SMACKDOWN #1003:珍しく紳士的なミズ、狂乱のブライアンに殴られる
(更新日:2018年11月14日)
共同キャプテンは犬猿の仲
PPV「サバイバー・シリーズ」のブランド対抗戦に関して、コミッショナーのシェイン・マクマホンとGMペイジがリングに登場。シェインはチームSD・男子チームのキャプテンにダニエル・ブライアンを任命。
ブライアンもリングに登場し、「選ばれて光栄だ」などと話しているところでミズが登場。足を引きずりながら入場するミズは、PPV「クラウン・ジュエル」のワールドカップ・トーナメントで決勝まで進んだものの、試合前に足を負傷して退場。代役として名乗り出たシェインが(トーナメントを勝ち上がってもいないのに)優勝している。
「俺はトーナメントで2つの激戦を勝ち抜いたのに、決勝で怪我に泣いた。でもシェインが代わりにSDのために闘ってくれた。厳密に言えばトロフィーの3分の2は俺のものだ。俺たちは一心同体の優勝者。トロフィーについてだが、月に20日は俺の家に置くか? それとも同居する? 部屋ならあるぞ」
話が止まらないミズを制するシェイン。「勝てて良かった。負けてたらお前はクビだったからな」
「俺は試合に出ると言い張ったんだ」とミズ。「俺のキャリアで負傷欠場したのは初めてのことだ。ブライアンとは違う。足の負傷はもう治った。チームSDのキャプテンには俺がふさわしい」
「トーナメントの活躍から考えるに、今のお前の主張は正しい」とシェイン。「よし、お前をキャプテンに任命しよう」
シェインの温情に驚いたミズは、ブライアンにドヤ顔で「イエス!」ポーズ。ブライアンは苦笑。近くではシェインがペイジとコソコソ話。
「ミズ聞いてくれ。今ペイジと話し合ったんだが」とシェイン、「ブライアンもキャプテンに任命する。お前たち2人はチームSDの共同キャプテンだ」
ノー!と叫ぶミズ。
急接近
仲の悪いブライアンとミズはバックステージでチームメンバーの人選を巡り激しく口論。そこへ駆け付けたシェイン・マクマホン、「今夜までに残り3人を決めろ」と2人に命じる。
シェインの話を聞いて「1人目は今決まったよ」と告げたミズ、「俺が選んだ1人目は、シェイン・マクマホンだ」
「気持ちはありがたいが…」と戸惑うシェインに対し、「俺はミズに同意するよ」とブライアン。仲の悪いブライアンの翻意に「は?」とミズ自身が驚く。
「分かった、チームに加わるよ」とシェインが告げて、チーム3人目が決定。シェインは去って行く。
「俺たち2人、いいチームプレイだったじゃないか」と機嫌の良いミズ。「次はお前が選ぶ番でいいよ」とブライアンに告げる。
「ありがとう」とミズに礼を言うブライアン。笑顔で見つめ合う2人。しかしすぐに気まずくなる。
「妙な空気だ」と告げてからブライアンは去っていく。
ニュー・デイ vs ウーソズ
勝ったチームが「サバイバー・シリーズ」のブランド対抗戦・男子タッグ部門でキャプテンを務める。
※スプラッシュ。
キャプテンとなったウーソズは、ニュー・デイに「ブランド対抗戦の1チーム目になって欲しい」とリング上で打診。ニュー・デイも快諾。
再び急接近
再びメンバー選考の協議に入るミズとブライアン。「さあ次はお前の番だ。誰を選んだ?」とミズ。
「レイ・ミステリオだ」とブライアン。しかしミズ、「奴はWWEに復帰してから何もしてない」と難色を示す。
「中邑とオートンに勝ってるんだぞ。あとお前にもな」とブライアンがツッコミを入れる。
「じゃあこうしよう」とミズが妥協案。「ミステリオが今夜の試合に勝利したらチームに入れよう」
「5人目に関してアイデアがある」とブライアンが提案。「ここで俺たちが口論するよりも、お互いに推薦者を1名ずつ出して、その2人を闘わせて勝者を選ぶというのはどうだ?」
「そのアイデアはいい」と笑顔のミズ。提案が受け入れられてブライアンも笑顔。
笑顔の2人はしばらく見つめ合い、再び気まずくなる。
「妙な空気だ」と告げてからミズは去っていく。
ベッキーの風格
SD女子王者ベッキー・リンチがリングに登場し、前日のRAWで挑発してきたRAW女子王者ロンダ・ラウジーを逆挑発。
「ロンダは自分のことを『絶対に怒らせてはいけない女』と言ってた。誰にモノを言ってる? あんたはチャンプと呼ばれるには早いんだよ。何も試されてきてないのさ。今までの対戦相手はイージーだっただけ」
「私はドン底から何度も這い上がってきた。何度も何度も試された。ここまで執念深い人間は他にいない」
「RAWであんたは私の人生をバカにしてたね。私はスターになるために様々な仕事をして費用を貯めてきた。あんたみたいに選ばれた人間ではない。でも今ここにいる。メイン戦を闘える器だと思われてなかった。業界中で話題にされるとも思われてなかった。でも今ここにいる。私こそがチャンプ。唯一の王者だ」
「ロンダに選ばれたから光栄だって? サバイバー・シリーズでそんなのは関係ない。腕をもぎ取って、ぶっ倒してやるよ」
場内からの大きな「ベッキー!」コールを浴びて上機嫌のベッキー。「誰でもいいから闘いたくなってきた。今すぐ試合をさせろ! 王者に挑戦したい勇気のある奴はいるのか?」
ここでサニティのテーマ曲が流れ、エリック・ヤング、キリアン・デイン、アレキサンダー・ウルフの男子3人が登場。「何事?」という表情でリング上から見つめるベッキー。
ヤングが呼び込み、ステージに登場したのはNXT所属で、サニティがNXTで活動していた際には行動を共にしていた妹分のニッキー・クロス。
リングインしたニッキーはブッとんだ表情で「ベッキー遊びましょ」と凄む。
ベッキー・リンチ vs ニッキー・クロス
※ディスアーマー。
レイ・ミステリオ vs アンドラデ・シエン・アルマス
※ダイム。
勝利したミステリオはチームSD入りが決定。しかし試合後、ランディ・オートンに襲撃される。
シャーロットはどうした?
GMペイジがリングに登場し、「サバイバー・シリーズ」のチームSD・女子部門のメンバーとしてアスカ、ナオミ、カーメラ、ソーニャ・デビルを呼び込む。
5人目として、前週にペイジ自らキャプテン就任を打診していたシャーロット・フレアーを呼び込む。しかしシャーロットは登場せず、代わりにマンディ・ローズが現れる。「もう1人の金髪女性が現れたから驚いたでしょ。私のほうが格上よ」
しかしGMペイジ、「あんたのメンバー入りはないよ」と即座に却下。
「分かってるわよ」とマンディ。「でも聞きたいんだけど、なぜ私じゃなくてソーニャを選んだの?」
パートナーに意外な指摘をされたソーニャはリング上で渋い表情。
「勘違いしないでね、ソーニャのメンバー入りは心から嬉しいのよ」とマンディ。「でもこの前のバトルロイヤルでソーニャは私に排除された。この人選には疑問があるわ」
選ばれた他の選手を眺めるマンディは、アスカを「過去の人」、カーメラを「ダンスの時間も王者だった期間も短くて無意味」、ナオミには「ご主人のジミーはあなたの輝きを味わったのかしら?」
ムッとしたナオミがマンディに殴りかかり、乱闘発生。怒り狂うマンディをソーニャが制止し、邪魔されたマンディはソーニャを睨む。なだめるソーニャ。マンディはソーニャと争わずリングを下りる。
ジェフ・ハーディ vs サモア・ジョー
チームSD、最後の1人として共同キャプテンが再度協議。ブライアンはジェフ・ハーディを推薦し、ミズはサモア・ジョーを推薦。両者を闘わせ、勝者をメンバー入りさせることに決定。
共同キャプテンのブライアンとミズは共にゲスト解説として実況席に座る。
※コキーナ・クラッチ。
試合後、ジョーに挑発されたブライアンはキレて殴りかかり、止めに入った(珍しく紳士的な)ミズも殴り、シェインを投げ飛ばしてしまう。