PPV レッスルマニア31

(更新日:2015年4月13日)

会場:カリフォルニア州サンフランシスコ リーバイス・スタジアム

ハシゴ戦形式IC王座戦 バレットvsブライアンvsジグラーvsトゥルースvsアンブローズvsハーパーvsスターダスト

ハシゴの頂上からバレットがスターダストを投げたスーパープレックス、ハーパーがアンブローズを場外のハシゴに投げ捨てたパワーボム、ジグラーがハシゴ頂上からハーパーを落としたジグザグなど、超危険技の応酬。最後はハシゴ頂上でブライアンとジグラーが壮絶な殴り合いと頭突き合戦。強烈な頭突き連打でジグラーがハシゴから落ちていく。

ダニエル・ブライアン ○ (ベルト奪取)
※ブライアンが新王者に。

オートンvsロリンズ

終盤、RKOからのフォールをギリギリでロリンズ返す。フラフラのロリンズを見たオートンは禁断の危険技・パントキックの構え。しかしJ&Jの二人がリングインして邪魔をする。二人を連続のRKOで排除するも、ロリンズ逆転のソバットからカーブストンプ。しかしオートンも意地で返す。

2発目のカーブストンプを狙ってオートンの後頭部を踏むロリンズ。そのロリンズを上半身の力で空中に浮かせ、落ちてくるロリンズにRKOという仰天の返し技を披露したオートン。実況陣は「史上最高のRKO」と絶賛。

ランディ・オートン ○ (フォール) ● セス・ロリンズ
※RKO。

ノーDQ戦 スティングvsHHH

スティングのペイントをした集団が和太鼓を叩く中を入場してきたスティング。一方、ターミネーター軍団が敵対するスティングをスキャニングする演出の後に自らもターミネーターの扮装で入場するHHH。

序盤は互角の闘いで「スティング健在!」チャントも飛び交う。しかしHHHが徐々に優勢となり、攻められまくるスティング。

ようやく反撃したスティング、スコーピオン・デスロックを仕掛けたところでDXの元メンバー(ロードドッグ、ビリー・ガン、Xパック)がHHHを救出するため乱入。しかしスティングは全員を蹴散らし、ペディグリーを狙ったHHHも場外に落とした後、コーナー最上段から場外の4人にダイブ。

隙をついたHHHがペディグリー。ギリギリで返すスティング。HHHは場外からハンマーを持ち込むが、ここで流れてきたのはnWoのテーマ曲。ナッシュ、ホール、そして黒Tシャツのホーガンがゆっくりと乱入。信じられないとばかりに呆然とするHHH。WWEとWCWの視聴率戦争で両番組の絶対的存在だったDXとnWoが遭遇するという展開に観客は大喜び。DXが迎え撃って乱闘開始。nWoが全員を蹴散らしてからリング上のHHHを挑発。その様子を見つめていたHHHの背後を取ったスティング、必殺のスコーピオン・デスドロップを放つもギリギリでHHH返す。

スコーピオン・デスロックを仕掛けるスティング。HHHはリング上に転がるハンマーに向かって耐えながら近付くが、直前でホーガンがハンマーを奪い、場外に放り捨てて阻止。今日はWWEレジェンドではなくWCWのハリウッドとしてスティングの味方。再び場外でDXとnWoの乱闘が続く中、悲鳴を上げ続けたHHHはロープに逃れる。

2回目のスコーピオン・デスロックを狙うスティングの背後に、今度はHHHの親友HBKことショーン・マイケルズが乱入し、スイート・チン・ミュージックでスティングを蹴り飛ばす。場内大ブーイング。HHHがフォールするも、スティング再び返す。勝ったと思ったHBK、場外で脱力。

ビリーが場外からHHHにハンマーを渡し、反対側ではホールがスティングに黒バットを手渡す。ハンマーvs黒バットは、スティングがHHHの腹をバットで殴った後、防御のため構えたハンマーをスティングが黒バットで真っ二つに叩き折る。コーナーで殴りまくった後、スティンガー・スプラッシュを連続で狙うスティング。しかし2発目の時、HHHは折れたハンマーの一部を拾い上げて持っていた。

トリプルH ○ (フォール) ● スティング
※ハンマーで顔面殴打からのフォール。

試合後、HHHの勝利を称えるDX軍と、スティングを起き上がらせて肩を貸すnWo軍。両軍が睨み合う中、全員をなだめながらリング中央に歩み寄ったHHH、
スティングに握手を求める。しばし睨み合いの後、スティングも握手に応じる。穏やかな表情で何かを語り合う二人。

元IC王者たちが新王者を祝福

新IC王者となったブライアンにインタビュー。初めてIC王座を獲得したことについて何かを語ろうとしたが、パット・パターソン、ロディ・パイパー、リッキー・スティムボード、リック・フレアー、ブレット・ハートたち元IC王者だったレジェンドが次々とブライアンを祝福しにやって来る。

みんなで楽しく「イエス!」をやってるところにロン・シモンズ登場。「あなたも元IC王者でしたっけ?」との問いにしばらく無言だったシモンズ、お約束の「ダーム!(バカめ!)」。

AJ&ペイジvsベラ姉妹

1年前、レッスルマニア30の翌日にRAWデビューしたペイジは初の祭典出場。

AJ・リー ○ (タップ) ● ニッキー・ベラ
※ブラック・ウィドウ。

WWE殿堂入り式典ハイライト

前日に開催された2015年WWE殿堂入り式典の一部が映像で紹介される。ブッシュワッカーズ、ラリー・ズビスコ、アランドラ・ブレイズ、藤波辰爾、リキシ、コナー・ミシャレク(ウォリアー賞)、アーノルド・シュワルツェネッガー、故ランディ・サベージ、ケビン・ナッシュの順でスピーチ映像の後、ステージ上で紹介される。

US王座戦 ルセフvsシナ

ロシア国歌の斉唱、ロシア国旗入場と共に、久々登場のラナが笑顔でベルトを持ちながら先導。ルセフは戦車に乗って登場。事前番組でラナが「今夜セコンドにつくのを許してくれたら二度と弱音は吐かない」とルセフに謝罪し、二人が和解したことを実況陣が報告。

終盤、アコレードを立ち上がって逃れたシナが逆襲のSTF。セコンドのラナがエプロンに立って注意を引きつける。立ち上がったルセフがシナに突進。シナは避けてルセフとラナが激突し、ラナはエプロンから落下。

ジョン・シナ ○ (フォール) ● ルセフ
※AA。

ルセフは1軍デビュー以来続いていた約1年間の無敗記録が終わる。場外で足を痛めているラナに詰め寄ったルセフが怒鳴る。このバカ女め、お前のせいで負けた。顔も見たくない。独りで退場するルセフ。ラナはレフェリーの肩を借りて泣きながら退場。

事前番組ダイジェスト:4ウェイ形式タッグ王座戦

出場したのはタッグ王者のセザーロ&キッド組、ウーソズ、ロス・マタドール、ニュー・デイの4組。

セザーロ ○ (フォール) ● ビッグ・E
※ウーソズのスプラッシュを横取り。セザーロ組は王座防衛に成功。

事前番組ダイジェスト:第2回アンドレ杯争奪バトルロイヤル

最後まで残った3名は大巨人、ミズ、そしてミズドウ。助手のミズドウが遂に反逆してミズを場外に放り捨て脱落させたシーンが流される。

ビッグ・ショー ○ (オーバー・ザ・トップロープ) ● ダミアン・ミズドウ
※大巨人が優勝。第2回アンドレ杯覇者に。

「ピープルズ・チャンピオン」と「人類最強の女性」

HHH夫妻がリング上に登場。会場となったリーバイス・スタジアムの動員数が7万6976人の新記録を作ったとステファニーが発表。第1回レッスルマニアでは約2万人だった観客動員数が激増したこと、177カ国に配信され、全米50州と40カ国から人々が会場に集ってることなどは全て私と夫のおかげよ、と自画自賛するステファニー。

続いてHHH。俺が倒したのはスティングだけじゃない。俺の負けを予想した全ての連中にも勝ったんだ。気分が良くて仕方ないぜ。なんと言っても7万6976人に勝ったってことだからな。何百万もの世界中の視聴者にも勝ったんだ。全てのスーパースターとディーバが俺の手中にあるのと同じく、お前ら全員も俺の所有物だ。権力者は常に勝つんだ。

ここでロックがサプライズ登場。前日にニューヨークでTV出演していた彼が反対側の西側に来た、と驚く実況陣。「ロッキー!」「名場面!」とチャントが止まらない会場。嬉しいのは分かったから静かにしなさい、と水を差すステファニー。それでも全然止まらない大歓声。ステファニーうんざり顔。HHHは怒り出す。ロックは笑いをこらえつつ、ようやく喋り始める。

観客も俺様も貴様らの所有物ではない。HHH、貴様の選択肢は2つ。さっきみたいにターミネーターの仮装をするか、俺様と拳を交えるかだ。ライバル関係を復活させるか。またお前をシバいてやろうか。

しばらく睨み合った後に語り始めるHHH。お前とは昔、何度も闘った。大半は俺がお前をシバいたけどな。今日お前の相手をする気はないよ。ニヤニヤしながら退場しようとするHHH。しかしロックに下ネタで挑発されて怒り、着ていたスーツを脱いで臨戦態勢。

ステファニーが夫を制止。ロックという男はファンの声援を浴びないとエゴが満たされないのよ。マクマホン家がなければ今の自分が存在しないことを彼自身も分かってるはずよ。祖父、父、そして私。我々マクマホン家がなければ、あなた達一族はただの人。観客は誰か忘れてるぞとばかりに「シェイン!」チャント。(シェインはステファニーの兄で以前はWWEの重役。試合にも出場している)

あんたらのおかげで俺が生まれたというが、あんたのオヤジが「ロック」してなきゃあんたは生まれてないんだぜ、と下ネタを言うロック。相変わらず下品な……と呆れたステファニー、ロックをおもいっきりビンタ。至近距離まで近付いて挑発するステファニー。どうするの? 女を殴るの? ここは私のリング、私の会場、私の観客、全て私のもの。今すぐ出て行きなさい!

珍しく素直に応じて場外に降りたロック、ステージには向かわず反対側へ。ロックが向かった先にいたのは怖い顔した女性。リングサイド席で観戦していた女性の正体は、UFC女子王者のロンダ・ラウジー。二人は映画『ワイルド・スピード SKY MISSION』で共演した関係。

ロックに誘われ、一緒にリングへ入るロンダ。観客は熱狂的な声援で大歓迎。顔が引きつるステファニー。観客、「ロンダに殺されるぞ!」と絶妙チャント。実況陣は爆笑。ステファニーも素で笑ってしまう。

ステファニーよく聞け、とロック。俺様は女には手を上げない。しかし、俺様には人を殴るのが大好きな女友達がいる。

実は私たちって友達なのよ、とステファニー。私はロンダの大ファン。ロンダも私の大ファンで、昨年は私の試合を見るためにサマースラムにも来てくれたのよ。ロンダ、祭典で試合が出来るかもってロックに吹き込まれたんでしょ。そんなのあり得ないわ、ウソよ。ロンダは人類最強の女と言われている。その通りだと思うわ。彼女は八角形のリング、オクタゴンの女王。総合格闘技の世界では絶対に彼女と争ったりしない。そこまでバカじゃないわ。でも、ここは四角形のリング、私のリングよ。ロンダ、お客としておとなしく観戦しないなら、さっさと私のリングから出て行きなさい。

マイクを持ったロンダがようやく語る。ステフ、分かってないわね。どこでも私のリングよ。出てけと言うなら追い出せば?

今すぐ出ていきなさい! と怒鳴る勇敢なステファニー。ロンダはとてもとても怖い顔。邪魔して悪いが言わせろ、とロック。ロンダの顔を見ろ、この表情が何を意味するか分かるか、これ以上怒らせると取り返しがつかないぞ、彼女はあんたのノドに手を突っ込んで内臓まで取り出すぞ。

悪ふざけは終わりだ、とHHH。これ以上妻を侮辱したら許さん。

俺様も同意見だ、とロック。最後に1つだけ言わせろ、と穏やかに言ったと思ったら、突然スイッチが入ってロックがHHHの顔を殴る殴る殴る。フラフラになったHHHをロンダがぶん投げ、場外に吹っ飛ばす。観客大喜び。

激昂したステファニー、ロンダに詰め寄る。夫になんてことを! 私のリングで何様のつもり!

ビンタしようとするステファニーの腕を掴んだロンダ、関節技でステファニーの腕と肩を極める。ギャアアアア! ノオオオーーー! オーマイガー! と悲鳴をあげるステファニーの腕をめっちゃ怖い顔して極めるるロンダ。最後にはステファニーをゴミのように突き飛ばして倒す。ステファニーは場外へ転がって逃亡。今日一番の名場面だったな、と笑顔のロックはロンダの名前も入れたいつもの名言で締め。

アンダーテイカーvsワイアット

命を吹き込んだカカシを引き連れて先に入場したワイアット。対するアンダーテイカーは昨年のレッスルマニア30以来、1年ぶりの復活。

ジ・アンダーテイカー ○ (フォール) ● ブレイ・ワイアット
※2発目のツームストン・パイルドライバー。

WWE世界ヘビー級王座戦 レスナーvsレインズ

王者レスナーに声援が飛び、挑戦者レインズにブーイングが飛ぶ展開。序盤のアクシデントにより頰から少しだけ流血したレスナー、気にすることなくスープレックスで投げまくる。余裕の笑顔で闘うレスナー。しかし投げられても殴られても笑ってるレインズ。3発目のF5も返したレインズを見て焦り始めるレスナー。ナメられてるぞ! と場外から叫ぶヘイマン。

フラフラのレインズを場外に放り投げ、鉄柱にぶつけようとしたレスナー。しかし逆転されて強烈に頭を打ち付けられる。額から大流血のレスナー。

カウント9でリングに戻ったものの意識もうろうで目がうつろなレスナーにレインズがスーパーマン・パンチの連打。しかしレスナー倒れない。3発目でようやく倒したレインズ、今度はスピアー2連発。フォールにいくがレスナーもギリギリで返す。

再びスーパーマン・パンチを狙ったレインズ。しかしレスナーがキャッチして4発目のF5。レスナーもフォールにいけず、両者ダウンしているところでロリンズのテーマ曲が流れる。

走り込んできたロリンズ、マネー権の行使を宣言。レフェリーが認め、王座戦は急きょ三つ巴形式になったとリングアナウンサーが発表。

レインズを場外に蹴り落としたロリンズ。レスナーにカーブストンプ。レインズが場外で動けないのを確認したロリンズ、2発目のカーブストンプを狙うが、レスナーまたも空中でキャッチ。F5でロリンズを投げようとするレスナーの土手っ腹にレインズがスピアー。その直後、中腰のレインズにロリンズがカーブストンプ。

セス・ロリンズ ○ (フォール) ● ロマン・レインズ
※カーブストンプ。レスナーは防衛失敗。ロリンズが新王者に。

祭典史上初めて、マネー権を行使しての王座奪取に成功したロリンズ。頭を抱えて驚く観客。ロリンズはベルトを受け取るとと一目散にステージまで走り、何度もベルトを掲げて喜びを表す。

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