RAW ＃1188：王者HHH、今夜はアンブローズを徹底的に叩き潰す
（更新日：2016年3月11日）
会場：テネシー州ナッシュビル
アンブローズ、今夜はHHHにケンカを売る
オープニングはHHHがスーツ姿にベルト持参で登場。選ばれし者だけが権力者になり、それ以外の者は権力者にひれ伏すしかない、と冒頭から豪語。
お前たちファンも権力者に抵抗するため立ち上がりたいと思うことがあるだろう。でも出来ないのはなぜか。それは権力者が怖いからだ。恐れを抱くのは悪いことではない。だからこそ秩序が保たれるのだ。
レインズは身の程知らずだったことが運の尽きだ。俺を侮辱したから先週のようなことになった。奴は今頃口でしか呼吸ができないだろう。祭典への道が絶たれないよう必死で祈ってることだろう。権力者に楯突くなど論外。全ての者はよく覚えておけ。
HHHがスピーチを続けている途中でアンブローズ登場。さっきまでレインズと電話してたよ。元気そうだった。借りを返すと言ってた。本当は先週あんたと話がしたかったんだが、駐車場でデカいクマに襲われちまった。その後は救急車で会場に乱入して、レスナーと祭典での試合を取り付けた。あんたはレインズの鼻を折るし、シェインも復帰したし、先週はいろいろ忙しかっただろうから、あんたに会えなかった。聞きたいことがある。前回PPVの三つ巴戦、あんたは誰に勝って欲しかった？ いや違う。誰に負けて欲しかった？
下らない質問で俺の時間を無駄にするな、とHHH。まあ強いて言えば、あの三つ巴戦で俺が関心を寄せてたのはレスナーとレインズだけだ。お前の敗北は最初から明白だったので眼中になかったな。
今なら見えるか？ とHHHに至近距離まで近寄って挑発するアンブローズ。祭典で俺と対戦するのをあんたは恐れてただろ。
お前は本物のアホだな、と笑い出すHHH。イカれたフリしてファンを喜ばせてるだけかと思ってたが、お前は本当にイカれてる。
みんな同じことを言うな、と呆れるアンブローズ。俺は無謀なこともやるが、あんたは違うよな。知的な暗殺者だもんな。賢いあんたなら俺には勝てないと分かってるだろう。あんたは俺には勝てない。違うと言うなら行動で示せよ。あんたと俺で試合をしようぜ。何なら王座も賭けようじゃないか。俺の兄弟分レインズは祭典で王座に挑戦する権利を持っているが、その時まであんたが王者でいる必要はない。俺の言ってることが狂ってるかどうか試してみるがいい。
そんな馬鹿げた提案がすんなり承諾されるわけないだろ、とHHH。デカい声を出せば希望が通るとでも思ったか。決めるのは俺だ。お前の考えなど関係ない。しかし興味をそそられたのも事実だ。ビジネスの観点から検討してみよう。今夜中に検討結果を聞かせてやる。お前も忙しい身だもんな。だが今夜はもっと忙しくなるぞ。デル・リオと試合だ。奴の仲間も応援に来るだろうけどな。
ディーバ王座挑戦者決定戦 ベッキー vs サーシャ
※両者の肩がリングについたまま3カウント。
場内、当然ながら「トリプルスレット！」の大合唱。
ステフぶちギレ
ステファニーが登場。リング上には先週に続きまたも「偉大な功績賞」のトロフィー。私はこの賞を先週パパからもらうはずだったのに、憎たらしい兄が邪魔をした。今からスピーチの続きをするので静かに聞いてちょうだい。
スピーチを始めるステフ。しかし激しいブーイングが鳴り止まないのでスピーチを中断。原稿を置いてトロフィーを抱える。家庭の時間を削ってまで仕事に全身全霊を注いだのに、それがあなた達の敬意なの？ 「シェインを出せ」チャントにキレて台座をブチ壊すステフ。
パパや団体を恐喝した男に何を望むの？ 兄はパパを脅して好きだなだけ休暇を取り、7年も不在にしてたのよ。そのドラ息子が突然舞い戻ってきてRAWを仕切れると思う？ 家督を継げるとでも？ 兄はRAWにも祭典にも来ず、すべてを放置して私たち家族やあなた達ファンの前から去った。本当に惨めなことだけど、ここまでされても私は兄を愛してる。ウソじゃないわ。でも尊敬はしない。少しでも気を許せば先週のようにいつも裏切られるから。ハンターと私が結婚したことを兄は妬んでるのよ。私たち夫婦が団体運営に成功してることを兄は嫉妬している。
シェインは自分の息子が家督を継ぐと言った。私の娘にもその権利があるから簡単にはいかないわよ。マクマホン家の男だから戻って来れば私の仕事を奪えると思った？ 夫も私も兄と仕事など絶対にしたくない。でも心配は無用。テイカーが兄を痛めつけて地獄に送ってくれるわ。二度と帰ってこれない、永遠の休暇となるのよ。
Y2AJ vs ニュー・デイ
※ウォール・オブ・ジェリコ。
試合後、AJがマイクを掴む。俺らは先週も今夜も勝利した。Y2AJはタッグ王座に挑戦する資格がある。
AJの言う通りだ、とジェリコ。Y2AJは波に乗ってる。WWEでこれから旋風を巻き起こしてやるぜ。改めて宣言しよう。俺たちはニュー・デイにタッグ王座戦を要求する。決戦の舞台は来週のRAWだ。
親子戦争に巻き込まれたテイカー降臨
ビンス会長が登場。祭典の翌日、私はシェインをリング上で紹介するだろう。祭典で奇跡が起きてシェインがテイカーを倒し、奴はRAWの支配権を手にする。私の娘と義理の息子は立場を失う。つまり辞職だ。この私も閑職に追いやられ物置のような部屋で働かされる羽目になる。シェインは貴様らファンに感謝を伝え、WWEに新時代をもたらす。
…などという事はあり得ん。奇跡を信じるのは愚か者だけだ。シェインは愚かだが愛してもいる。愛する息子だからこそ導いてやりたい。奴の対戦相手はWWE史上最も非情で破壊的な力を持つ男だ。息子を愛するからこそ私は心を鬼にしたのだ。テイカーは私の手先となり、息子を徹底的に破壊し尽くす。
鐘の音が鳴り、アンダーテイカーが久々の登場。リング上で対峙する二人。
テイカーが私の手先となるのだ、とビンス。こいつが…と言いかけたところでテイカーがビンスのノドをわし掴み。
祭典で檻の扉が閉じた後、何が始まるのか分かってるな、とテイカー。俺は容赦せん。あんたのその手が息子の血で染まる。肝に銘じろ。
それだけ告げてリングを去るテイカー。リング上でようやくテイカーの手から解放されたビンス、苦しそうにむせる。実際問題、私は祭典の翌日リングに立つ。当然のことながら我が息子シェインはテイカーに敗れる。親子対決は私が勝利するのだ。息子は重大な相続権も失う。私の遺産は全てステファニーに相続される。私はある結論に達した。心苦しいが、私はシェインを勘当する。親子の縁を切るのだ。
ビッグ・ショー vs オーエンズ
※コーナー最上段のオーエンズをロープ上に落として下腹部強打。
前回対戦のお返しを果たして大喜びの大巨人。オーエンズは下腹部を押さえて場外で悶絶。
2016年殿堂入り3組目はテキサスの荒くれ4人組
2016年、3組目の殿堂者として新たにファビュラス・フリーバーズが紹介される。マイケル・ヘイズ、故テリー・ゴディ、バディ・ロバーツ、ジミー・ガービンの4人。（ヘイズは現在WWEで働いている）
引っ張るねえ〜
バックステージで口論するベッキーとサーシャ。両者とも自分が祭典でディーバ王座に挑戦すると譲らず。そこへ笑顔で近付くシャーロットと父フレアー。もう一度チャンスをあげましょう。次回スマックダウンで勝ったほうに挑戦権をあげるわ。一人は夢破れて帰り、もう一人はマニア向けクイズのネタになるわね。「シャーロットが初の祭典で勝利した相手は誰？」って。私から見れば二人とも負け犬。じゃあね。
アンブローズ vs デル・リオ
試合終盤、HHHが登場。合図でリーグ・オブ・ネイションズの全員がアンブローズに襲いかかる。
※セコンド介入。
襲撃されダウンしたアンブローズを見つめながらリングインしたHHH、リーグ・オブ・ネイションズの4人と握手。4人が退場した後でアンブローズに近づき、マイクを掴む。懲りない奴だな。権力者についてお前が誤解してることは、権力者が倒されることなど絶対にあり得ないということだよ。
喋ってる途中でアンブローズがHHHの顔面にパンチ。不意打ちでひるんだHHHにパンチの嵐を叩き込むが、逆転されペディグリーを食らってアンブローズ沈む。
俺の王座に挑みたいのか。いいだろう。そう言ってリングを下り退場するHHH。リング上で這いながらマイクに寄ったアンブローズ、ハンターありがとよ、と小馬鹿にしたセリフ。
これにキレたHHH、スーツの上着を脱いでリングに戻り、アンブローズを実況席に投げつける。怒りのHHH、解説者のバイロンをも投げ飛ばし、実況席の上でアンブローズにパンチの集中砲火。レフェリーに制止されてようやく攻撃を止め、ベルトを手に退場するHHH。アンブローズは実況席の上で横たわったまま立つことができない。
