RAW #1316:狂犬アンブローズ復帰、盟友ロリンズの隣りに立つ
(更新日:2018年8月21日)
屈強な男も敵ではなかった
オープニングはロンダ・ラウジーが登場。実況陣はジョナサン・コーチマンが別の仕事のため欠席し、代役としてルネ・ヤングがこの日の解説を務めることが発表される。
最初に、ナタリヤの父親ジム・ナイドハートが急死したことを発表するロンダ。父親を失う時の悲しさや寂しさを思って表情を曇らせ、「心を強く持ってね」と欠場しているナタリヤに激励の言葉を贈るロンダ。ナタリヤは私がWWEに入って最初に支えてくれた人。だから今度は私が彼女を守りたい。
PPV「サマースラム」で対戦するアレクサ・ブリスについて話題を変えたロンダは、この日アレクサと対戦する相手としてエンバー・ムーンを呼び込む。
続いてアレクサがアリシア・フォックスと共に登場。「今のうちにそうやって友達を増やしておきなさい」とステージ上から挑発。観客にもウンザリだわ。SNSでも私がロンダと闘ったら結果は見えてるなんて書かれてるけど、私は5度の女子王者よ。対するロンダは評判倒れの新人。サマースラムで恥をかくことになる。
GMアングルの批判も始めるアレクサ。先週ロマン・レインズは身を守るために会場から出されたけど、私の扱いは何なの。先週のアリシアみたいに負傷させられたら困るのよ。だから公平で話の分かる上司に相談して、セキュリティをつけてもらうことにしたわ。
4名のセキュリティがステージに登場し、アレクサの横に立つ。屈強な男たちだから、バカなこと考えたら痛い目にあうわよ、と脅すアレクサ。
アレクサとアリシアがリングインし、リング中央にはセキュリティ陣がアレクサを守るため立ちはだかる。アレクサに近寄れないと判断したロンダは、試合を控えたエンバーとハイタッチして、場外に降りるためエプロンへ。
そこへアレクサが突進してエンバーに体当たり。エンバーは吹っ飛んでエプロンのロンダに激突。ロンダは場外に転落させられ激怒。リングインしてアレクサに突進するが、リング中央のセキュリティ陣が身を呈して進行を妨害。
下がるよう進言するセキュリティに対してロンダは殴る蹴る&投げるの暴行。最後の1名はロンダに睨まれただけで怯えながらリング下に逃亡。
セキュリティ全員を排除したロンダはアレクサを睨む。アレクサはアリシアの背後に隠れ、対処するよう指示。ツカツカと歩み寄ったアリシアにも高速パンチを連打したロンダ、最後は豪快な投げ技でアリシアを吹っ飛ばす。
エンバー・ムーン vs アレクサ・ブリス
終盤、アレクサのピンチにセコンドのアリシアがエプロンに立って介入。しかしロンダがアリシアの足を掴んで引きずり下ろし、防護壁に激突させる。これを見ていたアレクサはリング下に降りてロンダを背後から襲撃し、防護壁に叩きつける。
リングに戻って試合を終わらせようとするアレクサ。しかし逆転したエンバーがコーナー最上段からのエクリプスを決める。大金星かと思われたが、場外からアリシアが乱入してエンバーに殴りかかる。
※アリシアの乱入。
エンバーをビッグブートで蹴り飛ばし、さらに追撃しようとするアリシア。ここで場外からリングインしたロンダがアリシアを一本背負い3連発で制裁。
調印式に遅刻
オフィスで口論しているGMアングルと管理官コービン。お前は俺を無視してステファニーと個別に段取りしてるのか、と怒るGMアングル。
俺の提案をステファニーが認めているだけだ、とコービン。あんたの許可は必要ない、と言ってオフィスを出て行く。
入れ替わりに入ってきたのはIC王者ドルフ・ジグラーと相棒ドリュー・マッキンタイア。今夜ロリンズは来てないと聞いたぞ。だらしねえな。
中国ツアーからの帰国が遅れている、とGMアングル。しかし彼は今夜必ず来る。おとなしく待ってろ。
ププッと鼻で笑いながらオフィスを出て行くジグラー&マッキンタイア。
バロン・コービン vs タイラー・ブリーズ
PPV「サマースラム」でフィン・ベイラーと対戦するコービンは、仮想ベイラーとして同じく小柄のブリーズを選び自ら試合を組む。
※ディープ・シックス。
フィニッシャーを出すまでもなくコービン完勝。余裕の笑みでマイクを掴んだコービンは演説を開始。俺は絶好調だ。しかしこれは序の口。ではベイラーのお手並みを拝見するとしよう。
ベイラーの対戦相手としてコービンが発表したのは、ジンダー・マハル。さらに「ベイラーはファンサービスが好きだよな」と告げてケビン・オーエンズも呼び込み、ハンディ戦にすることを発表。
続いて入場したベイラーに不敵な笑みを見せたコービンは花道を歩いて退場しようとするも、ここでGMアングルが登場。「ステファニーが何を言おうと、試合は俺が決める」と宣言し、ハンディ戦ではなくタッグ戦に変更すると発表。
ベイラーのパートナーとしてGMアングルが呼び込んだのはブラウン・ストローマン。観客とベイラーは大喜び。
タッグ戦 ベイラー&ストローマン vs オーエンズ&マハル
※パワースラム。
試合後、ストローマンはPPVで対戦するオーエンズを追いかけてバックステージへ。
それをリング上で見ていたベイラーの背後からコービンが襲撃。エンド・オブ・デイズで叩きつけ、自ら拍手して大喜び。
RAWタッグ王座戦(トリプルスレット戦) Bチーム vs デリーター・オブ・ワールド vs リバイバル
※横取り。Bチームは王座防衛に成功。
リバイバルがワイアットに放った合体攻撃「シャッター・マシン」はアクセルがカット。続けてドーソンを場外に落とし、自らワイアットをフォールして勝利。
イイところに気が付いたね
タイトル戦の契約書をチェックしていたジグラーとマッキンタイアがGMアングルのオフィスに戻ってくる。
契約書に記載されていた「ロリンズはセコンドを付けても良い」と部分を指摘するジグラー。これはどういうことだ。
お前にはマッキンタイアがいるから公平を期すためだ、と説明するGMアングル。マッキンタイアが来ないなら、その条項は外してもいいぞ。
いや、いいんだ、と受け入れるジグラー。どうせロリンズは来ないしな。
またもヘイマンの策略
ブロック・レスナーとのタイトル戦を6日後に控えたロマン・レインズがリングに登場。レスナーを追い払うため、サマースラムで全て終わらせる、と必勝宣言。レスナーはさっさとUFCに行けばいい。
ここでポール・ヘイマンが登場。打ちひしがれ涙を流していた1週間前とは打って変わって意気揚々と「レインズよ、君はWWEの未来だ」と語り始める。
先週は泣き言をつぶやいてたのにどうしたんだ? とレインズ。
君は今週歴史を作るんだよ、とヘイマン。君に勝ち目はないと先週言ったが、勝算はあるんだ。この私が君に、レスナーの弱点を1つ残らず伝えればいいのだ。私が君の力になろう。私が君のセコンドにつけば確実に王者となれる。
握手の手を差し出すヘイマン。
分かってねえな、と握手を拒否したレインズ。あんたの力を借りなくても俺は勝てる。サウジアラビアでもレスナーを倒した。あんたがいなければ、もっと早く決着してたさ。
非は認める、とヘイマン。言い訳するつもりはないが聞いてくれ。私には未来を透視する力がある。1週間後のRAWで私はこう語っているだろう。「会場の諸君、私の顧客は頂点に君臨し続ける無敵のユニバーサル王者、ロマン・レインズだ!」
苦笑するレインズ。意に介さず再び握手を求めるヘイマン。
必死だな、と冷たいレインズ。俺はこの業界で生まれ育った。あんたは大海で溺れている状態。しかし助ける価値はない。幸運を祈ってるよ。
そうだな、確かに私は溺れている、と認めるヘイマン。思い出すよ。私が10代の頃、君の伯父であるアファ、そして君の父親シカと同じ車に乗った。君の父親はサモア語で教えてくれた。「生き物を大事にしろ」とな。契約書を持ってきた。頼むから目を通してくれ。返事はサマースラムで聞かせて欲しい。
契約書に目を通すレインズ。突如、何かのスプレーを取り出したヘイマンはレインズの顔面に噴射。目に噴射されて視界を奪われたレインズはリング上で悶絶。退場しながら天を仰ぐヘイマン。
ここでブロック・レスナーが登場。笑みを浮かべながら腰に巻くベルトを外し、花道の途中にいたヘイマンに手渡すとリングイン。目が見えず苦悶するレインズを見てニヤリと笑ったレスナーは襲撃を開始。ヒザ蹴りの連発からフロント・ネックチョークで失神させ、F5で追撃。
妻はブレットの姉だった
ナタリヤの父親で元WWFタッグ王者(パートナーは義弟のブレット・ハート)、「アンビル」の異名で愛されたジム・ナイドハートの追悼映像が流される。
とびっきりの助っ人が参戦
会場到着が遅れているロリンズ。連絡もなく焦るGMアングル。「さっさと調印式をしていなかったからだ」と非難するコービン。
待っても無駄だ、と言うコービンの言葉を聞き、契約書を持ってオフィスを出たGMアングルはリングに登場。
本題の前にヘイマンとレスナーの蛮行について話がある、とGMアングル。医療班の報告によればレインズは大丈夫で、PPVのタイトル戦にも出場できる。レスナーを謹慎にはせず、王座剥奪もしない。代わりにレインズがシバいてくれるだろう。そしてユニバーサル王座をRAWに取り戻す。
GMアングルがレスナーへの罵倒を続けているところでジグラー&マッキンタイアが登場。ロリンズは間に合わなかったな、と笑うジグラー。
あんたの魂胆は分かるぜ、とマッキンタイア。サマースラムでIC王座戦が消えるからレスナーを許したんだろ。タイトル戦が2つも消えたら困るもんな。
試合がなくても俺は構わないけどな、と余裕のジグラー。お前の対戦相手はロリンズだ、と呼び込むGMアングル。
しかしテーマ曲は流れず、ロリンズは登場しない。奴は来ないよ、とジグラー。何度も俺たちにボコボコにされたから、帰国が遅れたのを理由にして逃げたんだろ、とマッキンタイア。
本当にロリンズの会場入りが遅れているのか、演説を長々と続けて時間を潰すジグラーとマッキンタイア。
さて、さっさと契約書を出せよ、とGMアングルに要求するジグラー。サインしてしまえばロリンズはIC王座戦に出場できない。
観念したGMアングルはジグラーに契約書を渡す。サインをしたジグラー、「これで終わりだ」とGMアングルに契約書を返したところで、ようやくロリンズが登場。遅刻して悪かったな。実は少し前に到着してたんだ。ジグラーが契約書にサインするのを見るためだ。「あること」を知ったらジグラーは逃げ出すんじゃないかと思ってな。
いや、交通渋滞に巻き込まれたのは本当なんだよ、と続けるロリンズ。でも巻き込まれたのは「俺」じゃないんだ。契約書の条項にあっただろ。俺にセコンドが付けられるってな。お前らと2対1で闘うのはもうウンザリなんだよ。サマースラムでもそこのサイコパスは出てくるんだろ? だから対抗してこっちも「イカれた野郎」を用意したぜ。
テーマ曲が流れ、負傷欠場から8ヶ月ぶりに復帰した「狂犬」ディーン・アンブローズが登場。短髪にイメチェンしたアンブローズは鋭い眼光でリング上を睨む。リング上では強敵の出現に狼狽しているジグラー&マッキンタイア。
ロリンズ&アンブローズがリングに駆け込んで4人による乱闘開始。ジグラーを場外に投げ落としたアンブローズは、ロリンズのスーパーキックを食らってフラつくマッキンタイアを捕らえてダーティ・ディーズを速射。
大興奮する観客の歓声を聞きながら、契約書を拾ったアンブローズはロリンズの胸に叩きつける。サインを済ませたロリンズはアンブローズと拳を合わせる。