RAW #1325:シールド内輪モメ、一方で巨獣に反旗を翻したマッキンタイア

(更新日:2018年10月23日)

遅刻の言い訳に最適「アンブローズ・タイム」

ブラウン・ストローマン、ドルフ・ジグラー、ドリュー・マッキンタイアの3人がリングに登場。

前回番組でシールドに勝利したことで「自分たちがWWE史上最強の3人組だ」と豪語するジグラー。その時の映像が流され、敗れたディーン・アンブローズが仲間を残して1人だけ退場したシーンや、直後にバックステージでインタビューされた際、「俺の居場所はないのかもしれん」と語ったシーンが映る。

「シールドに勝利しただけでなく、解体もしてやった」と笑うマッキンタイア。「この隙にユニバーサル王座を奪ってやる」とストローマン。

この日にPPV「クラウン・ジュエル」のワンナイト・トーナメント出場をかけた予選をそれぞれ闘うジグラーとマッキンタイアは互いに「自分が優勝する」と(予選も通過してないのに)豪語。

それを見たストローマンは「2人とも頼もしいな」と笑う(先週はケチョンケチョンにケナしてたのに)。

ここでシールドのテーマ曲が流れる。しかしアンブローズはおらず、ロマン・レインズとセス・ロリンズの2人のみ。「俺たちは解体なんかされてねえぜ」とロリンズ。「今夜は予選に勝って俺が世界一だと証明する」

「おやおや、3分の2シールドじゃないか、あと1人はどうした?」と笑うジグラー。「あいつがいないのなら今夜の俺は不戦勝だな」

「そうはならねえよ」とロリンズ。「あいつはアンブローズ・タイムで自由気ままに動いてるだけだ。必ず来る」

「ジグラーもマッキンタイアも王者の器ではない」とレインズ。「それからストローマンは次に負けたら列の最後尾に並び直せ」

【トーナメント予選】セス・ロリンズ vs ドリュー・マッキンタイア

途中からセコンドについたジグラーが何度も試合に介入し、ロリンズは腕を負傷。終盤の好機にストンプを狙ったロリンズ、しかしジグラーの介入で場外に転落してしまう。

ここで遅刻していたアンブローズのテーマ曲が流れる。驚いてステージのほうを向き臨戦態勢に入るジグラー。しかしアンブローズは背後から登場してジグラーを襲撃。

そのアンブローズをマッキンタイアが背後から襲撃。しかし起き上がる直前のマッキンタイアに対してロリンズが場外でストンプ。

セス・ロリンズ ○ (カウントアウト) ● ドリュー・マッキンタイア
※ストンプ。ロリンズはトーナメント出場決定。

リング上で勝利を喜ぶロリンズ。アンブローズもリングインしてロリンズを祝福。

お天気やさんの狂犬

バックステージで3人並んで歩くシールドの面々。「助けに行けず悪かったな」とレインズ。

「問題ねえよ」とロリンズ。「狂犬の時間」になれば大丈夫だと分かってたからな。

「何て言った?」と立ち止まるアンブローズ。険しい表情になったアンブローズに「どうした?」と声をかけるレインズ。

「狂犬だと?」とアンブローズ。「深い意味はねえよ」と釈明するロリンズ。

「お前ら、そういうことか」とアンブローズ。「俺が暴れるのを見て2人して笑ってるんだろ、都合がいいよな」

「そうじゃねえよ」と不安そうに呟くロリンズ。

「俺も今から試合だ」と言ってから去るアンブローズ。「怒るなよ、誤解するな」とアンブローズの背中に向かって叫ぶロリンズ。

「何を言ったんだ?」と小声でロリンズに確認するレインズ。「狂犬の時間、って」と小声のロリンズ。

自分たちが地下に行かなくても

前回番組でショーン・マイケルズが現役復帰を発表し、同時にDジェネレーションXの再始動も発表。これを受けてジ・アンダーテイカーとケインの「破壊兄弟」が声明を発表。場所はリング上ではなく、地下通路のような薄暗い一角。

「奴らに敬意の何が分かる」とテイカー。

「奴らの邪神が俺たちの敬意を死なせたのだ」とケイン。

「多くのウソを積み重ねた末にDジェネレーションXは再始動した」

「マイケルズは8年半もの間、恐怖心に支配されていたのだ。しかし次は地下深くに埋められ、二度と復帰は出来ん」

「クラウン・ジュエルで破壊兄弟は再結成され、そこでマイケルズの恐れていた様々な恐怖が現実となるのだ」

「HHHのオーストラリアでの勝利は戦争の序章に過ぎない。戦争はクラウン・ジュエルで決着する。終戦後、HHHは隠れるように役員室へと戻り、マイケルズはボロボロになって引退という安楽を得る」

「奴らは3つの言葉(Are you ready=準備はいいか)を送ってきた。ならば我々も3つの言葉を送ろう。安らかに眠るがいい(Rest in peace)」

ロンダ、口ゲンカで圧勝

前回番組でベラ・ツインズに裏切られたロンダ・ラウジー。これを受け、PPV「エボリューション」にてロンダvsニッキー・ベラのRAW女子王座戦が決定。

リングに登場したロンダはベラ・ツインズの唐突な裏切り行為について「理由が知りたい、私には聞く権利があるはず」として2人を呼び出す。

これに応じて登場したベラ・ツインズ。「説明する義理なんてないわ」とニッキー。

「そもそもあんたが無礼な態度を取ったのよ」「私たちに対して敬意を払わない」とブリー。

「進化の象徴みたいな顔をしているあんたにムカついたから復帰したのよ」とニッキー。「私たち姉妹が女性ファンを増やし、女子部門を進化させた。そして私は史上最長の王座戴冠記録を持ってる。あんたが持ってるベルトも私たちがいたから存在してる」

「先輩であるあなた達に敬意を払ってきたし、ディーバ時代の話は吐き気がしたけど批判する気もなかった」とロンダ。「レッスルマニアの日、控室であなた達に会った時に思ったわ。超クールな女性たちが一緒に喜んでくれてる。この人たちと同じゴールを目指したら女子部門を発展させられる、ってね」。それを聞きながら鼻で笑うベラ・ツインズ。

「でもそれは間違ってた。私は甘かった」とロンダ。「私に声をかけたのは注目されたかったから。正直あんたらはスゴイよ、才能ないのにここまでやってこれてる。男に寄生して成り上がった。技まで安っぽくマネしてるし(観客、大喜びでタイムリーな「イエス!」チャント)。先駆者どころか過去の遺物だ」(言われ過ぎて怒ってるブリーと、笑顔がひきつるニッキー)

エキサイトし始めるロンダ。「覚悟してなよ。引っこ抜いたあんたたちの腕でブン殴ってやる。PPVでレフェリーが止めたとしても私を抑えられるわけがない。有名になるために幾らお金を注ぎ込んだのか知らないけど、これからはベラが落ち目の人の代名詞になる」

「私たちって才能がない過去の遺物で度胸がないってことなのね」とブリー。「本当は私たちに嫉妬してるんでしょ。先週の一件で私たちの知名度はあんたを超えてる」

「私たちは見えない壁を打ち破り、多くの扉を開けてきたわ。あんたなんか目じゃないのよ」とニッキー。

「扉を開けた? 私も扉を開けてきた」とロンダ。「柔道、ストライクフォース、UFC、そして今はWWEの扉を開けた。あんたが開けたのはジョン・シナの寝室の扉だけだよ」(笑顔が遂に消えるニッキー。観客は大喜び)

「さらに同じ扉からあんたは放り出されたね」と続けるロンダ。(もうやめてあげてー!)

「シバいてやるからこっちに来な! それともそっちに行こうか?」と宣戦布告するロンダ。

ベラ・ツインズは男性警備員5名を前方に配備し、身を護ってもらいながらリングに接近。その警備員を次々と投げ飛ばしていくロンダ。いつの間にかベラ・ツインズは逃亡。「後ろからしか闘えないのか!」と怒鳴るロンダ。

臨時GMの矛盾

バックステージでボビー・ルード&チャド・ゲイブルのコンビがGMカート・アングルと談笑。アングルは前回番組で金色マスクマンに変身してワールドカップ・トーナメント予選のバトルロイヤルに出場し、バロン・コービンを退けて優勝。トーナメント出場権を獲得している。

「その新しいスタイル、かなりいいよ」とアングルの私服を褒めまくるルード&ゲイブル。

「ステファニーのおかげで最高の休暇を楽しめたよ、ストレスがすっかり解消できた」と笑顔のアングル。

俺たちもこんな帽子をかぶるべきかな」と言いながらルード&ゲイブルが去った後、今度はノー・ウェイ・ホセがダンサーたちと登場。「俺もダンスを習ったんだよ」と言って先週披露した謎の舞いを見せるアングル。

ご機嫌で踊ってるアングルの背後から臨時GMのコービン登場。「楽しそうだな。でもあんたはトーナメントで苦戦するぜ。もう長いことシングル戦を闘ってないだろう」

「12年だな」とアングル。

「分かった、じゃあ肩慣らしのためにも今夜試合を組んでやろう」とコービン。

「試合コスチュームがない」とアングル。

「なんとかしろ」と言って去ろうとするコービン。「あ、そうだ、その試合だが、相手はAOP、つまり2vs1のハンディ戦だ」(シングルじゃないのかよ)

【トーナメント予選】ディーン・アンブローズ vs ドルフ・ジグラー

試合途中でマッキンタイアが乱入し、コーナー最上段からダイブしようとしたアンブローズを妨害。しかし直後に現れたロリンズがマッキンタイアの妨害を阻止。

場外でロリンズとマッキンタイアが殴っているところに、コーナー最上段から場外に飛んだアンブローズがマッキンタイアを迎撃。

倒れているアンブローズを起こそうと手を貸すロリンズ。しかしアンブローズはロリンズを突き飛ばし、自力でリングイン。

ドルフ・ジグラー ○ (フォール) ● ディーン・アンブローズ
※スーパーキック。ジグラーはトーナメント出場決定。

突き飛ばされて尻餅をついた格好のまま唖然とするロリンズ。リング内で起き上がれないアンブローズを見てしばらく考えた後、ゆっくりとリングインして仁王立ちのままアンブローズを見下ろす。

自力で立ち上がったアンブローズに対し「どうしたんだ」と話しかけるロリンズ。アンブローズは応じず、ロリンズに体当たりしてからリングを下りる。

呆然としていたロリンズ、やがてリングを下りて早足でアンブローズのもとへ近づき、お返しで胸を突き飛ばしながら「何が不満だ!」「狂犬と言ったから怒ってるのか!」と怒鳴る。アンブローズも怒りながら突き飛ばし返し、ステージ上で激しく口論。

たまらずレインズがステージに現れて仲裁。両者を制しつつ、アンブローズに「イカれてしまったのか」と告げる。

ここで臨時GMコービンが登場。「おいおい、また問題発生かよ。俺の管理下でシールドに解散されたら困るんだよ。だから問題解決のチャンスをやろう。ストローマンたち3人と先週の再戦だ」

先に一人で退場してしまうアンブローズ。

タイラー・ブリーズ vs ボビー・ラシュリー

今週もリオ・ラッシュはゲラゲラ笑いながらマイクでラシュリーに声援を送る。

ボビー・ラシュリー ○ (フォール) ● タイラー・ブリーズ
※ドミネーター。

やっぱり今夜もケチョンケチョン

控室で大声をあげているジグラー。「思ったとおりの展開になったぜ! シールドは崩壊しかけてる! な、言っただろ!」

「アンブローズはカモだ」と言ったマッキンタイアはストローマンに提案。「今夜、レインズのことはひとまず後回しにして、ロリンズとアンブローズを潰してしまおう」

「バカにするな」とストローマン。「シールドを倒すのは簡単。2人とも今夜失敗したら俺がブチのめすぞ!

平均年齢かなり高くなってる

PPV「エボリューション」でタッグを組むトリッシュ・ストラタスとリタのWWE殿堂者コンビが登場。

「エボリューションが楽しみで仕方ないわ」とリタが話し始めたところで対戦相手のアレクサ・ブリス&ミッキー・ジェームズが登場。

「みんな言わなくても分かってるわよ、私が代弁してあげる」とアレクサ。「やばいやばい、エボリューションで赤っ恥をかくわ、女神になんて歯が立たない」

「リタにそっくり!」と茶化すミッキー。「次は私の番ね、トリッシュのマネをするわ」

「トリッシュのモノマネはミッキーがダントツよ」とアレクサ。(「知ってるわよ」と昔を思い出して失笑するトリッシュ)

モノマネを披露したミッキーを褒めるアレクサ。「トリッシュ本人よりも似てたわ」

「現実を見なさい」とトリッシュ&リタに語りかけるミッキー。「あなた達はすごーーーく長い間、試合をしてない。一方の私たちは現役よ。簡単に勝てるわ」

「早く家に帰って試合用の衣装を探してくれば?」とアレクサ。「すごく奥にあるだろうから簡単には見つからないだろうけどね」

「そこまでにしときなさい」とトリッシュ。「マジで言ってるの? エボリューションでは私たちが歴史を作るのよ。なのに練習の話なんかするの?」

「殿堂者の2人を倒せば大きく飛躍できるって言うのに、今さら練習の話?」とリタも追随。「でも確かに一理あるかもね。練習しとく?」

「そうね」とトリッシュ。「習うより慣れろって言うし。じゃあ練習しましょう」と言ってアレクサ&ミッキーを挑発。

「そうね、練習も本番のうちだし」とアレクサが応じてリングに向かう、と見せかけてUターン&退場。

【1対2ハンディ戦】カート・アングル vs AOP

試合コスチュームのないアングルは前回番組で使用した「金色仮面コンキスタドア」の扮装で登場し、謎の舞いを披露。

エイカム ○ (フォール) ● 金色仮面
※合体攻撃。

秒殺負けを食らった金色仮面。ステージ上で見物していた臨時GMコービンは手を叩いて大喜び。

AOPがダウンしている金色仮面のマスクを剥がすと、正体はアングルではなく見知らぬオッサン。慌てるAOP。

「どういうことだ!」とステージ上で怒るコービン。その背後から登場したリゾート帰りのアングルがアングル・スラムでコービンを投げ飛ばす。

【6人タッグ戦】ザ・シールド vs ストローマン&ジグラー&マッキンタイア

ひとまず3人揃って入場したシールド。一方、ストローマンは先発を主張したジグラーに対し「実力を見せてみろ!」と上から目線。ムカついたジグラーは試合中に何度も「朝まで闘っていられるぜ!」とアピール。

試合開始直後からロリンズとアンブローズは鮮やかな連携を見せるも、ジグラーの機転で体がぶつかり、リング上で口論。仲裁に入ったレインズがストローマンに吹っ飛ばされて捕まり、集中攻撃を浴びる。

交代したストローマンが「こうやるんだ、よく見ておけ!」と味方に怒鳴ると、マッキンタイアがすかさず自らタッチ。憮然とするストローマン。今度はマッキンタイアが「こうやるんだ!」と怒鳴ると、ストローマンが自らタッチ。言い争う巨漢2人。

終盤、長く捕まっていたレインズはようやくロリンズにタッチ。コーナー最上段から飛んだロリンズはすぐアンブローズを指差してタッチし、2人の華麗な連携が復活。遂にダーティ・ディーズを決めたアンブローズがフォールの体勢。しかしジグラーに突き飛ばされたロリンズがアンブローズに激突。フォールを邪魔してしまう。

「違うんだ」と無実を主張するロリンズ。「6年組んでるんだぞ、何が不満なんだ」と怒るアンブローズ。

「俺一人でやる」と言い放つアンブローズ。それを止めようと腕を掴んだロリンズの腹を蹴り上げたアンブローズは相棒にダーティ・ディーズの構え。逃れたロリンズがアンブローズを突き飛ばす。直後に背後からジグラーがアンブローズを突き飛ばす。激突したロリンズは場外に転落。

好機を逃さないジグラーはアンブローズにジグザグ。しかしアンブローズは自力でクリア。さらにジグラーとマッキンタイアは合体攻撃を狙うが、今度はレインズがパンチで迎撃して阻止。

そのレインズを追ってリングインしたストローマン。しかしカオスのリング上でマッキンタイアのクレイモアがストローマンに誤爆。焦ったマッキンタイアは攻撃を急ぎ、隙をつかれてレインズのスピアーを浴びる。

レインズの背後から忍び寄るジグラー。しかし突然息ピッタリになったロリンズ&アンブローズがジグラーを捕らえて抱える。レインズは咆哮。

ディーン・アンブローズ ○ (フォール) ● ドルフ・ジグラー
※トリプル・パワーボム。

勝利したアンブローズは興奮しながらロリンズに突進。ロリンズはアンブローズを抱き締め、さらにレインズが2人を抱き締める。

シールドが退場した後、とても怖い顔をしたストローマンがリングインし、ジグラーの頭を掴んで「言っただろ! ミスした奴は俺がぶちのめす!」と怒鳴ってからパワースラムで制裁。

観客に向かって吠えるストローマン。しかし背後から走り込んだマッキンタイアがクレイモアでストローマンの顔面を蹴り、仲間割れ。

一人で花道を歩き、ステージ上で振り返ってからストローマンを睨むマッキンタイア。

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