RAW #1228:エンツォ、人妻ラナの色仕掛けに惑わされる

(更新日:2016年12月19日)

会場:テキサス州オースティン、テキサス大学

ジェリコへの3つの贈り物

オープニングはロリンズが登場。ここ数ヶ月、陰謀に悩まされてきたがもうスッキリしたい。いいか、よく聞いてくれ。HHHをぶっ倒してやる

人生は選択の連続だ。数年前、シールドを結成するという選択をした。そしてWWEの勢力図を一変させた。だが潮時が来て俺がシールドを崩壊させた。自分の選択には責任を持つべきだと、その時に学んだ。

HHHもまた選択をしたんだ。この俺を切り捨てる選択をな。そして奴はオーエンズを新たな選択とした。先週ジェリコを車の屋根に沈めたのはHHHへのメッセージ。今ここでHHHをリングに呼び出してもいいが、挑発に簡単に乗るような奴じゃない。じゃあどうするか。答えは簡単。オーエンズを叩きのめしてWWEユニバーサル王座を奪ってやる。

だがオーエンズは手強い。毎回ジェリコが介入してくる。だからジェリコを排除した。ジェリコがいなければオーエンズはお粗末な試合しか出来ない。

ここでオーエンズ登場。ジェリコの体調はどうだ? とオーエンズが話し始める前に質問するロリンズ。何よりお前らの友情は続いてるのか?

俺たちの言い争いを見て友情が破綻したと思ったのか、とオーエンズ。確かに口論はした。親友なら衝突することもある。友達がいないお前には分からんだろ。シールドの「兄弟」達が用無しになったら後ろから襲撃するような奴だもんな。大切なことを教えてやる。ケンカしても仲直りすればいい。それが親友だ。

ってことはジェリコとお前は連絡を取り合って仲直りしたってことだな、とロリンズ。

お前には関係ないことだ、とオーエンズ。ジェリコは忙しいし、おまけにお前に襲撃されて治療中だ。俺自身もやることが沢山ある。ジェリコへのクリスマスプレゼントを用意した。1つじゃないぞ、3つの贈り物だ。

3つか、スゲえな、とロリンズ。お前がジェリコに王座戦で助けられたのは3回どころじゃなかっただろ。

全部俺の力だ! と怒るオーエンズ。闘う王者ではないと言われることにはもうウンザリだ。レインズは闘う王者なのか?(場内ブーイング) 違うだろ、俺こそ闘う王者だ。先週俺がレインズに負けたのはお前のせいだ。お前がジェリコを襲撃したから、俺は試合中ずっとジェリコのことが心配で集中できなかったんだ。

お前が本当に闘う王者なら、そのベルトを賭けて今ここで俺と勝負してみろ、と挑発するロリンズ。

そうはいかん、と笑うオーエンズ。俺は2週間前お前に勝った。何回闘っても結果は同じだ、あきらめろ。それに今夜は予定が入ってる。フォーリーの指示でゼインと闘う。次のPPV「ロードブロック」ではレインズと王座戦を闘うが、俺の勝利は確実だからお前の出番もあるだろう。

それからジェリコへの贈り物の1つとしてステファニーに試合を許可してもらった。今夜ジェリコはレインズとUS王座戦を闘う。ジェリコはUS王座を獲るだろう。ジェリコが幸せになれるのはそれだけじゃないぞ。「ロードブロック」でジェリコはお前と試合だ。ジェリコにとって復讐のチャンスだ。ジェリコにとって3つ目の贈り物は今夜のお前の試合だ。対戦相手を呼んでやる。

登場したのは久々登場のビッグ・ショー。

ロリンズ vs ショー

WWEさん(@wwe)が投稿した写真

終盤、大巨人の好機でエプロンに立ち「早く仕留めろ、モタモタするな!」と指示を出すオーエンズ。カチンときた大巨人はオーエンズをチョークスラムで叩きつけ、「あとはどうぞ」とロリンズに獲物を譲って退散。

セス・ロリンズ ○ (カウントアウト) ● ビッグ・ショー
※自ら退散。

お言葉に甘えてロリンズはオーエンズにペディグリー。

ジェリコ許さない

バックステージでGMフォーリーに抗議するオーエンズ。さっきのを見てたか? チョークスラムとペディグリーを喰らったんだぞ。そんな状態でゼインと闘えるか? 今夜は休ませろ。ステファニーならこんな失敗はしない。

ステファニーは今夜いないよ、とフォーリー。予定通り今夜はゼインと闘ってもらう。

フォーリーが去った後、ジェリコを見つけて笑顔で近づくオーエンズ。さっきの試合を見てたか?

今着いたばかりで何も見てない、と仏頂面のジェリコ。

俺からの贈り物があるのは聞いてるよな? とオーエンズ。「知らん」とジェリコ。

喜んでくれよ、あんたは贈り物が好きだろ、とオーエンズ。あんたのために試合を組んだんだ。きっと気に入るよ。今夜はレインズとUS王座を賭けて闘えるぞ。あんたならきっと王座を獲れる。PPVではロリンズと試合だ。復讐を果たせよ。今夜は大巨人を送り込んだのに奴は俺を攻撃しやがった。まあそれはいい。US王座戦とレインズ戦だ。

冷たい視線のまま無言でオーエンズを見つめるジェリコに、なあ許してくれよ、と謝るオーエンズ。水に流そう。

ダメだ、許さない、と冷たく言い放って去るジェリコ。

エンツォ、ラナに誘惑される

バックステージで話し込んでるエンツォ&キャス。その近くでルセフとラナがロシア語で口論。

女にあんな口を利く奴は許せねえ、とエンツォ。やめとけ、と止めるキャスの忠告も聞かず仲裁に向かうエンツォはルセフと怒鳴り合う。彼は仲裁しに来てくれたのよ、とエンツォをかばってルセフをたしなめるラナ。

お前は情けない女だ、と妻に言い放つルセフ。情けない女は情けない男とお似合いだ、と言って立ち去ろうとするルセフの腕をつかんで引き止めるラナ、左手薬指の指輪をルセフに見せる。この指輪はどういう意味?

俺の妻という意味だ、とルセフ。

「私は1人の男と添い遂げます」という意味よ、とラナ。頷くルセフの胸元に指輪を投げ捨てて睨みつけるラナ。ルセフ、無言で立ち去る。

ビックリして立ち尽くしていたエンツォ、ここで俺の出番だな、と呟く。やめとけ、と再び止めるキャスの忠告も聞かず追い払ってラナと二人きりになるエンツォ。

落ちていた指輪を拾い上げ、「落し物だ」とラナに手渡すエンツォ。なあ、俺の髪を見ろよ。今は横の髪を上で結んでる。耳が出てるからよく聞こえるんだ。だから教えてくれ。どうするよ? 大丈夫かい?

少しだけ笑顔を取り戻すラナ。

CMが開け、打ち解けてエンツォに夢中で話すラナ。ルセフは私のことを軽く見てるのかも。キレイとは言ってくれるけど気持ちがこもってないから全然嬉しくないの。彼は自分勝手。ねえ、ルセフを懲らしめるのはどうかしら。例えばの話だけど、私を好きな男が現れたら彼は改心するかも。

それって俺のことかい? と照れるエンツォ。悪くない考えだな。

私のホテルの部屋に来てちょうだい、とラナ。「仲良くお喋りしましょう、待ってるわ」と(何故かそこだけロシア語で)告げてから笑顔で去るラナ。

分かったよ、と去っていくラナを見ながら喜ぶエンツォ。でも何て言ったんだ? ああ、「そういうこと」だな。うははー! どうするよ俺、と興奮して踊り出す。

ガチで札付きのワル、元祖モテ男と遭遇

バックステージで興奮しながらキャスと話しているエンツォ。頭ではノーと言ってるんだが、身体がホテルに行けと言ってるんだ。

ラナは美人だが下手に手を出すとヤバイぞ、と忠告するキャス。

そうかもな、それは分かってんだ、と頷くエンツォの携帯にメール受信。メールを見て「わお!」と叫ぶエンツォ。相手はラナだ、と言ってキャスに見せたメールの中身はラナの写真。身体がイエスと言ってるぜ! と興奮したエンツォは控室へ走り去る。

そこへラナの名前を叫びながらルセフがやって来る。おいお前、とキャスに話しかけるルセフ。俺の妻はどこにいる。さっき3人でいたのを見た。

お前の女房のことなど知るか、と言って立ち去ろうとするキャス。お前はウソつきだ、とキャスに怒るルセフ。

お前は女房だけでなく正気も失ったようだな、とキャス。

今すぐフォーリーのところに行ってくる、とルセフ。今夜お前をリングで破壊してやる。

一方のエンツォ、携帯電話で運転手と会話。道に迷っただと? 俺は待ってんだぞ。急いでるんだ。

そこへ高級リムジン車が通りかかる。降りて来たのはリック・フレアー。ハグして「ウー!」と叫び合う2人。札付きのワルがこんなとこで何をしてるんだ、とフレアー。

外国人の女性がホテルの部屋番号を教えてくれて車を待ってるんだが来ないんだ、とエンツォ。

このリムジンを使え、楽しんでこい、とフレアー。

ゼイン vs オーエンズ

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ケビン・オーエンズ ○ (フォール) ● サミ・ゼイン
※ポップアップ・パワーボム。

抗争終了したんじゃなかったのか

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前回RAWで新女子王者となったサーシャにインタビュー。

シャーロットの故郷で勝利した感想は? との問いに「先週私は全ての力を出し尽くした。私は女王の城に乗り込んでシャーロットを追い出した。また歴史を作ったわ」

さすがのあなたもシャーロットの父リック・フレアーに祝福されて驚きましたか? との問いに「シャーロットはフレアーの後継者としてふさわしくない。彼女がメソメソ泣いてたのは、私の方が彼女より優れていると証明されたからよ。レッスルマニアの王座戦でフレアーが介入したのは親心。なのに娘は親を捨てた。だからフレアーに勝利を捧げたの。シャーロットを人として軽蔑する。でも刺激的な相手だからまた対戦したい」

再戦に関してシャーロットが「強くなるにはライバルが必要、鉄は鉄で研がれる。私の王座を取り戻す」とツイートしていましたが、との問いに「再戦したいなら素直に言えばいいのに。鉄の話をしてたようね。ならロードブロックでまた歴史を作るのはどうかしら。シャーロット、あなたにアイアンマン戦を申し込むわ。RAWの女子部門で鉄人と呼べるのは私一人だけ」

ジェリコ、傷口に塩を塗られる

荷物をまとめているジェリコの控室にレインズが入ってくる。何しに来た、と威嚇するジェリコに、額に車の塗装が付いてるぞ、とレインズ。

マジか、落としたつもりだったのに、と慌てて指にツバをつけて額を拭き始めるジェリコ、付いてるわけねえだろバカタレ、とレインズにノリツッコミ。

口の利き方に気を付けろ、と威嚇し返すレインズ。それから今夜の試合に集中しろ。

そうだな、US王座戦で相手は偉大なるレインズ様だもんな、とジェリコ。今のお前が好調なのは幸運に恵まれてるだけのことだ。だがその運も尽きた。今夜幸運に恵まれてるのは俺だ。分かったか?

そうかもしれんな、とレインズ。あるいは、またオーエンズに利用されているだけか。じゃあな、幸運を祈ってろ。

ジェリコの肩をポンと叩いて去っていくレインズ。

ジェリコ、元親友に釘を刺す

リングに向かうためバックステージを歩いていたジェリコにオーエンズが歩み寄る。

探したぜ、フォーリーのせいで散々だ、とオーエンズ。チョークスラムにペディグリーまで喰らっちまった。でもお前に伝えに来た。次の試合は俺に任せておけ。

断る、とジェリコ。いいかよく聞け。俺は決めた。今夜絶対にUS王座を獲ってみせる。自分の力でだ。お前は必要ない。セコンドも必要ない。試合には関わるな。分かったか? 俺のことは放っておいてくれ。

US王座戦 レインズ vs ジェリコ

終盤、ジェリコの話を無視してオーエンズが介入。気付いたジェリコは激怒してオーエンズと口論。ジェリコに突き飛ばされたオーエンズは呆然とした表情で退場。

ロマン・レインズ ○ (フォール) ● クリス・ジェリコ
※スピアー。レインズは王座防衛に成功。

キャス vs ルセフ

先に入場してルセフを待つキャス。しかしテーマ曲が流れてもルセフは入場せず。

何かに気付いたキャス、スタッフから携帯を借りて誰かに電話をかける。

その頃ホテルでは

ホテルに到着して部屋を探すエンツォの携帯が鳴る。「知らない番号だな」と電話に出ず無視したエンツォはラナの部屋を発見。やっぱりマズイよな、と帰ろうとするエンツォ。しかしドアが開き、赤いガウンをまとったラナが現れる。帰ろうとするエンツォを見て泣きマネをしながら部屋に戻るラナ。慌てたエンツォは結局部屋の中へ。そのエンツォを笑顔で抱き締めるラナ

ヤバイよ、やっぱり帰るよ、と何度も告げるエンツォ。しかし様々な色仕掛けやボディータッチでセクシーに迫るラナ。エンツォの着ていたTシャツを破り捨て、誘惑の言葉を投げ掛けるラナ。戸惑うエンツォに向かって最後には「脱ぎなさい、これは命令よ」とSっ気マンマンの女王様モード。素直に従ってズボンを脱ぎ、パンツ1枚になるエンツォ。

愚か者ね」とロシア語で告げた後、部屋の奥からルセフ登場。

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何をしに来た、俺の妻を誘惑しようとしたのか、と怒ったルセフはエンツォをボコボコに制裁。もっとやりなさい、破壊するのよ、私はルセフだけのもの、と笑いながら指示を出すラナ。

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最後は失神したエンツォを廊下に引きずり出したルセフ。廊下に放置したエンツォを見下ろして不敵に笑ったラナはドアを閉める。

タッグ王座挑戦チーム決定戦 セザーロ&シェイマス vs ギャローズ&アンダーソン

セザーロ △ (無効試合) △ カール・アンダーソン
※場外で巻き添えを食らったニュー・デイが介入。

半年ぶりに対面した父と娘

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シャーロットが登場。先週のRAWでようやく目が覚めたわ。半年前、私は人生最大の過ちを犯した。自分の行動や言葉を悔やんでいる。私は心の冷たい最悪な人間だったわ。

5月のRAWで父フレアーに三行半を叩きつけ絶縁宣言した時の映像を流すシャーロット。

女子王座を失って辛かった。WWEのことしか考えられない。女子王座は私の全て。その王座陥落よりも辛かったのはパパが登場したこと。リングに上がってサーシャの手をあげた。サーシャこそ本物だ、サーシャのようなスターに娘もなって欲しかった、サーシャの方が良かった、そう言われてる気がした。顔をしかめ、声を震わせながら語るシャーロット。

パパに認められたくて頑張ってきた。私のことを誇りに思って欲しかった。「フレアーの娘」という重圧は誰にも分かるはずがない。常に自分に満足できない。あなた達には分からないでしょ。私は故郷の会場で観客席から父が誰かのてをあげた。手を挙げているのを眺めてた。娘として失格なのだと悟った。とても傷ついた。

もう半年パパと会っていない。今夜ここで心から謝罪しようと思ってる。パパ、出てきて。

フレアーが登場。リング上で笑みを見せるシャーロットに対し、笑顔を見せないフレアー。

パパごめんなさい、と告げてからハグを求めるシャーロット。動かない父を見て自ら抱きしめる娘。それを受け入れハグをする父。しかし表情は笑っていない。

もう一度ハグを求めるシャーロット。フレアーが応えようと手を広げたところで父にビンタを放つ娘。不意をつかれて吹っ飛ぶフレアー。

あんたは最低な父親よ、とシャーロット。私は血の繋がった娘。あんたは私の父親なのに、他人の手を挙げた。私を裏切ったわね。

ここでサーシャが救援に駆けつける。しかし返り討ちにするシャーロット。

場外でサーシャをいたぶり、父に見せつけるシャーロット。それを見ながら涙を流すフレアー。

また泣いてるの? と泣きマネをしながら父を挑発し、なおもサーシャへの攻撃を続けるシャーロット。最後は失神しているサーシャをリングに上げ、「あなたのものよ、宝物でしょ」とフレアーに告げてリングを降りる。

何も言えず何も出来ず、立ち尽くしたまま涙を流し続けるフレアー。

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