RAW #1297:ステファニー、人類最凶の女ロンダに祭典6日前の報復

(更新日:2018年4月10日)

※RAW#1297の日本初回放送は4月9日(月)の夜だったため、同日の午前にWWEネットワークで配信開始された「レッスルマニア34」とレビュー公開が前後しています。ご了承ください。

ステフの逆襲

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レッスルマニアを6日後に控えたこの日、オープニングではロンダ・ラウジー、カート・アングル、トリプルH、ステファニー・マクマホンの4名がリング上で対面。椅子に座り、ネットで投稿されたファンからの質問に4者が回答するという形式で進む。

しかし最初の質問をHHHが遮る。アングルに1つ質問させてくれ。みんなロンダが大好きで応援したいようだが、日曜の試合では一斉に静まり返るだろう。それはアングルのせいだ。お前は6度の王者で殿堂者、五輪金メダリストでもある。しかしお前には知性が感じられない。ロンダはWWE史上最大の契約で迎えたのに、お前のせいで彼女は恥をかかされる。教えてくれ、何を血迷ってこんな試合を組んだのか。

私も知りたいわ、とロンダが口を挟む。入団させた本当の理由をなぜ隠してたの?

ロンダはガサツだから討論の仕方が分かってないのよね、とステファニー。でも私たちが磨いてキャリを再スタートさせてあげる。その前にレッスルマニアで叩きのめすけどね。アングルはさっきの質問に答えてちょうだい。

私の質問の答えは? とロンダ。

あなたが大物だからよ、と回答するステファニー。ファンのみんなはあなたがWWEで闘うのを楽しみにしている。だから態度に問題があっても迎え入れた。でもアングルの決断のせいで団体は損害を被っている。自分を何様だと思ってるの?

彼女はロンダ・ラウジーだ、とアングル。五輪メダリストでUFC王者、そして日曜に君をタップさせる女性だ。

自信満々だな、と笑うHHH。ロンダの実績なら知ってる。しかしWWEでは何の意味も持たない。俺たちはWWEに人生を捧げているし、ここでのルールは熟知している。ロンダは何も知らない。彼女の敗北は目に見えている。

ファンからの質問、1つ目を読み上げるホスト役のジョナサン・コーチマン。「もしも権力者夫妻がレッスルマニア34で勝利したらWWEの未来はどう変わる?」

もしも、なんて言葉は要らないわ、とステファニー。私たちの勝利は「反抗的な人間に対してボスは容赦しない」という全選手への警告になる。我々は即座に実行し、選手たちは権力者を敬うことになる。

2つ目の質問。「カートはラウジーとチームを組んでどんな気分?」

彼女は人類最凶の女だ、とアングル。日曜もタップを奪うだろう。

最後は両チームへの質問。「レッスルマニアの前に言っておきたいことは?」

ロンダの選択は全て自己責任、とステファニー。あなたはレッスルマニアで負ける。公式記録には「ステファニーに敗れた」と記される。世界中の人間はあなたが「打たれ弱い」ことを知ってるわ(触れてはいけないことを言っちゃったので場内ざわめく)。

ステフ、あなたの利き腕はどっち? とロンダ。右腕ね。書類にサインできなくなるかもよ。レッスルマニアで引っこ抜くから。

それは最後に記念撮影を行おう、と無茶苦茶なことを言い出すコーチマン。ボクシングやUFCと違ってプロらしくマナーを守って欲しい。

カメラマンがリングに上がり、4名はリング中央で対峙。至近距離で睨み合うアングルとHHH、それでも最終的には握手。ステファニーは余裕の表情でロンダに握手の手を差し出す。顔をしかめるロンダに対し「あなたは何も出来ないわね」と挑発を始めるステファニー。怒ったロンダがステファニーに詰め寄る。

乱闘を阻止するためアングルが仲裁。その背後からHHHがマイクでアングルの後頭部を殴打。アングルは場外に転落。

怒ったロンダがHHHのノドを締めるも、ステファニーがロンダをバックドロップの体勢でテーブルに叩きつける。苦悶するロンダに「私に歯向かうからこうなるのよ!」と怒鳴るステファニー。

パパはIC王座を防衛できるか

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セス・ロリンズとフィン・ベイラーのシングル戦。IC王者ミズが実況席でゲスト解説を務める。妊娠のため休場しているマリース(ミズの妻)が第1子となる女児を無事出産したことを実況陣が発表。

試合はストンプでロリンズ勝利。

ヘイマンは約束を守るのか

バックステージで誰かと電話しているポール・ヘイマンにGMアングルが近づく。

いいか、レッスルマニアのメイン戦を実現させるのは何よりも重要だ、とヘイマンに告げるアングル。

何も心配しなくていい、とヘイマン。今夜我々はGMの望み通りにする。リングでは礼儀正しく、大人しくしていよう。レインズを褒めちぎってやる。

レインズを怒らせてレスナーを負傷させることのないように、とアングル。

ハハハハハ、と笑うヘイマン。そんなことを心配してるのか。レスナーが負傷? ハハハハハ。

そうだ、と真面目に答えるアングル。この対戦は世界中が楽しみにしてるんだ。しかしレインズはレスナーを痛めつけたがっている。火に油を注ぐような真似をするなよ。

レスナーともども肝に命じておくよ、とヘイマン。

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なんてソックリな弟

RAWタッグ王者のザ・バー(セザーロ&シェイマス)がリング上でブラウン・ストローマンを挑発。誰をパートナーにしようと構わん。どうせお前は俺たちに勝てない。

ここでストローマン登場。俺が誰とも共闘できないと思ってるのなら、それは正解だ。だがパートナーを決めないことにはタッグ王座戦に出場させない、と上から言われた。だから見つけたぜ。そいつは控室でお前らのマヌケ話を聞いて頭にきたと言ってる。

だったら連れてきて直接文句を言ってきたらどうだ、とザ・バー。

すぐに出てくるさ、とストローマン。ただし条件がある。奴はお前らのどちらかと闘いたがっている。

いい機会だから受けてやる、とザ・バー。

よし、では相棒を連れてくる、とストローマン。言っておくが、そいつは俺とそっくりで見分けもつかねえぞ、わずかな違いしかない、と告げてからバックステージに消える。

10秒後、ストローマンのテーマ曲が流れ、白いTシャツにメガネをかけた「ストローマンそっくり」の巨漢男が入場。「俺はブラウンの弟、ブレインズだ」と自己紹介した巨漢男はそのままリングインし、白Tシャツを脱いでメガネを外す。

すかさずセザーロとシェイマスが2人がかりで襲撃。ブローグ・キックを放って優位に立つが、ブラウンの弟ブレインズは逆転して2人を圧倒。

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シナ、あきらめる

ジョン・シナが登場。観客からは盛大な「アンダーテイカー!」チャント。

どうやら俺は間違ってたようだ、とシナ。もう時間切れだ。まだ(アンダーテイカーからの)返事はない。沈黙は「ノー」ということだ。俺はファンとしてレッスルマニアを観戦する

さっきマイケル・コールからいろいろ提案された。「バトルロイヤルに出場すれば?」「ストローマンのパートナーになれば?」「IC王座戦に出場して4ウェイ戦にすれば?」

でもコールは分かってない。俺にはそういう試合に出る資格がないんだ。レインズに敗れ、サバイバー・シリーズでも敗れ、ランブル戦もチェンバー戦も、6パック戦も全て敗れた。そんな俺が他の試合に絡んだらフルタイムで闘ってる連中のチャンスを奪うことになる。

俺にとってアンダーテイカーとの試合は最後の賭けだった。他の連中を邪魔することもなく、レッスルマニアの目玉にもなる。しかし物事は変化するんだ。

1年前、俺の人生は激変した。ニコール(=ニッキー・ベラ)、見てるか。君のおかげだ。俺はWWE以外の仕事も忙しくなった。

俺はファンとして胸を張ってレッスルマニアに行く。才能豊かなスターたちの試合を見るのが楽しみだ。ダニエル・ブライアンが3年ぶりに現役復帰するのは俺も誇らしい。女子全員の試合も誇らしい。成功するのに性別は関係ない。俺は最高に誇らしい。

ただアンダーテイカーとの試合は申し訳ないと思ってる。いろんな会場で何度も呼びかけてきた。でも彼は返事すらしない。レッスルマニアのことはもういい。でもテイカーにはムカついている。俺を無視するのはいい。でも観客の声援を無視していいのか。

テイカーよ、去年あんたはリング上に帽子を残していったな。今のあんたはタマすらも残ってないぜ。

会場を見回すシナ。しかし場内暗転せず何の変化もなし。あきらめて退場するシナ。

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レインズ、従う気なし

ロマン・レインズの控室をアングルが訪れる。

シナとテイカーのシングル戦は消滅した、と告げるアングル。お前の試合まで中止させるのは避けたい。ヘイマンはお前を挑発しないと約束した。

それを信じたか、とレインズ。レスナーは来てるのか? (会場にいる、とアングル)

なら俺も帰るつもりはない。ヘイマンの話は大人しく聞いてやる。だが、もう何週間もたわ言を聞かされてきた。あいつらは俺たちだけでなく控室の連中、そして観客までもバカにしたんだ。もう限界だ。またふざけたことを言いやがったらリングに殴り込む。

ブレイク違い

バックステージを歩くストローマンにカート・ホーキンスが近づく。着ているTシャツをには「俺を選んでよ、ブラウン」のプリント。

やあ、ここで会うとはな、と偶然を装い握手を求めるホーキンス。ストローマンは無反応。

さっき見てて思ったんだがな、とホーキンス。弟の「ブレインズ」とは同時に闘えないだろ。俺なんかパートナーにピッタリだ。選んでくれよ。

お前、連敗記録の更新中だろ、とストローマン。

いや、それはそうだが、とホーキンス。この際それは関係なくなる。あんたと組めば俺はブレイクできる。

ウンウン、と頷いたストローマン、突如ホーキンスの首根っこを掴んで放り投げる。ホーキンスは壁に激突、そのまま貫通して失神。

「ブレイクしたな」と告げてからストローマン去る。

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ナイア、ツラい思い出を語る

ルネ・ヤングがナイア・ジャックスにインタビュー。

「アレクサにヒドいことを言われて傷つきましたか?」

子供の頃、仲間外れにされたことを思い出した。いつも不安だったが1つだけ学んだ。自分を誇りに思うこと。他の連中に何を言われても気にせず、本来の自分らしく生きること。持って生まれた力に感謝し、チャンスを掴むこと。私は自分をよく分かってる。女神なんて柄じゃない。

「多くの女子スターはあなたを尊敬し、実績も認めています」

ありがとう。最近は自分に失望ばかりしていた。信頼してた人にも裏切られた。アレクサに頭はカラッポなんて言われるとはね。必死になってるとか、負け犬とも。それらの言葉は胸の奥に突き刺さり、自信を失った。

でも鏡に映る自分にこう言った。そんなのはクソ喰らえだ。私は強く、そして自信家。普通の人よりデカい。そんな自分が好き。母が与えてくれた体を悲しく思ったり否定すべきじゃない。誇りに思う。

アレクサみたいな人たちは「ここに来たのは間違いだ」と言ってくる(感極まって声を詰まらせるナイア)。ごめんなさい。「成功なんて出来ない」ともね。アレクサに言ってやりたい。あんたは不安だらけの小娘。惨めなハエ。レッスルマニアで虫ケラみたいに叩きのめしてやる。

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アレクサ、今夜も逃げる

アスカがデイナ・ブルックとタッグを組み、アレクサ・ブリス&ミッキー・ジェームズとタッグ戦。

試合はアスカがミッキーをアスカ・ロックで仕留めて勝利。試合後にアレクサがリングインし、ミッキーと共にアスカへ攻撃を加える。

ここでナイアが登場。リング内で身構えていたアレクサ&ミッキーはナイアがリングインすると同時に逃走。しかし逃げ遅れたアレクサがナイアに髪を掴まれる。ミッキーが救出したことでアレクサは逃げるが、代わりに捕まったミッキーはナイアにボコボコにされる。

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スターたちの心変わり

ブロック・レスナーとポール・ヘイマンが登場。2人がリングインすると同時にバックステージから選手たちが登場し、花道に立ってステージ上を警戒。

アングルは臆病風に吹かれてるようだな、とヘイマン。この明らかに過剰な防衛態勢は君の無能さを証明しているぞ。レインズの乱入を阻止しているようだが、君に主導権はない。ここを支配しているのはレスナーだ。ホントにホントだ(アングルの口癖をパクる)。

この場では神に誓って真実のみを語ろう。前回ここでレッスルマニアが開催された直前、私はリング上で語った。アンダーテイカーの無敗記録を打ち破るとな。その時にも君たちファンはブーイングを飛ばし、そして笑った。私は予想ではなく事実を言ったまでだ。事実、レッスルマニアではどうなった? レスナーはテイカーに勝利し、我々が君たち全員を嘲笑したのだ。

過去にレッスルマニアでアンダーテイカーを倒した者は2人しかいない。その2人が6日後にレッスルマニアでユニバーサル王座を闘う。レインズは新王者になると皆は信じているだろう。確かに彼は実力がある。誉れ高き一族の血を受け継ぎ、誉れ高き勝利を重ねてきた。しかし真実を伝えよう。レスナーは彼にF5を見舞い、そして仕留める。

人生では不可抗力というものもある。レスナーが脚を負傷したり、練習中に骨折するかもしれない。レッスルマニアのステージで転倒するかもしれん。その場合、レスナーと私がRAWに出場するのは今夜が最後となる。別れの言葉はSNSで伝える。レスナーはUFCで挨拶することになる。

私は2002年からレスナーのイメージ戦略に注力し、この近寄りがたいオーラを作り上げた。レスナーはWWEの選手たちを「闘う価値もないザコ」と軽視しているかに見える。レスナーは観客やファンを最低最悪の連中だと考えているようにも見える。レスナーは対戦相手と闘う日時を全て自分で決めているかに見える。そういったイメージは100パーセント真実である。WWEの選手は誰一人として自分とまともに渡り合えないとレスナーは思っている。レインズの命運はレスナーが握っているのだ。

今度の日曜の夜、レインズは家に帰る。妻や子供、父親や親類も祝勝会のために集まっているかもしれない。彼らの前でレインズはこう告げるのだ。「レスナーに叩きのめされ餌食にされてしまった」「レスナーに征服された」とな。レインズはレスナーに勝てない。ここは君の庭ではない。レインズはレスナーのかませ犬に過ぎないからな。

話し終えて退場しようとするレスナーとヘイマン。しかしここでレインズが登場。ステージから花道に入ろうとしたところでWWEスターたちが立ち塞がって妨害。リング内ではレスナーが笑顔でベルトを誇示。

マジかよ、とマイクを持ったレインズが語る。フルタイムの連中がパートタイマー野郎を守るのか。よく考えてみろよ。

何やら耳打ちを始めたWWEスターたち、やがて左右に散り、レインズに道を開ける。リングサイドに着いたレインズに対し「イキがるなよ」とリング上から挑発するレスナー。レインズはレスナーを無言で睨みつけたままリングイン。

しばし睨み合った後、リングを下りるレスナー。しかしレインズに挑発され、鉄製イスを手にして再びリングイン。威嚇するレスナーを睨んでいたレインズ、突如動いてパンチを5連発。

ダウンしたレスナーを尻目に、落ちていたユニバーサル王座のベルトを拾い、高く掲げてアピールするレインズ。しかしレッスルマニアの看板を見つめた一瞬の隙をつき、起き上がったレスナーがレインズを抱えてF5。

ダウンするレインズを見ながらベルトを拾って場外に下りたレスナーは顔をしかめながら退場。

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