ダニエル・ブライアン

Daniel Bryan
アメリカ・ワシントン州アバディーン出身
スーパースター

人物紹介

ショーン・マイケルズの道場で修行し、日本遠征(FMW、新日本、NOAH)やインディーズでの活動が長かった。小柄な体格にもかかわらず常に全力ファイトでファンを魅了する努力家。入場時や試合に勝利した後、両手の人差し指を突き上げて「YES!」と叫ぶのが大流行し、一大ムーブメントとなった。

マネー権行使により初めて世界王座を獲得して以降はトップレスラーとなり、ヒール王者としてAJとの愛憎ストーリーを経て精神錯乱キャラとなり、ケインと犬猿の仲タッグ「ヘル・ノー」で大人気となる。タッグ解散後はシングル路線に戻り、トリプルHを始めとする権力者たちの度重なる策略にも屈さず、2014年4月のレッスルマニア30で遂にWWE世界王座を獲得して団体の頂点に立つ。

レッスルマニア30の直後、WWEディーヴァのブリー・ベラと結婚。しかし直後に首の負傷が悪化し、手術のため欠場。WWE王座も欠場が長引いたため権力者に剥奪された(実際は返上)。2015年1月、9ヶ月ぶりに試合復帰し、レッスルマニア31ではIC王座を獲得したが、再び負傷が悪化。復帰のメドが立たないため2015年5月にIC王座を返上し無期限休場。

2016年2月、脳しんとうの症状が改善せず、ドクターや団体側からの試合出場許可が下りないため復帰を断念。RAWシアトル大会で地元のファンに見守られながら現役引退を発表。2016年7月、RAWとスマックダウンのブランド分割に伴い、スマックダウンのGMに任命される。

2018年3月、医師による脳しんとうの再検査で問題ないと診断されたことにより2年ぶりの現役復帰を発表。同年4月の「レッスルマニア34」で復帰戦を闘い勝利した。2日後のSMACKDOWNでGM辞任を発表、選手に専念することとなる。

異名・ニックネーム

ヤギ顔 (Goat Face)

モジャモジャのヒゲを伸ばし始めてから呼ばれるようになる。当初はバカにされる時に言われていたが、現在は実況陣も普通に形容している。

Bプラスの選手 (B Plus Player)

ブライアンにWWE王座を獲らせたくないステファニーが「一流選手のA評価ではない、せいぜいBプラスだ」と表現したことで、こちらも主にバカにされる時に使われる。

決めゼリフ・口グセ

イエス! (YES!!)

最初はヒール時代、自らを誇示するため入場時に人差し指を突き上げて叫んでいた。世界王座戦に18秒で敗れた後から観客が真似するようになり、精神錯乱キャラとなってからは観客の「YES!!」を嫌悪し、自らは両手を横に広げるジェスチャーで「イエスと言うな(俺をバカにするな)」という意味で「NO!!」と叫ぶようになる(現在もYESとNOでジェスチャーを使い分けている)。ベビーフェイスに戻ってから再び「YES!!」を連呼するようになった。観客の熱狂的なイエス!チャントは「イエス旋風」と呼ばれる。

フィニッシャー(必殺技)・得意技

ヒール・フック (Heel Hook)

2018年5月、抗争中のビッグ・キャスに極めてキャスが負傷したことでフィニッシャーに昇格。日本にて1990年代以降、UWF系団体のフィニッシュとして大流行した「ヒール・ホールド」と同じ技。相手のカカトを自らの脇で固定し、後方に倒れ込んでからヒネってヒザの靱帯などを極める。

ニー・プラス (Knee Plus)

字幕放送では「ランニング・ニー」と表示される。2013年の「サマースラム」でシナから初めてフォール勝ちしてWWE王座を獲得した時に用いてから現在の絶対的フィニッシャーとなる。オリジナルはKENTAの「ブサイクへのヒザ蹴り」で、ブライアン自身が「NOAHに参戦した時、KENTA選手から喰らって覚えたんだよ」とインタビューで語っている。

イエス・ロック (Yes Lock)

ランニングニーを使い始める前のフィニッシャー。相手の片腕を脇固めのように両脚で固定してからのクロスフェイスロック。当初の名前は「柔道王」と称された往年のレスラー、ジーン・ルベルにあやかって「ルベル・ロック」と呼んでいたが2012年に「イエス・ロック」と改名。精神錯乱ヒール時代は観客の「イエス!」連呼に怒り「ノー・ロック」と改名していた。

フライング・ゴート (Flying Goat)

コーナー最上段からのダイビング・ヘッドバット。ヘル・ノー時代にケインのチョークスラムと連携でフィニッシャーにしていたこともある。

ラウンドハウス・キック (Roundhouse Kick)

ヒザ立ち状態の相手に対して胸板にキックを連発し、最後にタメを作ってから顔面や頭部を蹴る。キック連発に合わせて観客が「イエス!」と連呼するのが定番。

WWE年表

2019年
2月
6人タッグ戦でコフィ・キングストンにフォール負け。翌週には負傷欠場から復帰したばかりのケビン・オーエンズにもフォール負けを喫する。
2月
PPV「エリミネーション・チェンバー」のWWE王座戦(チェンバー戦)に出場し、最後まで勝ち残って王座防衛。
1月
牛革を素材としたWWE王座ベルトをゴミ箱に捨て、代わりとして環境に優しい素材の新ベルトを勝手に製作。
1月
PPV「ロイヤルランブル」でAJスタイルズとWWE王座戦。ローワンの介入に助けられて勝利し、王座防衛。
2018年
12月
PPV「TLC」でWWE王座戦。AJスタイルズの挑戦を退けて王座防衛。
11月
PPV「サバイバー・シリーズ」でユニバーサル王者ブロック・レスナーと対戦。序盤からスープレックスの連発を喰らい歯が立たなかったが、急所攻撃を機に逆転し、イエス・ロックでタップ寸前まで追い込む。最後はF5を喰らって敗北。
11月
「サバイバー・シリーズ」直前のSMACKDOWNにて、AJスタイルズのコメントに怒り、リング上でスタイルズを殴り対立。メイン戦でWWE王座に挑戦し、反則絡みでスタイルズに勝利して復帰後初めての王座獲得。試合後にスタイルズを襲撃。ヒール転向。
11月
PPV「クラウン・ジュエル」の開催地サウジアラビアが(ジャーナリスト殺害事件による)国際的非難を浴びていることを受け、参戦を拒否。
10月
本来はPPV「クラウン・ジュエル」で対戦予定だったAJスタイルズと本番3日前のSMACKDOWNでタイトル戦を闘い、敗れる。
10月
PPV「スーパー・ショーダウン」でWWE王座挑戦権を賭けてミズと対戦し、勝利。
9月
PPV「ヘル・イン・ア・セル」で妻ブリーと組み、ミズ&マリース夫妻と混合タッグ戦。ブリーがマリースに敗れる。
8月
PPV「サマースラム」でミズとシングル戦。凶器を使ったパンチを浴びてフォール負け。
7月
ミズ&マリース夫妻のリアリティ番組を笑うも、リング上で罠にハメられ襲撃される。
7月
PPV「エクストリーム・ルールズ」でブラジョン・ブラザーズの持つSDタッグ王座に挑戦。試合前にバックステージで襲撃されてケインが足を負傷したため途中まで闘えず、孤軍奮闘するも敗れる。
6月
ブラジョン・ブラザーズのハーパーとシングル戦を闘い、ローワンの乱入により2人がかりで攻撃されているところを、元パートナーのケインに救援される。ケインとハグして和解し、チーム・ヘル・ノーを再結成。
6月
WWE王座挑戦権をかけたガントレット戦の最中、ブラジョン・ブラザーズに襲撃される。抗争開始。
6月
PPV「マネー・イン・ザ・バンク」でキャスと再戦。ヒール・フックでタップ勝ち。
5月
抗争中のキャスとリング上で対面した際、おちょくられたことに激怒し、キャスの古傷であるヒザを集中攻撃し、最後にヒール・フックを極める。
5月
PPV「バックラッシュ」でビッグ・キャスとシングル戦を闘い勝利。しかし試合後にキャスから襲撃される。
4月
サウジアラビアで開催されたPPV「グレーテスト・ロイヤル・ランブル」の50人ランブル戦に出場。1番手で登場し、最後の3名まで残る。リング滞在時間1時間16分16秒は歴代ランブル戦の新記録。
4月
選手に専念するためシェインに辞表を提出し、GM職を辞任。同日のメインでAJスタイルズと初対決するが、中邑真輔とビッグ・キャスの乱入で試合を壊される。
4月
PPV「レッスルマニア34」でシェインと組み、オーエンズ&ゼイン組とタッグ戦。全盛期と変わらぬ軽快な動きを披露し、最後はゼインにイエス・ロックでタップ勝ち。
3月
医師による再検査の結果、脳しんとうに問題ないとの診断結果を受けWWE側も現役復帰を了承。SMACKDOWN#970で自らリング上にて現役復帰を発表。その後、前週にシェインを襲撃したオーエンズ&ゼインに解雇を告げるが、逆上した2人から襲撃される。
2月
PPV「ロイヤルランブル」でのWWE王座戦をハンディ戦にするなど、オーエンズ&ゼインに肩入れしていると受け取ったシェインから問い詰められる。しかし同日、挑戦者決定戦を闘ったオーエンズ&ゼインの両者に(王者スタイルズが介入して試合を壊したとの理由により)次回王座戦での挑戦権を与えると発表。
1月
RAW#1287(RAW放送25周年記念特番)に特別ゲストとして登場。観客の大歓声を浴びるが、直後に現れた因縁のミズと睨み合う。
2017年
12月
SMACKDOWN#958にて、前週ベルトを放置して退場したジグラーのUS王座を「返上扱い」とみなして王座決定トーナメント開催を発表。またタッグ王座戦のトリプルスレット戦と翌週の王座戦も発表。ニュー・デイに乗せられて共に腰振りダンスをしようとしたところをルセフに怒られる。
12月
PPV「クラッシュ・オブ・チャンピオンズ」でシェインと共にタッグ戦の特別レフェリーを務める。終盤オートンの勝利目前でオーエンズに突き飛ばされ、シェインのカウントを妨害する形に。その後、今度はシェインがカウントを途中で止める不正を働いたことが許せず、ゼインのフォールを超高速カウントで勝利に導く。
12月
PPVで「負けたら解雇」をシェインから言い渡されたオーエンズ&ゼインのゴマすりもあり、暴走するシェインが特別レフェリーを務めれば公平な試合にはならないと判断。自分も特別レフェリーとして試合を裁くと発表。
11月
オーエンズ&ゼインを解雇処分にしなかったことでシェインから問いただされるが、「奴らには才能がある」「俺を信頼してくれ」と説得し、ひとまずシェインを納得させ和解の握手。
11月
PPVのブランド対抗戦でRAWに敗れた原因はオーエンズ&ゼインの襲撃だとして二人に解雇を言い渡そうとするシェインをなだめ、代替案としてランバージャック戦を提案。
11月
SMACKDOWN#952で番組復帰。「サバイバー・シリーズ」でスタイルズと対戦するレスナーに関して「昔にWWEを退団した時もUFCの時もそうだが、困難に直面すると諦めて途中で辞めてしまうクセがある」「耐久力のないレスナーはスタイルズの敵ではない」と挑発。
10月
シェインには告げず単身でRAW会場を訪れ、前週シェインたちが起こした襲撃事件についてGMアングルに謝罪するが、アングルから信用できないと罵倒される。さらに控室でケインに襲撃され病院送りにされる。
10月
選手たちを引き連れてRAWを襲撃したシェインに対して不快感を伝える。
9月
オーエンズに挑発され自制心を失い襲撃したコミッショナーのシェインを一喝し、リング上で説教。さらにCEOのビンスが無期限停職処分を発表したとシェインに告げる。
6月
育児休暇を終えてSMACKDOWNに復帰。2日前に開催されたPPV「マネー・イン・ザ・バンク」の女子ラダー戦でマネー権を獲得したカーメラ&エルズワースに対し不正であることを伝え、マネー権の剥奪と再試合を宣言する。
5月
妻ブリーが第一子となる女児を出産したことに伴い、父親としての育児休暇を取得。
2016年
8月
スマックダウン放送終了後のトークショーでIC王者のミズを「臆病者のようだ」と発言し、激怒したミズと一触即発に。
7月
RAWとスマックダウンのブランド分割に伴い、スマックダウンのコミッショナーに就任したシェインからGMに任命されて番組復帰。
2月
度重なる脳しんとうの後遺症でドクターの復帰許可が最後まで下りず現役引退を発表。RAWシアトル大会で大勢のファンを前に引退スピーチを行い、盛大な「イエス!」チャントでエールを贈られる。
2015年
8月
「ミズTV」に出演という形で久々にRAW登場。欠場中に執筆した自伝が米国でベストセラーになったことが発表される。
5月
RAWに登場し、怪我の治療が長引いているため復帰のメドが立たず、IC王座を返上すると発表。無期限休場に入る。
5月
PPV「エクストリーム・ルールズ」でバレットとIC王座防衛戦を行う予定だったが、体調不良により出場キャンセル。
4月
PPV「レッスルマニア31」でハシゴ戦形式IC王座戦に出場。王座を獲得する。
3月
PPV「ファストレーン」でWWE王座挑戦者決定戦をレインズと戦う。
2月
WWE王座の再戦権を行使するという名目で祭典への出場を主張。レインズと対立する。
1月
スマックダウンで9ヶ月ぶりに試合。再びケインと抗争開始。
2014年
12月
年内最後のRAWでロイヤルランブル戦への出場を明言し、試合復帰を宣言。
12月
PPV「サバイバー・シリーズ」翌日のRAWに久々の登場。失脚した権力者夫妻をイエスポーズでバカにしまくる。RAWとスマックダウンの臨時GMを務める。
6月
RAWに登場。回復がおもわしくないため試合はせず、ボー・ダラスに絡まれたが皮肉を返す。以降、長期欠場中。
5月
WWE王座の返上を要求したステファニーに回答するため手術後初めてRAW復帰。返上を断るが最終的に剥奪される。
5月
エクストリーム・ルールズ翌日のRAWにて、首の負傷悪化のため手術することをリング上で発表。直後に乱入したケインにより場外でツームストン3連発を喰らって救急車で搬送される(たぶんギミック)。3日後に手術を受けた。
5月
PPV「エクストリーム・ルールズ」にてケインとエクストリーム戦。ケインが場外の机にガソリンをまいて放火し、突き落とされそうになるが逆にケインを突き落として最後はフォール勝ち。
4月
ブリー・ベラと結婚したことをRAWのリング上で報告。夫婦揃ってイエスポーズ。しかし赤い悪魔に戻りマスクをかぶったケインに襲撃され抗争開始。
4月
レッスルマニア翌日のRAWでトリプルHとWWE世界王座の防衛戦。オートン&バティスタ&ケインが介入するも、ベビーフェイス転向したシールドが防ぐ形となって王座を守る。
4月
PPV「レッスルマニア30」でトリプルHに勝利し、メインイベントでオートン、バティスタとWWE世界王座決定トリプルスレット戦に出場。バティスタにタップ勝ちして王座獲得。
3月
トリプルHにレッスルマニアでの対戦を要求するが鼻で笑われ却下されたため、強硬手段としてファンを引き連れリングを占拠。トリプルHに対戦を受託させた上、さらに勝者がWWE世界王座戦に出場することも要求してトリプルHを激怒させたが結局認めさせる。
2月
PPV「エリミネーション・チェンバー」でWWE王座決定エリミネーション・チェンバー戦に出場。最後の2人まで残るがケインの介入によりオートンに敗北。
1月
PPV「ロイヤルランブル」でワイアットとシングル戦。
1月
前年最後のRAWでまさかのワイアット・ファミリー入りをしていたが、ワイアットとタッグを組んでの金網戦でワイアットを裏切り脱退。観客の大歓声にイエスで応える。
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