RAW #1329:覚醒したベッキー・リンチ率いるSD女子軍がRAWを襲撃

(更新日:2018年11月23日)

前座扱いのタッグ部門

優勝したチームがPPV「サバイバー・シリーズ」のチームRAW・タッグ部門でキャプテンを務めるはずだったが、試合中にブラウン・ストローマンが乱入し、1人で全員をボコボコにした後、「コービンが来るまでここを動かない」とリングに居座る。

ここで臨時GMコービンではなく、コミッショナーのステファニー・マクマホンが登場し、「怒りは分かるがリング占拠は許されない」「その怒りはサバイバー・シリーズのブランド対抗戦に向けてちょうだい」となだめ、さらにSMACKDOWNコミッショナーであり兄のシェイン・マクマホンに対して「彼はトーナメント戦でRAWの選手全員を侮辱した」と非難。

「あなたはシェインに侮辱されて悔しくないの?」と話を振られ、「シェインなど知るか!」と怒鳴るストローマン。「ブランド対抗戦も関係ない」
「私はコミッショナーだから関係あるのよ」とステフも引かず。「あんたも、そして他の選手全員も覚悟を決めなさい」

「あんたは俺を能無しだと思ってるかもしれんが、俺をコントロールできると思ったら大間違いだぞ」とストローマンも反撃。「さっさとコービンを呼べ」

「ビジネスライクな妥協案を提案するわ」とステフ。「昨年に続いて今年もサバイバー・シリーズでRAWがSDに勝ち、あなたが勝利に導いてくれたら、お金でも飛行機でも何でも欲しいものをあげる」

「そんなもの要らん」とストローマン。「俺が欲しいのは、ユニバーサル王座をかけてブロック・レスナーと再戦する権利だ」

「いいわ」とステフ了承。頷くストローマン、しかし「その前に俺が欲しいのは、コービンだ」

さらに条件を加えるストローマン。「試合形式は俺が決める」「潰されても文句を言わないよう契約書にサインさせろ」

全て了承したステフ、しかし交換条件を提示。「サバイバー・シリーズが終わるまでコービンには手を出さないこと」「あなたがチームの一員としてチームRAWを勝利に導いてくれたら、条件は全て飲む」

「要求が通らないなら、WWEの本社ビルを粉々にするぞ」と凄むストローマン。

「私はRAWが勝つために選手を鼓舞したいだけよ」とステフ。「男子も、女子も、タッグも、王者も、戦闘マシンも」

ここでRAW女子王者ロンダ・ラウジーが登場。話を遮られて憮然とするステフ、しかし怖い表情でリングインし、自分を睨んできたロンダを見てビビったか、ロンダの名前を叫ぼうとするもロンダにマイクを強奪される。

「ステフ、余計なことしてんじゃねえよ」とロンダ。「あんたに鼓舞されるまでもなく、私は気合いに満ちてるんだ」と威嚇した後、サバイバー・シリーズで対戦するベッキーをも威嚇。

「ベッキーは私の腕をもぎ取ると言ってるが、その方法は私が教えてやる」と凄んだロンダは、ステフを見つめて「何なら今ここで見せようか?」と言ってからステフに近づく。青ざめたステフは後退。

ここで臨時GMバロン・コービンが登場。「みんな深呼吸して落ち着こう。その怒りはSDの連中やシェインに向けてくれ」「俺もステフと同じく選手を鼓舞したい」

リングインしようとしたコービンはストローマンに睨まれて動きを止める。しかしストローマンはステフとの約束があるためコービンに手出しできない。

「シェインはRAWから勝利を盗んだ。再び恥をかかされるわけにはいかん。油断は禁物だぞ」とコービン。

ロンダに歩み寄って肩に手を置き、何かをアドバイスしようとするコービン。しかしムッとしたロンダはコービンを投げ飛ばす。

リングを下りて退場するロンダに「何やってんだ」と怒るコービン。その背後でコービンを睨みつけるストローマン。振り返って気づいたコービン、安全を保障されてるので至近距離から睨み合いに応じる。

慌てて制止するステフ。ストローマンには「ダメよ、約束したでしょ!」、コービンには「早くリングから出て行きなさい!」

リングを下りようとするコービンにストローマンがマイクで語りかける。「おい、せいぜいステファニーの飼い犬気分を楽しんでろ。サバイバー・シリーズが終わったら去勢してやる」

3週間練った結果のストーリーがこれっすか…

セス・ロリンズにリング上でコリー・グレイヴズがインタビュー。

「PPVでIC王者の中邑真輔と対戦するが、肉体的にはともかく精神的に大丈夫なのか」との問いに、「世界中の誰も見たことがない、俺と中邑との初対決だ。しかし正直に言えばその対戦のことは今考えられない」

「集中しないと中邑には勝てないぞ」とのコリーの言葉に「勘違いするな、中邑との試合は最大限に集中して臨む」とロリンズ。「しかしそれは日曜の話。今夜ハッキリさせたいのは、アンブローズが何を考えてるかということだ。奴は俺だけでなく、ロマン・レインズやファンのみんなも裏切った」

「奴はバカじゃないから自分の行動について説明できるはず。でも度胸がないからここに来ない」とロリンズ。ここで駐車場にいるらしきディーン・アンブローズがスクリーンに映し出される。

「度胸がないだと? ナメてんじゃねえぞ」とアンブローズ。「お前をリング上で叩き潰すなど簡単。でもやらない。お前にその価値がないからだ。説明してやる義務もない」

「ファンは気安く俺の名前を呼び、そして聞いてくる。ディーンなぜなの? しかもあんな大事な夜だったのになぜ? ってな」

「さすがに策士のお前も理由が分からんか。いろいろ自問してるんだろ」

「俺は自分の行動を後悔しているかもしれんな。いつか兄弟分が許してくれるかも、と。いや違うな」

「3人が一緒なら最強だと思っていた。しかし違う。シールドは俺を軟弱にした。それはお前やレインズのせいだ。背後を固める兄弟がいることで俺は弱くなった。しかし今は違う。俺は強くなった。過去は始末する。焼き尽くしてやるよ」

シールドの戦闘服に油をまき、炎の中に放り捨てるアンブローズ。

3MB時代がウソのような大出世

ドルフ・ジグラーとドリュー・マッキンタイアが登場。

前回RAWでカート・アングルに屈辱を味合わせたマッキンタイアは「RAWを乗っ取ると最初に言った言葉を今なら信じられるか?」と強気に笑う。

「俺はシールドを崩壊させ、先週はアングルを潰した。奴は今ではただの恥晒しだ。試合中に負けを悟り、泣いてたんだぞ。人生で最も気持ち悪い時間だった。今日からRAWは俺のショー。望み通りに作り変える」

ここでフィン・ベイラーが登場。「先週お前は一線を越えた。カートへの侮辱、あれはやり過ぎだ」

「あれでも手加減したんだ」と笑うマッキンタイア。「お前は俺に頭を蹴られて怒ってるんだろ。同じヨーロッパ出身だから俺が助けに来たと先週思ったか? どいつもこいつも勘違い野郎ばかりだ」

「お前みたいな威張り屋の扱いは慣れてる」とベイラー。「今すぐ試合をしようぜ」

「受けてやる」とマッキンタイア。「しかし相手は俺ではない。世界最高の男、ドルフ・ジグラーだ。彼に勝てたら、お前のレベルまで下がってやってもいい」

「俺もレベルは高いぜ」とニヤニヤしながらベイラーを挑発するジグラー。ベイラーがよそ見した隙をついてマッキンタイアが頭突きで不意打ち。ベイラーはダウン。

フィン・ベイラー vs ドルフ・ジグラー

フィン・ベイラー ○ (フォール) ● ドルフ・ジグラー
※丸め込み。

みんな仲良く!

試合に勝利したベイラーをバックステージでステファニー&コービンが迎える。

「あなたのように信念を貫ける人が必要」と言ってベイラーのチームRAW入りを告げるステフ。ベイラーは笑顔で快諾。コービンは「話し合ってから決めないと」とステフにゴニョゴニョ文句。

そこへジグラー&マッキンタイアがやって来て、ベイラーにケンカを売る。

仲裁したステフは「チームメイトなんだから仲良くしてね」とマッキンタイアたちを諌める。「PPVで勝った後は存分にやっても構わないけど、日曜は敬意を払って力を合わせなさい」

キリがない

ロンダ・ラウジーにバックステージでインタビュー。

舌戦が続くSD女子王者ベッキー・リンチに関して、1週間前のベッキーの反論について再度反論。

「彼女はエース。好きなことを言う度胸もある。ただ理解して欲しいのは、私は彼女の過去の経歴や、王者になった経緯についてバカになどしてない。腕をもぎ取るなんて言い出したから馬鹿げてると思っただけ」

「彼女がピエロの練習をしたり、飛行機の中で出口を案内してた時も私はアームバーの練習をしてた、ということが言いたかっただけ」

「ベッキー、あなたの言ってることは全て的外れ。あなたは傷つきやすいタイプ。自尊心は強いがメンタルは弱い。私はシャーロット・フレアーではない。怒らせると大変なことになるよ」

「苦労話をするのは止めなよ、チャンプ。私だって神童扱いされて育ったわけじゃない。汗水垂らして努力し、血を流して這い上がり、周囲から敬意を勝ち取ってきた。挫折も経験している。『女の子の闘い』というイメージを変えてきたという自負がある。エースを気取ってんじゃないよ、笑わせるな」

ロンダが感情的になったところで、ナイア・ジャックスとタミーナがやって来る。「日曜はあんたに勝って欲しい。頑張りな」とナイア。「ありがとう」と返答するロンダ。タミーナは無言で睨むのみ。

口臭には気を付けよう

ブロック・レスナーとポール・ヘイマンが登場。いつもと違ってご機嫌なレスナーは観客に笑顔を振りまく。

「ブラウン・ストローマンにおめでとうと言いたい」とヘイマン。「彼はほぼ無敵であることを証明したのだ。F5を4発食らっても彼は耐えた。5発目で力尽きたがな」

続いてヘイマンは日曜に対戦するAJスタイルズを挑発。「キミは昨年、レスナーをあと1歩まで追い込んだ。しかし今年、レスナーがF5を浴びせたい相手はキミだ」

ここでジンダー・マハルがシン・ブラザーズを従えて登場。「AJスタイルズを見くびってはいけない。昨年のサバイバー・シリーズでレスナーと闘うのは俺だった。それに集中し過ぎてスタイルズに王ざを盗まれたのだ。スタイルズ戦に集中したいのなら俺に手助けさせてくれ。俺がマントラを教えてやろう」

「マントラだって?」と笑うヘイマンはレスナーに質問。「彼のマントラを聞くのは不快じゃないか?」

「入って来いよ」とマハルに手招きするレスナー。「ユダヤ人のあんたも聞いた方がいい」とヘイマンにも告げる。唖然とするヘイマン。

笑顔でリングインするマハル。笑顔で迎えるレスナー。「集中して息を吸うんだ」というマハルの話に素直に従って深呼吸するレスナー。

「シャンティー!と繰り返し唱えるのだ」と言ったマハル。息を吸っていたレスナーは、正面に立ってシャンティーを唱え続けるマハルの口臭が気になったか、鼻をつまんでからマハルに強烈なクローズラインをぶち込み、シン・ブラザーズをジャーマンで投げ捨て、最後はマハルを場外でF5葬。

アライアス vs ボビー・ラシュリー

ボビー・ラシュリー ○ (カウントアウト) ● アライアス
※リオ・ラッシュがリングインを妨害。

ズル勝ちしたラシュリーは、ブランド対抗戦のチームRAW入りが決定。

ヒールばっかりやん

チーム・RAW、女子部門のキャプテンを務めるアレクサ・ブリスがPPVに出場するメンバーを発表。

ミッキー・ジェームズ、ナイア・ジャックス、タミーナ、そしてナタリヤの4名を発表するアレクサ、「ナタリヤは(ライオット・スクワッドにイジめられて)情緒不安定だから帰宅させたわ」と失笑し、ナイアには「いろいろあったけど水に流してね」と和解提案。

さらにアレクサ、「次の試合の勝者を5人目のメンバーにする」と告げ、サーシャとベイリーの親友コンビを登場させる。

サーシャ・バンクス vs ベイリー

サーシャ・バンクス △ (無効試合) △ ベイリー
※ナイア&タミーナ&ミッキーの乱入。

試合後、マイクを持ったアレクサ、「2人とも勝てなかったわね。ということで5人目を紹介するわ。ルビー・ライオットよ」

ライオット・スクワッドのメンバーと共に登場したルビーはタミーナたちと手を挙げ、チームRAWの結束をアピール。しかし直後、スクリーンにバックステージの映像が映る。

バックステージではSDから乗り込んだベッキー・リンチがロンダ・ラウジーにディスアーマーを決めている。スタッフが止めに入り、ようやく腕を離したベッキーは「イキがってんじゃねえ!」とロンダを挑発。痛めた腕を押さえて耐えるロンダ。

リング上ではベッキーの襲来に騒然とするRAW女子勢。そこへベッキーが登場。

たった独りでリングに向かうベッキー。リング上ではアレクサたち面々が人数有利のため余裕の表情で手招き。

「私がエースだ」「このショーはもらった」とベッキーがリング上のRAW女子勢を挑発。

ここでSD女子勢がRAW女子勢の背後から襲撃し、大乱闘を開始。RAWキャプテンのアレクサは速攻で逃走(脳しんとうで欠場中だから仕方ない)。

ベッキーはこの乱闘の最中、ナイアの攻撃を喰らって鼻から大量に出血するアクシデント発生。(かなりの出血量だったので、骨折してるのではないかと思われる)

SD勢が優勢となったところで、先程ベッキーに襲撃されたロンダが怒りの登場。腕を痛めながらもSD勢を蹴散らすロンダ。しかしベッキーのイス攻撃を喰らう。

大量の鼻血で顔を赤く染めながらも勝ち誇るベッキー。SD勢は悠々と観客席から退場。それを怒りの表情で見つめるロンダ。

バックステージではステファニーが激怒。駆けつけた臨時GMコービンは「何があったんだ」。

「見てたでしょ! RAW女子チームがベッキーに壊滅させられたのよ!」と激怒するステフ、怒りの矛先はコービンへ。「なぜ把握してないの! ろくな仕事してないわね! 日曜もこれでは許さないわよ! 問題を解決して落とし前をつけなさい!」

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