ダニエル・ブライアンが現役引退を発表したようです

2月8日(日本時間で2月9日)にアメリカで放送されたRAWにて、元WWE世界ヘビー級王者のダニエル・ブライアンが現役引退を発表したようです。

 新日本、ノアで活躍した元WWE世界ヘビー級王者ダニエル・ブライアン(34=米国)が8日(日本時間9日)、ツイッターで脳振とうからの回復が見込めないため現役引退すると発表した。

 同日夜にシアトルでのWWEロー大会に登場し「18歳からプロレスを始め、数々の脳振とうを起こしてきた。1週間前の検査で思ったより悪かった。16年間好きなことができたが、引退は悲しい」と話した。

via:日刊スポーツ(2016年2月10日)

ブライアンは「ダイビングヘッド」を技のレパートリーに入れていたため、どうしても頭部や首に負担が掛かっていたように感じます。首の負傷から復帰した後もコーナー最上段から飛ぶブライアンを見て「うわー、もう止めとけよー」と正直痛々しかった。

レスラーにとって怪我と選手寿命はどうしても密接な関わりがあり、ブライアンと同じく首の負傷でいえば、ダイナマイト・キッドもダイビングヘッドの打ち過ぎで首を何度も手術していますし、首にボルトが入った状態で試合したこともあるとか。同じくダイビングヘッドの使い手だった故クリス・ベノワも晩年は首の痛みにかなり苦しんでいたと聞きます。

エッジもスピアーの打ち過ぎが原因なのか、首の完治が見込めず王者のまま現役を引退しました。そういう意味では現在スピアーをフィニッシャーにしているロマン・レインズも心配なんですけどね…。

ムーンサルト・プレスをフィニッシャーにしている武藤敬司選手もヒザをリングに打ちつけ過ぎた影響か、幾度にも及ぶヒザの手術を経て現在はヒザの軟骨か無いと聞きますし、同じくムーンサルトの使い手だった小橋建太氏も現役時代はヒザの故障に苦しんでいました。

ブライアンは小柄な体格のため、巨漢レスラーが多いWWEの第一線では攻撃を受ける際のダメージも相当なものがあったでしょう。2015年に一度復帰した際も、激しい殴り合いやジグラーとの頭突き合戦を物凄い勢いでやってましたし、再び欠場する直前の大会では、シェイマスのブローグ・キックやバレットのブル・ハンマーなど、ただでさえ首にものすごい衝撃のかかる技を敢えて受けていました。

2014年の「レッスルマニア30」でWWE世界王座を獲得した後、ケインとの抗争で首を悪化させ、欠場を発表した直後にケインが襲撃し、場外でツームストーン3連発という衝撃のシーンがありました。あれも手術欠場をギミック化する1つのストーリーとしてブライアンは敢えて受けたのだと思いますが、首を負傷しているのはファンもみんな知っていたことだったし、今にして思えば「あそこまでする(あるいは「させる」)必要があったのかな…」と、考えさせられてしまいます。

ブライアンは現存する全てのタイトルを保持したという快挙を達成しており、観客動員やグッズ販売においても団体に多大なる貢献をしました。現在も絶大な人気を誇っていますので、今後もゲストとしてRAWやスマックダウンに登場してくれると信じますし、どうかWWEは彼の功績を評価し、来年のWWE殿堂者にダニエル・ブライアンの名前を発表してあげて欲しいと願います。実は今年の殿堂入りもあったりして?

ひとまず現役引退を発表したRAWは「J SPORTS」でも数週間後に放送されるはずなので、その映像を見たいと思います。きっと観客が「ノー! ノー!」って言い続けたんだろうな。それを想像すると寂しい。

ブライアン、お疲れさまでした。

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