気な顔をして現れた上に夫の悪口?
私はブライアンを侮辱なんかしてないわ、とシャーロット。彼に同情しただけ。私はブリーの味方よ。ブライアン、そして彼を支えるブリーが心配なのよ。家に帰ってニッキーのリハビリを手伝ってあげて。ブライアンと民宿でも始めたらどうかしら。家庭に戻って良き妹、理想の妻になりなさいよ。私にあなたは必要ない。ファンもそう。あなたを必要としてるのはお姉さんとダンナさん。
あなたは心理戦を仕掛けにここに来たのよね、と笑うブリー。私のことが怖いんでしょ。ブライアンやニッキーの話を持ち出すのも私を動揺させるため。私を簡単に倒せないとよく分かってるからだわ。言っておくけど、火に油を注いだのはあなたよ。吐き気がするわ。こんな女が王者だなんて気分が悪い。
後で泣くんじゃないわよ、とシャーロット。引き返すチャンスをあげたのに。「こんな女」ですって? あなたが心配すべきなのは、生まれてくるかもしれないヤギ顔でビーガンな子供の将来よ。
キレたブリーがシャーロットをビンタして乱闘開始。ブライアン譲りのキックを連打し、なんとか父フレアーが救出して退避。
スタイルズ vs ミズ
※カーフクラッシャー。
試合後、ゲスト解説を務めていたジェリコがマイクを持つ。見事な勝利だったな。
待て待て、そこまでだ、と同じくマイクを持ってジェリコの話を制するスタイルズ。魂胆は分かりきってるぞ。心理戦だろ。前回スマックダウンはあんたが勝った。でも心の中ではマジで落ち込んでるんだろ? 偉大なクリス・ジェリコがデビュー初戦の俺に負けたんだからな。望みは分かる。闘いたいのなら俺から試合を申し込んでやるよ。AJ対Y2Jの第3戦を次回PPVでどうだ。
さすがだな、とジェリコ。そいつはフェノメナル(驚異的)な提案だ。ただガッカリさせて悪いが、正直言うと決めかねている。次のスマックダウンで返事するよ。じゃあな。
ヘイマンとレインズ、紳士的に議論
ヘイマンが登場。猛獣は次回PPVで圧倒的な勝利を飾り、祭典のメイン戦に出場する。そして世界王者に返り咲くだろう。さて、私が一人で叫んでいてもつまらない。レインズがどこかで見てるだろう。どうせならもっと刺激が欲しいところだ。レインズよ、言いたいことがある。リングに出て私と対面しないか。
呼びかけに応じてレインズ登場。来てくれてありがとう、と手を差し伸べたヘイマンと握手するレインズ。来てもらえて良かった。私が一人で話していると、君のファンに君を侮辱していると誤解されるからな。付き合いも長いから分かってるとは思うが、君を大いに尊敬している。だからこそ言っておきたい。次回PPVについてだ。
君にはレスナーを倒せるわけがないと思っている。アンブローズも同様だ。君たちが二人がかりで向かっていっても結果は同じだ。君の目標や夢は分かってる。次回PPVで勝利し、祭典でHHHにも勝利したいのだろう。帰宅してから奥さんや娘さんに掛ける言葉も決めてることだろう。パパは世界王者にになったぞ。そうだろ。その夢はレスナーが阻止する。
さらに今回は別の難敵も待ち受けている。猛獣と同じくらいの強敵、君の親友アンブローズも立ちはだかる。言いにくいが、君は究極の選択を迫られているのだ。娘か親友かの選択。娘との約束か、親友との友情か、どちらか1つしか選べない。この業界で家族よりも友情を選ぶとどうなるか、君も沢山見てきただろう。離婚のため裁判所へ行くハメになるのだ。
では友情よりも家族を選ぶとどうなるか。バックステージでは常に孤独となる。祭典のメイン戦を制しても君はリングで孤独。誰にも祝福されず、独りで花火やベルトを見つめるしかない。それが代償だ。それら全てを承知の上で闘いに臨め。君の選択には犠牲が伴うのだ。王座が欲しいなら腹をくくれ。日曜日、レスナーは君の夢を阻む敵となるが、それはアンブローズも同じだぞ。レインズに顔を近付け、至近距離で凄むヘイマン。
あんたスゲえな、と微笑むレインズ。ありがとう、と言ってヘイマンと再び握手。誰かに激励されたのは久々だ。面と向かって自分の考えをぶつけてくれた。いい指摘だった。選択と代償だろ。俺の選択はとっくに決まってる。代償も覚悟の上で毎晩闘ってるんだ。アンブローズも同じだから悩むことはない。前にも闘ったし、今度も闘う。彼には勝った。しかしレスナーには勝っていない。あんたの意見は的を得ている。この試合には全てが懸かっている。俺は祭典まで勝ち進んでやる。
三たびヘイマンと穏やかに握手するレインズ。ヘイマンは静かに退場し、それを見つめるレインズの背後からダッドリーズが襲撃。人数不利なところでアンブローズが救援に駆けつけ、ダッドリーズを排除。
リング上で拳を交わすレインズとアンブローズ。しかし突如、アンブローズがレインズを捕らえてダーティ・ディーズの体勢。これを防いだレインズ、唖然とした表情で親友を見つめる。油断するんじゃねえ、とアンブローズ。祭典を目指すにしては反応が遅いんじゃねえか?
ダマしたな、と笑ってから再び拳を交わすレインズ。
ビッグ・ショー vs ストローマン
※セコンドのファミリーが介入。
ライバックが救援に駆けつけるも逆襲され集中砲火。ダウンした二人を見下ろして勝ち誇るワイアット・ファミリーの背後、リング下からケインが出現し、復活した大巨人&ライバックと共に逆襲。最後は大巨人とケインが久々の合体チョークスラム。