RAW #1135:オートン、復讐に燃え…てはおらずロリンズを許す?

(更新日:2015年3月25日)

会場 テネシー州ナッシュビル

オートン復讐開始!かと思いきや

オープニングでオートンのテーマが鳴り響き、大歓声で迎え入れる観客。ロリンズのカーブストンプを喰らって4ヶ月欠場していたオートンがPPVに続き久々のRAW復帰。

熱狂的なオートンコールにしばし耳を傾けてからマイクで語り始めるオートン。ダラダラ長話をする性分じゃないので演説するつもりはない。しかしこれだけは言わせろ。4ヶ月近く欠場していた。悪いのは権力者たちだ。特にロリンズにはムカついている。復讐は始まったばかりだ。昨夜ロリンズは上手く逃げたつもりだろうが、執行猶予が延びただけだ。今すぐ出てこい。

登場したのはロリンズではなく、権力者夫妻とケイン&大巨人。威嚇するケインたちを制し、復帰を歓迎するわ、と語り始めるステファニー。昨夜に続き今夜も観客を熱狂させている。あなたは我々を恐れない。だからファンはあなたを応援する。今のあなたこそ私が望むWWEの顔だわ。

やめてくれ、俺はもう仲良し家族の一員じゃねえぜ、とオートン反論。あんた達とは手を切る。近いうちにロリンズの頭を破壊してやる。

ロリンズへの気持ちは分かる。我々は4ヶ月前にあなたを攻撃したが、あれは仕方なかった。全員があなたとの和解を望んでいる。戻ってきなさい、と説得するステファニー。握手のため手を差し出すがオートン拒否。

代わって大巨人が冷静に説得開始。お前の苛立ちは分かる。俺も以前はそうだったが水に流したんだ。俺が権力者側についたのは人生最大の英断だった(場内大ブーイング)。権力者の元に戻ることがお前にとって最良の選択だ。あんたみたいな裏切り者になれってことか、と観客のチャントを聞きながら相手にしないオートン。

ステファニーが再び語り始める。あなたは善人でもなければファンの声に耳を傾ける人でもない。欲望のまま好き放題してきた。卑劣な行動に出たこともある。私の父や兄、夫にも蛮行を働いた。最大の犠牲者は私よ。あまりに残酷すぎて証拠映像を流すこともできないわ(場内、盛大な「RKO」チャント)。これはお願いであって強制ではない。話し合えば満足できる道がきっと見つかるはずよ。

無言でオートンを睨み続けていたHHHは、一言も話さず退場。他の面々も後に続く。しかしオートンがリング上から「待て待て」と呼び止める。OK分かった。舞台裏で話し合おう。それを聞いたステファニーは笑顔。

バレットvsジグラー

前夜のPPVでアンブローズにICベルトを強奪されたバレットは不機嫌。アンブローズを泥棒だとリング上で非難。バレットのベルトだけでなく、過去にはロリンズのマネー権ケースも盗んだ。きっとアンブローズは俺の金も盗んでるに違いない、とJBLの解説が暴走。

ドルフ・ジグラー ○ (フォール) ● バッドニュース・バレット
※ジグザグ。

試合終了直後、ベルトを持ったアンブローズが入場。ダウンしているバレットを挑発後、勝ったジグラーにもケンカを売るような素振り。しかしバレット、こんなに負ける王者もあまりいない。

バックステージ

権力者の控室でオートンとロリンズが対面。よく来てくれたわ、と歓迎するステファニーの言葉を遮り、オートンを再び仲間にするなんて正気か?と異論を唱えるロリンズ。私の話を邪魔しないで!女だからってナメてるの?と激昂するステファニーを今度はケインが諭す。オートンの問題は再考すべきだ。昨夜彼は俺とJ&Jを暴行した。直接的な指導を行う必要があるのではないか。運営部長なら小さいことにこだわるのは止めなさい、と一喝するステファニー。個人的な確執は捨てなさい。大巨人、モンスター、Mr.マネー・イン・ザ・バンク、そして毒ヘビ。我々が結束すれば誰も太刀打ちできず、絶対的な支配力が手に入るのよ。

いや、こいつのことは信用できない、とまだ納得しないロリンズ。信用するしかないのよ、とステファニー。きっとランディは許してくれる。元はと言えばあなたの作戦が、と言いかけるステファニーを慌てて止めるロリンズ。私たちもランディのことを許せば前進できる。ランディ、あなたが嫌ならそれなりの罰を受ける。でも仲間になるなら全力でサポートする。家族の一員として歓迎するわ。どうするの?

オートン、ロリンズを見つめて静かに手を差し出す。驚いて一瞬ためらったロリンズだが、二人は握手。喜ぶ大巨人、拍手して称えるステファニー。この歴史的な瞬間を記念して、今夜は権力者のパワーを見せつけましょう。オートンとロリンズがタッグを組んで、ブライアン&レインズ組と戦うのよ。

プライムタイム・プレイヤーズvsアセンション

オニール&ヤングのタッグ、プライムタイム・プレイヤーズ(PTP)が復活。

ダレン・ヤング ○ (フォール) ● ビクター
※丸め込み。

アセンションは1軍デビュー後、初めての敗退。腹いせにヤングをフォール・オブ・マンで沈める。

ブライアンとレインズ、和解

レインズがリングに登場。この1ヶ月はキツかった、と語り始める。ランブル戦で優勝したが、なんだかんだとケチをつけられた。昨夜のPPVではブライアンと戦い、彼を倒した。もう誰にも文句は言わせない。祭典に行くのは俺だ。お前らの声は全部聞こえている。大半があいつの応援団だろう。俺を認めない連中に言っておく、と言いかけたところでブライアン登場。

お前を認めない連中に心当たりがある、とブライアン。お前はランブル戦で優勝した。実力は認める。しかしファンの気持ちも分かる。俺も納得せず、心の中でブーイングしてた。お前を将来有望だという者は山ほどいるが、一方で認めない連中もいる。俺もその中の一人だ。理由を教えてやろう。将来を期待されるスターなんて体格やパワーが優れているだけだ。似たような奴らを大勢見てきた。しかし俺ほどの闘志を持った奴はいなかった。権力者は無視するがファンは気付いている。だから俺は支持され、お前は嫌われるんだ。お前には闘志が感じられない。そこが気に入らない。俺はWWE世界王座を取り返すため、昨夜の試合に自分のすべてを懸けた。しかし勝てなかった。自分の力を全て出し切ったから悔いは1つもない。昨夜、お前の闘志は本物だった。 ファンは罵声を浴びせるが、俺は見直したぞ。俺たちは昨夜の真剣勝負で全力を尽くした。

おめでとう、と言って手を差し出すブライアン。レインズも応じて握手。祭典でレスナーをボコボコにしてくれよ、と最後に言ってからリングを去るブライアン。

ブライアンの退場中にヘイマンが登場。お察しの通り、今日私が来たのは波乱を起こすためだ。まずはレインズを祝福したい、と言って手を差し出し、レインズも応じて握手。

昨夜の試合は見事だった。第一挑戦者として最高にふさわしい。君を認めない連中はただの愚か者でマヌケだ。お金を賭けられるのなら、サンマルチノ、ホーガン&アンドレ、ストーンコールドやロック、シナとの対戦でも、全てにおいて私はレインズに賭けただろう。今年のランブル戦でも昨夜の試合でも私が賭けたのはレインズだ。

しかし、時代を間違えたな。祭典での対戦相手は人じゃない。猛獣だ。実力は認めるが猛獣を倒せはしない。祭典で無敗だった男に勝利した男が倒されることはあり得ない。他の時代なら全てキミに賭けたが、次の祭典では猛獣に賭ける。試合後にコールされる名前は、ブロック・レスナーだからだ。

ヘイマンの恫喝を気にすることもなく冷静に、そんな端にいないでリングの中央に来いよ、と言うレインズ。俺は勝てないともう一度言ってみてくれよ。否定されるのには慣れてる。批判されるほど刺激される。もっと刺激を与えてくれよ。レスナーから尊敬などされたくない。サモアの血を湧き立たせるだけだ。あんたにも宣言しよう。祭典で必ずレスナーを倒す。ぶっ潰して俺の前から消してやる。レインズの勢いに呑まれて大人しく退場するヘイマン。

タッグ王座戦 セザーロ&キッドvsウーソズ

前夜のPPVで王座から陥落した前王者のウーソズが再戦権を行使。終盤、ロープに足を引っ掛けての反則フォールを試みたキッドの足をナオミが場外から振り払って阻止。これに怒ったナタリヤが場外でナオミを突き飛ばす。

ジミー・ウーソ ○ (反則) ● タイソン・キッド
※コーナー最上段に上ったジミーの脚をナタリヤが引っ張って落とす。セザーロ&キッド組は反則裁定のため王座防衛。

お返しとばかりにナオミがエプロンに立つナタリヤの足を引っ張って落とす。着地に失敗したナタリヤは足を負傷か。

バックステージ

衣装についたホコリを落とすミズ。お前が雑だからゴミだらけだ、とミズドウを叱る。俺はWWEの全タイトルを獲得したが、祭典のアンドレ記念杯を制したことがない。祭典で勝利すれば映画の出演依頼も増えて、TVやCMの出演も増えて…、と語るミズをミズドウが制止。

私のニュースも同じです。感謝してます。代役をクビになったおかげで世界が広がりました。今では主演作の依頼が次々と舞い込んでます。CM出演の依頼もきました。夢のようです、と喜ぶミズドウ。そうか、良かったな、と顔を引きつらせつつ、ゴミを取るよう命じるミズ。渋々引き受けるミズドウ。

ワイアット、今日も独り言

棺桶に語りかけるワイアット。アンダーテイカー、昨年の祭典であんたは終わった。哀れだ。デッドマン、怖れるな。もう隠れる必要はないぞ。

スターダストvsスワガー

試合途中でゴールダストが登場。スターダストが気を取られる。

ジャック・スワガー ○ (タップ) ● スターダスト
※パトリオット・ロック。

試合後、コーディの名前をチャントする観客。やめろ!と叫ぶスターダスト。

敗者シナ、愛国心を煽るも王者に鼻で笑われる

シナが登場。昨夜は激闘だった。アコレードは無敵の技だ。しかし俺は自分に言い聞かせた。絶対にギブアップするな。一度アコレードから逃れたら勝てると思ってたが、奴は卑劣にも俺の股間を蹴って勝ちやがった。敗北は受け入れるが、ルセフは許さない。昨夜、奴は英雄になれるはずだったのに、逆に世界中に本当の姿をさらけ出した。

ルセフ&ラナが登場。都合良く解釈してるようだけど、敗者であることに変わりはないでしょ、とラナ。人々を失望させアメリカの期待を裏切った。勝ったのは人間としても優れていたルセフよ。あなたが昨夜の失敗の言い訳を考えている間、ルセフはロシア連邦から祝辞を受け取り、プーチン大統領からも称賛されたわ。

続けてルセフがマイクを持つ。お前は家族や友人、そしてこのバカな国にも恥をかかせた。ルセフ時代が来たんだ。俺には勝てないと言ってみろ。ルセフとロシアが、シナとアメリカより優れていると言ってみろ。

俺を侮辱するのは構わんが、アメリカを中傷するのは許さんぞ、とシナ。ルセフ、お前は英雄なんかじゃない。70年前の今日、海兵隊員が硫黄島に星条旗を立てた。彼らこそが英雄だ。ゴミ同然のお前は俺が始末する。US王座をアメリカに取り戻すため、祭典で倒してやる。

お前に再戦の資格などない、と笑うルセフ。俺は王者だ。お前とは格が違う。

バックステージ

オートンの控室を訪れたロリンズとJ&J。話がしたい、とロリンズ。いいぜ、しかし戦術の話がしたいならペットは外に出せ、とJ&Jにケンカを売るオートン。護衛2名をなだめて外に出すロリンズ。俺を憎んでるのは分かるが、と言いかけたロリンズを制したオートン。憎んでる? 待て待て。俺は視野の広い男だ。団体の利益のために俺たちは手を組むべきだ。

そうか、あんたは物分かりのいい男だな。過去のことは忘れて互いに協力しよう、とロリンズ。待て、過去のことは忘れないぜ。ただし今夜は安心してくれ。ブライアンとレインズに思い知らせたい。俺がランブル戦に参戦していたら結果は違ってたからな、とオートン。WWEの顔とWWEの未来が手を組んだら無敵だぜ、と握手を求めるロリンズ。応じるオートン。

スティング特集映像

まだ短髪だった頃からnWoとの抗争までをダイジェストで放送。WCWで共に戦ったブッカーTは、スティングがWWEに登場するだけでも奇跡だ、とコメント。

ペイジ&エマvsベラ姉妹

ブリー・ベラ ○ (フォール) ● エマ
※ベラ・バスター。

ブッシュワッカーズが2015年殿堂入り決定

新たな殿堂入り選手として、ニュージーランド出身のタッグチーム、ブッシュワッカーズが紹介される。

めげないアクセル、今日もアクセルマニア

リング上から祭典の看板を指差すアクセル。チャンネルを変えるな。俺のランブル戦は今も続いている。アクセルマニア旋風は勢いを増してるぜ。アンドレ記念杯で優勝してアクセルマニア旋風の勢いを証明してやるぜ。

ここでライバックが登場。ちょっと前までチーム組んでたライバックに握手を求めるアクセル。しかしライバックは無視してアクセルからマイクを奪い取る。お前はいいパートナーだった。みんなも知ってる通り、ライバクセルは最高のチームだった。だが言っておく。アンドレ杯で最後まで勝ち残ってるのはライバックだ。

ライバックvsアクセル

ライバック ○ (フォール) ● カーティス・アクセル
※シェルショック。

レインズ&ブライアンvsロリンズ&オートン

権力者チームはJ&Jの2名に加えて大巨人&ケインもセコンドにつく。家族同然、唯一無二の男だ、とロリンズが絶賛しながらオートンを招き入れる。

終盤、オートンがDDTに行こうとしたところをロリンズが強引にタッチ。構わずDDTでレインズを叩きつけた後、場外に出て怒りまくるオートンをなだめる大巨人たちセコンド陣。リング上ではロリンズがカーブストンプを狙うが、かわしたレインズがスーパーマン・パンチ。

ダウンしたロリンズにトドメのスピアーを狙うレインズ。その背中を今度はブライアンが強引にタッチ。またかよ、と言った感じで笑ってしまうレインズ。「オートンは怒り狂い、レインズは笑ってます」と対比を実況するマイケル・コール。

ダニエル・ブライアン ○ (フォール) ● セス・ロリンズ
※ランニング・ニー。

以前のように怒ることもなく、ブライアンを称えるレインズ。二人は笑顔で握手。

一方、怒りを収めようとしているのか、頭を抱えるオートン。観客から盛大なRKOチャント。大巨人たちがなだめる中、リングに入ったオートン。リング内でフラフラになってるロリンズを反対側のコーナー付近に立って凝視。これは報復のパントキックの体勢か。それを察したのか、大巨人が必死になだめる。

突如、ロリンズに向かって歩き始めるオートン。ここでなぜかJ&Jの2名がオートンを制止しに入るが、オートンはノーブルにRKO。コーナーでダウンしながらビビりまくるロリンズに早足で歩み寄ったオートン、強引にロリンズの腕を引っ張って立たせ、しばらく睨み続けるが、突然「ドンマイ」みたいな感じで肩を軽くポンと叩いてからリングを去る。「え?」と呆気に取られるロリンズ。「オートンが怒りを爆発させず相棒を許しました」と驚く実況陣。

スポンサーリンク

WWE HOLIC
SNSで当サイトの記事更新情報を配信しています。 プロフィール】【Facebook
ページ上部へ戻る