RAW ＃1193：祭典翌日に新人が次々と昇格、懐かしの元ディーバも登場
（更新日：2016年4月15日）
会場：テキサス州ダラス
祭典翌日がイカれてるのは毎年のことです
オープニングはビンス会長が登場。昨夜の祭典は記録破りの大会だったな、とご機嫌な様子。
残念ながら私の義理の息子はWWE世界王座を失ってしまった（観客は新王者レインズに対してと思われる大ブーイング）。それを思うと私も娘も晴れやかな気分にはなれない。もちろん喜ばしい出来事もあったぞ。以前にシェインと交わした契約書は無事取り戻した。私の地位を脅かす者はこの先、二度と現れないだろう。
昨夜はシェインの闘いを孫たちが目の当たりにした。そのことでは少し胸が痛む。だが私自身はシェインが痛めつけられるのを楽しんで見ていた。ただ1回だけ、シェインがセルの天井に立った時だけは肝を冷やした。私は心の中で叫んだ。「ムチャなことはするな！」と。シェインは勝つために命の危険すら冒して闘っていた。尊敬に値する人間だが、同時に愚かな人間でもある。あんな無謀なことをやるべきではない。（会場から「世紀の瞬間！」チャントが響くのを聞き）祭典の翌日に集まるのはイカれた連中ばかりだな。貴様らの言動はマトモではないが、ともかく今夜のRAWを楽しんでくれ。生涯忘れられない夜になるはずだ。ありがとう。
ビンスが退場しようとしたところでシェインが登場。前夜の死闘で足を引きずりながらゆっくりとビンスに歩み寄る。顔には痛々しいアザもある。
ここで何をしてるんだ、とビンス。病院にいるのかと思ったぞ。ここに貴様の居場所はない。
会場から盛大な「シェインありがとう！」チャント。シェインは胸に手を当てて感謝の意を表し、こちらこそありがとう、と大観衆にまずお礼の言葉。言いたいことが2つだけある、とビンスに語りかける。一族の中で本物の男は俺だけだ。だから面と向かって言おう。あんたの勝ちだ。握手してくれないか。シェインが手を差し出し、ビンスが握手に応じる。
2つ目はあんたに関係ない、とシェイン。観客のみんなにお礼が言いたい。みんなからの大声援は決して忘れない。心から感謝している。
退場しようとするシェイン。しかし観客は「実力は健在！」チャントを止めない。立ち止まって目を潤ませ感無量な表情のシェイン。無責任に焚きつけるんじゃない、と観客に怒るビンス。おかげでこのザマじゃないか、と泣きそうになってるシェインを指差す。苦笑したシェイン、もう一度観客に感謝の言葉を述べる。ありがとう、さようなら。
再び退場しようとしたシェインを今度はビンスが引き留める。待て待て、まだ帰るな。私を差し置いてイイ格好をするな。貴様にRAWを任せたらメチャクチャになるだろう。その予想が正しいかどうかを試してみたい（観客、「シェインに任せろ！」チャント）。イカれた連中だな。いいだろう、貴様の好きにしろ！
そう言って退場していくビンス。観客は大喜び。ビンスの変心でRAWを仕切る権利を手に入れたシェインは拳を握りしめて静かに喜ぶ。
スポンサーリンクWWEタッグ王座戦 ニュー・デイ vs リーグ・オブ・ネイションズ
リーグ・オブ・ネイションズからはシェイマスとバレットが出場。
※ミッドナイト・アワー（合体攻撃）。ニュー・デイが王座防衛に成功。
バレット追放、そして奴らが現れた
試合後、大喜びのニュー・デイは「永遠に王座を防衛してやる」と叫んで退場。うるせえ黙れ！ とマイクで叫ぶシェイマス。観客も黙れ。いい加減ウンザリだ。俺たちは世界各国を代表する超一流のアスリート集団だ。向かうところ敵なし。無敵だ。しかしなぜかそうならない。原因は分かってる。どんな軍団にも一人はいるんだよ。足手まといな奴がな。
試合に敗れたバレットをデル・リオとルセフが捕獲し、シェイマスがブローグ・キック。バレットはリーグ・オブ・ネイションズから追放されたらしい（バレットは6月でWWEを退団するというウワサが流れているので、その絡みかもしれない）。
失神したバレットを場外に蹴り落としたところで場内が暗転し、照明が戻るとワイアット・ファミリーが出現してシェイマスたち三人を襲撃。
ルセフとデル・リオを場外に落とし、シェイマスにシスター・アビゲイルを浴びせたワイアット。観客が「ワイアットありがとう！」チャントを叫ぶ中、いつものようにひざまずいて「ハゲタカを追え！」と叫ぶ。ワイアット・ファミリー、三人まとめてベビーフェイス転向ということか（注：ルーク・ハーパーは足を負傷して欠場中）。
ビンス、なんだかんだで優しさを見せる
駐車場を歩くビンスにルネがインタビュー。シェインに番組を任せて大丈夫なのですか？ との問いに、「はははは、大丈夫なわけがないだろう。今夜のRAWは荒れるぞ。船が沈むのを見たくないから私は帰る。今回のは一時的な措置だ。では、おやすみ」
穏やかな笑顔でリムジンに乗り込むビンス。
クルーズ vs ブリーズ
アポロ・クルーズがNXTからRAWに昇格。
※変形パワーボム。
シナよりも嫌われちゃったレインズ
レインズが登場。観客は異様なまでの大ブーイング。
おいおい頼むぜ、と大ブーイングの観客に苦笑するレインズ。俺は悪人じゃねえぞ。善人でもねえがな。俺は団体一の男だ。史上最大のレッスルマニアでHHHをシバいてやったぜ。今夜はシェインに話をつけてある。ベルトが欲しい奴は今すぐ出てこい。
早速登場したのはジェリコ。さっさと口を閉じて黙って俺の話を聞きやがれ、と観客を罵倒するが、イカれた観客はブーイングを飛ばさず喜んでいる。
団体一の男と言ってたな、とレインズに噛み付くジェリコ。だが、この俺がいる限りお前は「ただの男」でしかない。今夜の観客と同じでマヌケな野郎ってことだ（観客は喜んでいる）。出入りの激しいこの業界で俺に匹敵するほどの奴は誰一人いない。世界一のレスラーは俺だ（観客、「俺たちはマヌケだ！」チャントで遊ぶ）。お前ら邪魔をするな、と観客を制するジェリコ。おそらく笑いそうになったのだろう。
お前は実力不足だ、と再びレインズに語るジェリコ。ネットでは大人気のAJも俺には及ばない。史上最多の観客の前で俺はあいつを倒した。お前にも同じことをしてやろう。頼んでるのではない、命令してるんだ。今すぐ王座戦の挑戦者として俺を指名しやがれ。
ジェリコが何か言いかけたところで今度はスタイルズが登場。リングインして（マイクを通さず）レインズに何かをアピールし、レインズは笑って受け流す。
続いてオーエンズ、そしてゼインも登場。観客がゼインのテーマ曲を大声で熱唱し、ゼインちょっと驚いている。ゼインもレインズが持つベルトを指差してアピール。「お呼びじゃねえぜ」と指を振って否定するレインズ。
リングインしたゼインにオーエンズが殴りかかり、それを見たジェリコとスタイルズも殴り合いを始め、2ヶ所で乱闘発生。スタイルズを場外に落として最後に一人残ったジェリコ、「よく見てやがれ！」と場外のスタイルズを罵倒して振り向いたところでレインズのスピアーを喰らい撃沈。場内はレインズに大ブーイング。
シェインがメインの試合を発表
バックステージを歩くレインズにシェインが近づく。王座獲得おめでとう、とレインズを祝福するシェイン。今夜のメインを決めたぞ。四人が王座挑戦権を争う。ジェリコ、スタイルズ、オーエンズ、ゼインの四人だ。
ライダー、子供の頃からの夢が叶った
新IC王者となったライダーが登場。昨夜は人生最高の夜だった。長年の夢がレッスルマニアで叶ったんだ。子供の頃、レイザー・ラモンの王座ベルトを持って一緒に写真を撮ってもらった（スクリーンにその写真が映される）。そして昨夜、また写真を撮ったんだ。今度はラモンが俺のIC王座ベルトを持ってだぞ（その写真もスクリーンに映される。観客は歓声で祝福）。
言わせて欲しい。父さん、ありがとう。MSGに試合を見に連れて行ってくれた。応援してくれて感謝してるよ。
ここでミズ登場。胸を打つ心温まる演説だったよ。お前は家族の前で快挙を成し遂げた。しかし多くの映画スターのようにお前もすぐ消える。一発屋に過ぎない。y俺の晴れ舞台を台無しにしやがって。俺の家族や友人、そして妻も見てくれてたんだ。あと一歩でIC王者だった。指先がベルトに当たってたんだぞ。でもお前に背後から突き落とされて台無しだ。
いい気味だ、と言い放って笑うライダー。俺に向かって「いい気味」だと？ とミズ。お前が王座を獲れたのは運が良かっただけだ。王者の実力を証明したいか。偉大な王者として名を連ねたいのなら俺と対戦しろ。ここで今すぐだ。俺なら実力を証明するため今すぐだ闘うけどな。それともバカな親父と地元に帰されるのが怖いのか？ 証明できないならお前はインチキ野郎だ。
挑発に乗ってタイトル戦を受諾するライダー。
IC王座戦 ライダー vs ミズ
終盤、場外戦で優位に立ったミズは、近くで応援していたライダーの父親と口論。挑発されたお父さんがミズを突き飛ばし、怒って睨むミズの隙をついてライダーが形勢逆転。観客は大喜び。
しかし一人の女性がライダーの父親に近寄り、抗議してからお父さんにビンタ1発。女性の正体はミズの妻で元WWEディーバのマリース。
※スカル・クラッシング・フィナーレ。ミズが新王者に。
通算5回目のIC王座を獲得したミズは大喜び。スタッフに捕まり連行されようとしていた妻のマリースがミズの抗議で解放されてリングインし、夫とキスして王座獲得を共に喜ぶ。わずか24時間だけの王者となったライダーは父親と共に呆然…。
ディーバ勢揃いで何をするのかと思ったら
ディーバがリング上に勢揃いし、リング中央には復活したWWE女子王座のベルトが台座に置かれている。WWE殿堂者のリタがマイクで語り始める。
今の女子部門には優秀な人材が大勢いる。今までになく強化された。昨夜の祭典ではここに立っているディーバ全員がリングに上がって持てる力を出し切った。今夜は新しいWWE女子王座のベルトを改めてお披露目するわ。栄えあるWWE女子王者、シャーロットを迎えましょう。
父フレアーにエスコートされ、王者シャーロットが登場。リタにベルトを手渡されて誇らしげに掲げるシャーロット。それを憮然とした表情で眺めるベッキーとサーシャ。
最初に言わせてちょうだい、とシャーロット。ここで観客の「ベイリー！」チャントに邪魔され苦笑する（NXT女子王者だったベイリーは祭典の数日前に王座戦でアスカに敗れて王座から陥落したばかり）。
まずはお礼を言いたい、と仕切り直すシャーロット。このベルトはリングにいる女性たち全員の努力の結晶よ。みんなが何年も何年も頑張ってきたから実現したこと。ファンの応援も大きな励みになったわ。テレビで見てる人も、リングのみんなも、会場のファンも、みんなありがとう。このベルトは私たちの未来よ。観客から「女子レスリング！」のチャント。私たちへの声援だわ、と喜ぶシャーロット。リング上の他のディーバたちも嬉しそうに拍手してファンに感謝。
何より重要な人がいるの、とシャーロット。私が新しい女子王者として歴史に名を刻めたのは、他でもない父のおかげ。パパのおかげよ、ありがとう。祭典に来てくれたファンにも感謝してるわ。あなた達の罵声が私を奮い立たせたんだからね。いつものシャーロットに戻ったタイミングで観客とディーバたちが一斉にシラけ始める。
このリング上にはWWEに入って7〜8年になる人もいるのよ。でも私は1年も経ってない。私は最後のディーバ王者にして最初のWWE女子王者。サーシャとベッキー、勝ったのは私だけど二人とも頑張ったよね。上から目線のシャーロットに怒ったサーシャとベッキーがリングを降り、これを合図に他のディーバたち全員が退場を始める。ちょっと、帰る気なの？ と慌て始めるシャーロット。何なのよ、失礼な人たちね。だから王者になれないのよ。私の晴れ舞台なのよ。
シャーロット聞きなさい、とナタリヤがマイクを持つ。あなたには謙虚さが欠けている。私は何度もあなたをリングで苦しめてきた。でも敬意を感じない。優れた遺伝子の持ち主と言うけど、私にもハート家の血が流れている。どちらの一族の遺伝子が優れているか試してみない？
このベルトが見えないの？ とシャーロット。これこそ私の一族が優れているという証拠。あなたの一族よりもね。
怒ったナタリヤがシャーロットを襲撃。シャープシューターを仕掛けるが、いつも通り父フレアーに救出される。
新時代となるか
スタイルズにルネがインタビュー。4ウェイ戦に向けての意気込みを問われ、「新しい時代の始まりだ。昨夜のレッスルマニアで場の空気が変わった。今までとは違う。シェインがRAWを支配している。新たな世界王者は挑戦者を探している。祭典で負けたくらいで俺は引き下がらない。今こそ新時代の幕開けだ。もちろん、俺の時代もな」
テーブル戦 ウーソズ vs ダッドリー・ボーイズ
※ウーソズがスプラッシュを自爆して自らテーブル破壊。。
ゼインに消えてもらいたい男が一人
ゼインにルネがインタビュー。今夜は三人が相手ですが4ウェイ戦の経験は？ との問いに、「あらゆる試合形式を経験してきたよ。俺は地下から這い上がった不屈の男。14年間も下積み生活を送った。俺がWWEに入団したり王座挑戦権の争いに絡めるなんて誰も想像してなかった。昨夜の祭典での試合よりも今夜は更に重要だ。今後のキャリアが左右されるだろう。俺は能力を買われてWWEに入団した。だから試合に勝利して実績を残したい」
インタビューの途中でゼインの背後からオーエンズが襲撃。近くに置かれていたテーブルにパワーボムでゼインを叩きつける。
この人たちもNXTから昇格か
ウーソズとの試合を終えたダッドリーズの二人、何やら文句を言いながら退場しようとしているところにNXTのエンツォ＆キャスが登場。
俺の名前はエンツォ・アモーレだ、とNXTでお馴染みのセリフを語り始めるエンツォ。札付きのガチなワルでヤバイ男だ。お前たちにはマネできん（観客もエンツォのセリフをマネして叫ぶ）。それからこいつはビック・キャス。身長2メートル以上ある。お前たちにはマネできん。覚悟しろ、リアルにガチだぜ。どうするよ？
俺は別名「毒舌マシンガントーク」だ。俺の口撃連射にチビるなよ。おいおい、あっちを見ろ。ご機嫌斜めなオッサンが二人いるぞ。見つめる先には憮然とした表情で腕組みしながら若手の口上を聞いてるダッドリーズ。
よく聞け。「かわいさ余って憎さ百倍」と言うだろ。お前らが俺らに嫉妬するのは無理もねえ。外見ブサイクだもんな（ディーボン怒る。ババは冷静）。その汚い面だと涙も顔を避けて後頭部から出るんだろ（観客は大笑い。ディーボン激怒。ババまだ冷静）。俺らは遊びに来たんじゃねえ。ディーボン、ビビってんのか。お前らの顔を使ってゲームでもするか。死んだ目してんじゃねえぞ（ディーボン激怒して突撃しようとするのをババが制止）。
まだあるぜ、ババ聞け。お前は考えが足りん。お前の頭の毛みたいにな（ババ苦笑）。ビッグ・キャスは料理名人だ。いつでも飛び切りの朝食を食わしてやる。お前らの身体をパンケーキにして脳をスムージーにするぞ。笑い始めたババ。「デカいほうも何か言ってみろ」と逆挑発。
エンツォの毒舌に腹を立ててるようだな、とキャス。それならリング上で反論してみろ。挑発に乗ってリングに突撃するダッドリーズ。しかしエプロンに上がっただけで退場。
ダッドリーズよ、あんたらにピッタリな言葉のスペルを教えてやる、とキャス。S・A・W・F・T、（観客も一緒に）へなちょこ！
それを聞いたダッドリーズ、まだ余裕の笑み。
スポンサーリンク王座挑戦者決定戦4ウェイ戦 スタイルズ vs ゼイン vs オーエンズ vs ジェリコ
リングアナウンサーのリリアンが「ゼインは医師の許可が下りないため試合には出場できません」とアナウンス。「しかしシェインの判断により4ウェイ戦を行います」と続けるリリアン。
ゼインを病院送りにして満足そうだったオーエンズ、しかし代役が現れると聞いて不安げな表情。
ゼインの代役として登場したのは、負傷により長期欠場中だったセザーロ。観客は大歓声で復帰を歓迎。オーエンズは頭をかかえる。
王座挑戦者決定戦4ウェイ戦 スタイルズ vs セザーロ vs オーエンズ vs ジェリコ
※スタイルズクラッシュ。スタイルズが王座挑戦権を獲得。
