RAW #1293:ロンダ&アングル、権力者夫妻とレッスルマニアで対戦決定

(更新日:2018年3月13日)

ロンダ、レッスルマニアで対戦する相手を自ら指名

オープニングはGMのカート・アングルが登場し、前回RAWでHHHに突然殴打された件について言及。

WWEに復帰して以降、何度もプライドを傷つけられている。ステファニーによれば「団体の利益のため」だそうだ。先週もヒドい目にあった。これ以上何食わぬ顔でいられない。HHHよ出てこい。COOだろうが関係ない。男らしく俺の前に出てきてみろ。

上着を脱ぎ、リング上で臨戦態勢のアングル。登場したのはHHHではなくステファニー・マクマホン。落ち着きなさい、とアングルをなだめる。

夫はまだ会場に来てないのよ。それより私の話に少し付き合ってちょうだい。あなた子供が5人いて、しかも再婚でしょ。前の奥さんには高い扶養料を払ってるんでしょ?(ステファニーを睨みつけるアングル)

私は正直な話がしたいだけなの。あなたの実績は素晴らしい。何と言っても五輪の金メダリスト。首の骨が折れてたのにメダルを取った。そしてWWE殿堂者であり4度の世界王者。誰もが称賛している。でも1つ質問させて。過去の経歴ってお金になるのかしら? ならないでしょ。それでは稼げないものね。でもRAWのGMであればお金を稼げる。

よく考えてみなさい。あなたはWWE史上最大の契約を破談にしかけた。ロンダ・ラウジーが私の夫をテーブル葬にしたのは、あなたのせいよ。HHHは報いを受けた。だからこれで「おあいこ」。GM職に専念しなさい。よく考えて、身勝手な行動は慎みなさい。

ここでロンダ・ラウジー登場。先週の件で目が覚めたわ。上層部の人たちを誤解してたかもしれない。そういう奴らには慣れてる。ボス面されても自分の道は貫く。

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ボス面なんて言わないで、とステファニー。従業員という立場はボスの気持ちが分からないものなのよ。あなたはWWEと契約した。そのWWEは私が管理している。「夢を叶えてあげる」と契約書には書かれてたでしょ? この業界で最大最高の舞台、レッスルマニアでデビュー戦を闘えるのよ。スゴいことでしょ。

ありがとう、とロンダ。言葉で言い表せないほど感謝してるわ。契約書によればレッスルマニアの対戦相手は私が選べるんだよね?

そうよ、とステファニー。ただし現王者は除外させてもらうわよ。現役のWWEスターなら誰を選んでもいいわ。

私がレッスルマニアで闘いたいのは、あんただよ。ステファニーの前に立つロンダ。

私はスターじゃないわ…とステファニーが怯え始めたところでHHH登場。おいおい待て。それはダメだ。ステファニーは団体の重役でありRAWのコミッショナー、そしてお前のボスだ。

来ないかと思ってたぞ、とHHHにイヤミを言うアングル。確かにステファニーは団体の重役でありスターではない。しかし彼女はWWEスターとしての二次契約も交わしてある。つまり試合を組むのは俺だ。ステファニー、あんたにレッスルマニアでロンダとの対戦を命じる。(観客「イエス!」の大チャント)

まだ終わりじゃないぞ、とアングル。HHHも二次契約を結んでいるよな。ロンダさえ良ければ提案させてくれ。レッスルマニアはステファニーだけでなくHHHも試合をする。対戦相手はロンダ、そして俺だ!

呆然とするHHH。それを察したステファニーがアングルに詰め寄り抗議。そしてビンタを放とうとする。しかし寸前でステファニーの手をロンダが捕らえて防御。そして怖い顔で睨む。ステファニー固まる。

おいおいやめろ、と仲裁に入るHHH。いったん落ち着こう。手を離してくれ(ステファニーの手を離すロンダ)。俺たちはおとなしく引き下がろう。

リングから下りるフリをして突然アングルに殴りかかるHHH。しかし予測していたアングルは防御してHHHにパンチの嵐。さらにアンクル・ロックをHHHの足に極めようとするが、HHHはアングルを蹴って防御。

そのHHHの背後から不敵な表情で忍び寄るロンダ。リング下に逃避していたステファニーが気付き、リングインしてロンダを背後から攻撃。調子に乗って次の攻撃を狙うステファニー、しかしロンダに怖い顔で睨まれ、スゴい速さで再び場外に逃亡。

ロンダの背後ではHHHがアングルにペディグリーの構え。しかし切り返したアングルが遂にアンクル・ロックを極める。左足を極められた痛みでのたうち回るHHH。ステファニーがエプロンから手を差し伸べ、夫を救援。

なんとか夫を場外に下ろして安堵のステファニー。しかし背後から忍び寄ってきたロンダに髪の毛を掴まれ、そのままリングに引きずり込まれる。「お願い、やめて」とリック・フレアーばりに後ずさりするステファニーを強引に立たせ、肩に担いだロンダはサモアン・ドロップのような体勢でステファニーをリングに叩きつける。

場外で足首を押さえて悶絶するHHHに一瞥(いちべつ)をくれてからアングルとロンダは退場。

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アスカ、再びナイアと対戦

前回RAWで試合後にナイア・ジャックスの襲撃を受け、場外攻撃で圧倒されたアスカ。この日はナイアとのシングル戦が再び組まれる。

試合はナイアがアスカを圧倒。しかしレッグ・ドロップを自爆させたアスカが電光石火のアームバー(腕ひしぎ逆十字)。さらに自ら立ち上がって技を外そうとしたナイアを見てトライアングル・チョーク(三角絞め)に移行。

3度にわたり持ち上げてアスカを叩きつけるナイア。しかし技を解かないアスカは再びアームバーに移行。耐え続けたナイアも遂にタップし、アスカの無敗記録は破られず。負けたナイアはリング上でダウンしたまま泣く。

控室で観戦しながら「今夜ナイアはアスカに勝つだけでなく、アスカを潰すわよ」と豪語していた女子王者アレクサ・ブリス、アスカの逆転勝利を見てウツロな表情。

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いきなり絡む人

ジョン・シナが登場。前回SMACKDOWNでWWE王座戦の出場権をかけてAJスタイルズと闘い、勝利している。

今夜はSMACKDOWNの話をするためRAWに来たぜ。GMのアングルも話すことを許可してくれた。俺は団体で唯一のフリーエージェント。両方のブランドで闘えるが、それを当然のこととは思っていない。

PPV「ファストレーン」でWWE王座に挑戦できることになった。20年間守られてきた記録が破られることになる。俺はWWE王座を獲得して17度目の世界王者になる(これまでの記録はリック・フレアーとシナの通算16度)。この話をするのは俺もツラい。でも記録は破られるためにある。

この数週間、俺は非難され続けた。でも俺は自分でチャンスをモノにしたんだ。逆境と中傷にさらされても、反論のためにリングに立ったりしない。次の日曜、もし俺が勝てば更に非難されるだろう。AJスタイルズのレッスルマニアへの道を妨害したってな。でもそれは違うぞ。スタイルズは再戦権を行使して、レッスルマニアという大舞台で俺と中邑真輔とトリプルスレット戦を行えばいいんだ。

ここでゴールダストが登場。お前のような男と闘い、レッスルマニアでスポットライトを浴びることを俺も夢見ていた。お前のレッスルマニア行きを阻止すれば夢が叶うかもしれん。俺の夢は「完璧な結末」を迎えたことがない。すべて途中でダメになり消えてしまう。虹色に輝くまぶしい夢は一変し、灰色となり、邪悪な魔物と化す。それも今日で終わりだ。お前にとってレッスルマニアでのWWE王座戦が今の夢。なら俺がその夢を打ち砕こう。

突然シナを殴り宣戦布告したゴールダスト。これを受けてシングル戦が組まれる。

試合はAAでシナの勝利。

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ヒルビリー・ジムが殿堂入り

WWEの2018年殿堂入り、新たなメンバーとしてヒルビリー・ジムが紹介される。ハルク・ホーガンに指導されプロレスラーになったという設定で1980年代WWEの人気者となった。

後輪が浮いてる時点で気付きなさい

ここ数ヶ月、互いに楽器で殴り合い抗争中のアライアスとブラウン・ストローマン。これを受けてこの日、楽器で殴ってもOKの「狂乱のシンフォニー戦」が組まれる。

試合前、GMアングルの控室を訪れたアライアスは試合の中止を要求。しかしアングルは却下しただけでなく、さらに厳しい「エニウェア・フォール戦」へとルール変更。前回RAWではストローマンを前に逃亡したアライアスだったが「今回は別の手を考えろ」とアングルに皮肉を言われる。

ステージに登場したアライアス、いつものギターだけでなくピアノやドラム演奏も披露し(ただし演奏の腕前は微妙)、ストローマンは何一つ華麗に演奏できないと挑発。「俺は誰も怖くない」と歌いながらリングイン…するフリしてまたも逃亡。

駐車場まで逃れたアライアスは車のエンジンをかける。しかし車は動かない。アライアスが車の後方を見ると、そこには「まだ終わってねえ!」と叫びながら車の後部を両腕で持ち上げているストローマンの姿。

車をあきらめたアライアスは車外に出て再び逃走。それを追うストローマン。両者は会場内に戻り、試合開始。

ギターで背中をブン殴り優位に立ったアライアス。しかしすぐに回復したストローマンに捕らえられ、ステージ上の巨大ウッドベースでブン殴られただけでなく、ピアノの下敷きにしてフォール勝ち。アライアスは気絶。

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特別功労賞が気になる

ミズトラージュの3人が登場し、第3回ミジー賞の開催を宣言。前夜に開催されたアカデミー賞授賞式を揶揄し、俺の主演映画が受賞しないなんてこの世の終わりだ、と嘆く。

「最も自分に酔いしれたスター賞」にノミネートされた者として、

◆先日のガントレット戦で65分を闘い抜いた末に敗退したセス・ロリンズ
◆29年も放っておいた隠し子に父親面するカート・アングル
◆初代ユニバーサル王者になったのに24時間で返上したフィン・ベイラー
◆あと55日でIC王者として通算戴冠日数が史上最長記録になるミズ

以上の4名を発表。

ドラムロールに続いて受賞者を発表するミズ。受賞したのは…ベイラーとロリンズの2人だ! でも残念ながら2人はここに来られない。招いてないからな。

次の部門として「RAWのGMによる最悪な決断賞」のノミネートを発表。

◆隠し子をRAWに移籍させたカート・アングル
◆ベイラーとロリンズをチェンバー戦に追加出場させたカート・アングル
◆レッスルマニアでのIC王座戦を組んでいないカート・アングル

受賞したのはアングル。残念ながらアングルも来られない。ロンダのご機嫌取りで忙しそうだからな。でもミジー賞の受賞歴はレッスルマニアの翌日、WWEをクビになってから役立つぞ。

次は特別功労賞。あと55日でIC王者の最長記録を更新する男、と自分の名前を呼ぼうとしたところでロリンズ登場。すまんな。俺もミジー賞を楽しんでたんだが、ファンがイライラしてるみたいだ。お前の話は長すぎる。

続いてベイラーも登場。前週に続いて自分の後に出てきたベイラーに対し「俺のマネをしたいのか」と怪訝な表情のロリンズ。

マネするわけないだろ、とベイラー。だって俺の方が上だ。

2人とも俺より下だ、とミズ。先週アングルが言ってた。「今夜の対戦相手がレッスルマニアでの対戦相手になるかもしれない」とな。しかしお前らにその価値はない。悔しいのなら、お前ら2人で俺たち3人と闘うってのはどうだ。

ロリンズとベイラーは承諾し、ハンディ戦が組まれる。

試合途中の見せ場でベイラーにタッチされ、怒ったロリンズは抗議。その後、終盤でミズにクー・デ・グラを狙いコーナー最上段に上ったベイラー。しかしロリンズがタッチして交代し、ストンプでフォール勝ち。見せ場を奪われたベイラーは苦笑。

試合後、ステージに登場したGMアングルがレッスルマニアでIC王座戦を行うと発表。対戦相手はロリンズでもベイラーでもない、というアングルの話を聞いて安堵の笑みを浮かべるミズ。「2人まとめて相手にしてもらう。試合形式はトリプルスレット戦だ」と言われ固まる。

王者レスナー、今週も現れず

ポール・ヘイマンがユニバーサル王座のベルトを持って登場。リングインし、ベルトを床に置く。

この行為は王者ブロック・レスナーの許可を得ている。レスナーはレッスルマニアで勝利して王座を防衛する。レスナーが望むならサマースラムでも防衛戦が行われる。その時私は再びここに来てベルトを寝かせ、その横にUFCヘビー級王座のベルトも寝かせるだろう。

先週ロマン・レインズはレスナーに対して好き放題言っていた。スケジュールの批判すらしていた。レインズは昨年のレッスルマニアでアンダーテイカーに勝利した。レッスルマニアでアンダーテイカーに勝った人間は2人しかいない。そのもう1人、レスナーを君は倒せない。

レインズは私の話が気に食わないのなら来週のRAWに出てくるがいい。来週私はレスナーをRAWに連れてくる。

レインズの一族はこの業界に深く関わっている。ユニバーサル王者になれば、このベルトもこそ君の血統になり、守り続けなければならないものになる。レスナーからこのベルトを簡単に奪えると思うなよ。

このベルトは誰よりも優れているという証だ。ベルトから求められる王者にならねばならない。来週のRAWにレスナーは登場する。レインズよ、言いたいことがあれば来週直接言うがいい。分かっているだろうが、マイクでこのヘイマンに勝てると思うなよ。本気の勝負であればレスナーに勝てない。

ヘイマンが退場しようとしたところでレインズ登場。見ての通りだろ。先週俺が言ったのは全て真実。レスナーは勇ましく出てくるのかと思った。しかし自分の代わりにあんたを派遣しただけか。マジで情けねえ野郎だ。

俺の望みは奴が出てくることだけ。それは観客も同じ。王者に仕事をしてほしいだけだ。奴の本気の姿勢が見たい。話はシンプルだ。来週奴がRAWに来ると言ったな。言いたいことは面と向かって言え、と伝えておけ。闘う準備を整えて来いとな。

レインズに睨まれ、怯えながらヘイマン退場。

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