SMACKDOWN #972:余裕の挑戦者・中邑真輔の笑みを消すAJスタイルズの仕返し

(更新日:2018年4月11日)

※アメリカでは4月3日(火)に開催されたSMACKDOWN#972ですが、日本初回放送は4月10日(火)だったため、4月9日(月)にWWEネットワークで配信開始された「レッスルマニア34」とレビュー公開が前後しています。ご了承ください。

シェインとブライアン、ようやく和解

3週前のSMACKDOWNでケビン・オーエンズ&サミ・ゼインに襲撃され負傷したコミッショナーのシェイン・マクマホンが番組復帰。回復をファンに報告すると共に、レッスルマニアでタッグを組むダニエル・ブライアンに語りかける。

レッスルマニアでタッグパートナーになれて嬉しいよ、とシェイン。お前は3年間も苦労して現役復帰が叶った。一方の俺は3週間ほど治療に専念したが、俺にも試合許可が下りた。日曜はお前と一緒に全力を尽くして絶対に勝つ。

その前に男として、GMとしても言っておきたいことがある、とブライアン。ここ半年ほどの俺の判断は完全に間違ってた。特にゼインとオーエンズに関してだ。奴らは15年来の友人。その友情を信じて誤った判断を下してしまった。あんたは俺がダマされてると忠告してくれた。今となればあんたが正しかった。心から謝罪したい。

気持ちは嬉しいが謝罪など不要だ、とシェイン。ここ半年ほどの俺自身を振り返ってみて、少し短気な一面があったかもしれん。頑固だったかもしれんな。

頑固はないだろ! と笑うブライアン。俺たちの間には不協和音が漂っていた。この数年でWWEについて多くを学んだ。不協和音が漂ったら解決法はただ1つ(観客から「ハグしろ!」チャント)。両手を広げるブライアン。

俺もお前に心から謝罪したい、とシェイン。親父がオーエンズに襲撃され、ゼインにも邪魔されてイラ立ってた。嫌な奴になって悪かった。握手の手を差し出すシェインに場内ブーイング。

待てよ待てよ! と大声を出すブライアン。握手はさっきしただろ。ここのファンは再び握手が見たいか?(観客「ノー!」) それとも仲直りのハグが見たいか?(観客「イエース!」)

俺はハグが苦手なんだよ、と苦笑するシェイン(観客ブーイング)。

ブライアンが観客を煽り、盛大な「ハグしろ!」チャントの中、ようやくシェインが応じてブライアンとハグを交わす。仲直りできた。これで共闘できるぞ。

俺とシェインが共闘したらオーエンズ&ゼインに勝ち目はない、とブライアン。俺は奴らへの個人的な恨みを晴らし、シェインの恨みも晴らす。復讐を果たしてやる!

これも言っておきたいが、とシェイン。オーエンズ&ゼインを復帰させてくれてありがとう。ここはチャンスの宝庫。だからお前とチャンスをモノにして悪党2人を排除する。レッスルマニアの後、奴らがSMACKDOWNに登場することは決してない。

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懲りないカーメラ、イキる浪速のヤンキー

レッスルマニアでアスカとのSD女子王座戦を控えたシャーロット・フレアー。この日は2週前のシングル戦で敗れたナタリヤと再戦。

コーナー最上段からのムーンサルトをヒザで防がれたシャーロット、直後にクローズラインの同士討ちでナタリヤと共にダウン。

ここでカーメラがレフェリーを伴って登場。キャッシュイン(マネー権の行使)を宣言してレフェリーにケースを渡そうとする。しかし気付いたシャーロットが立ち上がり、マネー権のケースを蹴り飛ばす。

キャッシュイン通算3度目の失敗に呆然とするカーメラ。その後方では怒りの表情のシャーロット。カーメラは攻撃しようとするがビッグブートで迎撃され退散。

カーメラに気を取られたシャーロットの背後をつくナタリヤ。しかし同じ手を喰うわけにはいかないシャーロットは丸め込みをカウント2でクリア後、8の字固めでタップを奪う。

試合後、またもアスカが登場。悠々と入場したアスカは踊りながらシャーロットに近づきマイクで語る。

レッスルマニアで女王は女帝の前にひれ伏す。なぜなら、誰もアスカを…と決めゼリフを言う直前にシャーロットがアスカからマイクを強奪。ああー? なんやオラ! と関西弁で威嚇するヤンキー、いやアスカ。

準備は出来てる、とシャーロット。それより、あなたこそ覚悟は出来たの?

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日曜はルセフ・デイになるのか

前回SMACKDOWNで勝利したことによりUS王座戦への追加出場が決まったルセフ。お膳立てした形になったジンダー・マハルは怒り、2人のシングル戦が組まれる。ゲスト解説には同じくUS王座戦に出場する前王者のボビー・ルード。

試合はマチカ・キックでルセフの勝利。試合後、アピールを続けるルセフに対し、突如出現した王者ランディー・オートンが電光石火のRKO。

ルセフのセコンドについていたエイダン・イングリッシュがオートンを攻撃してダウンさせ、コーナー最上段に上って技を狙うが、ルードから背後から近づいてイングリッシュを押す。コーナーから落ちたイングリッシュはオートンのカウンターRKOを喰らって撃沈。

リングインしたルードは落ちていたUS王座のベルトを拾ってオートンに渡す。受け取ろうとしたオートン、しかしルードは数秒離さず。無理矢理ベルトを奪ったオートンを見て微笑むルード。

オーエンズ&ゼイン、ブライアンの妻子を口撃

解雇処分を言い渡されているオーエンズ&ゼインが突如出現し、実況席の上に立って演説を始める。

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この番組は今もサミ&ケビン・ショーだ、と怒鳴るオーエンズ。レッスルマニアも同じことだ。

シェイン(・マクマホン)とダニエル(・ブライアン)が謝罪ごっこをしていたが、俺たちにも謝りたい人がいるんだ、とゼイン。ダニエルじゃないぞ。お前にはレッスルマニアでボコボコにした後も謝らない。謝りたいのはダニエルの妻と幼い娘だ。お嬢ちゃん、悪いが君が成長した時、父親がレッスルマニアで復活を遂げた姿は記憶に残っていない。ブリーにも謝りたい。あんたの愛情や支えがあっても今度こそ奴は再起不能になる。

「夢のために闘い続ければ、夢が味方になるわ」と言ってブリーはダニエルを励ましたんだってな、とオーエンズ。

感動しちゃうよな、とゼイン。だがダニエル、俺たちの夢はお前をぶっ潰すことだ。

この様子を控室で見ていたシェインとブライアン。「放ってはおけんな」「行こう」と言って控室を出る。

まだ叫び続けているオーエンズ。シェインの話もしようか。奴は休職したんだから部外者だ。部外者は不要。WWE本社に送り届けてやる。パパのヒザの上で泣いてろ。パパの額には俺がつけた傷、目には失望が見えるだろう。その時に奴は悟るんだ。あんたは再び…(ここでマイクの音声が切られる)

やりやがったな、と笑ったオーエンズ&ゼインはマイクを放り捨て、観客席から退場しようとする。ここでステージ上にシェインとブライアン登場。

おいおい待てよ、とブライアン。観客のみんな、携帯の電源をオンにして、あの2人の写真を撮ってくれ。奴らをSMACKDOWNで見る最後の機会だ。

ゼインは会場を1つにしようとしてたな、とシェイン。じゃあ、これはどうだ。

「なななーな、なななーな、へいへーへい、ぐっばーい」の歌を歌い始めるシェイン。観客も追随して大合唱。「覚えとけよ!」と捨てゼリフを吐きながら退場するオーエンズ&ゼイン。

AJ、先週のお返し

前回SMACKDOWNでAJスタイルズにキンシャサを放とうとしたものの寸前で止めてみせた中邑真輔。この日はスタイルズとタッグを組んでベンジャミン&ゲイブル組と対戦。

試合中にまたも中邑が頭ポンポンをスタイルズにやってのけるなど、タッチがスムーズにいかない両者。終盤、中邑が場外でダウンしている間に優勢となったスタイルズ。ようやくコーナーに戻った中邑を一瞥し、タッチせず自らフェノメナル・フォアアームをゲイブルに浴びせてフォール勝ち。

試合後、静かに見つめ合うスタイルズと中邑。先にリングを下りたスタイルズがベルトを手にして「俺が王者だ」と中邑を挑発。

リング内でそれを余裕の笑みを浮かべて見ていた中邑。その背後をシェルトン・ベンジャミンが襲撃。なんとか逆転した中邑がフラフラになりながらもベンジャミンを場外に落とす。

しかしその背後ではスタイルズがエプロンに立ち、フェノメナル・フォアアームを中邑に向けて放つ…フリだけして寸前で止める。頭を抱えて防御していた中邑は先週のお返しをされたと分かって苦笑い。

その顔を見たスタイルズはお返しの頭ポンポン。怒りの表情に変わる中邑を見ながら余裕の笑みでリングを下りたスタイルズ、「レッスルマニアで会おう」と叫びながらWWE王座のベルトを高く掲げる。

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