RAW #1330:狂犬と策士のかくれんぼ、勝者はアンブローズ

(更新日:2018年11月28日)

カート・アングルはどうなる

臨時GMバロン・コービンがリングに登場。前夜のPPV「サバイバー・シリーズ」のブランド対抗戦でRAWがSMACKDOWNに全勝したのはこの人のおかげだ、とコミッショナーのステファニー・マクマホンを呼び込む。

「気分がいいわ」とステフ。「PPVを見てない人に教えてあげる。RAWは圧勝したのよ。SDに1勝も与えなかった。この圧勝はあなたのおかげよ」とコービンを褒め称える。コービンは照れる。観客は大ブーイング。

「今夜はお祝いよ」と喜ぶステフに対し、「その前に内輪の話をさせてくれ」とコービン。「昨日約束したじゃないか。RAWが完勝したら俺の昇進を考える、と」

ステフが答えに窮していると、ブラウン・ストローマンが登場。「昨夜、俺は約束を守った。今度はあんたが約束を守れ」とステフに凄む。「このスライムボールみたいな野郎と試合をさせろ」

「約束は守るわ」とステフ。次回PPV「TLC」でストローマンとコービンを対戦させることと、もしコービンが勝利したら常勤GMに昇進させることを告げる。「でも負けたら、いま持ってる権力を全て失うわよ」

「お前に勝ち目はない」とストローマン、「なぜなら、試合形式は俺が決めていいことになっている。

さらにストローマンはステフに質問。「レスナーとの王座戦はどうなったんだ」

「ロイヤルランブルで組むわ」とステフ。「ただし、TLCでコービンに勝てたらね」

条件を全て飲んだストローマンはコービンを挑発。「せいぜい今のうちに臨時GMの権力を楽しんでおけ。TLCではイスやテーブルやハシゴでお前を潰してやる」

「その試合形式は俺の得意分野だぜ」とまだ余裕があるコービン。「そもそも、お前がTLCに出場できるかも分からんぞ」と言い、臨時GMの権力で今夜の試合を組んだと発表。「お前はマッキンタイア&ラシュリー組とハンディ戦だ」

「それはいいけど、今夜はお祝いをするのよ」とステフ。「盛り上げるためにこうしましょう。その試合は6人タッグ戦にする。マッキンタイア組にあなたも加わりなさい」とコービンに告げる。コービンは猛抗議。

「対戦相手はストローマン&アライアス&フィン・ベイラー。試合は今すぐよ!」とステフは権力行使。

【6人タッグ・エリミネーション戦】ストローマン&ベイラー&アライアス vs マッキンタイア&ラシュリー&コービン

CM中にコービンが試合形式をエリミネーション戦に変更。

先発は因縁のストローマンとコービン。しかしコービンはやる気のあるフリだけですぐにマッキンタイアと交代。

ドリュー・マッキンタイア ○ (フォール) ● フィン・ベイラー
※クレイモア。
ボビー・ラシュリー ○ (カウントアウト) ● アライアス
※場外でラシュリーのスピアーを喰らう。

パートナーが次々と敗れ、1対3のハンディ戦を強いられたストローマンは、コービンたちから次々と攻撃されるも反撃を開始。

ブラウン・ストローマン ○ (反則) ● ドリュー・マッキンタイア
※イス攻撃。

コービンにパワースラムを決めたストローマン。しかしマッキンタイアがイスで殴ってカット。レフェリーはマッキンタイアに失格と退場を命じるが、無視したマッキンタイアはラシュリーと共にストローマンを集中攻撃。

最後はコービンも加わり、ストローマンの右腕に鉄階段を叩き落とす。

激痛で叫びながらのたうち回るストローマン。

(後に実況陣が「ストローマンは病院に搬送され、ヒジの骨が砕けていたことが判明」と報告)

デビュー時に襲撃したのはシナ、CMパンク、そしてライバック

セス・ロリンズが登場。

「シールドがWWEでデビューしてから昨日で6年だぜ」と過去を懐かしむロリンズ。「しかしアンブローズの件はムカついている。奴はシールドのせいで軟弱になったなどと言ってる」

「奴と親友だった頃、奴のことを全然知らなかったと気付いた。WWEネットワークで放送されたアンブローズの密着番組を見て初めて知ったことが幾つもある。感染症で死にかけてたなんて知らなかった。だって奴は電話に出ないんだ。掛け直してもこない」

「奴はその番組で、WWEを愛してる、と発言してた。愛だぞ。奴とは10年付き合ってるが、愛なんて言葉を発したのは初めて聞いた。奴が本当にWWEを愛してるのかは疑問だ。この4週間、奴は逃げ回り、言い訳しかしてない。WWEを愛してるのなら今すぐここに出てきてみろ!」

ここでディーン・アンブローズがスクリーンに映る。

「必死だな。挑発したら俺が狂犬みたいに飛び出て行くと思ったか? 望み通りにはいかねえぞ」

「お前は分かってない。状況は変わったんだ。シールドは6年間も愛されてきたが、悪事を重ねてきたんだ。カメラが回ってない時の俺らの本性や舞台裏での行動を誰も知らない」

「俺らは腐ってたんだ。そのツケを払う時が来た。因果応報と言うだろ。ロマン・レインズを見ろよ。奴の悪事は神の怒りを買ったんだ。そしてお前は俺の怒りを買った。その理由を教えてやるから、ここに来いよ」と周囲の様子を撮影させる。

バックステージにいることが判明し、ロリンズはリングを下りてバックステージへ猛ダッシュ。

バックステージの警備員に「アンブローズはどこだ!」と尋ねるロリンズ。警備員が「知らん、さっさと消えろ」と暴言を吐いたため、ロリンズは警備員を殴る(当たり前だろ)。

チャーリー、今回は絡まれる側

チャーリー・カルーソが臨時GMコービンにインタビューしようとするが、背後のモニターに映ったアンブローズが呼びかける。

「チャーリー、邪魔してすまんが、ロリンズを探してくれ。そして、俺はここで待ってる、と伝えろ。以前にシールドの溜まり場だった場所だ」

チャーリーから話を聞いたか、怒りの表情でアンブローズの指定した場所に向かうロリンズ。

しかしそこにアンブローズの姿はなく、ドアに「焼き尽くせ」の落書きがあるのみ。ドアを叩いて悔しがるロリンズ。

【3vs2変則タッグマッチ】ルチャ・ハウス・パーティ vs リバイバル

ルチャ・ハウス・パーティ側はなぜか3人が出場できるルール。前夜のPPVで試合中に足を痛め試合続行不可能となったはずのカリストは、一夜明けて何もなかったかのように出場。

リンセ・ドラド ○ (フォール) ● ダッシュ・ワイルダー
※シューティングスター・プレス。

後ろ後ろ!

アンブローズを探してバックステージを徘徊するロリンズにチャーリー・カルーソがインタビュー。

「アンブローズの心理戦に参ってるようですね」との質問に「ああ、イラついてるし焦ってる。アンブローズを見つけ出して痛めつけてやる」

「俺のことは何と言おうと構わん。だがレインズに対して奴はひどいことを言った。あきれたぜ」

話しているロリンズの背後をアンブローズが通り過ぎる。それに気づかず話し続けるロリンズをタイタス・オニールが呼ぶ。「おい、今ここにディーンがいたぜ」

「どこだ!」とロリンズは捜索再開。アンブローズが去ったのとは違う方向へ走り去る。

長年WWEを苦しめる悪乗りチャント

ロンダ・ラウジーが登場。悪ノリする一部の観客は前夜に続き「ベッキー!」チャントを止めず。それを涼しげな笑顔でしばらく聞いていたロンダは、無神経な奴らを無視して話を始める。

「TLCではナイア・ジャックスと闘う。彼女がどれほど危険かは、ベッキーの顔を見れば誰でも分かるよね(挑発された一部の悪ノリ観客はブーイング)」

「それでも私の勝利は動かない。ナイアを始末したら、ラウジーvsシャーロットの第2章が始まる。手段は選ばない。彼女には昨夜のお礼をしっかりさせてもらう」

「今夜ここに来たのは、同情してもらいたいためでも、トークしたいからでもない。真の王者のあり方を示すためだ。真の王者はどんな状態だろうが相手を選ばず闘う」

それでも「ベッキー」チャントを止めない観客に呆れて失笑したロンダは、ガウンを脱いで(前夜のシャーロットによる竹刀&イス攻撃により)ミミズ腫れとなった全身を見せつけながら「誰でもいいから挑戦してこい」と宣言。

ここで臨時GMコービンが登場。リングインしようとしたが、1週間前ロンダに投げ飛ばされたのを思い出したらしく、エプロンに立って話し始める。
「タイトル戦をしたいようだが、それは却下だ。もうすぐ常勤GMに昇進する立場として、そんな体調の王者に試合をさせるわけにはいかん」

「私は17回試合をしてきたけど、一度も棄権してないし、延期を頼んだことすらない」とロンダ。「どんな理由があろうと闘う。私は人類最凶の女。さっさと挑戦者を見つけてこい! それともあんたが闘うか?」

挑発されたコービン、「そこまで言うなら挑戦者を探してきてやる。その選手が今夜、新王者になることだろう」

コービンが退場し、CM明けに登場したのはミッキー・ジェームズ。

【RAW女子王座戦】ロンダ・ラウジー vs ミッキー・ジェームズ

ロンダ・ラウジー ○ (タップ) ● ミッキー・ジェームズ
※アームバー。ロンダは王座防衛に成功。

特に何のヒネリもなく、普通に試合が終わる。

退場するロンダをステージ上でナイア・ジャックスとタミーナが迎える。

ベッキー・リンチを殴って顔面骨折させた右の拳をさすってニヤリと笑ったナイアは、そのまま何もせず余裕の笑顔で退場。ナイアの新しいフィニッシャーとしてパンチが採用されるのか。

隠れんぼは上手

薄暗い部屋の中にいるアンブローズ。

「セス、これがお遊びだと思ったら大間違いだぞ。お前が探し回ってる姿を見るのは楽しいがな。待ってるのにちっとも来ない」

「俺がやったこととレインズは関係ない。これは兄弟の絆、粉々になった絆に関すること。お前が俺を見つけたら、お前を粉々にしてやる。説明も謝罪も俺はしない。過去は焼き尽くす」

一方、帰り支度をして駐車場へと向かうロリンズにインタビュー。「アンブローズの捜索をあきらめて帰るんですか?」

「フライトの時間だから仕方ない」とロリンズ。「アンブローズは怖がって出てこないし」

素直に帰るわけもなく

潜伏していたアンブローズがリングに登場。

「ロリンズが俺をボコボコにするのを見たいんだろ? 俺を裏切らせたのはお前らファンだぜ。俺はお前らと違って自分を哀れだりしないがな。この街の悪臭も我慢ならん」

スクリーンには、会場に戻ってきたロリンズがバックステージを走る姿が映る。アハハハと笑うアンブローズ。「俺にいろいろ言われて頭にきてるんだろうな」

ロリンズが登場し、リングに駆け込んでアンブローズに殴りかかる。慌ててひたすら逃げ回るアンブローズを追い詰めたロリンズはストンプ。

しかしストンプを回避したアンブローズは、ロリンズの急所にロー・ブロー。股間を押さえて苦しむロリンズを起こしたアンブローズ、「俺はお前のファンと話をしてたんだ。二度と邪魔するな!言いたいことがあるなら言ってみろ!」

しかしアンブローズはロリンズに何も言わせず、ダーティ・ディーズを2連発。

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