RAW #1289:空気の読めないジョーダン、今夜もシールドを妨害

(更新日:2018年2月13日)

笑いの王

オープニングは暗闇に潜みながら笑ってるブレイ・ワイアット。

「エリミネーション・チェンバー」は俺にとって最高の舞台。去年はWWE王座を獲得した。俺の行く手を阻む者、俺の宿敵ロマン・レインズはかつて偉大な戦士だった。しかし今は落ちぶれ、大衆から見放された。ランブル戦で敗れ、IC王座を奪われた。しかし必死で虚勢を張っている。レインズは落伍者。とどめを刺されるのを待っている。その願いを叶えてやろう。

続いて控室のレインズが映り、ワイアットの独り言に回答。俺が落伍者だと? 落伍者とは困難に打ち勝てず敗北から立ち直れない奴のこと。俺は確かに浮き沈みがある。だが落伍者ではない。偉大な旅路を歩んでいる。レッスルマニアへの道は今夜始まる。お前に俺は止められん。チェンバー戦でも誰一人俺を止められん。レスナーも俺を止められん。俺が次のユニバーサル王者だ。

チェンバー戦予選と奇人の抗争は続く

次回PPV「エリミネーション・チェンバー」のチェンバー戦予選がこの日も行われる。前週のRAWでは既にアライアス、ジョン・シナ、ブラウン・ストローマンの3名がチェンバー戦出場を決めている。

まず最初の予選はワイアットvsレインズ。試合は終盤、シスター・アビゲイルをカウント2で返され動揺したワイアットにスピアーを突き刺したレインズが勝利。チェンバー戦への出場を決める。

レインズが去ったリング上、ダウンするワイアットの後ろには抗争中のマット・ハーディーが出現。前回RAWでワイアットの介入によりチェンバー戦予選で敗北したマットはツイスト・オブ・フェイトでワイアットに報復。

ジョーダン、恒例の大丈夫アピール

控室のジェイソン・ジョーダンに近づくセス・ロリンズ。負傷の具合はどうだ。今夜は大事な再戦。勝っても負けてもザ・バーとの対戦はこれが最後だ。前回PPVみたいにまともに闘えないようでは困る。

任せてくれ、とジョーダン。俺は完全に回復した。父さんとも話したし医者の許可も得た。大丈夫だ。

これは個人の問題ではなく俺たちチームの問題だ、とロリンズ。大丈夫なら今夜共に闘ってタッグ王座を取り戻そう。

笑顔を浮かべるジョーダンにロリンズも笑顔を返す。

昨今話題のセクハラ問題に持って行くつもりなのか

GMカート・アングルがリングに登場。次回PPVで行われる史上初の女子ランブル戦に出場をする選手を発表。既に発表済みの女子王者アレクサ・ブリスに加え、

◆ベイリー
◆マンディ・ローズ
◆ミッキー・ジェームズ
◆ソーニャ・デビル
◆サーシャ・バンクス

以上5名の出場を追加発表。

さらにナイア・ジャックスがPPVでアスカと対戦することや、ナイアが勝利すればレッスルマニアでのRAW女子王座戦はトリプルスレット戦形式になることも併せて発表される。(アスカはいつの間にかRAW女子王座に挑戦することになってた)

ここでアレクサが登場。そういうの止めて。あなたの考えは間違ってるし不公平。あなたの決定は団体のポリシーに反してる。男子と女子が等しく活躍できることこそ「女子部門の進化」。つまり平等ってこと。女子のチェンバー戦は王座戦なのに男子チェンバー戦は王座戦ではない。どういうこと? 王者レスナーはリングの外から試合の行方を見守るんでしょ? どうして私は同じ待遇ではないの? 私が女だからかしら?

レスナーは前回PPVで王座戦を闘ってるからだ、と説明するアングル。お前の防衛戦は去年10月の「TLC」以来行われていないだろ。何が狙いなんだ。

試合を組むのはあなたでしょ、とアレクサ。男女で王者の扱いに差があるのは問題だと言ってるの。レスナーのほうが私より上ってこと? レスナーは優遇されてる。これは差別よね。

困惑し始めるアングル。レスナーとお前を比較したことなどない。最高の試合を組むのがGMの仕事。チェンバー戦を回避したいのか。であれば観客に決めてもらおう。イエスかノーで答えてくれ。アレクサの防衛戦を女子初のチェンバー戦で見たいか?

観客、盛大に「イエース!」

バカみたいに騒がないで、と怒り始めたアレクサ、アングルを睨みながらリングを降りて退場。

ちなみにこの日、アブソリューションの2人(マンディとソーニャは共に女子チェンバー戦へ出場決定)に集中攻撃されていたミッキーを、敵対していたはずのアレクサが救出する場面あり。

私は仲間よ、と「すり寄り作戦」に出たアレクサ、しかし今まで散々裏切られてきたミッキーは当然乗らず作戦失敗。(この場面、日本放送ではカット)

アスカ、今夜も難敵を退けて無敗キープ

前回RAWでサーシャ・バンクスとの壮絶な試合を制したアスカ。この日はベイリーとのシングル戦が組まれる。

試合前、ベイリーは親友サーシャの控室を訪れる。前回RAWでの熱戦をポータブルテレビで観戦し、溜め息をつくサーシャは「あと一歩で勝てたのに」と悔しそう。そんなサーシャにアスカ戦への助言を求めるベイリー。しかしサーシャは特に何も助言を与えず。

チェンバー戦で優勝してからアスカの連勝を止める、と意気込むサーシャに対し「面白いわね、私も同じ事を考えてたわ」とベイリー。

私が倒すと思ってくれてる? と喜ぶサーシャに対し、「いいえ、私がアスカの連勝を止められると思ってる」とベイリー。サーシャ、私はあなたにも勝てるし、あなたがアスカに勝てると言うのなら私もアスカに勝てる。(以上、控室でのやり取りは全て日本放送ではカット)

アスカとベイリーの対戦は、飛びつき式腕ひしぎ逆十字固めでアスカ勝利。まだまだ無敗キープ。

試合後、NXTでも好勝負を演じていたライバルのベイリーに対し自ら手を差し伸べるアスカ。ベイリーも握手に応じる。

ミズは娘の誇りとなれるのか

ミズがリング上で演説。2018年はミズの年になると占いでも出ている。RAW25周年記念特番でレインズを倒してIC王座を取り戻した。25周年特番は過去3年間で最も視聴率が良かったらしい。それは俺のおかげだ。俺は圧倒的勢いに乗っている。NFLコーチがスーパーボウルの試合前、士気を高めるため選手たちに俺の試合を見せたらしい。俺にはそこまでの影響力があるんだ。

しかし本当の楽しみはここから。俺はチェンバー戦に勝ち、レスナーとの対戦権を手に入れる。ちょうどその頃に娘が生まれる。史上初、ユニバーサル王者とIC王者の2冠となった俺を娘は目撃するだろう。

その後に行われたチェンバー戦予選、ミズはアポロ・クルーズと対戦。スカル・クラッシング・フィナーレでミズが勝利。チェンバー戦への出場を決める。

ロリンズ、窮地から一転、救世主登場

バックステージを歩くロリンズ、何やら話し込んでいるアングルとジョーダン親子を発見。

悪いが今夜は闘えそうにない、と切り出すジョーダン。試合のためにウォームアップしていたら首に異常を感じた。医師に試合は無理だと言われた。「本当だ」とアングルも認める。

さっき大丈夫だと言ってたじゃないか、とロリンズ。心から申し訳ないと思ってる、と謝罪するジョーダン。

おいカート、試合はこの次だぞ、どうすりゃいいんだ、とアングルに詰め寄るロリンズ。

ジョーダンが闘えない以上は諦めるしかない、気の毒だがな、とアングル。

その時、ロリンズのもとに歩み寄ってきたのはザ・シールドの盟友レインズ。無言で見つめ合ったロリンズとレインズ。友の心意気を見たロリンズ、アングルに笑顔でアピール。アングルも笑顔で応じる。

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ジョーダン、いい人になるのかと思ったのに

急きょタイトル戦が変更され、挑戦者はロリンズ&ジョーダンではなくロリンズ&レインズに。挑戦者チームが強くなっちゃったことで怒りまくるタッグ王者ザ・バーの2人。この日のオープニングでワイアットと闘ったレインズはこの日2試合目。

終盤、捕まったレインズがなかなかタッチできないところでジョーダンが登場し、場外でダウンしていたロリンズをエプロンに戻す。ようやくタッチしたロリンズが逆襲。

ジョーダンはレフェリーの死角でセザーロの足を引っ張るなど貢献するが、回復したレインズが「お前は帰れ」とジョーダンに抗議。ふて腐れたジョーダンは帰ろうとする。

タッチしたレインズがダブル・パワーボムを決めようと構える。しかしシェイマスは危険を察知してセザーロを場外に退避させ、王座ベルトを持って試合放棄の構え。しかしジョーダンが立ち塞がって「リングに戻れ」とアピール。セザーロが殴りかかるのを防御したジョーダンはセザーロに殴り返し、勢いでシェイマスにもパンチ。

これを見たレフェリーが反則裁定で試合終了。頭を抱えるレインズ。何をやってんだ! とジョーダンに怒鳴るロリンズ。

ジョーダンは「ごめんなしゃい」と謝るばかり。

これにてロリンズとジョーダンのチームは終焉か

控室でも怒りが収まらないロリンズはジョーダンを説教。いつまで経っても学ばねえ野郎だな! 自分のことばっかりか。「俺」じゃなくて「俺たち」のことを考えろ。この身勝手なクズめ!

おいおいそれは言い過ぎだぞ、と仲裁に入ったアングル。息子は怪我人なんだ。

怪我人じゃなければボコボコにしてるところだぜ、と怒りながら去るロリンズ。

ため息をつくアングル、「すぐ家に帰ったほうがいい」とジョーダンに忠告。復帰許可が出るまで家で静養していろ。

「侮辱されたんだぞ」と言い返すジョーダンに対し、「すぐ帰れ!」と怒鳴るアングル。ジョーダン、渋々帰る。

今夜も独壇場のストローマン、エアポケットに落ちる

前回RAWでチェンバー戦出場を決めた3人、アライアス、シナ、ストローマンによるトリプルスレット戦。勝利した者はチェンバー戦で一番最後、6番手に登場する権利が与えられて有利となる。

無双の強さを発揮するストローマンに歯が立たなかったシナとアライアス、仲が悪かったはずなのに共闘。シナが鉄階段で殴った後、アライアスがギターで殴り、シナがAAでストローマンを鉄階段に叩きつける。AAを決めてアピールするシナを背後からアライアスが襲撃して束の間の共闘は終了。

試合は突如復活したストローマンがシナにパワーボムを浴びせるが、ストローマンを場外に突き落としたアライアスが横取りフォールを奪って勝利。チェンバー戦6番手の権利を手に入れる。

勝ち名乗りを受けるアライアス。しかし怒ったストローマンから試合後にパワースラムを喰らう。観客の「もう1回!」という要望に応えてシナとアライアスにもう1発ずつパワースラムを見舞った後、観客に「もう1発か?」と自らリクエストを要求し、さらにもう1発ずつパワースラム。ストローマンの大盤振る舞い。

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