RAW ＃1227：何度も危機を乗り越えたオーエンズとジェリコ、遂に決裂か
（更新日：2016年12月9日）
会場：ノースカロライナ州シャーロット
リスト記入未遂
オープニングはジェリコが登場してトークショー「ハイライト・リール」を開催。ゲストとしてオーエンズを呼び込む。
ハイライト・リールが2週連続なんて史上初じゃねえか？ とオーエンズ。俺たち親友同士が歴史を作ってるんだ。
先週は感謝祭だったようだが、俺が感謝しているのは、ユニバーサル王者になれたこと、俺が看板番組であるRAWの顔になれたこと、そして親友のジェリコに対してだ。
俺も最高の友人に礼を言うぜ、と笑顔のジェリコ。この粋なスカーフと、それからロリンズにも感謝してるぜ。エゴに支配された男がどうなるか、ロリンズは身をもって証明してくれた。奴は典型的なバカタレ。勝手な理由で王座に挑戦したが失敗しやがった。お前は俺の助けを借りずに勝利した。俺は試合に介入したと非難されているが、それは誤解だ。あれはシン・カラのマスクをかぶった俺ではない。シン・カラが俺のマスクをかぶってたんだ。
あのマスクは確かにジェリコそっくりだったが、介入は関係ねえんだ、とオーエンズ。俺はエプロンへのパワーボムでロリンズを潰してやった。今夜奴はドクターストップで出場できない。
ここでレインズ登場。なぜ話をやめるんだ。息の合ったコンビ芸で面白かったぜ。
俺たちの話が笑えるだと？ とジェリコ。俺たちはピエロだというのか。俺たちはマジだぞ。
あんたの親友オーエンズがユニバーサル王者だというのはとても大きな冗談だ、とレインズ。
憮然とするオーエンズ、俺がユニバーセッド、リセール、と素でセリフを噛む。おいおい落ち着け、とすかさず突っ込むレインズ。英語は第二言語だもんな、と慰めるジェリコ。
仕切り直しのオーエンズ。本当の冗談っていうのは、お前が「団体一の男」と名乗っていることだ。マジで笑えるぜ。
俺が団体一の男だというのは事実だぜ、とレインズ（場内から猛烈なブーイング）。お前は「助けが必要な情けない男」だけどな。いつもジェリコに頼ってる。何もかも助けてもらってるよな。
そう思うのか、とオーエンズ。ジェリコなんか必要ない。（ん？ とオーエンズを見るジェリコ）
俺はそうは思わねえな、とレインズ。先週の王座戦、ジェリコがいなければお前は王座を失ってた。その前の王座戦でも助けてもらってたな。その前も、またその前も、ずっと頼りっぱなしだ。
お前、分かってるのか、とジェリコ。親友を侮辱したな、オーエンズを侮辱したらどうなるのか分かってるな、お前は…といつものセリフを言おうとしたところで「黙れ！」と怒鳴るオーエンズ。えっ？ と驚くジェリコ。
俺に任せろ、とジェリコに告げてからレインズを睨むオーエンズ。王者にナメた口を利くな。パワーボムでエプロンに叩きつけてロリンズと同じ目にあわせてやろうか。
お前の冗談は聞き飽きたよ、とレインズ。闘いの話をしよう。実際に今夜俺と試合をしてみろよ。もし今夜の試合で俺が勝ったらPPV「ロードブロック」で再戦してもらうぜ。ユニバーサル王座戦としてな。親友と相談してから決めろ。
俺と闘いたいのか、と笑うオーエンズ。いいぜ、受けて立つ。
カナダ兄弟、遂に仲間割れ？
バックステージでジェリコに語りかけるオーエンズ。レインズの野郎め、ふざけたことを抜かしやがって。
ちょっと待て、とオーエンズの話を遮るジェリコ。俺に「黙れ」と言ったな。
今はそれどころじゃない、とごまかすオーエンズ。
お前はファンの前で俺に「黙れ」とも言ったし、俺が必要ないとも言ったな、とジェリコ。お前に助けが必要な時はいつもそばにいてやったのに。
いい加減ウザいんだよ、とオーエンズ。レインズも言ってただろ。あんたがいないと俺は王座を守れないと思われてる。俺にあんたは必要ないんだ。
それはこっちのセリフだ、とジェリコ。今後は味方でも相棒でもないぞ。もちろん親友同士でもない。
後悔するぞ、とオーエンズがジェリコに告げているところでGMのフォーリーがやって来る。オーエンズよ、今夜レインズと試合をしろ。ジェリコは邪魔をするなよ。
待て待て聞いてくれ、とジェリコ。今夜トラブルは起こさない。リングに近付く気はないからな。今夜だけでなく今後ずっとだ。俺はもう降りた。俺は帰る。じゃあな、チャンプ。
相変わらず父は眼中になし
控室で音楽を聴いてるシャーロットにデイナが声をかける。女王の故郷凱旋を祝う歓迎パーティーだけど、いろいろ企画してるのよ。
楽しみにしてるわ、とシャーロット。今夜は大事な夜になる。私が偉大な女子スターとして不動の地位を築くのよ。私の地元でもあるここでファンの退屈な人生に希望を与える。サーシャとのライバル関係にも終止符を打つわ。私はこの町が生んだ唯一の偉人になる。さあ祝賀会の準備に行ってちょうだい。
帰宅途中に襲われる
荷物をまとめて会場を去ろうとするジェリコにインタビュー。先週のオーエンズとのケンカはジョークでしたが今夜の言い争いは冗談ではなく本気ですか？ という質問。
恥を知れ、とジェリコ。俺は真剣だ。個人的な問題だが俺は本気で怒っている。お前に八つ当たりしても仕方ねえか。俺の数少ない友人の1人がオーエンズだった。そう思っていたが、考えを改めねばならない。俺たちは互いを必要としていない。話を聞けて満足だろ。だったら失せろ。早く消えろ！
駐車場に到着したジェリコ、運転手にドアを開けるよう命じる。ドアに駆け寄る運転手。モタモタするな、とイラつくジェリコの持ってたリストがドアに当たって床に落ちる。お前はバカタレだ、と運転手に凄むジェリコ。
奴はリスト入りか？ という声に「その通りだ」と返答したジェリコ、質問した相手を見ると、声の主は欠場していたはずのロリンズ。
逃げるジェリコを捕まえたロリンズ、「俺をリストに入れてみろ！」と怒鳴りながらジェリコをボコボコに殴りまくり、最後は車の屋根の上でペディグリー。
RAW女子王座戦 シャーロット vs サーシャ
※互いに場外攻撃を止めず。
試合終了直後、フォーリーが登場。こんな終わり方では抗争の結末にふさわしくない。歴史的な抗争の最終章は歴史に残るような名勝負であってほしい。しばし休憩の後、今夜のうちに試合を再開する。カウントアウトなし、反則なし、どこでもフォール可能なルールとする。
遂に2人が和解＆正式結成
バーのカウンターで酒を飲むシェイマス。隣りの席にセザーロが座ってマティーニを注文。誰かと思ったらお前かよ、とシェイマス。
チームの解散を祝いに来たぜ、と笑顔のセザーロ。先週は王座奪取まであと一歩だったが、結局は互いの相性が悪すぎた。
フォーリーが何を考えてるのか分からん、とシェイマス。俺らは全然違う。一方は知的で上品なヨーロッパ人。もう一方はスイス人だもんな。
お前が怒りっぽくなければな、とのセザーロの言葉に、俺が怒りっぽいだと！ と怒り始めるシェイマス。しばし口論。
サバイバー・シリーズで勝ち残ったというのに、まだ俺たちはいがみ合っている、とシェイマス。団結すれば最高のチームになれる、とセザーロ。お前のことは嫌いだが、お前となら王者になれそうだった、とシェイマス。
横から酔っ払いに絡まれるシェイマスとセザーロ。互いに「プロだから落ち着け」と制止し合う2人だが、結局は酔っ払いを相手に大暴れ。
野郎どもを叩きのめし、「静かに飲めるようになったな」と笑った2人は互いを「相棒」と呼び合いギネスビールで乾杯。
レインズ vs オーエンズ
※スピアー。レインズはロードブロックでの王座挑戦権を獲得。
ジェリコ帰ってきてあげて！
バックステージで座り込むオーエンズにインタビュー。「残念な敗戦でしたが」という質問に、お前本気か、と睨むオーエンズ。こんな時にインタビューする気か。
気付いてるか、お前は疫病神なんだ。さっきジェリコにインタビューしただろ。その後で奴はどうなった？ ロリンズに駐車場で襲撃されたんだぞ。
いろいろあったがジェリコは親友だ。涼しい顔で仕事をしやがって、この冷血女め。俺には心がある。闘ってる最中も親友のことで頭がいっぱいだった。病院に運ばれたのに側にいてやれない。試合に集中できずレインズに敗れた。フォーリーは試合を中止すべきだった。お前はマイクじゃなくて飲み物を俺に差し出すべきだ。俺の前から消えろ！
目を潤ませながら敗因を語る
レスナーの代理人ヘイマンにマイケル・コールがインタビュー。PPV「サバイバー・シリーズ」でのゴールドバーグ戦を振り返る。
試合の結果について、「惨敗だった。弁明が必要だろう。率直に言えばゴールドバーグを甘く見ていた。ゲームの宣伝だと思っていたのだ。ゴールドバーグは12年も試合から遠ざかっていた。しかも今回の相手はレスナー。レスナーにとってラクな仕事のはずだった。しかし試合開始早々にスピアーを喰らって肋骨を痛めた。それで勝負ありだ」
レスナーが今回の敗戦をどう受け止めているかについて、「負傷することも彼の仕事の一部だ。この商売に負傷は付き物。だが屈辱感や恥は消えない。この敗戦は歴史に残るがどうしようもない。1分26秒で倒されたのだ。レスナーも過去に敗北や浮き沈みはあったが今回は深刻だ。レスナーは真の実力を示すと固く決意した。私は恐ろしい。敗北は人間を変える。破滅する者もいるが、かつてない高みに駆り立てられる者もいる。レスナーが真の実力を示そうとしたらどうなるか。そんなレスナーを私は過去に見たことがない」
レスナーは何をするつもりなのでしょう、という質問に、「真の実力を示すだろう。ゴールドバーグはランブル戦に出場する。したがってレスナーもランブル戦に出場する。優勝できるのは1人だけ。1人の犠牲者、28人の敗退者、そして1人の犠牲者が生まれるのだ。犠牲者の名前はゴールドバーグだ」
RAWタッグ王座戦 ニュー・デイ vs ギャローズ＆アンダーソン
※タイツをつかんでの丸め込み。ニュー・デイは王座防衛に成功。
こんなしょーもない伏線必要ないだろ
サーシャの控室にベイリーが入ってくる。邪魔してごめん。大一番だから幸運を祈りに来たんだけど、相手の地元でも大丈夫よね。以前もシャーロットに勝ったし、また勝てるわよね。サバイバー・シリーズでの私の恨みもあるし。
あなたのための試合じゃない、とサーシャ。私自身が女子王者になるため、そして特別な人のための試合なのよ。
シャーロットは何度も私を侮辱した。おまけに自分の父親であるリック・フレアーまでもバカにした。「私にとってパパは消滅している」とまで彼女は言った。この町には真の王者と祝福ムードが必要だと思う。だから今夜は私の勝利を地元の英雄であるフレアーに捧げたい。
エニウェア・フォール戦形式RAW女子王座戦 シャーロット vs サーシャ
※場外の手すりを利用してのバンク・ステートメント。サーシャが新王者に。
ダッシュしたベルトをサーシャがリング上で掲げる中、フレアーが久々の登場。
ツカツカと早足でサーシャに歩み寄ったフレアーは、サーシャの腕を挙げて勝者を称えた後にハグ。その光景を場外で見ながら涙を流すシャーロット。
