RAW #1338:巨獣ストローマン、ビンス会長の車を壊して王座挑戦権剥奪

(更新日:2019年1月22日)

おそらく本当は怪我の完治が遅れたからではないかと

リムジンで会場に到着したビンス・マクマホン会長。車体に付いていた汚れを見逃さず、運転手に指摘。慌てて汚れを拭き取る運転手。

リングにはブラウン・ストローマンが登場し、PPVで対戦するユニバーサル王者、ブロック・レスナーをマイクで挑発。

「本人は認めないだろうが、レスナーは俺を恐れている。マネー権を持っていた頃は常に背後を気にしていたし、俺がタイトルに挑戦した時は俺の勝利を阻むために金網を破って乱入してきた。クラウン・ジュエルではコービンに背後から襲撃させた」

「おいレスナー、筋トレしながらこれを見てるか。俺の負傷はすっかり治ったぜ。今のコービンは何の権力も持たん。つまりあんたを助ける者は誰もいないってことだ」

ここでバロン・コービンが登場。「ファンにウソをつくな。お前ではレスナーを倒せない。分かってるんだろ。いい加減それを自覚したらどうだ。一方の俺はランブル戦に優勝してレッスルマニアのメイン戦に出場するのだ」

突然キレたストローマンがリングを降りる。コービンは慌ててバックステージに逃亡。

コービンを追ってバックステージに駆け込んだストローマン、まずは支離滅裂な説明をしたシン・ブラザーズのスニルに暴行。

駐車場近くでギター弾き語りをしていたアライアス 。「俺はコービンの行き先を知っている。あのリムジンの中に隠れてるぜ」と替え歌でストローマンに伝える。

駐車場に停車していたビンス所有のリムジンに歩み寄ったストローマン、「コービン!」と怒鳴りながらサイドミラーを蹴り壊し、助手席の運転手を車外に出して放り捨てる。

後部座席のドアにロックが掛かっていて開かないと知り、近くにあった工具でドアのガラスを叩き割り、さらにドアを腕力だけで引き剥がす。反対側のドアから車外に出たコービン、顔面蒼白になりながら逃走。

「逃げるな!」と怒鳴るストローマン。しかし隣りに立っていたのは呆然とするビンス会長。やがてビンスは憤怒の表情に変わってストローマンを睨む。

CMが開け、引き剥がしたドアを車に戻そうとしているストローマン。しかし当然ながら元に戻るはずもなく、床に落ちてしまうドア。

「貴様は人間破壊兵器か」と怒るビンスは、ストローマンに10万ドルを弁償しろと告げる。

「こんなポンコツ車に10万ドルだと?」と抗議するストローマン。

「反抗的だな」とビンス。「PPVでのレスナーと貴様のタイトル戦はもう忘れろ。これで満足か?」

去っていくビンス。タイトル戦を取り消されて怒ったストローマンは、約2トンあるリムジンを怪力でひっくり返す。

ロンダ&サーシャ vs ナイア&タミーナ

PPVでタイトル戦を闘うロンダ・ラウジーとサーシャ・バンクスがこの日は共闘して初のタッグ結成。

サーシャ・バンクス ○ (タップ) ● タミーナ
※バンク・ステートメント。

試合後、ロンダ&サーシャにリング上でインタビュー。

「PPVでは敵同士ですが今夜はお互いを信頼していたようですね」との問いに「互いにリスペクトしてるし不安はなかった」とロンダ。「サーシャの実力はトップクラス。PPVで防衛できたらこの上ない栄誉でしょ?」

「ちょっと待って」と表情を曇らせながらサーシャが口を挟む。「私は敗北者リストの1人ってこと?」

「そうじゃない」と釈明するロンダ。「最大限の敬意を示すためにPPVではタップを奪いにいく」

「私からタップを奪う?」とサーシャ。「タップを奪えるのはあんただけ? ナイアやタミーナに聞いてみたらいい。私は誰とでも闘う。気品に満ちた潔い負け方っていうのを喜んであんたに教えてあげる」

カチンときたロンダ。「教えたいのなら実力で示せばいい。気品に満ちた負け犬の称号はあんたのもの、私は要らない」

「私が負け犬?」とさらに突っかかるサーシャ。「そういうつもりじゃない」と冷静になったロンダは再び釈明。

「先週あんたが私を指名したよね」とサーシャ。「そしてあんたは私を最高のスターだと言った。あんたなんか怖くない。大きな顔をしないで。負け犬になるのはそっち。私があんたからタップを奪い、私のタイトルを取り戻す」

先にリングを降りて退場するサーシャ。続いてロンダもリングを降り、花道でサーシャに追いつく。「誤解してるわ。敬意を示しただけ」と釈明するロンダ。「ここは私の縄張り。私は4度の王者だ」と挑発して去っていくサーシャ。

ナタリヤ、この人たちにずーっと絡まれ続けるのだろうか

バックステージで口論を続けているロンダとサーシャを、ナタリヤとベイリーが仲裁。ようやくお互いの控室に戻したあと、今度はナタリヤとベイリーが口論開始。

「サーシャは問題あり過ぎよ」
「ロンダが調子に乗り過ぎてるからでしょ」
「サーシャは感情をコントロールしないと」
「サーシャに恩があるのにロンダの味方なの?」

そこへニヤニヤしながらライオット・スクワッドがやって来る。「おやおや、険悪だねえ。うちらと違ってバラバラじゃないか。サーシャはロンダに夢中だから見捨てられたんだね。かわいそう〜。もう1人誰か見つけてきなよ。うちらが相手してやる」

「受けてやるわ」とナタリヤは受諾。困惑したベイリーはナタリヤを眺めて「私と組むの?」

ルチャ・ハウス・パーティ vs ザ・リバイバル

スコット・ドーソン ○ (フォール) ● グラン・メタリック
※DDT。

団体改革中にコネが使えるかよって話

ビンス会長がリングに登場。喋り始めようとした瞬間に今度はジョン・シナが登場。

「PPVのタイトル戦が消滅しそうだから、レスナーに挑戦する度胸のある奴を呼び出す気なんだろ?」とシナ。「20年前、ストーンコールドもロックもあんたの元を去り、当時のレスナーもアメフトを選んで去った。途方に暮れたあんたは次なるスターの登場を願った。だから俺はあんたの目を見て言った。『チャンスをくれ、期待は裏切らない』ってな。裏切らなかっただろ」

「誕生日も結婚式も葬式も俺は試合をした。俺はこの仕事を愛してるんだ。ビンス、俺にチャンスをくれ。期待は裏切らない。歴史的なロイヤルランブルにしてやる。レスナーを倒して17度目の頂点に上り詰める。俺には他のスターにはない特別な資質がある。『容赦なき攻撃性』だ!」

ここでドリュー・マッキンタイアが登場。「いい加減にしろ。シナ、見損なったぞ。今も容赦なき攻撃性があるだと? 今それを体現してるのは俺だ。あんたの時代は終わり、今は俺の時代。ストーンコールドやロックやレスナーと同じようにあんたも去れ」

続いてバロン・コービンも登場。「ビジネス最優先で考えるなら俺を挑戦者にすべきだ」

今度はフィン・ベイラーも登場。「俺は『元』ユニバーサル王者。ここにいる他の3人とは違う」

「王座に返り咲けるかもしれんな」とベイラーに語りかけるビンス。「貴様には破格の技術とスピードがある。しかしレスナーや、ここの3人に通用するか? 実力は認めるが、勝てるかどうか」

「あんたは俺を信じてくれたことがない」とベイラー。「でもファンは俺を信じてくれている。俺が何を言ってもあんたの心が変わらないなら、見せてやるよ」

突然コービンに殴りかかるベイラー。しかし同時にシナを殴り倒したマッキンタイアのクレイモアを喰らい撃沈。マッキンタイアはシナにもクレイモアを浴びせる。

エプロンに退避していたビンスは笑顔。「いい展開だ。観客も喜んでるな。4ウェイ戦で挑戦者を決める」

直訴は使えるんですか

バックステージを歩くビンスにジンダー・マハルが近寄る。「今夜の4ウェイ戦に俺も出場すべきでは? 史上最高のWWE王者であり、最近では混合タッグ・チャレンジで準優勝。ファンもレスナーvsマハルを見たがってる。さっきはスニルの介抱でリングに行けなかった。チャンスが欲しい」

「さっきの4人のうち1人と対戦しろ。勝利すれば、そいつの代わりに4ウェイ戦出場だ」とビンス温情。

ニヤリと笑ったマハルは対戦相手にベイラーを指名。

【女子6人タッグマッチ】ライオット・スクワッド vs ベイリー&ナタリヤ&?

ベイリー組の残り1名として登場したのは、NXTから昇格したニッキー・クロス。半狂乱で好き勝手に暴れるニッキーに珍しくドン引きするライオット・スクワッドの面々。

ベイリー ○ (フォール) ● リヴ・モーガン
※ダイビング・エルボー。

フィン・ベイラー vs ジンダー・マハル

フィン・ベイラー ○ (フォール) ● ジンダー・マハル
※クー・デ・グラ。

【IC王座戦(トリプルスレット・マッチ】ディーン・アンブローズ vs セス・ロリンズ vs ボビー・ラシュリー

ボビー・ラシュリー ○ (フォール) ● ディーン・アンブローズ
※スピアー。ラシュリーが新王者に。

今週の乱入者はヘンな男

アレクサ・ブリスが進行役を務めるトークコーナー「ブリスの時間」。

「ビンス会長が2週間前のクリスマスに言ってたわよね、WWE女子タッグ王座を作るって。でも『いつ作るか』は言わなかった。今夜このコーナーで内部情報をバラしちゃうわよ。5週間後、PPV『エリミネーション・チェンバー』でRAWとSDから3チームずつチェンバー戦に出場して、最後まで生き残った1チームが女子タッグの初代王者になるよ」

ドラムロールを鳴らし、新たな女子タッグ王座のベルトをお披露目するアレクサ。

「またこのショーが歴史を作っちゃったわね。では本題。特別ゲストを呼ぶわ」

この日のゲストはポール・ヘイマン。「私は大歓迎されるタイプだ。さあ質問を投げてきたまえ」

「今夜は荒れてるわね」とアレクサ。「ラシュリーが新王者になった。それに今夜あなたはここでストローマンについて語るはずだったのに予定変更。レスナーの相手は今夜の4ウェイ戦の勝者に変わった。今の気持ちは?」

「PPV後もユニバーサル王者は変わらずレスナーだ」とヘイマン。「今夜4ウェイ戦に出場する4人をまとめて料理することもできるだろうが、そうなるとヘビー級部門が人手不足になってしまう。だから今回は1名で良い」

「その1名はジョン・シナか? シナは思い出したくないだろう。そもそもスープレックス・シティはシナの惨敗により生まれた」

「それともマッキンタイアだろうか。彼の将来は約束されている。いつかは王者になるだろう。しかし今回ではない」

「あるいはコービンか? 彼は人気者ではないな。しかし何かがある。おい、ちゃんと私の目を見て聞いてくれ」

視線をそらすアレクサに注意するヘイマン。気づくとすぐ近くに立っていたのは、NXTから昇格したユニット「ヘビー・マシナリー」のオーティス・ドゾビッチ。

「イエーイ!」などと奇声をあげていたオーティスの視線がアレクサにロックオン。次第に近寄って来るオーティスにビビるアレクサ。「あのね、オーティスの時間じゃないの。今はブリスの時間」

しかしオーティスはアレクサを見て興奮したか、ますます怪しい挙動。怯えまくるアレクサ。

タッグパートナーのタッカー・ナイトがオーティスを連れ戻しに来る。スタッフも加わり、「カワイコちゃん!」などとアレクサに向かって奇声をあげ続けたオーティス、ようやく退場。

呆然としながら無言で見つめ合うアレクサとヘイマン。

【挑戦者決定4ウェイ戦】ジョン・シナ vs ドリュー・マッキンタイア vs フィン・ベイラー vs バロン・コービン

フィン・ベイラー ○ (フォール) ● ジョン・シナ
※クー・デ・グラ。ベイラーが挑戦権を獲得。

試合後、マイクを持ったシナがベイラーにエールを送る。「この業界は闘うことで敬意を勝ち取る。お前は全世界の前でビンスに「信じてない」と言われ、お前は「ファンが俺を信じてる」と言った。微力だが俺も信じる。レスナーに勝て」

スポンサーリンク

WWE HOLIC
SNSで当サイトの記事更新情報を配信しています。 プロフィール】【Facebook
ページ上部へ戻る