RAW ＃1191：アンブローズ、有刺鉄線バットに続き新たな凶器を得る
（更新日：2016年4月5日）
会場：ペンシルベニア州フィラデルフィア
2回目のビンタは喰わなかった
オープニングはステファニーが登場。前回RAWで夫のHHHがレインズから報復を喰らって負傷したにもかかわらず、ご機嫌な様子で入場。
残念ながらHHHは今夜ここに来られないわ。WWEの重役としての責任があるからよ。先週レインズに襲われたこととは無関係。あの行動からも分かる通り、レインズには王者になる資格がない。祭典が迫ってるのになぜあんな野蛮な行為に出たのか。復讐したかっただけ？
ステフが話している途中でレインズが登場。ステフの表情が険しくなる。油断も隙もないわね。HHHが不在なのをいいことに、私を威嚇するために出てきたんでしょ。ここは私のリングよ、と話してる途中でマイクを押さえ、黙れと無言でジェスチャーした後、ステフのマイクを奪うレインズ。
HHHがいない理由は分かる。ここにいたら俺が街中を引きずり回してた。先週の行動が暴挙だと思うなら、祭典を楽しみにしておけ。あんたの夫に勝利して俺のベルトを奪い返す。あんたら親子がどんだけ金持ちだろうが関係ない。
ビンタしようとしたステフの右腕を寸前で受け止め阻止するレインズ。今はこの俺が権力者だ。そう言い放ってリングを去るレインズ、それを怒りの表情で睨むステフ。
スタイルズ vs オーエンズ
今夜も試合途中でジェリコが登場。マイクで「AJスタイルズ」チャントを連発して注意を引く。
※丸め込み。
試合後、ジェリコの介入に怒ったスタイルズは逃げるジェリコを追いかけてバックステージへ走る。
リングに残ったオーエンズがマイクアピール。祭典で俺のIC王座に誰が挑むのか、あらゆる人間が知りたがっている。
話してる途中でジグラー登場。挑戦者には俺がふさわしい。祭典で俺が主役の座を奪ってやる。
続いてミズも登場。ジグラーは先週HHHにやられたせいで頭がおかしくなったか。前回スマックダウンで俺に負けたのを忘れたか、とジグラー失笑。
続いてゼイン登場。俺はオーエンズに復讐する機会を待ち望んでいた。目的を遂げるのにピッタリな舞台が祭典のIC王座戦だ。
お前ら三人とも王者に挑戦する資格などない、とオーエンズ。しかし俺は闘う王者で公平な男だ。今から権力者に掛け合って三つ巴戦を組んでもらおう。勝者が俺のIC王座に挑戦できるってわけだ。
器物損壊は犯罪です
昼間、地元の酒場で誰かに語りかけてるアンブローズ。レスナーは心の中では祭典で俺と闘いたくないと思ってるに違いない。俺は苦しみや怒りを全て思い出してレスナーにぶつけてやる。あいつは度胸がないから祭典で俺を倒せない。そうだろ？
アンブローズの隣りに立ってたのはテリー・ファンク。お前は荒くれ者。ガラガラ蛇よりも凶暴。不気味な目のサソリよりも危険。俺たちは互いを理解し合っている。渡したいものがあるから受け取ってくれ。
テリーが持ってきたのはチェーンソー。こいつを譲ってやる。テリー・ファンクからの贈り物だ。さすがに目が点になったアンブローズ、しかしチェーンソーを起動させてご機嫌になり、酒場のテーブルを切り刻む。
出場者を選ぶ権利もオーエンズに、ということらしい
ステファニーの控室にオーエンズが入ってくる。忙しいところ悪いが話を聞いてほしい。祭典まであと2週間だ。俺はWWE入団後、成功へのハシゴを誰よりも速く駆け登った。
悪いけど手短に話してくれないかしら、と忙しそうなステフ。
つまり、大勢が俺のIC王座を狙ってるんだ、とオーエンズ。そこで今夜、三つ巴戦を組むべきだと考えた。その勝者が俺に挑戦するんだ。
誰が勝っても後悔しない？ とステフ。ああ、と返事したオーエンズに対し、じゃあいいわよ、と許可。
なんか奇妙な抗争だなあ
リーグ・オブ・ネイションズの四人が登場。前回RAWではニュー・デイの奴らをちょっとビビらせてやったぜ。祭典で奴らに勝ち目はねえ。奴らは負け犬だ。
話の途中でニュー・デイの三人が登場。確かに先週はお前らが優勢だった。でもお前らは全員ゴミだ。あと、ルセフには感謝の気持ちを伝えたい。ようやく裸足じゃなくてブーツを履くようになったからな。お前の汗臭い水虫だらけの足はみんな閉口してたんだ。キモかった。
それにデル・リオ。お前も落ちぶれたな。昔はリムジンを乗り回してて、専属リングアナまでいたのに、今じゃチンケなチームの一員だもんな。そしてキング・バレット。今や平民じゃねえか。マントも王冠も杖もなくて素っ裸。恥（シェイム）を知れ。
恥と言えばシェイマス。お前の親は先見の明があったんだな。名前通りお前は恥ずかしい大人になった。マイクとかジョンとかスティーブンとかいろんな名前の候補があった中でシェイマスを選ぶんだもんな。
リング下で笑いながら聞いてたリーグ・オブ・ネイションズが襲撃しようとするも、ニュー・デイが返り討ちにする。
ビッグ・E vs ルセフ
※ビッグ・エンディング。
ファンダンゴ vs ジェリコ
2年前、祭典でのデビュー戦でジェリコに勝ったファンダンゴが久々のRAW登場。ジェリコが試合を決めようとウォールの体勢に入ったところで、さっきのお返しとばかりにスタイルズが登場し、マイクで「Y2ジャッカス」とバカにするチャントを連発。
※コードブリーカー。
せっかくスタイルズがお膳立てしてくれたのにキッチリ負けてるファンダンゴ。
試合後、ジェリコの挑発に乗ってスタイルズがリングイン。しかしジェリコは場外に退避。
スタイルズがリング上でマイクを持つ。あんたは世界一のレスラーなんだろ。逃げ足の速さも世界一か。これまで俺は世界中のリングに上がったが、行ってない場所が1つだけ残っている。レッスルマニアだ。あんたが腹を立ててる理由はよく分かってるぜ。あんたよりも俺がファンに気に入られてるからだ。そこで提案だ。祭典で俺と対戦しろ。そしてあんたは知るだろう。世界中のファンが「AJスタイルズ」と叫ぶことをな。
スターダストが登場した時の、会場の微妙な空気が…
挑戦者決定戦のリングアナを務めるオーエンズ。出場者として呼び込んだのはスターダスト、シン・カラ、ザック・ライダーの三人。彼等を選んだ理由について実況席にて「報われない連中にチャンスを与えるため」と説明するオーエンズ。
IC王座挑戦者決定戦 スターダスト vs シン・カラ vs ライダー
試合途中でゼイン、ミズ、ジグラーが登場。試合に意義を唱えるため実況席のオーエンズに詰め寄る。試合中のライダーがリング下に落とされ、そのライダーをミズに突き飛ばしたのを合図に、試合と関係ない人たちによる乱闘発生して試合終了。
試合に関係あった人たちも加わり、7人で大乱闘。隙を見て逃げ出し、一人だけ先に退場してしまったオーエンズ。誰が挑戦するんだよ、とリング上で困惑する6人。
策士、策に溺れてハシゴを登るハメに
控室で電話しているステファニー。おそらく相手は夫のHHH。今夜は会場に来ないで。レインズが何をするか分からなくて心配なのよ。私もすぐにここを出るわ。今から駐車場に行くわね。
そこへオーエンズが駆け込んでくる。話があるんだ！ 今のを見ただろ。電話を切るステフ。私の邪魔をしないで。
悪い、でも仕方ないんだ、と謝罪するオーエンズ。6人の男たちに襲われたんだぞ。もう誰にも挑戦させたくない。
IC王座の防衛戦を6人全員と闘いなさい、と言い放つステフ。何だって？ どうしてそうなるんだ、と困惑するオーエンズ。あんたの夫は俺をな…
私の夫がどう思ってようが関係ないわ、と言葉を遮るステフ。今あなたは私と話してる。決定権は私にあるのよ。成功へのハシゴを登ってると話してたわね。じゃあこうしましょう。祭典のIC王座戦はハシゴ戦よ。あと、部屋を出る時は電気を消していってね。
去っていくステフ。呆然とするオーエンズ。
ただでは帰してくれなかった
コートを着ながら慌ててバックステージを移動するステフ。車が待機してるのを見て笑顔になったステフ。車内からHHHが出てきて妻をエスコート。二人が車に乗り込み、出発しようとしたところで駐車場のシャッターが開き、レインズが立っている。
車に接近してドアを開け、中からHHHを引きずり下ろすレインズ。車内からステフの大きな悲鳴。パンチの集中砲火を浴びるHHH、なんとか車の中へと逃げ込み、車は急発進して会場を去る。
ビンス、アンダーテイカーにも条件を設定
ビンス会長が登場。私の「元息子」であるシェインは祭典でアンダーテイカーと対戦する。万が一奇跡が起きてシェインが勝ったなら、RAWは奴の手中に収まる。おそらく娘と義理の息子は失脚し、私も貴様らの前から姿を消すことになるだろう。会場から大歓声。お前らはそれがいいのか？ と聞くビンス。会場から無情なる「イエス！」チャント。
貴様らはシェインにこの番組を任せたいようだが、お前らは分かっていない。シェインが勝ったら失われるものがあるぞ。前回のRAWを見て考えてみろ。前回RAWでのシェインとテイカーの乱闘映像が流される。
気分爽快だったぞ、と振り返るビンス。だが、あの程度の攻撃ではシェインは倒れん。シェインは生命を危険にさらしても闘い続ける。シェインはテイカーにとって祭典史上最も手強い相手となり得る。そこで疑問だ。テイカーは勝てるのか？ 勝たねばマズい。先週のシェインの言葉を借りるなら、私の「召し使い」だからな。テイカーは勝てなければ今年が最後の祭典出場となる。
アンブローズ vs ストローマン
※イス攻撃。
レスナーへの意思表示か、リング上でストローマンをイスで殴りまくるアンブローズ。最後はイスの上へのダーティ・ディーズ。
場外に降りたアンブローズはゲスト解説を務めていたヘイマンに近寄り睨む。「私は代理人だ」とビビるヘイマンに対し、祭典ではレスナーも同じ目に遭わせてやるぜ、と不気味に微笑むアンブローズ。
