RAW #1294:怒りのロマン・レインズ、ビンス会長にケンカを売る
(更新日:2018年3月21日)
レインズ、ブチギレた挙げ句タブーに踏み込む
オープニングはGMカート・アングルが登場。レッスルマニアに選手として出場することにワクワクしていると語る。対戦相手は団体のCOOとRAWコミッショナーの夫妻。ロンダと闘うステファニーは気の毒だが、HHHには容赦しない。
また、前回RAWでポール・ヘイマンが予告していたブロック・レスナーに関して、この日の出場がなくなったことも報告。場内からは大ブーイング。移動手段の問題なのか、体調なのか、単なる気まぐれなのかは不明だ、とアングル。
ここでロマン・レインズ登場。レスナーはWWEや俺だけじゃない、ここデトロイトの観客、そして世界中のファンを見下している。先週も来ず今日も来ない。どうする気だ。相応のペナルティーを課すのか。それとも奴はビンスのお気に入りだから無罪放免なのか。(「それはダメだ」とアングルが慌ててマイクをふさぐ)
邪魔するな、とアングルの手を振り払うレインズ。事実を言ったまでだ。普通は仕事をサボったらクビだろ。あんたも俺もそうだ。こんな不公平は許されない。それを許してるのはビンス・マクマホンだ。さっきバックステージでビンスを見かけたが何の説明もない。俺をコケにしやがって。あんたの発表で初めて知ったくらいだ。それがボスの態度か。レスナーにコケにされるよりも、ビンスにコケにされると頭にくる。
アングルにマイクを叩きつけたレインズはバックステージの放送ブースへ直行。モニターを見ていたビンスに詰め寄り「俺に言うことはないのか」「バカにしているのか」とキレる。隣りにいたシェイン・マクマホンが仲裁するも「黙れ」とレインズ。
オフィスで話を聞こう、とビンスが提案し、レインズも了承。CMを流せ、とビンス。
レインズ、出場停止処分
ビンスのオフィス入口前でルネ・ヤングがレポート。CM中に部屋へと入ったビンスとレインズは大声を出していたが、30秒後には静かになり話し合いを始めた模様、と報告。
やがてレインズがオフィスから出てくる。ルネが話を聞こうとするも、レインズは無視して去る。まだ冷静にはなれないようです、とレポートするルネ。
続いてビンスも外へ。ルネに向けて語り始める。
レインズが何を言おうが、レスナーは私のお気に入りなどではない。ヘイマンの所有物でもない。誰も奴を所有など出来ない。
レインズを侮辱するつもりはなかった。才能ある男だと思っている。だが奴は親戚でもあるロックの言葉を思い出すべきだった。「身の程を知り、口を閉じろ」とな。
確かにレスナーはある種の特権を与えられている。悪い男ではない、奴は個人主義者。ファンに対する敬意も無いかもしれん。レスナーが敬意を払うのはリングやオクタゴンで闘うことのみ。奴の特権は奴自身が身を賭して勝ち取ったもの。才能ある者は時として協調性を欠く。
だがレスナーは来週のRAWに登場する。そしてレッスルマニアでユニバーサル王座をレインズと争う。レスナーは毎週のように約束を破って番組に現れないが、今回は私が約束する。
あともう1つ。レインズは経緯について話していたが、先ほど奴は無礼を働いた。レインズは当面、謹慎処分とする。
キッド・ロックがWWE殿堂入り
2018年のWWE殿堂入り、セレブリティ部門の新たな殿堂者としてミュージシャンのキッド・ロックが発表される。
アンダーテイカーが「アメリカン・バッドアス」ギミックだった時のテーマ曲を歌っている他、今年のレッスルマニアのテーマ曲など幾つもの楽曲をWWEに提供している。
ミズ、いつもこんな役回り
ミズがホストを務めるミズTV。今夜ミズトラージュはここにいない。レッスルマニア出場をかけたタッグ戦を控えているためだ。俺と一緒にいたおかげで彼らのキャリアは向上した。
それに比べ、今夜のゲストである2人はGMに何度もチャンスを与えられている。そのチャンスを俺がレッスルマニアで叩き潰してやる。そして俺がWWE史上最長のIC王者となるのだ。
ゲストとしてセス・ロリンズとフィン・ベイラーの2人が呼び込まれる。早速ロリンズに語りかけるミズ。なあ、ベイラーのせいで俺たちはレッスルマニアで一騎打ちが出来なくなった。俺たちほどのキャリアを持たないのに、こいつはいつも邪魔をしてくるじゃないか。
魂胆が見え見えだぜ、と笑うロリンズ。トリプルスレットの王座戦はもう決まったんだ。
俺は真実が知りたいだけだ、とミズ。今度は矛先をベイラーへ。お前はWWEでまだ実績を上げてない。いや1つだけあるな。お前は2年前、ロリンズに勝利して初代ユニバーサル王者となった。これは大きな実績だ。もしかするとお前こそ、俺とレッスルマニアで一騎打ちすべき相手なのかもな。俺と1対1で闘いたいだろう。ロリンズには勝てると証明済みのお前が再び闘う意味はあるのか。
ロリンズに通用しなかった作戦が俺に通用すると思うか、とベイラー。
誰よりもIC王座の価値を高めたのに俺だけが悪者かよ、とミズ(観客は「イエース!」)。ロリンズは邪魔者ベイラーが目障りだろ? ベイラーはロリンズを信用できるのか? 友達を平気で裏切る奴だぞ。シールドの連中に聞いてみろ。
頼むから黙れ、とロリンズ。俺たちをいがみ合わせる必要はない。4週間後、レッスルマニアでのIC王座戦なんだ。すでに互いの火花は散っている。
挑発合戦を始めたロリンズとベイラー。4週間も待てねえぜ、と先に椅子を蹴飛ばすベイラー。ミズはなんだか嬉しそう。挑発に乗ったロリンズも席を立ち、ベイラーに歩み寄る。何かを期待してワクワクしているミズ。
しかしロリンズとベイラーの両者から見つめられ、現実を悟ったミズ。待ってくれ、と表情を引きつらせ、隙を見て逃亡を図るが、捕まって2人から殴られる。
ミズを場外に叩き落としたベイラーが咆哮。しかし背後からロリンズに殴られる。
この後、ロリンズvsベイラーのシングル戦が組まれる。試合はファルコン・アローを狙ったロリンズを丸め込んでベイラー勝利。
ザ・バー、全チームを敵に回す
RAWタッグ王者のザ・バー(セザーロ&シェイマス)はレッスルマニアでのタッグ王座戦で対戦する相手を募集中。誰でもかかってこい、とTwitterで挑発し、これにミズトラージュのカーティス・アクセル&ボー・ダラスが呼応したことで、この日のタッグ戦が決定。
入場時のセザーロ&シェイマスを奇襲するなど気合いが入ったミズトラージュ。ゴング前に殴り合ってるところでザ・リバイバルの2人(ダッシュ・ワイルダー&スコット・ドーソン)とルーク・ギャローズ&カール・アンダーソンが乱入。
ボコボコにされたセザーロ&シェイマスが退場しようとしたところで、更にタイタス・オニール&アポロ、ヒース・スレイター&ライノも乱入して王者組を袋叩き。RAWタッグ部門の面々に次々と襲撃されたセザーロ&シェイマスは呆然。
シナ、アンダーテイカーに宣戦布告
ジョン・シナが登場。PPV「ファストレーン」でWWE王座を獲得できず、レッスルマニアへの出場をまたも逃している。
レッスルマニアまであと4週間。両方のブランドでチャンスを逃した。これは自分の責任。今年はレッスルマニアに貢献できなくなった。今年は選手ではなくファンとして参加する。レッスルマニアを楽しむよ、みんなと一緒にな。
観客席に入り込み、ファンのビールを飲むシナ。最高の気分だ!
再びリングに戻ったシナ。今年のレッスルマニアでは「レッツゴー・シナ」「シナ最低」のチャントを叫べないな。じゃあ今ここで憂さ晴らしをしようぜ。
2つのチャントを呼び込み聞いているシナ。ビールを飲んだから気分が良くなったよ。非常識な方法だが皆の声が聞けた。いや待て、非常識な行動に出て何を失うっていうんだ。別に構わねえよな。俺はレッスルマニアでアンダーテイカーに挑戦する!(観客、盛大な「イエス!」チャント)
待ってくれ。俺も望んだが、それは不可能だと言われたんだ。その理由を聞いてない。団体幹部が反対してるのか。それなら俺のマイクは切られて、レインズのように謹慎処分になるはずだよな。いいか、俺はレッスルマニアでアンダーテイカーに挑戦する。アンダーテイカーに挑戦する(と何度か繰り返すシナ)。
まだマイクは切られてないな。つまり、反対してるのはWWEでも観客でもない。アンダーテイカー自身ってことだ。
アンダーテイカーよ、自身のエゴを克服しろ。俺は負けても立ち上がり翌日の試合に出る。あんたは敗れると現実に立ち向かえず姿をくらました。屈強な怪人がそんなにもヤワだとはな。下手な言い逃れはもう通用しない。
あんたは用済みの老人でもポンコツでもないだろ。トレーニング中の動画を嫁のInstagramに載せてたな。あんたは身勝手なエゴの塊。そのエゴを満足させたいなら俺が手を貸そう。
ファンは対戦を望んでるぞ。ガッツを見せてくれ。俺が観客席でファンとして観戦するか、それとも歴史を刻むか、あんた次第だ。生きてるなら出てこい。
タッグ王座の挑戦チーム決定バトルロイヤル
GMアングルの控室で、ボコボコに殴られた頭部を押さえながら愚痴るセザーロ&シェイマス。さっきの襲撃はあり得ないぜ。
自分たちでまいた種だろ、とアングル。Twitterでチーム全員を挑発するからだ。
全チームから袋叩きにされたんだぞ、とシェイマス。俺たちは試合がしたかったんだ。挑戦者を決めるはずだったのに、一方的に襲撃されたんだ。
RAWは危険だ、とセザーロも続ける。仕切りがなってない。
レッスルマニアの直後に「スーパースター・シェイクアップ(スターの大整理)」があるらしいな。俺たちは今すぐSMACKDOWNに移籍したい。タフなブラジョン・ブラザーズもいるし、俺たちが最長記録を終わらせたニュー・デイもいる。ウーソズもブリーザンゴもいる。早く俺たちを追い出せ。
絶対に移籍などさせない、とアングル。レッスルマニアの対戦相手を見つけてやる。今夜、タッグ・バトルロイヤルを開催する。
レッスルマニアで女子部門のバトルロイヤル開催決定
故ファビュラス・ムーラの偉業を称え、今年のレッスルマニアで第1回ファビュラス・ムーラ・メモリアル・バトルロイヤルの開催が発表される。RAW・SMACKDOWN・NXTの全ブランドに所属する女子選手が出場予定。
アスカ、関西弁で威嚇
前夜のPPV「ファストレーン」にサプライズ登場し、SD女子王者シャーロット・フレアーに挑戦することを表明したアスカが登場。チャーリー・クルーソのインタビューを受ける。
RAW女子王者アレクサ・ブリスではなくシャーロットに挑戦を表明したのは何故ですか? との質問にアスカが(英語で)答えようとした矢先にアレクサがミッキー・ジェームズを伴って登場。
昨夜は興奮したわ、と笑うアレクサ。シャーロットの驚いた顔は笑えたわね。アスカは英語が得意じゃないから、私が昨夜の出来事を解説してあげる。
アスカは英語ダメだけど手強いし頭もいい。しかもWWE史上最長の無敗記録を今も更新中。賢いから危ない橋を渡らないのよ。だから私との対戦を避けた。アスカは逃げた。臆病者と呼ばれるだろうけど気にしないでね。勝てない試合をしないというのは賢い選択。レッスルマニアで女王を蹴落としてちょうだい。2流番組の王者を選んだあなたを褒めてあげるわ。
英語で語り始めるアスカ。私がシャーロットを選んだのはな、一流の女は一流の相手を倒さなきゃいけないからや。私はWWEで一番強いチャンピオンを倒したいんや!(最後は怒鳴る)
これが言葉の壁かしら、とアスカの英語をバカにするアレクサ。叫ばれてもよく分からないわ。勝つのが簡単だからシャーロットを選んだ、と言ってるのね。
あんたにはもう勝ったやろ、と英語で言い返すアスカ。次も勝てる。何なら今からやったろか? ああ〜? 来いやオラ! おおー? 何やコラやんのかコラ(エキサイトして途中から日本語)
私を選ばなかったんでしょ、まだ勝ってない人とやりなさいよ、と相手にしないアレクサ。たとえば、この女とかね!
ステージを指差して誰かを招き入れようとするアレクサとミッキー。しかし誰も登場せず。何やらヒソヒソ話をした2人。隙をついてミッキーがアスカを殴り「じゃあやりましょう」と告げる。
アスカとミッキーのシングル戦。中盤の場外戦で鉄柱にもたれたミッキーの顔面を蹴ろうとしたアスカ。しかしミッキーが直前で逃れたためアスカの蹴りは鉄柱を直撃。ガチン! という凄い衝撃音を立てて自爆したアスカは足を集中攻撃されるも、最後はアスカ・ロックで辛勝。
セコンドで観戦していたアレクサはミッキーを置き去りにして退場。
ナイア、アレクサの優しさに応える
ナイア・ジャックスの控室に直行するアレクサ。ナイア、何をしてたの? 何度もリングサイドに来るよう呼んだのに。
試合があるからってアングルに止められたんだよ、とナイア。
あなたが来れば3人でアスカをボコボコに出来たのに、とアレクサ。先週の恨みを晴らすには絶好のチャンスだったのよ。みんなを失望させたけど挽回できるわ。あなたは私の親友。先週落ち込んでた時も慰めてあげたでしょ。あなたを愛してるから。
私もだよ、と笑顔のナイアはアレクサとハグ。
来週アスカとの試合にセコンドで援護してくれない? と早速依頼するアレクサ。
いいよ、と快諾するナイア。
じゃあ今夜の試合頑張って、とナイアを送り出すアレクサ。
ナイア発狂
ナイアの対戦相手は地元の無名レスラー。ビビりまくって逃げようとする無名女子を捕まえたナイアはエルボーとサモアン・ドロップで秒殺。
試合後、なぜか控室で喋っているアレクサとミッキーの姿がスクリーンに映る。リング上でスクリーンを見つめるナイア。
先週ナイアに言ってた内容、けなしてるのと同じよ、とアレクサに語るミッキー。「負け犬」とか「生き恥」とか、「家族を失望させた」とも言ってた。
あれでも気を使って話したつもりよ、とアレクサ。
「子供の時からデカくていつも仲間外れ」とも言ってたわね、とミッキー。「空港でジロジロ見られる」なんて言い過ぎでしょ。
シュレックが歩いてるみたいなんだもん、とアレクサ。ナイアは私の荷物持ちで満足してる。正直に言うと、私はナイアの弱みにつけこんで利用している。今夜助けに来ないなんて舐めてるわ。でも来週のアスカ戦は必ず来る。
ナイアは私の言いなり。負け犬の人生を送ってきたから友達を作りたくて必死。だからダマされる。体は大きいけど頭はカラッポ。「あなたを愛してる」と言ったら感動しちゃって「私もだよ」だってさ。あのルックスなら私に憧れるのも無理ないわよね。
私と一緒にいれば周囲に認められるし人気者にもなれる。来週、面倒なことは全部ナイアにやってもらうわ。そして私たちが脚光を浴びる。ナイアが勘違いして勝手な行動に出たら懲らしめてやる。ところでチャーリーはまだなの? イライラするわね。暇なくせしていつも遅刻する女。
そこへチャーリー・クルーソが登場。お待たせしました。念のため言っておきます。そのマイク、ずっとオンだったんです。2人の会話はみんな聞いてました。
絶句するアレクサ。一方で話を全部聞いてたナイアはリングを降り、うつむきながらステージに向かい、立ち止まって涙を拭く。そして憤怒の表情に変わりバックステージへと走り出す。
控室のアレクサとミッキーは大慌てで帰り支度。荷物をまとめるのに時間がかかると察し、裏口から逃亡。少し遅れて控室に入ってきたナイアはアレクサが逃げたと分かると荷物を破壊して投げまくり、そして絶叫。
ストローマン1人2役
レッスルマニアでのタッグ王座戦出場を決めるタッグ・バトルロイヤル。出場チームがリング上に勢揃いし、王者セザーロ&シェイマスがゲスト解説として実況席に座った直後、ブラウン・ストローマンが1人で登場。
リングインしたストローマンはパートナーがいないため、レフェリーや出場者が抗議するも、「早くゴングを鳴らせ!」と威嚇されて試合開始。
試合は他チーム全員が共闘してストローマンを排除しようとするが、ものともしないストローマンが大半の選手を一人で排除し、最後はアンダーソンを排除して優勝。
実況席で呆然とするセザーロ&シェイマスを挑発するストローマン。しかしパートナーがいなければタッグ王座戦に出場できない。レッスルマニアのRAWタッグ戦はどうなるのか。